2010.03.02UP
冷暖のリズムが狂い気味で、それが腰にてきめんにきたので、川勝正幸氏に紹介されたゴッドハンズのところでこのところ治療を試みてきた。埼京線板橋駅前だ。
東口の正面に<誠>の墓、というか新撰組の近藤勇、土方歳三の墓が目に入る。知らなかった。ここか。
帰りに新宿のいくつかの拠点のショップをのぞき、『黒い画集 第二話 寒流』と『殺人容疑者』のDVD購入。共通するものは<鈴木英夫>という監督の名前である。


しばらくまえ、ラピュタ阿佐ヶ谷で『彼奴(きゃつ)を逃すな』を観て、そのサスペンス演出に痺れ、戦後しばらくの東京のたたずまいに惚れ、つまり、そこに<ニュー・アジア>ともいうべき想像上の新感覚がわきおこるのを感じ、いずれ、見逃してきた黒いダイヤ群=1960年代半ばまでの日本のモノクロの犯罪映画にどっぷり浸りたいと思っていて、まずは名画座巡りとDVDコレクションを遅ればせながら開始したのである。
『殺人容疑者』には木全公彦氏の編集になるすばらしいブックレットがついていて、未知の監督として<鈴木英夫>に遭遇した小生にはすばらしいガイドの役割を果たす。
『殺人容疑者』は、1952年の東京でおきた連続殺人をドキュメンタリー・タッチで活写していくが、警視庁、科学捜査研究所が全面支援というのが当時の手探りの捜査法がうかがえ、とても興味深い。
『殺人容疑者』でデビューをかざった丹波哲郎がやくざの親分として登場するのが、『寒流』だ。松本清張の『黒い画集』収録作だが、女に溺れ、おちていく銀行員というノワールの名品。『黒い画集』はノワールの宝庫である。新珠三千代がいい。
『死の追跡』とか『非情都市』、『悪の階段』とかの上映を神保町シアターとか、シネパトスとかの名画座で待つことにしよう。
