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「ダークナイト」

前作「バットマン・ビギンズ」に引き続き、リアリティ溢れるバットマン=ブルース・ウェインを好演したクリスチャン・ベール。興行的な成功もさることながら、内容も大絶賛されている本作について、ベール本人に話を聞いた。

クリスチャン・ベール インタビュー
「あらゆる意味で、脳裏に焼き付いて離れない映画になっていると思うよ」

いくつもの選択に苦しむバットマン=ブルース・ウェイン
いくつもの選択に苦しむバットマン=ブルース・ウェイン

──とてもリアルで大人なバットマン映画で、ブルースはジェームズ・ボンドのようですね?

 「ハハハ。僕にとってブルースはジェームズ・ボンドとは違うキャラクターだよ(笑)。僕が思うに超現実的なバットマンには大きな葛藤があって、それがある意味彼を魅力的なスーパーヒーローにしているんだ。スーパーヒーローと言っても彼には普通のスーパーヒーローが持っているようなスーパーパワー(超能力)がなく、バットタンブラーやバットポッドといった兵器を作るお金があるだけなんだ。でも、とても成熟したバットマン映画であることはまったくそのとおり。そして若者から大人まで楽しめるエンタテインメントでもある。純粋なスペクタクルがあるほか、思想や倫理的衝突も描かれていて、脳裏に焼き付いて離れない映画になっていると思うよ」

これまででベストのバットマンと評される、クリスチャン・ベール
これまででベストのバットマンと評される、
クリスチャン・ベール

──前作に引き続いて、原作コミックとは違うバットマン=ブルース・ウェインになっていましたね。

 「僕自身は、原作コミックと今回の映画が、それほど違ったテイストになっているとは思わなかったけどね。というのもフランク・ミラーのグラフィックノベル『バットマン:イヤーワン』をはじめ、多くのバットマンのコミック、グラフィックノベルはそれぞれ異なるアイデアやテイストを持っている。僕が役作りのうえで参考にした『バットマン:イヤーワン』は、新シリーズに通じるとてもシリアスなアプローチを行った作品で、バットマンの原作者であるボブ・ケインのオリジナルの精神を蘇らせているんだ。だけど、映画に関しては映画独自のアイデンティティを確立しなければならない。グラフィックノベルは役作りをするうえで非常に参考になったが、グラフィックノベルを真似るだけでは駄目なんだよ」

──ブルース/レイチェル/ハーベイ、バットマン/ゴードン/ハーベイ、そしてバットマン/ジョーカー/トゥーフェイスと、とても多くの三角関係が出てくる映画でしたね。

 「監督のクリストファー・ノーランは撮影中、一切の妥協を許さなかった。だから、あらゆる要素をこの映画に入れることができたんだ。この素晴らしい複雑性もそのひとつ。クリスはとても上手に、しかも混乱を招かないようにその複雑さをこの映画に入れ込んだ。この複雑さが、この映画を平均的なポップコーンムービーとは違うものにしたんじゃないかな」

――やはり、映画を観るとヒース・レジャーの演じたジョーカーが強烈な印象を残しますが、彼の現場での印象は?

 「ヒースはジョーカーをとても楽しんで演じていたよ。そして同じ現場にいたことを誇りに思える人物だった。この『ダークナイト』を作るにあたって、ヒースは、僕が前作『バットマン・ビギンズ』で新しいバットマンのイメージを作らなくてはならなかったように、彼もアイコニックなジョーカーというキャラクターを、まったく新しいものに変えなくてはならなかった。そして、見事にそのイメージチェンジに成功したんだ。皆の期待を大きく上回る大成功だったと思う。この映画は、彼の素晴らしい才能を讃える悲劇的な祝祭になったんじゃないかな」

三角関係が複雑に絡み合いながら、物語が展開
三角関係が複雑に絡み合いながら、物語が展開

――今回はバットマン、ジョーカー、デントの3人がゴッサムシティを暴れ回る内容でしたが、次回作では、ブルース自身の内面にもっと迫る内容になるのでしょうか?

 「次の映画のことはわからない。それはクリストファー・ノーランの仕事だからね。だけど、いま撮影中の『ターミネーター4』は、ここまで順調だよ。このあとすぐにテキサスでの撮影に戻るんだ」

(C) eiga.com inc.

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この映画について
ダークナイト
「ダークナイト」
クリストファー・ノーラン監督&クリスチャン・ベール主演による「バットマン・ビギンズ」の続編。ゴッサムシティに現れた史上最悪の犯罪者ジョーカー。バットマン=ブルース・ウェインは、協力するゴードン警部補や新任地方検事ハービー・デントらと共にジョーカーに立ち向かうが……。宿敵ジョーカーを演じるのは、本作撮影後に急逝したヒース・レジャー。マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマンらも前作から続投。

原題:The Dark Knight
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:ジョナサン・ノーラン、クリストファー・ノーラン
製作総指揮:ケビン・デ・ラ・ノイ、トーマス・タル、マイケル・E・アスラン
製作:エマ・トーマス、チャールズ・ローブン、クリストファー・ノーラン
撮影:ウォーリー・フィスター
音楽:ハンス・ジマー、ジェームズ・ニュートン・ハワード
美術:ネイサン・クロウリー
出演:クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、ヒース・レジャー、マギー・ギレンホール、アーロン・エッカート、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマン、ネスター・カーボネル、キリアン・マーフィ、エリック・ロバーツ、アンソニー・マイケル・ホール
2008年アメリカ映画/2時間32分
配給:ワーナー・ブラザース映画
丸の内プラゼールほかにて現在公開中
http://wwws.warnerbros.co.jp/thedarkknight/
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