'70s 湘南SOUND STORY〜ブレッド&バター INTERVIEW〜
Summer Music '08


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PROFILE
ブレッド&バター
岩沢幸矢氏(兄)と岩沢二弓氏(弟)による兄弟デュオ。1969年のデビュー以来、現在までに37枚のシングルと27枚のアルバムをリリース。美しいメロディと心地よいサウンドは“湘南サウンド”と呼ばれ、多くのファンを魅了し続けている。国内外を問わず、さまざまなミュージシャンとの交流も幅広い。

ブレッド&バターOFFICIAL SITE
http://www.bread-n-butter.net/

LIVE SCHEDULE
開催日:2008年8月17日(日)
時間:13:00 BBQスタート
出演:ブレッド&バター、東京カリ〜番長他
料金:¥5,500(税込)
会場:江の島ヨットハーバー内「テラス カイ」
神奈川県藤沢市江の島1-12-2
問合せ:bb mania 03-5488-1397

開催日:2008年8月30日(土)
時間:開場17:30/開演18:30
料金:¥5,000(税込)※1ドリンク&ビュッフェ
会場:SPORTIFF cafe
神奈川県茅ケ崎市東海岸2-11-13
http://www.sportiff.co.jp/cafe/
予約&問合せ:SPORTIFF cafe 0467-87-4511

開催日:2008年9月13日(土)
会場:江の島虎丸座

開催日:2008年9月28日(日)
時間:開場16:00/開演17:00
料金:¥4,200(税込) ※飲食代別 ※サービスチャージ(15%)別
会場:ケネディハウス・GINZA
東京都中央区銀座7-2番先 コリドー通りB1F
http://www.kennedyhouse-ginza.com/
予約&問合せ:ケネディハウス 03-3572-8391(16:00以降)
1970年代後半。湘南・茅ヶ崎には、昼夜を問わずパーティやセッションが繰り広げられるカフェがあった。
東海岸南1丁目、海まで歩いて7分。1975年に音楽活動を休業したブレッド&バターが、
1979年に再デビューするまでの約4年のあいだ営業していた『カフェ・ブレッド&バター』である。
その場所には、連日、ミュージシャンやモデル、俳優、デザイナーなど、東京から多くの人が詰めかけていた。
いったい、東京にはないどんな“魅力”が、そこにあったのだろう?
今年5月にDVD『茅ヶ崎・東海岸 カフェ・ブレッドアンドバターの軌跡』をリリースしたブレッド&バターのお二人に、
夏の湘南で、当時のお話をおうかがいした。
インタビュー・文/森川翔太(松木事務所)
撮影協力/江の島ヨットハーバー内「テラス カイ」
 
ミュージシャンも魚屋も新聞配達員も一緒に盛り上がっちゃう。そんな、“湘南ならでは”の面白さがあった。

—まず、なぜ1975年に音楽活動を休業したのですか?

岩沢幸矢氏(以下SI):1969年のデビュー以来、6年間で4枚のアルバムと11枚のシングルをリリースして、なんとなく「やることはやった」っていう気分だったんだよね。それに、そんなに仲も良くなかった。当時はまだ若かったから(笑)。離れて、ひとりずつ別々にやりたいっていう思いもあったんじゃないかな。

岩沢二弓氏(以下FI):たまたまその頃、僕は茅ヶ崎で何人かのミュージシャンたちと共同生活をすることになったので、それもいい機会かなと。岩倉さんっていう、もともとパシフィックホテル茅ヶ崎(※1)を経営していた人の家が当時茅ヶ崎にあったんだけど、ホテルをやめたことでその家には住まないっていう状況になって、ほとんど家賃もなしで僕たちに提供してくれたんです。そこが、600坪の敷地の中に庭や25mプールなどがあって、また母屋にはステンドグラスが入っているような、とにかくセンスのいい家でね。まるでカリフォルニアのような感じだった。そんな恵まれた環境の中で共同生活をすることになったので、つい遊んじゃったんですよ(笑)

—そこに『カフェ・ブレッド&バター』をオープンさせたんですよね?

FI:家の前の、車2台分・約9坪のガレージがちょうど空いていたので、そこをカフェにしようと。みんなでお金を出しあって木材を調達してきて、薪切りから床、テーブル、カウンターまで、すべて自分たちで作ったんです。

—どうしてカフェを作ろうと?

FI:毎日のようにみんなで飲んでいたんだけど、当時は大人数で飲みに行くところといえば「おでんセンター」とか、そういうところしかなくて(笑)。オシャレなお店はまだ少なかったんです。そこで、「だったら自分たちで作っちゃおう!」と。

—最初はどのようなお客さんが集まっていたんですか?

SI:新しいもの好きのサーファーが多かったよ。朝、まず海をチェックして、波のない日や波が大きすぎる日には、みんなうちに来て母屋のプールで遊んでたりとかしてたんだよね。

—お店だけでなく、母屋も自由に解放していたんですか?

FI:いや、そういうワケじゃないんだけど…、まあ、とにかく何でもありだったんだよね(笑)。初めて会う人でも、仲良くなっちゃえば母屋にウェルカムだったし、また夏の夜などはどこからともなく人が集まってきて、自然とパーティが始まったりとか。多いときには100人以上も仲間が集まって。あとは、水中にテーブルと椅子を置いて「水中パーティ」だとか、みんなで仮装して「仮装パーティ」だとか、そんなことばっかりやっていました。

—ちなみに、当時大学生で茅ヶ崎に住んでいた桑田佳祐さん(サザンオールスターズ)が、「何度も前を通って入ろうとしたけど怖くて入れなかった」という記事を読んだことがあるのですが?

SI:怖いというか、なんとなく入りにくいっていうイメージがあったんだと思うよ。店自体は小さいけど、すぐうしろには広大な母屋があって、夏にはプールサイドでモデルやミュージシャンなどが遊んでいたりするわけだから。また、当時はちょうどハワイからプロのサーファーが来たりもしていたから、ちょっとカッコよく見えちゃったんじゃないかな(笑)。でも実際は、常連客の中には地元の魚屋さんやラーメン屋さん、新聞配達の人なんかもいたりして。で、そこにミュージシャンがひょっこり現れて仲良くなるの。東京だったら、例えば青山にナントカっていうミュージシャンが集まるお店があるってことになったら、そこに魚屋さんや新聞配達員はいかないでしょ(笑)。でも、『カフェ・ブレッド&バター』は、その人が何をしているかなんて関係なく、みんな一緒になって盛り上がっちゃう。当然、同じ人間なんだから会話ができるわけだし。そういう意味では田舎なんだよね。でも、ただ田舎というわけじゃなく、すぐそばに海があって、どこか洗練された雰囲気もある。そんな、湘南独特の面白さがあったね。

※1パシフィックホテル茅ヶ崎
1965年に建てられた、岩倉家と加山雄三氏が経営していた湘南唯一のリゾートホテル。そこでは連日パーティが開催され、加山雄三とランチャーズ、ワイルドワンズなどのメンバーがライブを行っていた。また、ブレッド&バターの『HOTEL PACIFIC』(1981年)、サザンオールスターズの『HOTEL PACIFIC』(2000年)のモデルとなった場所。1988年閉館、1998年に取り壊された。

ALBUM
 
『Silver Bread & Golden Butter 〜Early Best 1972-1981〜』
ソニーミュージックエンタテインメント/2枚組/MHCL 10090-1 ¥3,150(税込)

ブレッド&バターの初期のヒット曲が満載のベスト盤。
アルバム未収録音源など貴重な音源も収録。
『茅ヶ崎・東海岸 カフェ・ブレッドアンドバターの軌跡』
ソニーミュージックエンタテインメント/2枚組/MHBL 88-9 ¥6,800(税込)

「カフェ・ブレッド&バター」を一夜限りで“復活”させた
スペシャル・ライブ(2000年&2007年)の映像がDVDに!
 

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