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webマガジン e-days(イーデイズ)東京 大人の遊び場DINING中央線MIGNON| 名曲喫茶ミニヨン

名曲喫茶の文化を守り続ける老舗サロンやギャラリーとしても人気
名曲喫茶ミニヨン

 「名曲喫茶ミニヨン」が荻窪駅北口に誕生したのは、名曲喫茶が流行し始めた1961年のこと。現在の場所である南口のビルに移転したのは、1971年である。創業者の深澤千代子ママによると、店の名前はトマ作曲のオペラの主人公「ミニヨン」と、お店が小さいことを掛け合わせて名づけられたという。
 長く愛されてきた深澤ママが94歳で亡くなった後は、3人の女性スタッフと常連のお客さんたちが力を合わせて店を支えている。「2代続いている名曲喫茶って、珍しいでしょ?」と話すのは、深澤ママと30年以上にわたって苦楽をともにしてきた小林真理子ママ。名曲喫茶ブームが過ぎ去った現在も、昔ながらの文化を残すべく日々奮闘している。「親子2代で通ってくださる常連の方もいらっしゃいます。店の中には、誰がどこから持ってきたか分からないものがあちこちにあるんですよ(笑)。歴史がある店というのは、本当に面白いですよね」
 レコードのコレクションは、5000枚以上。リクエストをする際は、カウンターに置かれた手書きのリストブックの中から聴きたい曲を選び、曲名と作曲者名をノートに書き込む仕組みだ。好きなレコードに熱中する往年の音楽ファンもいれば、ゆっくりと本を読みながら2人の時間を楽しむ若いカップルもいる。誰にも邪魔されずに過ごせる自由さが、さまざまな客層を惹き付けている。
 サロンでは、コンサートも開催。30年間にわたって毎月続いているカルテットのコンサートをはじめ、毎月1回、日曜日にはコーヒーを飲みながらクラシックを楽しめるイベントも開かれる。昔はマニアが静かに音楽を聴く場所だった喫茶室奥のスペースは、ギャラリーに変身。写真や絵画などを発表できる場として、広く提供されている。
 2001年には、開店40周年を記念してリニューアルオープンした。シンプルなインテリアでまとめられた店内には観葉植物が置かれ、昼間は明るい光が差し込む。「ただ古びていくのと、古い雰囲気を残すことは違う。歴史ある店の雰囲気を残しつつも、女性らしい清潔感は大事にしたい」と小林ママ。開店から46年が過ぎた今も、店は進化し続けている。

取材・文/渡辺裕希子 撮影/岡村智明

名曲喫茶ミニヨン

1.カウンター越しに、5000枚ものLPレコードがずらりと並ぶ。スピーカーは「タンノイGRF」。
2.リストブックは深澤千代子ママによる手書き。「古くなったから書き直そうとしたんですが、みんな途中で挫折しちゃうんです」と小林ママ。
3.サロンの奥にあるギャラリースペースは、絵画展や写真展のスペースとして貸し出している。
4.カプチーノ550円とパウンドケーキ250円。ケーキはしっとりとした食感で甘さは控えめ。
5.キリンラガービール(中)700円とミックスナッツ400円。2つセットで頼むと1000円になる。

名曲喫茶ミニヨン

住所 東京都杉並区荻窪4-31-3 マルイチビル2F

電話番号 03-3398-1758

営業時間 11:00~22:00、日曜日のみ11:00~19:00

休日 水

金額 ブレンド・コーヒー450円、カフェ・モカ550円、ホット・レモネード480円、本日のケーキ350円、ハイボール(シングル)600円

URL http://members.jcom.home.ne.jp/stmera/mignon/



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