2009.10.28UP
9月22日(火)
三斗小屋温泉・大黒屋の離れにある部屋に泊まり、4:00には目が覚めていたが、やることもないので5:00頃までごろごろしていた。昨晩はゆっくり温泉につかり、よく眠れた。水の補給など出発の準備をして、朝食の時間を待つ。大黒屋では食事が部屋まで運ばれてくる。6:45には食事を終え、7:00前に出発。

本日は三本槍岳に登り、茶臼岳方向に戻るのではなく、三本槍岳から東にのびる中の大倉尾根を通って北温泉に出て、旭北湯入口バス停からバスに乗る予定だ。バスの本数はだいたい1時間に1本で、終バスが16:43なので、15:38のバスに乗れればと思っている。三斗小屋温泉から三本槍岳に登るには、隠居倉を越えて清水平に出るコースと、北に向かって大峠から登るコースがあるが、昨日、隠居倉から下ってきたので、大峠のコースを行くことにする。
三斗小屋温泉を出ると、しばらくして急な下りが始まる。左側に流石山が見える。機会があれば、その流石山から大倉山、三倉山を縦走するコースも歩いてみたいと思う。下りが終わると、赤岩沢、中ノ沢、峠沢という三本の沢を渡り、今度は急な上りになる。樹林がクマザサに変わると視界が開け、大峠に到着する。この十字路を左に行けば大峠山〜流石山、直進すれば会津落合方面、右に行けば三本槍岳だ。



大峠のことはなにも知らないが、そこに立つ石の地蔵を見ていると、いろいろ歴史がありそうに思えてくる。十字路には一体の石の地蔵が立っている。さらに少し奥まったところに五、六体の地蔵がひっそりと立っている。十字路の地蔵は比較的新しく、奥の地蔵は風化し、どれも頭がなく、代わりに石が乗せられている。おそらく奥の地蔵は、かつては周辺に別々に立っていたものだろう。それが廃仏毀釈で破壊され、放置され、後にそこに集められたと思われる。丹沢・大山の善波峠や裏参道でもこういう地蔵を目にする。


大峠から三本槍岳に連なる尾根にとりつき、笹原を登っていく。稜線の先に三本槍の山頂が見える。曇空だが高度を上げるにしたがって、紅葉が鮮やかに見えてくる。尾根から振り返り、西に目を向けると、流石山〜大倉山〜三倉山の稜線が浮かび上がる。さらに尾根を進むと、左に鏡ヶ沼が見える。大峠から会津落合方向に少し進み、この鏡ヶ沼のわきを通って三本槍岳に登るコースもそそられたのだが、尾根の展望所から見る沼も悪くない。




展望所を過ぎると、間もなく旭岳方面からの縦走路に入り、南に方向を変えると三本槍岳の山頂が間近に見えてくる。そこからひと息で山頂に到着。空も先ほどよりは明るくなり、茶臼岳方向から流石山方向、甲子山方向まで展望が開けている。だいたい予定の時間通りに登ってきたので、山頂ではゆっくりする。レトルトの五目御飯、ミニカップヌードルで腹を満たし、熱い紅茶を飲む。


山頂から北温泉分岐に向かって下る頃には、青空も見えるようになっていた。登ってくる男性がやけに嬉しそうなので話をしたら、今日の予報は雨だったらしい。下りの尾根道は、紅葉と青空のコントラストが鮮やかで、実に気持ちよかった。気持ちよすぎてゆっくり歩いていたら、だいぶ時間をロスし、北温泉からバス停までの林道は少し急がなければならなくなったが、なんとかたどり着き、15:38のバスに乗り込んだ。



