コンガやウクレレ、アコースティックギターなど、多国籍の楽器で彩られた賑やかな場所。渋谷の『SUNDALAND CAFE』は、そこにいるだけで世界中の音楽が聞こえてきそうな、心浮き立つカフェだ。
店を手がけるのは、音楽と植物を愛する仲間たちが作った音楽レーベル「plants label」。新感覚のワールドミュージックが流れる店内で、世界各国のビールや多国籍料理などが味わえる。料理にはできるかぎり、茨城の指定農家から届く自然農法の野菜を使用。音楽はもちろん、料理の匂いや味、雰囲気など五感を通して世界とのつながりを感じられる、という仕掛けだ。
陽光が差し込む店内でまったりと過ごすのも心地いいが、時にはライブイベントで熱く盛り上がるのもいいだろう。毎週金曜の夜にDJイベントが行われているほか、所属アーティストなどが出演するライブも随時開催。なかでも、定期的に行われているスティールパンのライブは興味深い。トリニダード・ドバコ共和国で生まれたスティールパンは、ドラム缶の底をハンマーで叩いて音階を付けただけのシンプルな楽器。美しさのなかにも悲哀を包み込んだスティールパンの音色は、生で聴くと圧巻で、心を揺さぶられるはずだ。
自分でも楽器を演奏してみたい、という向きには、各種ワークショップが用意されている。ウクレレやピアニカ、コンガなど、さまざまな楽器のクラスを開講。初心者OKの基礎編から中級編まで、レベルに応じて気軽に参加できる。
フレンドリーなスタッフとのトークも楽しい。取材当日にコーヒーを煎れていたのは、ラテンバンド“copa salvo”のメンバーでもある店長。数年前にレコーディングで訪れたというキューバの話や、最近出演したイベントについて、気さくに話してくれた。
音楽を聴く人も演奏する人も、ともに楽しめる場所。国境もジャンルも越えた空間で、ボーダーレスな体験を楽しみたい。
取材・文/渡辺裕希子 写真/岡村智明
1. ナチュラルで優しい雰囲気。ランチタイムには近くで働くOLやサラリーマンも数多く訪れる。
2. 古びた真空管アンプが、今も現役で活躍中。曲のリクエストにも応じてくれる。
3. 店内では、「plants label」から発売されているCDを販売。ラテンロックやスティールパンオーケストラなど、ユニークな音楽が揃う。さまざまな楽器を見たり触れたりできて、多国籍気分に胸が弾む。
4. 店名の『SUNDALAND』とは、最終氷河期に海底に沈んだ広大な大陸のこと。現在のマレー半島やインドネシア半島にあたり、アジア系民族のルーツともいわれている。
5. フローズンカスタードと生クリームを添えた『バナナカスタードパイ』550円と『オリジナルブレンドコーヒー』530円。スイーツとドリンクをセットで注文すると、100円引きになる。
SUNDALAND CAFE
東京都渋谷区渋谷3-15-2 コンパルビル5F
03-5485-0503
12:00~深夜0:00
日曜
ランチ750円~、中国茶630円~






