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映画コラム 女の目線
『モンゴル』「女が惚れる男の色気」
浅野忠信
『モンゴル』でチンギス・ハーンを演じた
浅野忠信

 TV、映画、雑誌など、メディアでその姿を見かけない日はないほど、大活躍の俳優・浅野忠信。最近は、国際的な主演作『モンゴル』のアカデミー賞外国語映画賞ノミネートという大きな話題もあって、より一層、露出が増えています。
 『モンゴル』は、12世紀の陰謀や復讐渦巻くモンゴルに生まれた少年テムジンが、部族の頭領だった父親を暗殺された後、命を狙われ、捕虜になりながらも、やがて人々の支持を得て、チンギス・ハーンとなっていく姿を描いています。
 女性を誘うには、ちょっと男っぽく、汗臭い映画ですが、「浅野忠信がかっこいいらしいよ」と言えば、ソノ気になる女性もいるはず。そう、浅野忠信に惹かれる若い女性はけっこういるのです。
 それにしても、浅野忠信はどうしてモテるのでしょう? 「あんなコキタナイ男が、なぜ」と思うかもしれませんが、彼の魅力には、オダギリジョー、そしてあのジョニー・デップにも通じるものが。要するに、色気なのです。
 色気というのは、なかなか言葉で説明できないものですが、色気が全く感じられない行為というものを挙げることはできます。おしぼりで顔や首を拭く。電車に乗ると、野性の肉食獣のような形相で空席を探し、それを見つけると女性や年配者をさしおいてさっさと座る、など。まあ、皆さんお疲れなので、ついこういうことはやってしまうのでしょうが、男を捨てているつもりがないのなら、頑張って自制しましょう。このほかにもいろいろありますが、なかでも絶対にしていけないのがこれ。女性と一緒にいるときに、他の女性を目で追うこと。たとえ、一緒にいるのが特別な関係にある女性でなくてもご法度。「このおじさま、ちょっと素敵」と思われていても、これまでの全てのプラスポイントが水泡と化します。女性が考えるいい男とは、そういうことを決してしそうにない男。今、女性に圧倒的な人気を誇る浅野、オダギリ、デップ三氏は、女性を目で追ったりしそうもないでしょう?
 『モンゴル』の主役テムジンも、一人の女性一筋な様子が素敵。結婚後すぐに他の部族に略奪された妻を、強い意志により奪還。そのとき、妻は他の男の子供を身ごもっているのですが、その子を何の迷いもなく我が子として慈しむ。なんとも器が大きくて潔いテムジン。こんな役に説得力を持たせられるのも、浅野忠信だからこそ。本人のイメージに因るところも大きいのです。
 また、仕事のできる男、才能溢れる男に感じる色気というのもあります。浅野忠信の場合、セルゲイ・ボドロフ監督が、役に相応しいアジア系俳優を求めて、香港、韓国、中国、アメリカ、日本を探し回ったあげく惚れ込んだそう。期待に応えるべく、浅野はモンゴル語、乗馬、剣術をマスターして現場入り。しかも撮影中は、共演者たちをも虜にし、尊敬し慕われていたというのですから、女心をそそりまくってくれるのです。
 すでに海外作品に多く出演している彼ですが、『モンゴル』がアカデミー賞にノミネートされたことで、多くのハリウッド映画人が彼を認識。今後は、さらなる飛躍をしてくれることでしょう。そうなると、将来性という武器も持ち合わせていることになりますね。ますます、目が離せない…。
 そんな彼の魅力を、「単にきたないだけじゃないか」などとおっしゃらず、一度分析してみてはいかがでしょう。参考にできることも、案外多いかもしれませんよ。

【筆者プロフィール】
牧口じゅん
映画ライター。通信社、映画祭事務局、webマガジンの編集部を経てフリーに。
映画そのものの話題はもちろん、周辺ネタを追いかけるのが好き。
現在は女性誌を中心に映画紹介、インタビュー記事を執筆。

【映画データ】
モンゴル
『モンゴル』
4月5日(土)丸の内TOEI①、新宿バトル9ほか全国ロードショー
(c) 2007 CTB FILM COMPANY/ANDREYEVSKY FLAG FILM COMPANY/X FILME CREATIVE POOL/KINOFABRIKA/EURASIA FILM.ALL RIGHTS RESERVED.
上映時間:125分
配給:ティ・ジョイ/東映 共同配給
公式HP:http://www.mongol-movie.jp/


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