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2010.02.04UP

T-ARA、コリアン・テクノ・ドールズは危険!

 残念なことになった配給・製作会社のシネカノンだが、最後まで残っていたOは、大好きな奴であり、しばらく会ってないが、まあ、生き抜くだろう、彼は。
 そういえば『マイレージ・マイライフ』の試写で圷くんに会い、彼もシネカノンの一員であった。困難な時代なのである。
その時に、このコーナーでもっとも更新の多い、登山家兼映画評論家Into the Wild氏に会った・・・。変わらないな、みんな。なにしろ、ながく出歩かなかったのでたまに試写に行くと懐かしい顔が目につく。

 Oくんにおいしい店を教えてもらって新大久保韓国料理店デビューを果たしたのはずいぶん前になるが、それ以来、なかなか足を向けていない。つい最近、ひさしぶりに足を運んで、辛い鍋で(固有名詞が出てこないあたりが、老いのすばらしさ!)汗を流した後、川勝正幸そっくりの石像、次にドンキホーテを通り過ぎて、韓国のCDなどを売っているショップに偶然入ったとき、電撃悩殺が待っていた。

 一切の情報なしに、つい手に取り、写真集付CD、いやCD付写真集を買ってしまったのは、いうまでもなく、黒い衣装でポーズをとっている女の子六人が、声を合わせて<買って、そこの妄想老人さん、カルチャー徘徊は危険よ>と呼びかけてきたからだ。可愛い。中身がつまらなくてもどうってことない。2000円の<空気人形>、いや紙人形6体だと思えば安い。

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 一挙にブラックホールへ吸い込まれた。なんという高度で繊細な音楽性! テクノ+なのだが、作曲者が求めるレベルを軽々と彼女たちは歌い超えていく。いかようにも自分たちを演出できるプロだ、と感じた。14曲全曲が傑作、こんなアルバムはまずない。
 60代のオレという、感情のゼロ地点に降臨したセイレーンたち、とあがめ、ひれ伏そう。ソウルに行ったことはないが、ライブに行きたい。怪しいジジイと思われるかもしれないが、平気。


 T-ARA、あら、タキヤン、これがグループの名前だ。たまらないね。

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滝本誠(評論家)
1949年、京都府生まれ。東京藝術大学卒(専攻美学)。現在「キネマ旬報」に<評論家発映画批評>連載。2010年3月、キネマ旬報社より、第6評論集「映/画、黒片」刊行予定。「美術教師ロバート・ヘンライ」延々と準備中。
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