東京 大人の遊び場
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出来立ての“シュハスコ”を食べながら、サンバの生演奏で盛り上がる
Que Bom!

 “浅草サンバカーニバル”で知られるように、浅草とブラジルは縁深い間柄。『Que Bom!』は2005年に誕生した、浅草で唯一のブラジル料理店だ。

 ブラジル料理といえば外せないのが、“シュハスコ”。牛肉や豚肉、鶏肉を大きな塊のまま鉄串に刺し、専用のロースターで焼いた南米版バーベキューだ。ここではスタッフが各テーブルを回り、焼き立ての肉をナイフで切り分けてくれる。脂が中までじわりと溶け込んだ肉は、肉本来の力強さを感じさせる野性的な味わい。塩をガツンときかせたシンプルな味付けで、ビールがすすむ。

 “シュハスコ・バイキング”を注文すると、シュハスコに加えて30種類以上の料理の食べ放題が楽しめるのも魅力のひとつ。ブラジル料理はもちろん、サラダやパスタ、ラザニア、デザートなど、バラエティ豊か。毎週水・土・日曜には、黒インゲン豆を豚肉、牛肉などと一緒に煮込んだブラジルの国民食“フェジョアーダ”も登場するので、ぜひ試してみたい。

 ブラジルの雰囲気をさらに盛り上げてくれるのが、サンバの生演奏だ。ここでは、日によって多彩なライブイベントが行われている。明るく陽気に楽しみたいなら、火曜日がおすすめ。客席の一角でライブが行われ、ノリの良い“ナビゲーター”が楽器を片手に店内を盛り上げる。音楽に合わせて自由に体を動かすもよし、持参した楽器を奏でてセッション気分を楽しむもよし。熱狂の輪は自然と大きくなり、毎回夜遅くまで盛り上がりをみせるという。

 しっとりと大人っぽく過ごしたいなら、木曜日に訪れるといいだろう。こちらは、ブラジル人と日本人のミュージシャンによるユニットが登場。落ち着いた上品なサンバは、食事のBGMにぴったりだ。

 毎月1度、日曜の昼下がりに行われている“きぼん保育園”も興味深い。子供用のスペシャルメニューが用意され、保育士も待機。小さい子供連れのファミリーでも、安心してライブが楽しめると評判だ。

 ほとんどのイベントは、ミュージックチャージ無料。思う存分飲んで食べて踊って、ブラジリアンスタイルのパーティを楽しみたい。

取材・文/渡辺裕希子 写真/関根則夫

Que Bom!

1-2. ビルの地下にあることを感じさせない、明るくすっきりとした内装。スクリーンもあり、時おり未公開の短編映画を上映している。
3. 入り口には、店を訪れた著名人のサイン入りTシャツが飾られている。サッカーや格闘技などのブラジル人アスリートに加え、ミュージシャンも来店。
4. “シュハスコ”に加えて、日替わりの多彩な料理が食べ放題。野菜がたっぷり食べられるので、女性にも好評だ。
5. 目の前で切り分けてくれる“シュハスコ”。牛の腰からお尻にかけての赤身肉“ピッカーニャ”や脂肪分が少ない“アルカトラ”、鶏の心臓“コラソン”などが楽しめる

Que Bom!

住所 東京都台東区西浅草 2-15-13 B1F

電話番号 03-5826-1538

営業時間 17:00~深夜0:00(ディナーバイキングは23:00まで)

休日 月曜(祝日の場合は営業)

金額 シュハスコバイキング男性3000円、女性2500円、小学生以下1500円

URL http://www.que-bom.com/index.html


手づくりの真空管アンプが奏でる、リアルな音に酔う老舗ジャズ喫茶
JAZZ喫茶 映画館

 店に入った瞬間、サウンドの素晴らしさに心を揺さぶられる。空気を含んだ、柔らかくも芯のある音。名プレーヤーがまるで目の前で演奏しているかのような錯覚は、この店を訪れた人だけが味わえる特権だろう。

 白山駅の目の前にある『JAZZ喫茶 映画館』。この店の特徴は、マスターのこのひと言に凝縮されている。「真剣に、レコードを聴きに来て欲しい」。

 大音量を奏でる真空管アンプも、滑らかな曲線を描くウッドホーンも、音にうるさいマスターがこだわり抜いた末に完成させた自作。かけるレコードは、フリージャズなどのハード系が中心で、BGMになるようなソフトなジャズはほとんどかけない。大声での会話や携帯電話の使用など、音楽鑑賞の妨げになる行為はご法度だ。

 とはいえ、初心者お断りの店、というわけでは決してない。「ジャズを知るには、中途半端な知識を身につけるよりも、耳で覚えることが大事」と語るマスター。知識はなくても聴く意志さえあれば、珍しいレコードを薦めたり、リクエストにも応えてくれる。実際、学生時代からここに通い、ジャズを覚えたという常連客も多い。

   毎週土曜の夜には、ジャズ愛好家がレコードを持ち寄り鑑賞会を開いている。参加者の年代は30~70代と幅広いが、皆一様にジャズへの造詣が深く、和気藹々とした雰囲気。鑑賞会中も一部の席では通常営業をしているので、興味のある人は覗いてみるといいだろう。

 実はマスターは、元ドキュメンタリー映画の監督。雑然と置かれた骨董品の中には、1920年代・フランス製の9・5ミリカメラや、フィルムケースで作られた照明など、珍しいものが多い。こうしたオブジェを眺めながらジャズを聴くのも、また一興。時おり、看板猫の“虎太郎”が足元をすり抜け、心を和ませてくれる。ジャズやオーディオのマニアはもちろん、音楽を愛するすべての人を、とことん満足させてくれる一軒だ。

取材・文/渡辺裕希子 写真/田頭真理子

JAZZ喫茶 映画館

1. 1976年に創業。店名は、創業当時に映画の上映会を行っていたことに由来する。現在、映画の上映は行っていないが、レコード鑑賞会や詩の朗読会、シンポジウム、写真展などのイベントを随時開催している。
2. マスター自ら木を削って作ったホーンを中心にとしたスピーカーシステム。ウーハーやツイーター、ケーブルなど、細部にまでこだわり、リアルなサウンドを実現した。
3. マスターの吉田昌弘さん。一見怖そうだが、慣れると気さく。もちろん知識も豊富で、真剣にジャズを聴きたい人にとって心強い存在だ。
4. 刻んだじゃがいもをたっぷり使った「オムレツ」680円は、常連のフランス人女性から教わったレシピ。コクのあるオリジナルブレンドの「コーヒー」は500円。また、「伊佐美」(700円)などのプレミア焼酎も手頃な価格で提供している。
5. 地下鉄・白山駅A3出口を出ると、白い看板が視界に飛び込んでくる。階段を下りてガラスの扉を開くと、そこは独特の空間。

JAZZ喫茶 映画館

住所 東京都文京区白山5-33-19

電話番号 03-3811-8932

営業時間 16:00~23:30

休日 日・祝日

金額 イベント開催時には、木戸銭が必要な場合あり

URL http://www6.ocn.ne.jp/~eigakan/


本格料理を気さくなサービスで、ジャズも楽しめる下町のイタリアン
COMUM

 江戸の風情と現代アートが共存する街、“谷中”。近年、散策スポットとしても注目を集めているこの街に、若い夫婦が営む小さなイタリア料理店がある。言問通りに面した『bar hosteria COMUM(バール オステリア コムム)』。2005年オープンとまだ新しいが、地元にすっかり溶け込み、訪れる客は後を絶たない。

北イタリアをこよなく愛する宮沢シェフが作るのは、素材の持ち味を生かしたシンプルで力強い料理。なかでも、日付の入った手書きの日替わりメニューに注目したい。南房総の保田港から直送される魚介を使い、シェフが毎朝メニューを作成。届く魚介は日によって異なり、ときにはシェフでさえ知らない珍しい魚が紛れているというから面白い。

 3人以上集まったらぜひオーダーしたいのが、看板メニューの『ズッパ・ディ・ペッシェ』。新鮮な魚介をホーロー鍋に入れ、トマトソースや白ワインで丸ごと煮込んだ、イタリアの漁師料理だ。グツグツと音を立てて運ばれてくる鍋、そして立ちのぼる潮の香りが食欲をそそる。魚介そのものの魅力をダイナミックに味わいつつ、旨みが溶け込んだスープを飲み干す。仲間と一緒に鍋を囲めばワインがすすみ、会話も弾むだろう。

毎月一度、日曜の夜には“Jazz Night”を開催。ピアノとベースのユニットによる、息の合ったライブが楽しめる。開店以来続いている名物イベントで、ミュージックチャージは無料。日程は月によって異なるので、事前に問い合わせてみて。

洒落た雰囲気に反して、サービスはざっくばらん。「もっと小さいサイズで食べたい」とか、「この料理とあの料理を組み合わせて欲しい」といったリクエストにも出来る限りこたえてくれる。下町ならではの気さくさと、本格的なイタリアンの融合を、心ゆくまで楽しみたい。

取材・文/渡辺裕希子 写真/関根則夫

COMUM

1-2. 店名の“COMUM”とは、オーナー夫妻が愛するイタリア・コモ湖の古い名前。店内のインテリアも、コモ湖をイメージしている。ステンレスが貼られた天井を見上げると、水面を下から眺めているような不思議な気分に。
3. 壁全体が大きな黒板になった、ユニークな内装。チョークで描かれたワインボトルは、近くにある東京藝術大学の学生によって描かれたものだ。
4. 気さくなオーナー夫妻。ご主人がシェフ、奥様は飲み物を担当している。気さくで親しみやすい人柄で、居心地のよい空間を作りだしてくれる。
5. 『ズッパ・ディ・ペッシェ』2800円に使う魚介は、その日の仕入れ次第。テーブルによって魚介の種類が異なることもあるという。イタリアの白ワイン『ビザンツィオ』は、ボトルで2900円とリーズナブル。

bar hosteria COMUM

住所 東京都台東区谷中1-2-18 マツダフラット1F

電話番号 03-3823-4015

営業時間 14:00~深夜0:00(LO23:00)

休日 火曜

金額 席料300円(ディナータイムのみ)、おまかせコース3500円~、グラスワイン400円、カプチーノ400円


蓄音機の魅力に浸れるカフェ。落語や演劇、DJイベントも開催
Again

 レコードショップの地下にある「Live Cafe Again」。この店には、2つの顔がある。

 ふだんは、穏やかな時間が流れるカフェ。壁一面にCDジャケットが飾られ、イギリス製の手巻き蓄音機が鎮座している。「お客様に蓄音機の魅力を知って欲しくて、SPレコードをかけているんです。皆さん、音の素晴らしさに驚かれますよ」と話してくれたのは、マスターの石川茂樹さん。歌謡曲やジャズなど多彩なレコードが揃うが、特に興味深いのが“元祖コミック・ソング”と呼ばれるバートン・クレーンのコレクションだ。

「バートン・クレーンは、昭和初期にカタコトの日本語でジャズ・ソングを唄っていた外国人です。今でもSPマニアの間で、人気が高いんですよ。酒と女とお金の歌ばかりなんですけどね」と笑う石川さん。こうした隠れた名曲を聴きながら、手づくりのスイーツやコーヒー、カクテルと共にくつろぐのもいいだろう。

 週末や平日の夕方には、さまざまなイベントが開催されるライブスペースとなる。なかでも歌謡曲ファンにとって見逃せないのが、月に1度のDJイベント「ほのぼのSP講座」だ。昭和初期から美空ひばりまで、貴重なSPレコードを専門家の解説付きで紹介。当時を知らない世代にも、笑いを交えて分かりやすく説明してくれる。

ほかにも、月に1度は村田和人の定例ライブと高山広の一人芝居を、2カ月に1度はテーブルを高座に見立てた「アゲイン寄席」を開催するなど、独創的なイベントを次々と実施。オープンしてわずか2年だが、大瀧詠一もラジオの収録で顔を出したり、大物アーティストや落語家、芸人も数多く出演している。

「音楽も落語も芝居も、みんなで楽しめる店にしたかったんです」と石川さん。ジャンルにとらわれずさまざまなカルチャーに触れることで、新しい世界が見えてくるはず。退屈とは無縁の、とっておきの一軒だ。

取材・文/渡辺裕希子 写真/田頭真理子

Again

1. 明るい雰囲気で、女性客も多い。自家製オムライスやカレーなど、フードメニューも充実している。
2. 1930年代に製作された、イギリス製の蓄音機。まるで目の前で歌手が歌っているような、リアルな音質が楽しめる。
3. マスターの石川茂樹さんは、2005年にSP復刻音源「バートン・クレーン作品集」を自費出版した。CDは店内でも販売されているので、興味のある人は声をかけてみよう。
4. 店内には、マスターが70~80年代に足を運んだコンサートチケットの半券も展示。ジャクソン・ブラウンやジェイムス・テイラー、イーグルスなど、眺めているだけでワクワクする。
5. 手づくりの「バナナシェイク(プレーン)」500円は、甘さ控えめでやさしい味わい。あずきと豆乳のシェイク「バナナビーンズ」600円も人気だ。

Live Cafe Again

住所 東京都品川区小山3-27-3 ペットサウンズ・ビルB1F

電話番号 03-5879-2251

営業時間 12:30~23:30

休日 不定休

金額 ライブチャージはイベントによって異なる

URL http://www.cafe-again.co.jp/


焼き立ての天然酵母パンが人気 スローな時間が流れるカフェ
CORB

 小石川界隈は、江戸時代には寺社や武家屋敷が置かれていた歴史あるエリア。夏目漱石や石川啄木など、文豪ゆかりの地としても知られている。高層マンションが建ち並ぶ現在でも、少し小道に入るだけでかつての名残を感じることができるだろう。

 『CORB』は、そんな古きよき時代の匂いが残る閑静な住宅街に、ひっそりと佇むカフェだ。その昔、美容院として使われていた建物をリノベーション。建具や窓枠など古い素材の魅力をそのまま生かしつつ、シンプルであたたかみのある空間へと蘇らせた。

 柔らかな光が漏れ、“静寂”という言葉がぴたりとはまる店内。そこに、ジャズやボサノバ、民族音楽などの旋律が静かに響く。スローな空気に身を委ねていると、時間の感覚を失いそうだ。

 この店で調理から接客、選曲まで一人で担っているのは、オーナーの佐竹環さん。出身地の北海道でパン作りを学び、パリのブーランジェリーで2年間修行を積んだのち、2007年11月に店をオープンさせた。「人間の体にとって悪いものを、わざわざ入れる必要はない」とのポリシーから、ベーキングパウダーなどの添加物をいっさい使わず、天然酵母のパンを作り続けている。

 人気メニューは、この天然酵母のパンにオーナーの実家から取り寄せた無農薬の野菜を合わせたサンドウィッチ。余分なものを何も加えずに焼き上げたパンは、素朴で力強い味わい。噛むほどに酸味と甘味が絡み合い、濃厚な野菜とともにやさしい余韻を残す。体に良くて、おいしいものを食べて欲しい。オーナーのそんな思いが、伝わってくるようだ。

 すべて手づくりにこだわっているため時間はかかるが、焦ることはない。幸い、夜10時まで営業している。たまには時間を忘れて、こんなカフェで過ごしてみたいものだ。

取材・文/渡辺裕希子 写真/田頭真理子

CORB

1.アンティークのイスやテーブルが並ぶ。内装は、オーナーのご主人で建築家の佐竹勝郎さんが担当。
2-3. 入り口の販売スペースでは、スコーンや焼き菓子、北海道産無農薬の豆、手づくりのジャムなどを販売。焼き立ての食パンは、毎日10斤限定で販売。人気が高いので、事前に予約しておこう。
4.店内では写真家・親泊健さんの写真集を展示・販売している。
5.天然酵母のパンを使った「温かいサンドウィッチ」870円。具はハムチーズと季節の野菜、2種類が用意されている。よく冷えた「ハートランド」650円と一緒に楽しみたい。

CORB

住所 東京都文京区小石川2-3-24

電話番号 03-5684-2870

営業時間 12:00~20:00

休日 火(臨時休業あり)

金額 コーヒー580円(深め600円)、紅茶(ポット)650円、ワイン(グラス)600円

URL http://www.h6.dion.ne.jp/~pkoneko/


フレンチ+和の創作料理を味わいながらなつかしの名曲に酔いしれる
GREEN SPOT

 代々木駅からほど近い場所に、人生の山谷を超えてきた大人たちが夜ごと集う店ある。30年以上の歴史を誇る、老舗のダイニングバー『GREEN SPOT』。店内はいつも、ワインやビールを片手に語らう人々の熱気でいっぱいだ。

 店の中央には四季折々の花が生けられ、アンティークのランプがクラシックな雰囲気を醸し出す。スピーカーから流れるのは、ジャズやボサノバなど耳にやさしい音楽。洒落た店ではあるが、一見しただけでは“どこにでもある普通のバー”と思うかもしれない。

 しかし、時が経つにつれてこの店の印象は変化していくに違いない。何より、料理が印象的だ。契約農家から取り寄せた京野菜をふんだんに使った、きめの細やかな創作料理。ある皿ではフレンチの伝統料理に和のソースを合わせ、また別の皿では和食をフレンチ風の盛り付けで仕上げている。メニューに共通しているのは、京野菜という極上素材の持ち味を、さまざまな表現方法で引き出していること。「フォアグラと豆腐の重ね焼き」980円や、「色々京野菜のバーニャカウダ」890円などいずれも個性的で、お酒との相性も抜群だ。迷ったときには、「シェフのおまかせコース」4090円を頼むのもいいだろう。

 毎月第2金曜には、約25年間前から恒例となっている「ダニー石尾とその仲間たち」のライブが開かれている。ダニー石尾といえば、“小さな日記”でブレイクしたフォー・セインツのメンバーで、現在はDJとしても活躍中。オリジナル曲はもちろん、1960~70年代のアメリカンポップスやカントリーなどのカバー曲が毎回披露される。このライブを見るために、幾度となく足を運ぶ常連客も多いそうだ。

 さらに、1月中旬には伝説のデュオ「トワ・エ・モア」のライブも開催される。白鳥英美子と芥川澄夫が奏でる美しいハーモニーが、この小さくも魅力的な店とどのように融合するのか。今から楽しみでならない。

 スタッフはみなフレンドリーで、つかず離れずのサービスは好評。いつ訪れても美味しい料理とお酒が用意され、ときにはなつかしの音楽が待っている。そのうえ、価格は良心的。仕事帰りに、気の合う仲間と出かけたくなる店だ。

取材・文/渡辺裕希子 写真/下村 孝

GREEN SPOT

1.カウンター席を彩るフラワーアレンジメントは、毎週リニューアルされる。
2.3.ヨーロッパのアンティークや絵画が飾られ、落ち着いたムード。窓に面したカップル席やソファ席などで、のんびりとくつろげる。お昼時には、リーズナブルな洋食ランチが好評。
4.代々木駅から歩いて3分程度。大通り沿いにあるため、入りやすい雰囲気だ。レストランとしてもバーとしても、利用しやすい一軒。
5.香ばしく焼きあげた鶏肉に、旬の京野菜をたっぷりと添えた「若鶏のパリパリ焼き 柚子こしょうソース」1380円。自家製の柚子こしょうをきかせた一品だ。「キリンクラシックラガー(中ビン)」は680円。

GREEN SPOT

住所 東京都渋谷区代々木1-21-12 ガイアビル1F

電話番号 03-3379-0013

営業時間 11:30~23:00

休日 無休

金額 ライブチャージ2100円

URL http://www.green-spot.jp/


築100年の古民家をそのまま生かしたボサノバが流れるノスタルジックな喫茶店
喫茶 谷中ボッサ

 江戸時代より寺町として知られ、今も70数軒の寺が建ち並ぶ町・谷中。関東大震災や戦火を免れたこの町には、古い長屋や細い路地が昔のままの姿で残されている。最近は、下町情緒が味わえる散策コースとして、外国人観光客からも人気が高い。

  『谷中ボッサ』は、そんな谷中の町に佇む、小さな小さな喫茶店だ。木の扉を開けると、そこは誰にも邪魔されない穏やかな空間。築100年の民家を改装した店内は居心地がよく、音量を絞ったボサノバは耳元で囁くように優しい。周りを見渡せば、地図を広げながら考えごとをする人、一眼レフで撮影に興じる人、道行く人々をぼんやりと眺める人……。それぞれが自分だけの時間にどっぷりと浸りながら、店の空気に溶け込んでいる。

 「コーヒーを飲みつつ、長居してくださるお客様が多いですね」と話すのは、物腰柔らかなマスター。音楽はもちろん、コーヒーやアマゾンの自然、サッカーなどブラジルのすべてを愛して止まない、筋金入りのブラジル・フリークだ。「うちのコーヒーはすべて、無農薬・有機栽培の豆を使っています。有機のコーヒーはヘンな酸味や苦味がないから、体に良いだけじゃなくておいしいんですよ」と教えてくれた。料理に使う野菜も、なるべく無農薬や減農薬にこだわるなど、細やかな心配りが嬉しい。ブラジル・北東部バイーア地方の郷土料理「ムケッカ」や、手作りのケーキにもファンが多いという。

 週末の夕方を中心に、不定期でライブも開催している。ボサノバはもちろん、キューバ音楽や韓国太鼓、弦楽と詩のコラボレーションなど、ジャンルは多彩。アンプやマイクに頼らず、小さな店ならではの親密なムードを大切にしている。

 静かに流れる音楽を聴きながら、まったりと過ごすひととき。傍らには、体にも舌にも嬉しいコーヒーと料理。散策の途中に、ぜひ立ち寄りたい隠れ家だ。

取材・文/渡辺裕希子 写真/関根則夫

喫茶 谷中ボッサ

1-2.店名の“ボッサ”とは、ポルトガル語で“隆起”や“らくだのこぶ”、転じて“波”や“傾向”という意味。「谷中の町で新たな潮流を生み出したい」というマスターの願いが込められている。
3.イギリスの有名メーカー“B&W”のスピーカーを設置。クセがなくどんな音楽にも合うため、プロのミュージシャンからも評価されている。
4.革張りのソファ席も用意。ひとりで来ても仲間と訪れても、きっとお気に入りの場所が見つかるだろう。
5.上質な酸味とシトラスの香りが楽しめる「モカシダモ」500円と、自家製の「本日のケーキ」500円。

喫茶 谷中ボッサ

住所 東京都台東区谷中6-1-27

電話番号 03-3823-5952

営業時間 11:30~20:00

休日 火(水は月に1日農作業のため不定休)

金額 ライブは公演によって、チャージ無料の「投げ銭制」と「チケット制」の2種類がある。ライスカレー(ひとくちサラダ付)700円、キッシュ&サラダ700円など

URL http://www.yanakabossa.jp/


80年代ロックで青春時代にトリップ不思議の国「ネバーランド」
ネバーランド

 「かけるのは80年代のロック。当時僕は学生だったのですが、青春時代によく聴いたロックを流す店をやりたかったので」と語るのは、「ネバーランド」のマスター、岸弘二さん。かつてはミュージシャンとして活動していたが、「いい音楽といい酒がある、自分が通いたいバーを作りたい」と、99年にこの店をオープンした。当時のロックバーといえば、70年代ロックをプレイする店が主流。そのため、バカにする声は少なくなかったという。しかし時代は変わり、80年代ロックにこだわるバーは続々と誕生。今や80年代の音楽は、TVCMに起用されたり、コンピレーションCDが発売されるなど、多くの人々を魅了し続けているのだ。

 「80年代ロックって、へヴィメタルとニューウェーブが同居していたり、ベストヒットUSAのチャートにイギリスの音楽が入っていたりと、ものすごくおもしろかったんですよ。ちょうど今の働きざかりの世代が、僕と同様に、若い頃に聞いていた音楽。だからうちにきて、懐かしんだり、涙するお客様が多いんです」とマスター。ニルヴァーナやTOTO、ヴァン・ヘイレン、パワーステーション、U2…。80年代を中心に、70年代から現代までのロックがプレイされる同店は、その時代に思いを馳せるゲスト達で連夜賑わっている。

 カウンターにはドアーズのジム・モリスンや、AC/DCのアンガス・ヤングのギターのオブジェ、KISSの灰皿などが置かれ、店内にはマスターのエレキギターが飾られている。そんなロックフリークの琴線に触れるグッズの数々も魅力のひとつ。ロック少年やロック少女に戻ったようにワクワクするような瞬間が、この店には待っている。

取材・文/高橋かおり 写真/田頭真理子 

EL FLAMENCO

1.ウッディ調の温かみのある店内。マスターは、自由が丘の音楽や映画イベントのプロデューサーとしても活躍するだけあり、持ち寄りの邦楽CDをかける「じゃぱにーずあーてぃすとぱ~てぃ~」やショートムーヴィー鑑賞会など、楽しい店内イベントも多数開催している。
2.ユニークな形のテーブルは、向かい合った時に目線が合いすぎず、リラックスできるようにとハンドメイドされたもの。
3.バックバーには、マスター自身が「どのぐらいあるか分からない」というほど大量のCDとDVDが収納されている。もちろんリクエストもOK。
4.カウンターに並べられたロックオブジェ。
5.フードはつまみが中心。パルメザンチーズとスパイスを加え、缶ごと温めた「オイルサーディンの缶かん焼き」840円は、男のキャンプ料理のようなメニュー。柚子胡椒とともに食べると、「ハイネケン」の生735円が進む!

Neverland

住所 東京都世田谷区奥沢5-28-15 昇栄ビル204

電話番号 03-3721-5444

営業時間 20:00~翌4:00

休日 日(月曜が祝日の場合は日曜営業、月曜休)

金額 チャージ525円、ハートランド樽生735円、ポップコーン525円、ドライいちじく+クリームチーズ630円、ひとくちサラミ525円など

URL http://www.googuu.com/neverland/


食と音楽のコラボレーションを目指すダイニング・レストラン。優雅なディナーとともにライブを鑑賞する贅沢。
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 “食と音楽のコラボレーション”をコンセプトに、2007年にオープンした「コォン・フォート赤坂」。平日は、ライブ映像が流れる大型モニターを眺めながら、スタイリッシュな空間で、イタリアンをベースにした創作料理を楽しめる。週末を中心にライブが開催されるのだが、実はこのライブが相当贅沢なのだ。ステージを望む1階席はわずか18席。“かぶりつき”という言葉がふさわしいほど間近で、生演奏を体感できる。赤を基調としたモダンな2階席は、ステージは直接見えないものの、モニターから演奏を鑑賞できるというスタイル。2階も合わせてわずか42席。立ち見はなく、すべてのゲストがゆったりとしたシートに座り、本格的な料理を楽しみながらライブ演奏を楽しむことができるのだ。

 演奏される音楽のジャンルはジャズ、ポップス、ブルース、ボサノバ、ゴスペルと多彩。ロックバンドPEARLのボーカリストとしてデビューし、ソロシングル『ゆずれない願い』でミリオンセラーを突破した田村直美と是方博邦のユニットtamKore、ディープ・パープルの日本語直訳CD『深紫伝説』で知られる直訳ロッカー王様ら著名なアーティストが定期的に出演する。限られたゲストのためだけに、これだけのアーティストがライブをしてくれるというのは、ファンにはたまらないだろう。

 そのほかにも、SMAPやKinki Kidsのバックも務めるコーラスグループCHORUSPICE、Charこと竹中尚人とのバンドParadise、原田真二デビューバンドなど、多数のバックバンドに参加経歴を持ち『Blues Breakers John Mayall With Eric Clapton』のプロデューサー、マイク・バーノンにもその才能が認められたKaz南沢、二胡とアルパを奏でるユニットalphaなど、様々なライブを開催。食と音楽が奏でる優雅な時間に酔いしれたい。

取材・文/高橋かおり 写真/田頭真理子 

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1. ジャズ、ボサノバ、ゴスペルなど、ジャンルを問わず多彩なライブが演奏される。基本的に1晩2ステージ(席数に限りがあるため事前予約がおすすめ)。写真は2階。
2. 1階のステージ。吹き抜けをうまく使った内装が印象的だ。
3. 4.落ち着いた雰囲気の中、食事と音楽が楽しめる。
5. オードブル3点盛り1500円。有機野菜のテリーヌや、スキャンピとホタテのマリネの香草ソースなど、手のこんだ目にも麗しい前菜はキリンブラウマイスター700円とともに。

ComFort Akasaka

住所 東京都港区赤坂3-11-7 ソシアル赤坂ビル地下1階

電話番号 03-5549-9885

営業時間 月~金11:30~14:30、17:30~23:00

休日 日・祝

金額 ミュージックチャージ1000円~、おすすめコース2000円~

URL http://www.p-comfort.co.jp/


もてなし上手なママに会える 下落合の“プチ・モンパルナス”
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 昼下がりの『カフェ杏奴』には、暖かな日差しが降り注いでいた。なにやら書き物をする女性、窓の外を眺めているスーツ姿の男性、楽しげに会話に興じる2人組…。すべてを包み込むように、時間がゆっくりと流れていく。
 いつまでもここにいたくなる。そんな魅力を生み出しているのは、店を一人で切り盛りするママだ。細やかな心遣いとやわらかい笑顔で、客をリラックスさせてくれる。
「うちはメニューが少ないし、ランチなどのセットメニューも一切やってないんです。お客様には申し訳なく思っています」と謙遜するが、特製カレーや焼き菓子など、手作りにこだわったメニューにはファンが多い。
 コーヒーを淹れる手つきも、かなり本格的だ。聞けば、かつて東京で一番美味しいコーヒーが飲める、といわれていた学芸大学の喫茶店『アンクルブブ』に通い詰め、マスターから直接教わったという。看板メニューの『杏奴ブレンド』に使う豆は、自家焙煎店から取り寄せたフレンチローストとソフトローストの2種類。注文後に挽き、ネルドリップで丁寧に淹れる。「おいしくなるように、とおまじないをかけながら淹れています」と、ママは微笑んだ。
 店にはいつしか、作家やミュージシャン、写真家などを志すアーティストの卵たちが集うようになった。誰が名づけたか“プチ・モンパルナス”。あちらこちらに飾られたフエルト作品やイラスト、写真の多くは常連客の手によるものだ。
 2007年11月、そんな常連客の中からある夫婦がメジャーデビューを果たした。伸びやかな歌声と優しいアコースティックギターが印象的なヴォーカルデュオ『iora』(http://web.mac.com/iora/)。彼らがママに贈った曲『カフェ杏奴』は、こんな歌詞で始まる。
 「カランコロンとドアベルが 鳴ればママさんお出迎え 好きなお席にどうぞどうぞ」
 牡丹で有名な薬王院をはじめ、林芙美子記念館や画家のアトリエなどが点在する下落合は、散策が楽しい町。休憩がてら、ぜひ訪れてみたい一軒だ。

取材・文/渡辺裕希子 写真/関根則夫

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1.店内のBGMは、ジャズやクラシック、ボサノバなどその日の気分で。もちろん、『カフェ杏奴』もリクエストOK。
2.壁一面に写真が飾られた地下の席。半個室になっているので、ここで作業に集中する人も多い。ほかに中2階の席もある、ユニークなつくりだ。
3.『杏奴ノオト』は、ママと客のコミュニケーションツール。店の感想や日々の出来事など、会話のキャッチボールで交流を深めている。
4.ザラメの食感が楽しく甘さ控えめの「かりかりマドレーヌ」。紅茶と牛乳だけで作ったクセのない「チャイ」とのセットで700円。
5.「うちはお客様の力で成り立っている、といっても過言ではありません」とママ。その笑顔と人柄に惹かれて通う、常連客も多い。

カフェ杏奴

住所 東京都新宿区下落合4-2-6  

電話番号 03-5982-4370

営業時間 11:30~19:00

休日 火

金額 杏奴ブレンド450円、チャイ(ホット・アイス)500円、特製カレー(チキン・ポーク)700円



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