扉を開くと、そこは洗練・都会的というキーワードがピタリとはまるショットバー。BGMはジャズとボサノバが中心だが、耳ざわりのいい音楽をただなんとなく流しているわけではない。例えば雨降る午後には雨にちなんだ曲、カップルが来店したときはムーディーな曲、賑やかなグループ客が中心ならややアップテンポの曲と、シチュエーションに合わせて演出する。そんなさりげない心遣いが、流れゆく時間をスペシャルなものにしてくれる。
毎月第3土曜は、DJの個性で選曲する“DJ Night”。1950~60年代のモダンジャズから最新のフュージョンジャズまでプレイされ、世代を問わずジャズファンが集う。ほかにも、ロックやJ-POPなど、さまざまなテーマのイベントを月に1~2度のペースで開催。客が持ち寄ったレコードやCDだけをかけるイベントや、プロのマジシャンを呼ぶ“Magician’s Night”など、ひねりのきいた企画も多い。
“お酒のセレクトショップ”と名乗るだけあり、ドリンクメニューの充実ぶりにも目を見張るものがある。なかでも、シングルモルトのウイスキーは、常時150種類以上を用意。ひとつの蒸留所で作られるシングルモルトのウイスキーは、それぞれの蒸留所の個性が出やすく、種類も多い。初めての人や選び方が分からない場合は、知識豊富なスタッフに聞いてみるといいだろう。味や香りなどの特徴はもちろん、歴史や製造方法などの疑問にも答えてくれるはずだ。
華やかな香りのシングルモルトのウイスキーは、シガーとの相性が抜群。ここでは、シガレットサイズの手頃なものから1本2000円を超える高級葉巻まで、約20種類が揃う。吸い始めから吸い終わりまで、少しずつ変わっていく味と香りこそがシガーの醍醐味。1本を1時間ほどかけてゆっくりと吸いながら、アフターテイスティングを愉しみたい。
400本ものボトルと正対するカウンター席でお酒のうんちくを語るもよし、革張りソファのVIP席に腰を沈めてゆったりと葉巻をくゆらせるもよし。アフター5に潤いをもたらす、大人のための一軒だ。
取材・文/渡辺裕希子 写真/横田敦史
1.カウンター席に吊るされているのは、スコットランドから取り寄せたオーク材の樽。目の前で直接注がれるウイスキーは、美味しさも格別だ。
2.4人まで利用できるVIP席。革製の黒いソファに座って、ゆったりと過ごせる。個室料はかからないので、気軽に利用したい。
3.1分間に1回のペースで口をつけ、ゆったりと吸うのがシガーの愉しみ方。シングルモルトのほか、ポートワインやラムとの相性も良い。
4.北海道の牛を使った「ビーフジャーキー」と「ハートランドビール」730円。ほかに、ベルギーや英国、オーストリア、オランダ、ドイツ、チェコど、世界各国のビールが揃う。
5.カウンター奥にはDJブースが。土曜日の夜はDJナイトが開催される。


