通称コリア・タウンとも称され、韓国をはじめ、アジアの香り漂うディープタウン、大久保。音楽とは無縁な印象のこのエリアで異彩を放つ「ソウル・バー・ストーン」は、この街が地元であるオーナーの神山廣司さんが、’92年にオープンした店だ。
「いい音といい酒がMIXされたいい空間というのが、店のコンセプトです。もともとこの地で喫茶レストランを開いていたのですが、ずっとバーをやりたくて。で、特色を出すために、自分の好きなソウルミュージックを流そうと思ったんです」
ソウルのアナログレコードは約6000枚所蔵。70年代のファンク、ソウルを基本に、80年代のダンスクラシックや90年代ソウルなど、新しいものもかけ、リクエストもOKだ。また「ソウルトレイン」などの映像を楽しむこともできる。しかしこの店には、ほかのミュージックバーと違う大きな特徴があるという。
「実は“生音”にこだわっているんです。月1ペースでライブを開催。ジャンルはソウルに限らず、クロマチック&ブルースハープとスティールパンのデュオや、尺八や二十五絃箏のグループ、ギターと口笛のデュオなど、わりと変わったものが多いんですよ」
まさにこの店でしか出逢えない生音のライブが、なんとチャージ無料で楽しめるのだ。そんな太っ腹のオーナーも、温かみのある生音で奏でられる音楽も、まさにソウルフル! 新しい音楽との出会いが、きっとこの店で待っている。
取材・文/高橋かおり 写真/田頭真理子
1.石や流木など、ナチュラルな素材を多用した温かみのある店内。オーナーが海外で集めてきた民族風の置物や楽器が飾られ、エスニックな雰囲気だ。12月12日はアコースティックデュオMU/TO、1月は和楽器のライブを予定。
2.音響設備は、耳障りがナチュラルなJBLのスピーカー、プロのPA用のBGWのパワーアンプ、ロデックのミキサーなどを使用している。ソウルのレコードは約6000枚。
3.オーナーの神山廣司さん。
4.やわらかめのビーフジャーキーを炙った「スモークビーフ」750円は「ハイネケン」と「ハイネケンダーク」各700円の深い味わいにぴったり。もとはレストランを経営していただけあり、ビーフシチューなど、本格的な料理も。
5.ファンクグループ「スライ&ザ・ファミリー・ストーン」と、店の壁を覆う本物の石が、「ストーン」という店名の由来になっている。
Soul Bar Stone
東京都新宿区百人町1-22-26 白浜ビル1F
03-3366-3005
19:00~翌4:00
日・祝
チャージ\500、ビーフシチュー1000円、スパイシーピザ900円、オイルサーディンのサルサ焼き750円、ハイネケン700円


