アイルランドには、どんな小さな村にも必ずパブがあるという。人々は毎日のようにパブに足を運び、ビールを飲みながらおしゃべりに興じているとか。そもそもパブの語源は、「パブリックハウス(公共の家)」。アイルランド人にとって、パブは単なる飲み屋ではなく、社交場としての役割を果たしているのだ。
池袋駅から歩いてわずか3分の場所にある「The Black Sheep」は、そんなパブの空気感と、クールな大人の雰囲気を併せ持った店だ。客層は、仕事帰りに立ち寄るサラリーマンやOLが中心。外国人客の姿も多く、英語と日本語が飛び交う店内は活気に満ちている。
店を切り盛りするのは、青春時代をアイルランドで過ごし、本場のアイリッシュパブでも働いていたマスターだ。「アイルランドのパブよりも、この店の方がより気さくな雰囲気ですね。私やスタッフが皆さんにどんどん声をかけていくので、1人で来ても寂しくないですよ」と話す。
金曜・土曜を中心に、月に5~6回のペースでライブも開催している。UKロックやポップスなどさまざまなジャンルの音楽を、ノーチャージで楽しめるというから、音楽好きなら見逃す手はない。液晶モニターでは、マスターが好きなヨーロッパのサッカーをライブ放映。試合がある日には本場さながらの熱気に包まれる。
手もとには、もちろんビール。「キリンラガー」など5種類の生ビールに加え、アイルランドやベルギーなど8種類の瓶ビールが用意されている。なかでも、イギリスのビール「ぺディグリー」を生で飲める店は都内でも珍しい。
パイントグラスを片手にフィッシュ&チップスをつまめば、気分はアイリッシュ。たまには仕事帰りに居酒屋、ならぬ仕事帰りにパブで、リフレッシュしてみるのもいいだろう。
取材・文/渡辺裕希子 写真/関根則夫
1.ライブは夜9時~11時ごろに開催。客席とステージとの距離は極めて近く、迫力たっぷりの演奏が楽しめる。毎日午後6時~8時のハッピーアワーには、生ビールが200円オフ、カクテルがオール500円になる。
2-3.木づくりの家具やレンガの壁が、独特の重厚感をかもし出す。液晶モニターではサッカーのほかに、ミュージックビデオも放映。
4.揚げたての「フィッシュ&チップス」(1000円)は、モルトビネガーをたっぷりかけて食べるのがアイリッシュスタイル。
5.きめ細やかな泡が美しい「キリンラガー生ビール」(700円)と、爽やかな後味の「ハートランド」(600円)。
The Black Sheep
東京都豊島区東池袋1-7-12 B1F
03-397-2289
18:00~深夜1:00(金・土曜~深夜2:00)
祝
チャージなし


