“カフェ”ではなく、“カフェガレージ”と名乗ることに、この店のこだわりが見て取れる。一面ブルーで塗られた壁に、天井からぶら下がったヴェール。4人は座れそうな革張りのソファもあれば、ひなびた温泉旅館を思わせる一人掛けの椅子もある。
椅子やテーブルなどのインテリアは、スタッフが高円寺近辺のリサイクルショップなどから集めたもの。古いものに手を加えることで、世界にひとつしかない味のある家具を生み出した。ひとつひとつがバラバラで、ごちゃごちゃ。なのに居心地がよく、つい長居してしまうから不思議だ。
足をのばしてゆったりと過ごしたい向きには、ゴザが敷かれた座敷席が用意されている。田舎の親戚の家に遊びに来たような、懐かしい空気感。傍らに置かれたゲーム類、そして本棚に並ぶ幾多の漫画本からは、「どうぞ自由に遊んで、好きなだけくつろいでください」というスタッフの声が聞こえてくるようだ。
薄暗い明かりに包まれ、誰にも邪魔されることはない。そんな緩やかな時間のスパイスとなってくれるのは、スタッフが選んだBGMだろう。ジャンルは、スカやレゲエ、R&Bなどさまざま。一人でくつろぐ方が多く静かなとき、グループでの会話が弾み賑やかなときなど、お店の雰囲気に合わせて選曲している。もともと、音楽を愛する仲間たちが始めた店とあって、選曲眼は確かだ。
フードメニューもバラエティ豊かだ。サラダやおかずを盛り合わせた「日替わりデリDELIプレート」ドリンク付き880円や「サラダプレート」750円などのランチメニューは、夕方5時半まで提供。深夜遅くでも、しっかりとした食事が用意されている。オーダーされてから焼くパイなどのスイーツや、「自家製ジンジャーエール」570円にもファンが多い。
1人でふらりと出かけて遅めのランチを取るもよし。仲間と飲みながらゲームで盛り上がるもよし。いつ行ってもどんなシチュエーションでも快く迎えてくれる、懐の深い店だ。
取材・文/渡辺裕希子 写真/関根則夫
1.席の間隔が広く、スペースを贅沢に使うことができる。コーヒー片手に読書をしたり、何もせずダラダラしたり。自分の尺度で過ごせるのが嬉しい。
2.靴を脱いでリラックスできる座敷席。ボードゲームやカードゲーム、ルービックキューブなどが置かれ、自由に遊べる。
3.お店の空気を読んでスタッフが選曲するBGMは、心地よい雰囲気を創り出している。
4.スタッフがセレクトしたCDが並ぶ。店では自主レーベル「Swingin’ Dog Records」も運営。2枚のオムニバスアルバムを発売している。
5.「日替わりデリDELIプレート」880円(ドリンク付)は、17時30分までのランチタイムに提供。「ハートランド」とのセットは1280円。
cafe garage Dogberry
東京都杉並区高円寺北3-24-6 2F
03-3337-1651
11:30~翌5:00
無休
カフェラテ580円、黒ゴマきなこハチミツラテ580円


