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/ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第3番&シベリウス:
交響曲第5番
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
SICC-908 \2,520(税込)
2008年5月21日 国内盤発売
グレン・グールド生誕75年、また、カラヤン生誕100年を記念して発売された数あるCDの中でも、特別な作品だ。今や伝説となった2人の音楽家の初共演となった1957年5月に行なわれたベルリンでのライヴを収録。「ゴルトベルク変奏曲」をリリースした翌年、25歳の若きグールドとベルリン・フィル音楽監督に就任して2年の天才カラヤンとの貴重な音源だ。シベリウスはカラヤンの十八番。中でも「交響曲第5番ホ長調作品82」は、4種類の録音が知られているが、レパートリーが極端に狭いグールドがカラヤンのシベリウス演奏に感銘を受け、以後、レパートリーの中にシベリウスを取り入れるようになった…という意味合いからも貴重な1枚。ジャケットの若き2人の姿も感慨深い。
一線級で活躍しているピアニストたちに、そんな質問を投げかけてみた。
ピアニストの視点からグールドを見ることで、新たな魅力が生まれるかもしれない。

4才からピアノを始める。84年ヴィオッティ・ヴァルセイジア国際音楽コンクール第1位受賞。90年マルサラ国際音楽コンクール第1位受賞。また同年、第12回ショパン国際ピアノ・コンクールにおいて最優秀演奏賞受賞など、多数の賞を受賞。また、87年にアレクシス・ワイセンベルクの公開セミナーに参加した際には、ワイセンベルク本人の意向により特に設けられた最優秀特別賞を受賞し、練習用のグランドピアノを授与された。国内各地でのリサイタルをはじめ、主要オーケストラとの共演を精力的に行なっている。今年度より東京・大阪での同時プロジェクト「及川浩治10大協奏曲」を展開中。
オフィシャルサイト
http://www.koji-oikawa.com/
グールドの印象は?
僕にとってグレン・グールドは一つの音楽の理想郷に到達し得た、ピアノ演奏史上まれな、特異な存在と言えます。彼の若い頃、特にライヴをしていた頃のその演奏は、CDで聴けるもの、その全てがすでに非の打ち所のない、強い信念とインスピレーションにあふれ、人々を猛烈に感動させ、超自然的とも言える音楽の真髄をつかんだ演奏で、舌をまく偉大な名演です。こんな若くしてこのような演奏の境地にたどり着いたこの人はどうなっていくのだろうと思わせる、まさに完璧なピアニストであり、芸術家です。
その一方で、のちにまるで実験でもしているかのごとき解釈をしている演奏もあります。特にベートーヴェンの熱情や皇帝の演奏などはその極端な例と言えるでしょう。モーツアルトのイ短調ソナタの演奏などは笑ってしまうほどの、異常なテンションで弾かれています。でも僕の悪い癖ですが、どんなに理解不能な演奏をしていても、偉大な人物がしていることには、共感する、しないにかかわらず、自分の理解力が足りないのだという思いにさせられてしまいます。
幸いなことに、僕たちは彼の一生を本やCD、DVDなどでたどることができます。真に偉大な芸術家は、まさに自然と同じで人智を超越したものだとつくづく感じます。
グールドの作品を1枚選ぶとしたら?
『ブラームス:4つのバラード、2つのラプソディ、間奏曲集』
よく聞かれるのですが、たった一枚を選ぶなどつらすぎます。数えきれないほどの名盤がありますから。しかし思い悩んだ結果、ブラームスのインテルメッツォのアルバムに決めました。グールドのインテルメッツォの演奏はまさに神がかっています。涙なしに聴けるものではありません。このような演奏は、あれこれ理屈をこねずに目をつぶりひたすら神からの贈り物として共感と感動に打ち震えましょう。
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ブラームス:4つのバラード、 ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル |


