Tune in : テイ・トウワ
PROFILE
TOWA TEI(テイ・トウワ)
1990年、DEEE-LITEのメンバーとして全米デビュー。2007年、音楽プロダクションhuginc.を、コロムビアミュージックエンタテインメントとhug Columbiaを立ち上げる。東京、京都でのレギュラーパーティー「MOTIVATION」など、定期的なDJ活動のほか、プロデューサー、CM制作、製品のブランディングなど、多彩な活動を行っている。2009年2月4日、4年振りのオリジナルアルバム『BIG FUN』を発売。また、アルバム制作の様子を綴った日記を含む、初の単行本『BOOK FUN』を同時発売。2月13日より全国DJツアーもスタートする。
ALBUM
TOWA TEI『BIG FUN』
COCP-35351 通常版(CDのみ) 2800円(税込み) COZP-350/351初回限定盤(DVD付、豪華プレミアムセット) 3,300円(税込み)
OFFICIAL SITE
TOWA TEIオフィシャルサイト
http://www.towatei.com/

コロムビアBIG FUN特設サイト
http://columbia.jp/towatei/

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日本のクラブシーンから、Jポップシーンまで、常に話題作をリリースし注目を集めてきた、テイ・トウワが、ソロ名義としては5年ぶりとなる新作『BIG FUN』をリリース。 ハートをくすぐるユーモアと、ラグジュアリーなエキゾチシズム。今回もスタイリッシュで、多幸感いっぱいの、まさしくワンアンドオンリーなアルバムに仕上がった。 今回はそんなリリースタイミングの最中、今回のアルバム作りの裏側から、今後の方向性まで、いま最も気になる彼の肉声に迫った。

取材・文/大野智己


音楽って本当に楽しいなって、 自然な成り行きで生まれたアルバム。
―― 今回の『BIG FUN』は、前作『FLASH』からは4年ぶりとなる新作ですね。
『FLASH』はキャッチーすぎたんで、コンセプチャルと思われがちだったんだけど、余計なことを考えず、楽しみながら作っていった作品だったんです。今回の『BIG FUN』は、その時よりさらに「オラオラ」なエゴ(笑)が減って、自分自身、さらに面白がりながら作っていきました。だから今回は前作の延長にある。一緒にiPodに入れてシャッフルしても違和感はないと思いますね(笑)
―― 今回も、いわゆるコンセプチャルな作品ではない、と。
そうそう。コンセプトなんて、「もういらねぇや!」というかね。そんな感じです(笑)
―― なるほど。
だからコンセプトより、自分にとって聞いたことのない音や、一瞬の音の響きを追求し続けたいなって。逆に自分に自信がついたから、そこまで言い切れるようになったわけでもありますけどね。
―― 前作の『FLASH』から、制作的な変化は、ありましたか?
バック・トゥ・ザ・ベーシックな曲作りというのは基本的に変わらないんだけど、メインの機材をモバイルに変えたのは大きかったですね。テクノロジーの変化っていうか。スタジオにこもることなく、どこででも作れちゃう環境になった。それこそ考えていた歌詞をタクシーの中でワード化してメールで送り、さらにメロディをいじって…とかね。モバイルに変えたから肩肘張らずに、楽しみながらやりたい音楽を作れるようになったってのはありますよね。
―― モバイルを使うことで、アイデアやひらめきなどは形にしやすくなったのでは?
それはありますね。「さぁ、やるぞ!」じゃなくて「やるかも」って時に、モバイルを持っていればいいんだから。前作でも偶然、落ちてきたレコードをサンプリングしてみたりしたけど、もともとそういうひらめきとかちょっとした思いつきって自分自身すごく好きだからね。それに不思議なんだけど、それがいい結果に繋がることって往々にしてあるんですよね。
―― 今回は何かありました?
ひらめきってことで言えば“Lyricist”って曲かな。ヴォーカルを誰に頼もうか考えてたんですよ。で、ある日、歯医者に行って半寝してたら、歯の治療って身動きできないし軟禁に似てるなぁって思えてきちゃって。そうしたらなぜか急にMEGちゃんに自分が軟禁されてるイメージが浮かんできたんです(笑)。そうか、彼女はこの曲にピッタリなんじゃないかなってひらめき、歯医者を出てタクシーから早速、モバイルで連絡して、制作に臨みましたね。彼女にはすぐに歌ってもらい、気に入ったものができましたよ。
―― 『BIG FUN』って今回のタイトルはどういうところから付けたんですか?
最初は『5』だけでもいいかなって思ったんですよ。5枚目だし(笑)。でも、つまんないなって考えなくなってたら、ある日、沸いてきたんですよね。
―― それは一体・・・?
もうね、最近はいろいろなところから世知辛い話を聞くわけですよ。会社が倒産した、とか(苦笑)。でも、僕自身はすごく楽しくやってるんですよ。それはやっぱり音楽をやっているからなんですね。もちろん、自分の命を削るっていうか、ヒーヒー言うような思いもしてるんですけど、それでも普段からやりたいことが音楽を通じて繋がってる。例えば、僕が大好きなアーティストのバリー・マッギーが、ジャケットのためとはいえ10枚も絵を描き下ろしてくれたりとか。そういうことってプライスレスでしょ。そういうこともすべて含めて、音楽って本当に楽しいなって、そんなところからタイトルは『BIG FUN』かなって。
―― 内容的には様々なタイプの曲がありますね。かなりバラエティに富んだ楽曲揃いです。
最初は、JAPANの『錻力の太鼓』みたいに、落ち着いた雰囲気で統一された作品にしようと思ったんですよ。でも3曲くらいで飽きちゃった(笑)。どうしてもカラフルになっちゃうんですよね。それでも、自然発生的に出来た曲の中から選んで仕上げていくやり方は変わらなかった。
―― どの曲も非常に心地よい印象を受けました。
うん。頭にあったのは、主張しすぎず一歩引いてるイメージ。オラオラしすぎてないというか(笑)。でも、なんだか楽しい。そんな感じのものがいまの自分に合ってるなと思ってましたね。あとは音を入れすぎると、追いかけるだけで精いっぱいだから、余白を感じられるものをやりたいと思ってた。
―― なるほど。特に最近のクラブミュージックは音がつまってますからね。新鮮な印象を受けましたね。
あとは、その余白の部分にノイズを入れてみたりとかね。決してノイズ自体を聴かせたいわけじゃないんだけど、結果的に自分でも聴いたことのない着地点を目指せば、他の人にとっても聴いたことのない音楽になるんじゃないかなって。それで、聴く人がイマジネーションを膨らませたり、また聴きたくなるアルバムを作れればなと思ったんですよね。
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