高円寺駅南口からまっすぐに伸びる高南通り。車の往来が絶えないこの道を15分ほど歩いた先にある小さなカフェ。木とメタルを融合させた直線的なインテリアは、スタイリッシュでクール感も抜群。一見するとお洒落なカフェという印象をもたらすが、この店の魅力はファッション性だけにとどまらない。若い人に混じって、お年寄りや家族連れの姿もちらほら。年代を問わず地元の人々が通う、地域密着型のカフェなのだ。
幅広い人々に愛される理由は、この店が持つ安心感にあるだろう。お昼どきから深夜遅くまで、いつ訪れても温かい食事とドリンクが用意されている。カウンターとテーブル席からなる店内は、狭すぎず広すぎず、ちょうどよい広さ。スタッフはいつでも気さくな笑顔で迎えてくれるから、コーヒー一杯で長居してもバツの悪い思いをすることはない。
ディナータイムになると、グランドメニューとは別に、日替りのおすすめメニューが登場する。例えば、「本日の鮮魚のアクアパッツァ」、「季節野菜のバーニャカウダー」「マンゴーとココナッツのパルフェ」など、カフェとは思えない本格的なラインナップ。その日に仕入れた新鮮な魚や野菜、フルーツを使い、イタリア料理店での経験を持つシェフが本格的な料理に仕上げてくれる。
音楽制作を手がける会社(MARBLETRON MUSIC)が経営しているカフェとあって、BGMにもこだわりが強い。ジャンルや年代は問わないが、少しだけ変化球。最新のアシッドジャズやジャズ調のヒップホップなど、「できるだけみんなが聴かない曲」をセレクトしているという。
音楽が空間に溶け込み、そこにいる客や料理、お酒と交じり合うにつれて、店は活気を帯びていく。お洒落なインテリアに料理、音楽、そして居心地のよさ。すべてが揃ったカフェは、ありそうでなかなか見つからないもの。こんな店が近くにある高円寺の住民は、幸せ者に違いない。
取材・文/渡辺裕希子 写真/田頭真理子
1.デザインは、エグジットメタルワークサプライ(現ライン)の勝田隆夫氏。日本を代表するインテリアデザイナーとして知られている。
2.雑誌や本も置かれ、ひとりで来ても楽しめる。2階にDJイベントや展示会などが行われるサロンもある。
3.4.スタイリッシュなインテリアと手作り感覚がミックスされているのも魅力。。
5. 新鮮な大山鶏のレバーにポルト酒の風味をきかせた「大山鶏のレバーペースト」780円。「ハートランド生ビール」530円とともに。
HERE WE ARE marble
東京都杉並区高円寺南2-14-2
03-5934-8200
12:00~翌0 :00、火~23:30、金・土・祝前~翌2:00
水(祝日の場合は翌日休)
オリジナルアイスティ530円、カプチーノ580円、骨付き鴨モモ肉のコンフィ ポテト添え1300円


