東京 大人の遊び場
RSS
webマガジン e-days(イーデイズ)東京 大人の遊び場BAR中央線NO TRUNKS | ノートランクス

マスターは「中央線ジャズ」の名づけ親焼酎も楽しめる気取りのないジャズバーf
trunks01.jpg

 「中央線ジャズ」という言葉をご存知だろうか。六本木や青山で流れるムーディーなジャズとは一線を画した、心をグイグイっと揺さぶるエネルギッシュなジャズ。マスターの村上寛さんは、この「中央線ジャズ」の名づけ親である。27年間に渡って新星堂で働き、高円寺「ディスクインNo.1」、吉祥寺「ディスクインNo.2」、立川「ディスクイン」などの店長を歴任。新星堂の独立系レーベル「オーマガトキ」の中央線ジャズ・シリーズをすべてプロデュースするなど、中央線界隈のジャズシーンを長年引っ張ってきた第一人者である。
 「日本のジャズ業界は特殊。有名雑誌やレコード業界が幅をきかせていて、本当に良いレコードが見落とされているんです。僕は、ジャズが気持ちいいだけの音楽、と思われているのが嫌だった。もっと激しくて、若い人の感性を刺激するジャズが今でも存在する、ということを知って欲しくて」と、6年前に住居地である国立に店をオープン。中央線ジャズはもちろん、ジャズの要素を含む大人のロックなど、さまざまなジャンルの中から独自の感性で選曲している。
 毎週金曜・土曜には、ライブも開催。「中央線ジャズ」を中心に、オーナーが選んだアーティストの演奏を間近で楽しめるとあって、毎回ほぼ満員の盛り上がりをみせている。
 人間臭い「中央線ジャズ」を愛するだけあって、メニューも実に個性的だ。「ジャズバーとは、ワインやカクテルを片手にお洒落に過ごす場所」というイメージを覆すように、芋焼酎や泡盛のラインナップが充実。「三岳」や「春雨」とともに味わえるのは、土地の素材を生かした素朴な酒の肴。「宇和島名物ジャコ天」や「ゴーヤと豆腐のチャンプルー」など居酒屋顔負けの料理を、600円前後の低価格で提供している。
 店内には、アルテックA7のスピーカーとマッキントッシュやアキュフェーズアンプが鎮座。硬派な音楽で好奇心を満たしながら、おいしい酒と料理で胃袋を満たす。目の前には、ストイックにジャズを追求しつつも笑顔は優しいマスター。ジャズを愛する人にとって、最高の店を見つけた。

取材・文/渡辺裕希子 撮影/須藤夕子

trunks02.jpg

1お店で使用しているレコードプレーヤーはヤマハGT-2000。「レコードには人間に聞こえない音も入っている。だから、暖かみと深みがあるんです」と村上さん。他にもさまざまな機材が並ぶ。
2. 店の一角には、もともと大劇場用に作られたスピーカーアルテックA7が。音のバランスが良く、往年の名器と呼ばれている。
3.店内の棚は、オーナーが特注したもの。アクリル板にコピーされたレコードジャケットが飾られた、センスあふれる空間だ。
4.「ハートランド」600円には、シャキシャキとした山芋にとろけるチーズが絡む「山芋葱チーズ焼き」600円がぴったり。なんとお店で使われている器は、すべてオーナーの手作り。

NO TRUNKS

住所 東京都国立市中1-10-5-5F

電話番号 042-576-6268

営業時間 18:00~翌2:00

休日 火

金額 深夜0時以降テーブルチャージ200円、ライブの際は紙幣にて投げ銭

URL http://notrunks.jp/



e-days「イーデイズ」は大人の感性を刺激するWEBマガジンです。