シーナ&ロケッツ/鮎川誠インタビュー
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 ベテランといえども1曲目から超ハイテンションでぶっ飛ばすSHEENA & THE ROKKETSのライブは今年の夏フェスも健在。音楽に映画にと絶好調の鮎川誠が語るロックフェスとは。

撮影:相澤心也 構成:本根 誠(ramblin')

 

全国から集まった人たちの前で演るときのエネルギーは、ハンパじゃない

 やっぱり夏はフェス、というのがロック・バンドの基本中の基本やね。晴れ舞台でもあろうし。夏の昼のステージは、バンドには相当過酷なものはある。けれども、刻々変わる風やら空の色、じりじり暑い陽射しもOKだし、陽が沈んで涼しくなる夕方の時間帯も気持ち良いしね。今年のフジロックの僕らの出演する〈CRISTAL PALACE〉っていうテントは、ヨーロッパからサーカス小屋のような物を丸ごと持ってくるらしい。おかげさまでロケッツも色々なフェス体験させてもらってる。

 僕にとってのフェスというと、はじめは1969年のウッドストックやね。それまではバンドといえば活動の場はダンスホール、ゴーゴー喫茶、ジャズ喫茶の時代。まずウッドストックの話を人づてに聞いて思いを馳せて、レコードが発売されて映画も観て。ウッドストックを体験して、こういうのがあるんだ!こんな風にやれたらどんなに気持ち良いだろう!というので、僕らは一気に前進した。日比谷野音や京大の西部講堂とか100円コンサートとか、それまでは、僕らにはできない、と思っていたのが「なければ作ろう!」というのが60年代末からのメンタリティ。日本のロック、フォーク、そして今では全国で頑張るコンサート・イベンター、それらのタマゴが生まれたのはウッドストックのおかげだし、あの頃に現在のビッグフェス時代への種が蒔かれたんだね。

 74年には郡山でワン・ステップ・フェスティバルという、日本で初のワールド・クラスのフェスティバルが開催された。巨大な競技場でね、僕が当時やっていたサンハウスというバンドやウェストロードブルースバンドの時間はお客さんもステージ前からトラックフィールドくらいまでやったけど、イエロー、サディスティック・ミカ・バンド、外道、内田裕也さん、沢田研二さん、プラスチック・オノ・バンドの時間は、すごかった。あの当時、オノヨーコさんは既に今のエコロジーにつながる思想をイベントを通して発露してたり、今、もっと語られるべき、讃えられるべきフェスやと思う。

 80年代半ばには仙台でロックンロール・オリンピックという、当時の新宿LOFT直送!みたいな、ラインアップにこだわりをみせたイベントもあった。バブル時代には色んな企業が球場とかでイベントやったりした時期もあったけど、フジ以降の各地のフェスは「毎年やるんだ!」ちう感じで定例化しとって、みんなのライフスタイル、イヤーズサイクルに浸透しているのが素晴らしいと思います。

 出演する側の立場から言えば、フェスには、圧倒的にアンリミテッドなお客さんとの出会いの可能性がある。シーナ&ロケッツは、イベントでもホールでもライブハウスでも一曲目からぶっ飛ばすだけなのだけど、全国から集まった人たちの前で演るときのエネルギーは、ハンパではないよ。お客さんからのバイブレーションが、フェスはやっぱり独特なんよ。今年の楽しみは(高橋)幸宏さんのバンド、pupaやね。彼から直接コンセプトやら伺ってアルバムも聴かしてもらって、幸宏さんと信藤三雄さんがキュレイターを勤めるWORLD HAPPINESSにロケッツも出してもらって、pupaも観れる(笑)。東京ロックの大事なメンツによる、都内で行なわれる新しいコンセプトのフェスやね。巨大なアットホームちゅうか。

 フェスはバックステージ/パフォーマーも、客席/オーディエンスも垣根のない感じが良いね。オフ時間とかに会場をうろうろすると、色々なストーリーを感じるんよ。三日かけて来たとか、山超えて来たとか毎年来てるとか、ロック・ファンならではの独自なバイブレーションに、すごく励まされるしインスパイアされる。

 個人的にはスパークス、プライマル・スクリームの連中に会えるかな、と楽しみにしています。あと、フランスのSKY DOGというレーベルのフライング・パドバニーズというバンドがフジロックに来ると聞いて、すごく楽しみに待っているかんじ。

 フェスに参加するからには、アタマの中まっ白にして、すべてを受け入れていかないとね。自分の体験やら想像やらを、みんなの力が、きっと超えさせてくれると思うから。

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シーナ&ロケッツ

サンハウスのギタリストとして活躍していた鮎川 誠と、ヴォーカリストのシーナを中心に結成。1978年10月にシングル「涙のハイウェイ」(エルボンレコード)でデビュー。 その後アルファレコードを経て、1984年1月ビクターへ移籍。 現在は、シーナ(ヴォーカル)、鮎川 誠(ギター/ヴォーカル)、渡辺信之(ベース)、川嶋一秀(ドラムス)の4人で活動中。デビュー30年目を迎えた現在もロック・ファンの心を掴み続け、多くのアーティストにリスペクトされる存在である。4月23日に8年ぶりとなるニュー・アルバム『JAPANIK』をリリース。この夏は〈FUJI ROCK FESTIVAL ユ08〉や〈RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008〉など全国各地の夏フェスに参戦する。9月26日(金)には渋谷duo music exchangeにて〈JAPANIK TOUR MAXIMUM〉としてスペシャル・ゲストに仲井戸メCHABOモ麗市を迎えたレコ発ツアー・ファイナルを開催。また、バンマスの鮎川は7月19日よりロードショー公開される映画『ジャージの二人』に出演中。

http://www.rokkets.com

出演日
7.20 徳島 四国三郎の郷 DRAGON FACTORY FESTIVAL08
7.26 山形 ロックオンファイヤー
7.27 新潟 FUJI ROCK FESTIVAL '08
8.10 東京 WORLD HAPPINESS in 夢の島
8.16 北海道 RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZO
8.17 福岡 高塔山ジャム2008


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