世界中の料理が味わえる美食の都市・東京においても、ペルシア料理を食べさせてくれる店は極めて少ない。一体どんな料理なのか、想像すらつかないとう人も多いだろう。「だからこそ、せっかく食べにきてくれた方々にペルシア料理の美味しさを知って欲しい」とオーナーシェフのホセ・ボルボルさんは言う。
イラン出身のボルボルさんが来日したのは、17年前のこと。新宿にあるイタリア料理店のシェフを経て、5年前に念願だったペルシア料理店をオープンさせた。ビールとの相性がいい“ペルシア版おふくろの味”と、日本人の奥様とともに作り出すアットホームな雰囲気が魅力だ。
メニューは、煮込み料理やケバブが中心。羊肉とレッドビーンズをパセリとハーブで煮込んだ「ゴルメザブジィセット」1180円や、鴨肉とクルミのざくろソース煮込み「フェセンジャンセット」1180円など、リーズナブルな価格も嬉しい。いずれも、イランから取り寄せたスパイスやハーブをふんだんに使った、本場顔負けの味わい。セットに付くナンも、注文のたびに生地を伸ばして焼き上げるというこだわりようだ。
毎週金・土曜の夜9時からは、ベリーダンスのショーを開催。チャージが無料ということもあり、ほとんど毎回満員になるほどの盛況で、店は熱気に包まれる。もうひとつ、不定期で行われるライブも好評だ。こちらはチャージ2500円~(1ドリンク付、ライブにより異なる)が必要だが、イランやトルコなどの珍しい楽器を使った演奏と歌が目の前で繰り広げられ、エキゾチックな世界へと誘ってくれる。
食事の後には、水たばこ「ガリユン」1500円がおすすめだ。“水たばこ”といってもニコチン、タールをほとんど使用していないため、タバコ嫌いの人でも安心して楽しめるだろう。オレンジ、バニラ、コーヒー、ココナッツなど10種類以上のフレーバーから好きなものを選び、フィルター代わりの水を通して香りを楽しむのがペルシア流。時間をかけてゆっくりとふかしながら、遠きペルシアの地に思いを巡らせたい。
取材・文/渡辺裕希子 写真/田頭真理子
1.床にはペルシア絨毯が敷かれ、壁はイランの布や絵画で彩られている。イランの写真集などの書籍もあり、異国のムードたっぷり。
2.400年の歴史を持つイランの打弦楽器“サントゥール”は、旅情を誘う美しい音色。ライブでは、歌や太鼓とともに演奏される。
3.「ケバブクゥビデ(ビーフ&ラムのミンチ肉串焼き)セット」1300円は、ナンまたはライスとスープが付く。「キリンラガー 生ビール」は450円。
4.スパイスを効かせた「チャイ」250円は、角砂糖をたっぷり入れて味わいたい。イランから取り寄せた食器も美しい。
5.オーナーシェフのホセ・ボルボルさん。
レストラン&バー ボルボル
東京都杉並区高円寺北3-2-15-2F
03-3223-3227
12:00~翌1:00(LO0:30)
水
チェローモルゴ(カリカリニンニクとトマトソースをかけたチキングリル、ライス付き)1180円、BolBolサラダ550円、エフェス(トルコビール)700円


