「KICK BACK CAFE」は、何から何まで異例づくしのライブハウスだ。場所は、薄暗いビルの地下などではなく、車の往来が多く開放的な大通り沿い。ガラス張りのエントランスからは陽光が差し込み、誰でも簡単に中の様子を知ることができる。客席の奥には、授乳やオムツ替えができる部屋まで用意。大きな窓があり、赤ちゃんの世話をしながらライブを楽しむこともできる。
メニューにはアルコールが一切なく、店内ではタバコも禁じられている。徹底して貫かれているのは、「誰もが安心して過ごせる場所にしたい」と願う店のポリシーだ。だからこそ、赤ちゃんを連れた母親も、近所に暮らすお年寄りも、みな平等に音楽を楽しむことができる。
こだわりは、料理にも行き届いている。着色料や香料、添加物、保存料は可能な限り使わず、厳選した原材料を使用。ロコモコ、ナシゴレン、ハンバーグ、ラーメンなどメニューは実に多彩で、ライブハウスとは思えない充実ぶりだ。
ライブには、プロ・アマを問わずさまざまなクリエーターが出演するが、ときには、世界で活躍する大物アーティストがステージに立つことも。過去には、グラミー賞を9回受賞したゴスペル界のキング“アンドレ・クラウチ”や、女性ドラム&パーカッショニスト“シーラ・E”も出演したというから驚きだ。
毎週日曜午後6時からは、「サンデーナイトサービス」と題したイベントを実施。何かと気分が落ち込みがちな日曜の夜に元気を出してもらおう、という粋なイベントで、チャージはなんと無料。ジャズやオペラ、フォークなどの生演奏はもちろん、ゲーム大会まで開かれ、出演者と客、スタッフがひとつになって盛り上がる。
店名の“KICK BACK”とは、アメリカのスラングで“リラックス”という意味。肩の力を抜いて、自分らしく。ピースフルな雰囲気の中で音楽を楽しんでみるのもいいだろう。
取材・文/渡辺裕希子 写真/関根則夫
1.音響はもちろん、照明と映像設備も完備。ライブやイベントのほか、貸切パーティーやウェディングにも対応。
2.通常営業のほかライブ中にも、様々なヘルシーメニューが楽しめるカフェとして親しまれている。また、オーナーの石井希尚さんは、ミュージシャン(作家)兼恋愛カウンセラーとして、夫婦二人三脚で活躍。店でカウンセリングを受けることも可能だ。
3.授乳やおしめ替えの為のマザーズルームがあるのも便利。
4.看板メニューの「豆乳ラーメン」850円。無調整有機豆乳を使ったとんこつダシに、無添加の麺が絡む。クリーミーだが、パンチのある味。
KICK BACK CAFE
東京都調布市若葉町2-11-1 パークスクエア武蔵野1F
03-5384-1577
11:00~23:00(水は~16:00)、日18:00~23:00
月
チャージはイベントによって異なる


