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webマガジン e-days(イーデイズ) >  映画 >  特集 >  インタビュー  > 映画「抱擁のかけら」 ペネロペ・クルス インタビュー

ペネロペ・クルスの最高の演技を得て、ペドロ・アルモドバル監督が挑む新たなる〈愛〉の物語──

『オール・アバウト・マイ・マザー』、『トーク・トゥ・ハー』、『ボルベール<帰郷>』 の女性讃歌三部作で、世界中を魅了したスペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督。待望の最新作『抱擁のかけら』で彼は、<究極の愛>の全貌―誕生から崩壊、そして再生までを描ききった。人は何度挫折や破壊を繰り返しても立ち上がることが出来る。これはそんな人生の素晴らしさを謳いあげる、アルモドバル流の人生讃歌の傑作だ。 主演はアカデミー賞に輝く世界のミューズ、ペネロペ・クルス。「この脚本は、私の人生の中で読んだ最高のもの。複雑で大胆で、最初から最後まで驚きに満ちている」と絶賛する彼女が、監督との絶大な信頼関係によって創り上げた、濃密な世界は圧巻。愛すること、愛されること、成功すること――その全てを手に入れたいと願う、女の中の女を圧倒的な演技力と存在感で魅せている。 そんなペネロペ・クルスが、監督との関係、今作で演じた役柄などについて語ってくれた。


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――本作についてペドロ・アルモドバル監督が初めてあなたに話したのはいつでしたか?


作品の役柄について、彼はいつも何ヶ月も前から話してくれるわ。1年前のこともある。
この映画のことを話してくれた時、彼がとても撮りたがっていて、私に演じさせたいと思っているのがよくわかったわ。私は何もかも忘れて飛びこむだけ。だから自由でいられるの。


――この作品も物語性の高い作品です。どうしてアルモドバル監督はそれほどまで、そういう作品に惹きつけられるのでしょう?


ペドロのような人たちは芸術にとても思い入れがあるのだと思う。彼が映画を作っているところを見ると、それが彼の人生で一番大切なことなのだとわかる。彼はマテオというキャラクターに共感しているように思うわ。いい映画、いい本、いい音楽は、私たち皆にとって、人生の時を刻んでくれるようなものだと思うの。食べ物みたいに栄養を与えてくれる。私は小さい頃から芸術と一緒に育ってきたから、私の人生のとても大切な一部になっている。私にとって欠かせないものなの。もし私が女優じゃなかったら、カメラの裏側の作り手がどんなものか、見てみたいわ。


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――レナ役をどのように準備されましたか?


毎日ペドロのオフィスで、一緒に3ヶ月半リハーサルしたの。監督ごとにやり方は違う。でもペドロとはいつもそんなふうに作業するわ。それに監督やほかの俳優たちとのそういう時間が、私は好きだわ。何かを見つけるための時間。間違ったって構わないし、ひとつのシーンをいろいろなやり方でトライできるから。


――アルモドバル監督が、あなたの美しさを称える映画をもう1本作ってくれましたね。


ありがとう。でも・・・わからないわ。もし演じるキャラクターが美しく見える必要があれば、そのキャラクターのために、そう見えるように努力するわ。もし醜悪に見える必要があれば自分のエゴを捨て去るべきだわ。演じるキャラクターが必要とするものがすべてだから。


――アルモドバル監督の演出ならば、大胆なシーンを演じることに、より安心感がありますか?


撮影現場ではいつも恐怖を感じるわ。最初の週は自分が降ろされてしまうんじゃないかと、自信がなくなるの。いつだってそう感じるわ! ほとんどの俳優がそういう恐怖を感じていると思う。でも誰よりも私にそう思わせる監督が、ペドロなの。彼のことをとても大切に思っていて、彼を失望させたくないから。私たちには友情があるし、私に何度も何度もチャンスを与え続けてくれる人だから、絶対に彼を失望させたくないのよ。


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――米アカデミー賞を獲得されて以来、あなたの生活はどう変わりましたか?


何もかも、とても速く過ぎ去っていく感じがするわ。数ヶ月か、1年くらい、仕事から離れる必要があると思う。すべてのことを、そしてこの出来事を、ちゃんと消化するためにね。


――アルモドバル監督が、あなたのことを、子供をもちたいと思う唯一の女性だと言っていました。それをどう解釈しますか?


えっ? たぶん、それは彼のジョークだと思う。それを報道の場で言ったの!? それなら・・・でもたぶんジョークだわ。わからないけど、ジョークかどうか聞いてみるわ。でもきっとジョークよ。ペドロってそういう人だもの!

PHOTO GALLERY

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『抱擁のかけら』

抱擁の数だけ、愛が生まれ
抱擁の数だけ、愛が壊れ
それでも抱擁の記憶が、未来をくれた

14年前に起きた凄惨な事故で視覚を同時に失った男(ルイス・オマール)事故の前、彼には2つの名前があった。映画監督時代に名乗っていた本名のマテオ・ブランコと、現在の執筆業のペンネームであるハリー・ケインだ。ハリーは、事故の後映画監督マテオである自分を捨て、人生をかけて愛した女性レナ(ペネロペ・クルス)のことも封印した。或る夜、昔なじみで彼の世話人を勤めるジュディット(ブランカ・ポルティージョ)の息子が、事故に遭う。病室で彼の看病をすることになったハリーは、お伽話をするように自分の過去を語り始める・・・。それは、運命という名の嫉妬と欲望に翻弄された愛に狂った男女の切なくも激しい愛の物語だった──。


脚本・監督:ペドロ・アルモドバル(『オール・アバウト・マイ・マザー』『ボルベール<帰郷>』)
出演:ペネロペ・クルス(『ボルベール<帰郷>』『それでも恋するバルセロナ』)、
ルイス・オマール(『バッド・エデュケーション』)、ブランカ・ポルティージョ(『ボルベール<帰郷>』)
 
配給:松竹
PG-12 
©Emilio Pereda&Paola Ardizzoni/El Deseo
2009年スペイン/カラー/126分
原題:LOS ABRAZOS ROTOS


2010年2月6日(土)新宿ピカデリー、TOHOシネマズ六本木ヒルズ他全国ロードショー

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