マスターの園山聡さんは、元は料理人。閉店するジャズバーを引き継ぐ形で、1995年、池袋にロック&ブルースバー「バレルハウス」をオープンした。CDとアナログレコードを計2000枚ほど所有。店内にはローリング・ストーンズのデッカ時代の原盤や、ブルースやR&Bといった黒人系レーベルの珍しいアナログジャケットが飾られている。スピーカーはJBL4312MkⅡ。そんなこだわりの空間で、60年代後半~70年代初頭のロックやブルースを中心に、民族音楽なども楽しむことができる。
「ロックとブルースをかけることにしたのは僕が好きだったから。今年で14周年。長く続けてこられたのは、ひとえに僕が音楽好きだったからだと思います」と笑う園山さん。「バレルハウス」の大きな魅力のひとつが、週一ペースで開催されるライブだ。それもブルースやラグタイムの弾き語りからニューオリンズ系ブラスバンドやジャズ、ジプシー音楽と舞踊のコラボなど、多彩な内容を誇る。園山さんが音楽好きだからこそ、これらの出演ミュージシャンと出会えたのだという。
「当店のライブに出てくれるのは、よく飲みにいくジャズバーのマスターに紹介されたり、ライブを観にいって親しくなったミュージシャンばかり。音楽を通して出会ったミュージシャンとの繋がりがあるからこそ、当店があるのだと思っています」
ライブは投げ銭スタイル、もしくは割安のミュージックチャージで楽しめるのも、今の時代にうれしい特徴だ。音楽を通した人々との強い繋がりは店の雰囲気にも通じている。ゲストの大半が1人客で客同士が親しくなるケースも多いという。ミュージシャンやダンサーが訪れることも多く、夜が更けると自然と弾き語りを始めたり踊り始めたり…なんてこともあるとか。
つまみと酒もこの店の魅力。園山さんは瀬戸内海は山口県出身なので、時には刺身や〆サバ、一夜干しなど、魚介類がメニューにのぼることも。ドリンクは、ビールはもちろん、蔵元直送の本格焼酎や日本酒も充実。泥臭いロック&ブルースとともに自分のスタイルで酔いしれたい。
取材・文/高橋かおり 写真/関根則夫
1. 20坪の店内はカウンター、ソファ席、ステージからなる。JBL4312MkⅡのスピーカーが鎮座し、壁にはギターやアナログのジャケットが飾られている。
2. ウスターソースにじっくり漬けることで臭みをとった「レバーソース漬け」500円と「自家製ぬか漬け」400円、「ハートランド樽生」600円。元コックの腕前をいかした本格カレーやパスタなども揃う。
3. ギター一本で弾き語り、「バレルハウス」に定期的にライブ出演するブルースミュージシャンROIKIさん(左・問い合わせ03-3391-5048)と園山聡さん(右)。ステージ奥の壁にはアーティストがライブペインティングで書いた作品が掲げられている。
4. DECCA盤のストーンズの「FIVE BY FIVE」。
5. 2000枚ものCDとアナログからマスターがセレクトしたものを流す。
バレルハウス
東京都豊島区池袋2-22-5 東仙第2ビル2階
03-3986-2871
19:00~翌4:00(LO)
日曜不定休(ライブがある日は営業)
チャージ300円、チキンライス800円、栃尾揚げ400円、ゆずこしょうのペペロンチーノ700円、ハートランド樽生600円、キリンクラシックラガー600円、ギネス800円


