まるで「三丁目の夕日」にでも出てきそうな昔懐かしい街のレコード屋。そんな雰囲気が漂うのが、新星堂が2006年にオープンした「高円寺レコード」だ。
ここは、新星堂が新たなニーズを狙い、団塊の世代向けに始めたコンセプトショップの1号店。目指すは「大人のためのレコード屋」だという。開店にあたって40代、50代の方にマーケティングを行い、入りづらい、探しにくい、目当てのCDが見つからない…など、さまざまな声を反映して、大人が満足できる店作りを目指した。
店の入り口には、真空管のテレビからミュージックビデオが流れ、昭和レトロな雰囲気。そんな暖かい雰囲気に引き寄せられてふらふらと入ってくるお客さんも多い。店内はほとんどが60年代、70年代の音楽で占められており、洋楽・邦楽別にロック、フォークなどのジャンル別に棚を設けた探しやすい作り。貴重なBOX盤や紙ジャケのCDも豊富に揃い、宝探し感覚で楽しめる。
「平日と休日ではガラリと客層が変わります。昔持っていたレコードをもう一度聞きたいと遠方からCDを探しに見える方など、土日や休日には40代、50代のお客様が多いです。平日は、高円寺という場所柄、古着屋巡りなどの若い方も増えていますよ」と瀬沼店長。
「特に昨年は、吉田拓郎さんのつま恋イベントなどの影響で、フォークや70年代の人気が高まっているのを実感しますね」
新星堂が創業したのは高円寺の南口。壁には30年前に先代の社長が新星堂を始めた頃の写真が飾られている。音楽好きが集まり、楽しんで仕事をしている会社でありたいという創業時からの願い通り、お店のスタッフもみな音楽に精通していて、親切。
高円寺という街に根付いたこの店には、大型店にはない個性と愛情が感じられる。
撮影/関根則夫
1.商店街の雰囲気に馴染む外観。店の中が全て見渡せ、気軽に入りやすい雰囲気だ。
2.懐かしいCDが揃うこぢんまりとした店内。大手チェーン店のように、膨大なCDに圧倒されるのではなく、しっかりと自分のお目当てのCDにたどりつけるので安心。
3.創業当時の新星堂。1949年に高円寺の南口にオープンしたのが最初。
4.スタッフ一押し! 憂歌団の木村充揮と近藤房之助による『男唄~昭和讃歩~』。「泣いてたまるか」「酒と泪と男と女」などなど、涙して聴きたい昭和の名曲が満載。
新星堂高円寺レコード
東京都杉並区高円寺南4-25-2 高南ビル1F
03-3312-8255
11:00~20:00
なし


