パティ・オースティンの「セイ・ユー・ラブ・ミー」がかかると、バーは郷愁を誘うどことなく甘酸っぱい雰囲気に一変。女性は甘いカクテルを、男性はハードリカーをくいっとあおりたくなる。そしてマーヴィン・ゲイの大定番「セクシャル・ヒーリング」の都会的なサウンドが流れればカクテルの王様マティーニを、テンプテーションズのアルバム「リユニオン」の歌謡曲チックな美しいメロディーが聴こえてくればソルティーテイストのマルガリータを飲みたくなる…。ソウルミュージックの傍らには、いつもおいしい酒がある。「ソウル ミュージック ビア アンド スピリッツ バー アリ=オリ」に足を踏み入れれば、誰もがきっとそう思うはずだ。
このソウルバーは、マスターの小野田淳夫氏のソウル好きが高じて2005年にオープン。自身のコレクションである2000枚のアナログレコードと5000枚ものCDを、一曲ずつかけてくれる。アイズリー・ブラザーズ、ダニー・ハザウェイ、スモーキー・ロビンソン、サム・クック…珠玉の名曲を聴きながらグラスをかたむけるのは、4、50代の大人達にとってはたまらない至福であろう。
ちなみに店名の「アリ=オリ」は、マスターが敬愛するソウルシンガー、テンプテーションズの元ボーカリスト、アリ=オリ・ウッドソンに因んだもの。実はアリ=オリ氏は度々このバーに来店し、店のスーパーバイザーも務めているとか。まさにソウルファン垂涎の店なのだ。酒の肴もソウル色満載。店イチオシの「横手やきそば」は秋田県横手市のソウルフード。太めの平打ち麺に目玉焼き、福神漬けをトッピングし、和風出汁がきいた特製ソースでいただくのが特徴だ。「ディスコ全盛期、ディスコのフリーフードといえば焼きそばでした。往時よくかかっていたドナ・サマーの“ホットスタッフ” をBGMに、その頃をぜひ思い出してください」とマスター。スタイリッシュな店内で懐かしさに浸れる、不思議な空間がここにある。
取材・文/高橋かおり 写真/関根則夫
1.2.赤と黒を基調としたムーディーな店内は、70年代のディスコをイメージしている。
3.テンプテーションズの元リードボーカリスト、アリ=オリ・ウッドソンも度々来店。カウンター向かいの壁には自筆のサインも描かれている。
4.自身のコレクションであった2000枚のアナログレコードと5000枚のCDから選曲。アナログは70~80年代のものが中心だ。
5.横手やきそば900円は、毎年開催される「B-1グランプリ」にもエントリーされている一品。黒胡椒がきいたパンチのある味わいで、ハイネケン750円の生によく合う。キリン・ドラフトマスターでもあるマスター曰く「ハイネケンは音楽フェスティバルの協賛も務めているので、音楽のお供に最適です」
SOUL MUSIC,BEER&SPIRITS BAR Ali-Ollie!!!!
東京都渋谷区恵比寿西1-3-2 東栄第2ビル501
03-5458-6005
20:00~翌3:00
日
チャージ700円、カクテル850円~、バーボン650円~、ジャンバラヤ1000円など


