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2009年02月

~聴かずに死ねるか!アンコール公演~エイモス・ギャレット再来日!


■Amos Garrett Japan Tour 2009

4月11日(土) 渋谷 クラブクアトロ
前売¥6000 / 当日¥7000(+共に別途ドリンク代¥500)
開場17:00 / 開演18:00
問:03-3477-8750
チケット発売:チケットぴあ(P:315-934)、ローソンチケット(L:72514)、e+、トムス・キャビン、店頭

4月12日(日) 金沢 もっきりや
前売り¥6000 / 当日¥7000(+共に別途ドリンク代¥500)
開場17:00 / 開演18:00
問:076-231-0096

4月14日(火) 大阪 アナザー・ドリーム
前売¥6000 / 当日¥7000(共に別途1ドリンクオーダー)
開場18:00 / 開演19:00
問:06-6211-5759

4月15日(水) 広島 クラブクアトロ
前売¥6000 / 当日¥7000(+共に別途ドリンク代¥500)
開場18:00 / 開演19:00
問:082-542-2280
チケット発売:チケットぴあ(P:315-736)、ローソンチケット(L:63184)、e+、トムス・キャビン、店頭、デオデオ

4月16日(木) 熊本 フェリシア
前売¥6,000 / 当日¥7,000
開場18:00 / 開演19:00
問:096-354-7539

4月17日(金) 福岡 ROOMS
前売¥6,000 / 当日¥7,000(共に別途1ドリンクオーダー)
開場18:00 / 開演19:00
問:ジャブアップ 092-526-8696
チケット発売:チケットぴあ(P:316-056)、トムス・キャビン、ジャブアップ、他

4月18日(土) 岡山 MO:GLA
前売¥6,000 / 当日¥7,000(+共に別途ドリンク代¥500)
開場18:00 / 開演19:00
問:086-235-3277
チケット発売:トムス・キャビン、店頭、ぎんざや

4月20日(月) 神戸 ウィンターランド
前売¥6,000 / 当日¥7,000(共に別途1ドリンクオーダー)
開場18:00 / 開演19:00
問:078-252-8030
チケット発売:チケットぴあ(P:316-992)、ローソンチケット(L:52522)、トムス・キャビン、店頭

4月21日(火) 京都 磔磔
前売¥6,000 / 当日¥7,000(+共に別途ドリンク代¥600)
開場18:00 / 開演19:00
問:075-351-1321
チケット発売:チケットぴあ(P:316-332)、トムス・キャビン、店頭

4月22日(水) 名古屋 TOKUZO
前売¥6,000 / 当日¥7,000(+共に別途ドリンク代¥500)
開場18:00 / 開演19:00
問:052-733-3709
チケット発売:チケットぴあ(P:317-925)、トムス・キャビン、店頭

4月23日(木) 横浜 サムズ・アップ
前売¥6,000 / 当日¥7,000(+共に別途オーダー制)
開場18:00 / 開演19:00
問:045-314-8705

4月25日(土) 仙台 サテンドール2000
前売¥6,000 / 当日¥7,000(+共に別途ドリンク代¥500)
開場18:00 / 開演19:00
問:022-225-1743

4月26日(日) 札幌 ペニーレーン
前売¥6,000 / 当日¥7,000(+共に別途ドリンク代¥500)
開場18:00 / 開演19:00
問:011-644-1911
チケット発売:ローソンチケット(L:16971)、トムス・キャビン、店頭

4月29日(水) 北海道鶴居村 ヒッコリーウィンド
開場18:00 / 開演19:00
問:0154-64-2956
※チケット予約は会場のみ

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 星屑ギターとバリトンヴォイスに酔いしれた2007年のツアーから2年を経て、今のあのツアーの感動が鮮明に蘇るパーシー・メィフィールドのトリビュート盤を引き下げて待望の再来日。
 バックはエイモスのお墨付き、前回のツアーで素晴らしいチームワークと披露した今井忍(Guitar)/岡嶋文(Bass) が渋く固める。
 ジャジーなスロー・ナンバーと最高のギター演奏に酔いしれてみてはいかがだろう。


※ツアー詳細はこちら
http://toms-cabin.com/Amos2009/

※トムス・キャビンにてインターネット予約受付中 http://toms-cabin.com/form_ticket/Amos2009.html

※Amos Garrettオフィシャルサイト
http://www.melmusic.com/amos_garrett/




2009年02月

FUJI ROCK FESTIVAL'09開催決定!


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■FUJI ROCK FESTIVAL'09
【期間】
2009年7月24日(金)、25日(土)、26日(日)の3日間
【会場】
新潟県 湯沢町 苗場スキー場
【時間】
9:00開場 11:00開演 23:00終演予定
【出演】
国内外約200アーティスト
【料金】
早期割引チケット¥32,800(3日通し券) 限定10,000枚
3日通し券¥39,800
1日券¥16,800 各日共限定10,000枚
駐車券¥3,000(1日1台 / 2名より受付)
キャンプサイト券¥3,000(1名 / 開催期間中有効)
※すべて税込
【発売】
2月14日(土)より早期割引チケット申込受付開始
3月上旬より通常価格にて先行予約開始予定
6月上旬より通常価格にて一般発売開始予定


早期割引チケット受付開始!
【販売チケット】
・入場券 FRF'09早期割引(3日通し券)・・・¥32,800 限定10,000枚
 JR越後湯沢駅から会場までの無料往復シャトルバス付
・駐車券 1台(2名様より受付、3日間分)・・・¥9,000
 駐車券のみの受付はできません
・キャンプサイト券 1名様(開催期間中有効)・・・¥3,000
 キャンプサイト券のみの受付はできません
※すべて税込

◆1st チャンス
期間中の申し込みの中から、厳正なる抽選が行われます。
【受付期間】
2/14(土)10:00 ~ 2/22(日)23:00
【受付先】
イープラス    http://eplus.jp/frf/ (WEB、モバイル)
チケットぴあ   http://pia.jp/t/frf/ (WEB、モバイル)

◆2nd チャンス
FRFオフィシャルショップ岩盤(岩盤会員限定・当日入会可能)にて整理券配付の上、限定枚数販売。
【配付日時・場所】
2月28日(土) AM 6:00~ 渋谷パルコ・パート1 1階
【販売日時・場所】
22月28日(土) AM 11:00~ 渋谷パルコ・パート3 特設会場
※整理券配布、販売共に岩盤店舗ではありません。ご注意ください。
【FRFオフィシャル・ショップ岩盤】
http://www.ganban.net
TEL:03-3477-5701

【問い合わせ先・FUJI ROCK FESTIVALオフィシャルサイト】
http://www.fujirockfestival.com(WEBサイト)
http://smash-mobile.com(SMASHモバイル)

※オフィシャルサイトの注意事項をお読みの上、
お申し込み下さい

 今年で13回目を迎えるフジロック。『FUJI ROCK FESTIVAL'09』の開催を心待ちにしているファンも多いはず。7月24日(金)、25日(土)、26日(日)の3日間において苗場スキー場で開催されることが決定した。

 楽しい夏に向けての準備は早めに、お得に進めたいもの。出演者発表前でありながら毎年45,000ほどの申し込みが殺到する、フジロックの定番『期間限定早い割引チケット』の受付開始は、2月14日(土) 10時~。3日通し券・通常価格¥39,800(税込)を¥32,800(税込)にて抽選で限定10,000枚販売する。

 そして、7月まで待ちきれないという方は、3月14日(土)~15日(日)で開催されるイベント『WeSky a Go-Go』へ。

 フジロック開催地、新潟県はここ数年で二度の大きな地震災害に見舞われ、フジロック事務局は、FUJI ROCK FESTIVAL新潟応援団を結成し、中越地震(2004年)及び中越沖地震(2007年)被災者支援のために、 ベネフィット・コンサート”Heal Niigata”の開催や義援金の協力を呼びかけ、約4,500万円の義援金を新潟県災害対策本部に送金してきた。

 この“Heal Niigata”の流れを汲み、地域活性化の手伝いを目的に行っているイベントが、今回で6回目を迎える『WeSky a Go-Go』。FUJI ROCK FESTIVAL開催地・白銀の苗場で、有名DJアーティストによるダンスパーティとスキー・スノボはもちろん、雪景色のドラゴンドラやグリーンステージでの スノーモービル遊びなど、FUJI ROCKファンだけでなくとも冬の苗場を存分に楽しめるイベントとなっている。




■Heal Niigata 第6弾~WeSky a Go-Go!
【日時】
2009年3月14日(土)~15日(日)
【会場】
新潟県 湯沢町 苗場スキー場
【DJパーティ出演者】
石野卓球 / sugiurumn / DE DE MOUSE / metalmouse
【料金】
・DJパーティ料金 ¥3,800
・イベントパック料金 大人¥8,000 小人¥4,200
※DJパーティ、2日間リフト券、ディナーほか特典付
・宿泊パック料金 大人¥13,500~ 小人¥9,700~
※イベントパック+1泊朝食付宿泊
※「FUJI ROCK FESTIVAL'09 早期割引チケット購入優先権」付
【発売】
2月7日(土) 10:00より受付開始

詳しくはHeal Niigata オフィシャルサイトへ
http://smash-jpn.com/healniigata2009/




2009年01月

ロック・レジェンド アル・クーパーの約2年ぶり、再来日公演が決定!


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■Al Kooper“WHITE CHOCOLATE”Japan Tour 2009

【来日メンバー】
Al Kooper & The Funky Faculty
> Al Kooper(Key,G,Vo)
> Bob Doezema(G)
> Jeff Stout(Tp)
> Daryl Lowery(Sax)
> Jesse Williams(B)
> Mark Teixeira(Dr)

【公演日時】
4月10日(金) 名古屋BOTTOM LINE
Open 18:30 / Start 19:30
前売り-\7,500(ドリンク代 \500別途)
チケットぴあ (P:311-683)
ローソンチケット(L:42689)
イープラス
BOTTOM LINE
問:BOTTOM LINE 052-741-1620

4月11日(土) 大阪BIGCAT
Open 18:00 / Start 19:00
前売り-\7,500(ドリンク代 \500別途)
チケットぴあ(P:312-204)
ローソンチケット(L:55604)
イープラス
BIGCAT
問:BIGCAT 06-6258-5008

4月14日(火)、15日(水) 東京Shibuya O-EAST
Open 18:30 / Start 19:30
前売り-自由席 \8,500 / 2F指定席 \9,000(ドリンク代 \500別途)
チケットぴあ(P:313-027)
ローソンチケット(L:79899)
イープラス
O-EAST
問:Shibuya O-EAST 03-5458-4681

【TOTAL INFORMATION】
ジョイフルノイズ 06-6535-4848

 60~70年代のロックシーンで数々の伝説を作ってきたアーティスト、アル・クーパーの再来日公演が決定した。

 ボブ・ディラン「ライク・ア・ローリング・ストーン」でのオルガン・プレイをはじめ、ブルースアルバムの傑作といわれる「スーパー・セッション」の発表、シカゴと並ぶブラス・ロックの雄ブラッド・スエット・ティアーズの結成等で60年代に活躍したアル・クーパー。70年代に入ってからもサザン・ロックの代表的なバンド、レイナード・スキナードを発掘した名プロデューサーとしても名声を得てきた。

 ロック・レジェンドとしていまなお活躍するアル・クーパーが、昨年11月に新作『WHITE CHOCOLATE』をリリース。そのワールドツアーの一環として、東名阪での日本公演が開催される。

 白人の男が奏でるブラック・ミュージックという意味が込められているというこの『WHITE CHOCOLATE』というアルバム。映画「バグダッッドカフェ」でおなじみの「コーリング・ユー」やオーティス・レディング「I Love You More Than Words Can Say」、ボブ・ディラン「悲しみは果てしなく」など、名曲のカバーを随所に散りばめ、また、スティーヴ・クロッパー、ドナルド・ダック・ダンを迎えて往年のスタックス・サウンドを再現するなど、早くもブルー・アイド・ソウルにおける21世紀最高傑作との呼び声も高まっている。

 来日公演では、新旧ナンバーを織り交ぜた素晴らしいステージに、往年のファンはもちろん、R&Bやソウル好きな若者たちの心も揺さぶられることになるだろう。お見逃しなく。

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WHITE CHOCOLATE / Al Kooper
ホワイト・チョコレート/ アル・クーパー
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
SICP-2110 \2,520(税込)
2008年11月26日発売




2009年01月

Hot Stuff 30th Anniversary クレイジーケンバンド/ピンキーとキラーズ/リリー・フランキー


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 昨年創立30年を迎え、6月よりアニバーサリーイベントを開催してきたホットスタッフ・プロモーション。年末に開催された第4弾、第5弾イベントも即日Sold Outと大好評のうちに幕を閉じた。

 そして、2009年最初の公演はTake the "A" Trainと題して、クレイジーケンバンド、ピンキーとキラーズ、リリー・フランキーの3組が登場。大人のムードたっぷりなステージを予感させる異色のコラボレーションに期待が高まるばかりだ。


■Hot Stuff 30th Anniversary
Take the "A" Train
【出演】
クレイジーケンバンド/ピンキーとキラーズ/リリー・フランキー

【公演日時】
2月26日(木)  恵比寿 THE GARDEN HALL
Open 18:00 / Start 19:00
問:ホットスタッフプロモーション 03-5720-9999

【チケット】
前売り:全席指定¥8,500(ウエルカムドリンク付/税込)
1/24(土)より一般発売 ぴあ/ローソン/イープラス

※主催者先行:1/1(木・祝) 12:00~1/5(月) 23:00
http://eplus.jp/ckb-pk-lf/

【30周年特設サイト】
http://www.red-hot.ne.jp/30th/




2008年12月

LIVE REPORT~ロックの真髄を見せつけられたザ・フー初の単独来日ツアー


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■The Who Japan Tour 2008

11/13(木) 大阪城ホール

11/14(金) 横浜アリーナ

11/16(日) さいたまスーパーアリーナ

11/17(月) 日本武道館

11/19(水) 日本武道館(追加公演)



【 11/17(月) 日本武道館 SET LIST 】

1. I Can't Explain
2. The Seeker
3. Anyway Anyhow Anywhere
4. Fragments
5. Who Are You
6. Behind Blue Eyes
7. Relay
8. Sister Disco
9. Baba O' Riley
10. Eminence Front
11. 5:15
12. Love Reign O'er Me
13. Won't Get Fooled Again
14. My Generation - Naked Eye
---------------------------------
15. Pinball Wizard
16. Amazing Journey
17. Sparks
18. See Me Feel Me - Listening To You
19. Tea And Theatre


 ザ・フー・ファンにとって悲願だった初の単独来日ツアーが終了してから数週間。まだ生々しい記憶としてライヴの様子を克明に思い出せる反面、何だか総天然色のリアルな夢でも見ていたかのような不思議な感覚に促われたままでいる僕のようなファンも多いに違いない。仕事の都合で大阪には行けなかったが、それでも関東エリアの計4回すべてを観に行ったのは、横浜アリーナのライヴが予想以上に素晴らしく、激しく心を揺さぶられたからだ。

 今ではオリジナル・メンバーが2人しかいないザ・フーのどこがそんなに良いのかと、観ていない人は訝るかも知れない。しかしピート・タウンゼンドがガツンと一発叩くようにコードをカッティングし、ロジャー・ダルトリーが歌い出せば、これがザ・フーなんだという音世界が出現し、瞬時に会場の空気を支配してしまうのは、やはりロックの歴史を作ったオリジネイター特有の強烈なオーラが今も健在だからだろう。

 今回、ライヴを観て改めて感心したのは、ピートもロジャーも他のヴェテラン・ロック・バンドのメンバーと違い、歳を取っても決して角が取れたような洗練とは無縁の粗っぽさを残していたことだ。その粗っぽさは危うさと言い替えてもいいかも知れないが、未だにこれぞロックというスリリングでダイナミズム溢れるサウンドを鳴らしていたのに驚かされた。何しろ横浜アリーナでは、機材の調子が良くないことに苛立ったピートが、スタッフに向かって“クビ”のジェスチャーをするなど、いくら還暦を過ぎようがいったんステージに立てばその場がまるで戦場でもあるかのように殺気立っていたのに、正に“老兵は死なず”の心意気を見た思いがした。

 確かにピートは昔のようにジャンプは出来ず、年齢による体力の衰えを隠せなかったのは事実だ。しかしながら腕を思い切り旋回してギターを弾く本家本元のウィンドミル奏法は、やる度にそれだけで会場が沸くほどカッコ良く、ロジャー・ダルトリーのマイクぶん回しアクションと共に、世界一アグレッシヴでラウドなハード・ロック・バンドだった60~70年代の片鱗を見せてくれたのに胸を熱くしたファンも多かったに違いない。

 今回のツアーでのセット・リストは、別表のように基本的には02年以降の北米ツアー以降、全体的な曲構成にそれほど大きな変化はない。それはデビュー・シングルの01で始まり、初期のナンバーを続けて3曲ほど演奏した後にその時点での新曲を挟み、各時代の人気代表曲を披露しながら、終盤で『四重人格』からのハイライト・ナンバーを2曲、本編最後にキラー・チューンの12と13で盛り上げ、アンコールは『トミー』のダイジェスト・メドレーで再度クライマックスを迎えるという流れだ。

 それだけにジョン・エントウィッスルが急逝した02年の以降は不動のバンド・メンバーと繰り広げる演奏の一体感もさすがだった。因みにバック・メンバーで一番の新顔は名セッション・ベーシスト、ピノ・パラディーノで、それ以外は96年の“QUADROPHENIA TOUR”から参加したザック・スターキー、ピートの弟、サイモン・タウンゼント(g,vo)、そして70年代からサポート・メンバーとして参加しているジョン“ラビット”バウンドリック(key)という気心の知れた顔触れだけに、もうパーマネントなバンドと言って良いほど息が合っていたのも当然だろう。そして今回改めて思ったのは、リンゴ・スターの息子でオアシスの仕事を蹴って参加したザックのドラミングは、キース・ムーンには及ばないまでも、他の誰よりもザ・フーにフィットした最良のドラマーだということで、彼の参加があったからこそ、ザ・フーとしてここまで長い間、活動を続けることが出来たに違いない。そしてそのザックが、確か5歳だったかの誕生日にキース・ムーンからオモチャのドラム・キットをプレゼントされていたという事実に、不思議な因縁を感じないわけにはいかない。

 コンサートの最後、『トミー』からのメドレーで何度目かのクライマックスを迎えてライヴが終わると、しばらく鳴り止まない大歓声に応えながら、アコースティック・ギターを手にしたピートとロジャーが2人だけで歌ったのが19だった。しっとりと厳かに歌い上げられたこの曲のスピリチュアルな響きは、喩えようもなく美しく、讃美歌のように会場に響き渡っていたのが今でも耳から離れない。

「すべてが上手くいっていたのに、一人が失敗したんだ/夢が脱線した瞬間、一人はいなくなり/一人は正気を失い/一人は、そう私/みなが悲しい思いをした/みな悲しいのだから、この肩にもたれていいんだよ/物語もこれで終わる/たくさんの歌が今もくすぶり続けている/僕らはそれを一つになって演奏した/今は歳を取ってしまったけど/みなが悲しみ、自由の身となった/ステージから降りる前に/2人でお茶でも飲まないかい/この会場で2人きりで」(「Tea And Theatre」より)

文=保科好宏




2008年12月

「OFF THE WALL~PINK FLOYD SPIRIT~」が2009年、ついに日本上陸!


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リチャード・ライト追悼公演
OFF THE WALL ~PINK FLOYD SPIRIT~
光と映像とサウンドが織り成すパフォーミングアートの世界!

2009年3月13日(金) 開演 18:30
東京国際フォーラム ホールA

2009年3月14日(土) 開演 18:30
川口総合文化センター リリア

2009年3月15日(日) 開演 13:00/17:00(2回公演)
昭和女子大学人見記念講堂

2009年3月16日(月) 開演 18:30
すみだトリフォニーホール

【チケット料金】
全席指定 \8,800 発売中

【上演時間】
2時間(休憩なし / 開場は開演の30分前)

【お問合せ】
03-3402-9977(テイト・コーポレーション)

【HP】
www.tate.jp/offTheWall/

 今年(2008年)9月15日、ピンク・フロイド・サウンドの要だったキーボード奏者のリチャード・ライトが、癌のため他界した。これによって1968年以降の全盛期の4人によるピンク・フロイドの再結成ツアーの夢は完全に潰えてしまったが、せめてもの救いは2005年7月2日、長い間、確執が伝えられたロジャー・ウォーターズと和解し、一夜限りとは言えチャリティー・イベント“LIVE8”での復活ライヴが実現したことだろう。欲を言えばきりがないが、もしあの時にワールド・ツアーが行われていれば、恐らく音楽史に残る最大スケールのロック・イベントになっていたのは確実なだけに、最後のチャンスを逸してしまったことが残念でならない。

 いくらロジャー・ウォーターズと和解したとは言え、デイヴ・ギルモアはウォーターズを含むバンドでのツアーの可能性については当時から否定的だっただけに、リチャード・ライトが亡くなった今、ピンク・フロイド名義のライヴやツアーが行われる可能性は限りなくゼロに近くなってしまったことだけは間違いないだろう。

 そんな中、ピンク・フロイドの代表作『ザ・ウォール』の発表から丁度30周年を迎える2009年、タイミング良く「OFF THE WALL~PINK FLOYD SPIRIT~」なるコンサート・プロジェクトの初来日公演が決定した。このプロジェクトは流行りのトリビュート・バンドとはひと味違うもので、バンド演奏によってピンク・フロイドの音楽を再現するだけでなく、ピンク・フロイド同様のスペクタクルなステージを丸ごと体験することが出来る大掛かりなライヴ・エンターテインメントというのが最大のポイントだ。

 そのステージの仕掛けとは、膨大な数のヴァリ・ライトやスモークを使用し、本家に負けないスケールのライト・ショーを展開するだけでなく、CGやアート性の高い映像をピンク・フロイドと同じ円形スクリーンに映し出す本格的なもの。その模様を少し離れた場所から見れば、まるでピンク・フロイドのコンサートを観ているかのような錯覚を覚える、新しいタイプのロック・エンターテインメントだ。

 「OFF THE WALL」なるタイトルが付けられたコンサートとは言え、演奏曲は『ザ・ウォール』からだけでなく、『狂気』『炎~あなたがここにいてほしい』からの代表曲をはじめ、今回はリチャード・ライト追悼公演ということで、彼が遺した名曲もセットリストに加えられるというから楽しみだ。

 既にヨーロッパ各国では絶大な人気を誇るショーとして定着しているコンサート・プロジェクトなだけに、ピンク・フロイド・ファンは必見だろう。

文=保科好宏

e-days読者 5組10名様を、「3月13日(金) 開演18:30
東京国際フォーラム ホールA」の公演にご招待!

応募方法等の詳細はコチラ




2008年12月

田名網敬一の作品を再発見できる「COLORFUL」展が開催!


田名網敬一「COLORFUL」展

田名網敬一「COLORFUL」展

田名網敬一「COLORFUL」展

「COLORFUL」
会期:開催中~2008年12月28日
会場:Nanzuka Underground
料金:無料
URL:http://www.nug.jp/

SPECIAL TALK SHOW
田名網敬一×森永博志(editor)
12月20日 18:00-20:00
入場無料
定員50名

 1950年代後半よりアートワークを手掛け、現在も第一線で活躍し続けている田名網敬一。60年代~70年代初めの田名網の代表的な作品を集めた展覧会が渋谷Nanzuka Undergroundで開催されている。

 ベトナム戦争、日米安全保障条約、キューバ危機、安田講堂、オイルショックetc.といった激動の時代背景の中で作られた「NO MORE WAR」シリーズや、モンキーズ、ジェファーソン・エアプレインのジャケットワークなど当時の作品を元に、再構築した最新作品を展示。過去と現在、同じテーマで制作した2つの作品を見比べることができる。

 「ぼくの紆余曲折しながら歩んできた道程をふりかえると、60年代という特別な時代が遥か彼方でいまも鋭い光を放っているのがよくわかる。イラストレーションもアニメーションも実験映画もペインティングも版画も立体もそのすべてが60年代に生みおとされ成熟されたものといってもいい。」

 と言うとおり、ドローイング、ペインティング、立体、映像など、当時から様々な技法を用いて作品を作り続けている田名網が、それらの作品を更に新たな作品へと変化させていく過程を見ることができ、"アートにおける複製"という概念がより顕著に現れている。

 期間は12月28日まで。また12月20日には田名網敬一と森永博志とのスペシャル・トークショーも開催される。田名網作品の過去~現在を一堂に観られる、またとないチャンスになりそうだ。




2008年11月

ダニエル・パウターがシークレットライブで絢香と共演!


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■DANIEL POWTER JAPAN TOUR 2008

11月28日(金) NHKホール(東京・渋谷)
Open 18:15 / Start 19:00 ※当日券あり

11月29日(土) NHKホール(東京・渋谷)
Open 16:15 / Start 17:00 ※当日券あり

【問い合わせ】
キョードー東京 03-3498-9999

 ダニエル・パウターの原宿アストロホールでのファミマTカード会員限定スペシャルライブに、絢香が飛び入り出演。集客は応募抽選により招待された300名。

 パウターは8曲を歌唱後、アンコールで絢香を呼び込み、パウターの新曲「世界が君を味方する」、大ヒット曲「バッド・デイ」の2曲をデュエットした。

「絢香は凄い才能のアーティスト!共演できて本当にうれしい。もっと一緒に仕事がしたい!」(パウター)

「ダニエルから一緒に歌おう!と声を掛けてくれたことが本当に実現して嬉しいです。国は違うけど、お兄さんみたいな存在のダニエルと歌うのは、安心感と楽しさを感じます」(絢香)

パウターは11月28日のNHKホールを皮切りにジャパンツアーをスタートさせるとあって期待が高まるところだ。




2008年11月

Mr.リラックス・カルチャー。今野英明が集大成アルバムを発表!


今野英明

【オフィシャルサイト】
http://konno-hideaki.com/

【ライブ・スケジュール】
12月5日(金)大阪・梅田 MAMBO CAFE
OPEN 19:30 START 20:30 with Orange Rounge
前売2,500円 当日3,000円(1ドリンク)※50名様限
問い合わせ:06-6343-8602

12月6日(土)姫路市 maja (マハ)
OPEN 20:00 START 21:00
前売2,500円 当日3,000円(1ドリンク)
問い合わせ:079-228-6659

12月10日(水)下北沢 クラブ440
~『ぼくにできること』リリースパーティ~
OPEN 18:30 START 19:00 / 龍平&バロン ゲスト有
前売2,700円 当日3,000円(ドリンク別)
問い合わせ:03-3422-9440

12月14日(日)青山 SPIRAL EATS and MEETS Cay
OPEN 17:30 START 19:00 / withううじん・tico moon
前売 3,000円 当日 3,500円
問い合わせ:03-3498-1171

12月21日(日)広島県竹原市 スズヤ楽器店跡地
OPEN 17:30 START 18:00
前売2,000円 当日2,500円

12月22日(月)名古屋 TOKUZO
OPEN 18:30 START 19:30

12月23日(火)つくば市 Kitchen Soya
with 安宅浩司、龍平&バロン

12月27日(土)代田橋 CHUBBY

今野英明

今野英明
『ぼくにできること』
cutting edge  CTCR-14600 価格:¥2,800(税込)
2008年11月19日発売
【収録曲】
1.国立 Is The Place For Me
2.Pretty Lickle Marmaid
3.きのう夢見た街
4.穴だらけのブルース
5.気分を変えよう
6.涙にじんじゃうくらい
7.君が歌ってくれた歌
8.年老いた子供たち
9.ぼくにできること
10.Happy Go Lucky

 90年代にシーンを賑わせたオーセンティックスカ・ブームにあって、ロッキング・タイムのリーダー&ヴォーカルとして我々の前に現れた今野英明の動きが活発だ。 2004年のグループ解散後、彼が手にしたのが何とウクレレ。スカ・ブーム時代から、ずば抜けた表現力で、スカパラと並んでメジャーフィールドで歌ってきた今野、それまでにも個人レベルで研究していたと言うウクレレ&ヴォーカルの弾き語りで全国行脚を敢行。折からのカフェブームとリンクする形で、現在ではほぼ毎週末をどこかのカフェ、イベント出演などで気楽な弾き語りデイズを楽しんでいる。

 そして、今回発売された久々のアルバム『ぼくにできること』は、3年以上に渡る、彼にとって最もリアリティのあるシーンというカフェ/リラックス・カルチャーのフィールドワークをベースに生まれた。アルバムの伴奏を努めるのは、今野の提唱により三木鶏郎ら昭和ポップスカヴァーを行なうプロジェクト、'東京ランデヴー'のメンバーが母体。自身もアコースティックスィングに傾注した作品を出した細野晴臣氏をして、すごく歌いやすいバンド、というだけのことはあるアコースティックシーンの凄腕集団である。

 アルバムはロード・キチナーのカリプソのアンサーソング「国立is the place for me」で幕を開ける。ミュートビート~リトルテンポらと同じく中央線音楽シーンから発生し、フィッシュマンズやbonobosら、後発アーティストに多大な影響を与えた今野の面目躍如といったところ。他にもアルバムには、レイ・チャールズ調のクラブブルーズやら、黒光りするタンゴやら、まるで中央線沿いの中古盤店のような雑多ぶり。ソロになってからの今野が、全国各地のビーチ沿いイベント出演が多いことから'しょうゆ味のジャック・ジョンソン'と評した人がいたが、さしずめアルバムでの今野は'中央線リラックス・カルチャー発。国立のタジ・マハール'とでも呼びたい仕上がり。

 そして、どんなリズムアレンジにあっても企画倒れに終わらないのは、今野の歌の持つ希求力あってこそ。決して明るいだけではない、ビターな世界観もたたえたこのアルバムを聴くと、高田渡のDNAが、吉祥寺『いせや』(伝説の立ち飲み焼き鳥屋さん)経由で遺伝したね! とか言ってあげたくなるのだ。

文=本根 誠(ramblin)




2008年11月

伝説のロックバンド、ザ・フーの真実に迫る映像作品2本が劇場公開!


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『ザ・フー:アメイジング・ジャーニー』
2007年 アメリカ 上映時間:120分
監督:マーレイ・ラーナー
編集:ポール・クロウダー
出演: ロジャー・ダルトリー、ピート・タウンゼンド、ジョン・エントウィッスル、キース・ムーン
配給:ヘキサゴン・ピクチャーズ

2008年11月22日より シアターN渋谷ほか全国にて順次公開!

【公式サイト】
http://thewho-movie.com/


『ザ・フー:ライヴ・アット・キルバーン』
2007年 上映時間:64分
カラー/ビスタ/DLP上映

1. I Can't Explain
2. Substitute
3. Baba O'Riley
4. My Wife (by John Entwhistle)
5. Behind Blue Eyes
6. Dreaming From The Waist
7. Pinball Wizard
8. I'm Free
9. Tommy's Holiday Camp (by Keith Moon)
10.Summertime Blues
11.Shaking All Over
12.My Generation
13.Join Together
14.Who Are You
15.Won't Get Fooled Again

2008年11月8日より シアターN渋谷にて限定レイトショー!


 デビュー43年目にして実現した初単独来日公演の感動もさめやらない中、タイミング良く彼らのドキュメンタリー映画『ザ・フー:アメイジング・ジャーニー』と、幻のライヴ作品『ライヴ・アット・キルバーン』(限定レイト・ショーのみ)の2本が劇場公開されることになった。

 まず11月8日から期間未定(恐らく12月中旬までか?)でレイト・ショーのみで公開(東京・シアターN渋谷のみ)されるのが、幻のライヴ作品『ライヴ・アット・キルバーン』。実はこのライヴ、79年公開の最初のヒストリー映画『キッズ・アー・オールライト』に使う予定で77年12月15日、ロンドンはキルバーンの劇場、ゴーモン・シアターに観客を入れて撮影されたのだが、ピート・タウンゼントが演奏内容を気に入らずお蔵入りになっていたもの。確かに久々のライヴとあって細かな演奏のミスや、キースをはじめ全盛期の一体感溢れる演奏の迫力には及ばないが、それでもオリジナル・メンバーによる約70分のライヴは見応え充分だ。特に当時まだ発表前ながら後に代表曲の一つとなった名曲「フー・アー・ユー」が試験的に演奏されているのが見所で、またキース・ムーン存命時のステージを完全収録した映像作品としての価値は極めて高い。

 もう一本、11月22日から東京・シアターN渋谷を皮切りに、全国で順次ロードショー公開が決まっているのが『ザ・フー:アメイジング・ジャーニー』。この映画は、バンド結成前夜から現在に至るまでの彼らの歴史を克明に追ったドキュメンタリーで、あまりにドラマチックで壮絶な伝説の全てが明らかになるヒストリー映画の決定版だ。前記した『キッズ・アー・オールライト』という79年公開の映画は、故キース・ムーン在籍時の歴史をコンパイルしたライヴ・ドキュメンタリーの傑作として知られているが、ヒストリー映画という観点からみれば、その後の約30年間の歴史も丹念に追い掛けた新作の方が遙かに内容も濃く出来が良い。と言うのもメンバー当人や関係者の思い出話や証言を挟み込み、長い歴史を客観的な視点も交えて振り返っているのと、ライヴではカヴァー曲も取り上げているオアシスのノエル・ギャラガーやU2のエッジ、パール・ジャムのエディ・ヴェダー等、ザ・フーを敬愛するアーティスト達が影響について語ることで、ザ・フーというバンドの魅力が立体的に浮かび上がってくるからだ。

 特に昔からのファンとして嬉しいのは、64年の結成直後、ザ・フーのマネージャーとなるキット・ランバートとクリス・スタンプ(俳優テレンス・スタンプの弟)が、レイルウェイ・ホテル内のクラブでプロモーション用に撮影した現存する最古のライヴ映像が、初めて音声とシンクロした形で見られることや、伝説のマーキー・クラブでのライヴ映像、また最近になって発見されたという、名盤『ライヴ・アット・リーズ』の収録と同じ日にリーズ大学で収録された16mmフィルムの映像、そしてこれを最後に封印したピートが横浜(04年)で見せた最後のギター・スマッシュ映像等、初出の貴重な発掘映像がたっぷり収録されている点で、それを観るだけでも価値がある。

 どちらの映画も60年代という時代と英国文化が生んだ不世出のロック・バンド、ザ・フーを知る上で、またロックがユース・カルチャーとしてだけでなく最も熱く社会的にも影響力があった幸福な時代を知る上でも第一級の史料なのは間違いない。この映画を観れば何故彼らが欧米でビートルズやストーンズと並び称されるのか、また英ロックの本質的魅力とは何なのか、その答えが分かるはずだ。

文=保科好宏




2008年11月

ポーリーヌ・クローズ初来日!「フェスティバル・フランス・グラムール」開催!!


ポーリーヌ・クローズ

現在24歳のポーリーヌ・クローズ。11月5日には2ndアルバム『ブリュイ・キ・クール~噂にすぎないわ』を発売。

【会場】
東京ミッドタウン ガレリアB1F アトリウム/プラザ1F キャノピー・スクエア
【開催日時】
2008年11月20日(木)~23日(日)
【休館日】
なし
【入場料】
無料
【問い合わせ先】
http://ffg-japon.com

 日仏修好150年にあたる今年。その記念すべき年を祝って、11月20日(木)~23日(日)の4日間、東京ミッドタウンにて日仏の文化を楽しむ「フェスティバル・フランス・グラムール」が開催される。

 フレンチ・グラミー賞ノミネート、フランス・カルティエのカジュアルライン「Cartier LOVE」のイメージソング・アーティストに抜擢と、フランスの今を代表するポーリーヌ・クローズの初来日をはじめ、セバスチャン・テリエ、菊池成孔、ピエール・バルーなど、日仏を代表するアーティストが登場。無料でライブを楽しむことができる。

 フランスにちなんだショート・ショートや、東京・パリ150年を辿るスライドショー、さまざまな視点から東京・パリそれぞれの文化を語るトーク・セッション、シャンゼリゼ通りに見立てたイルミネーションなど、日本とフランスの文化にどっぷり浸れる4日間となっている。

 開催初日の11月20日は、ボジョレー・ヌーボーの解禁日。フランスから届く今年初のボジョレーと共に、日仏交流の年を締めくくるシンボルイベントを楽しもう。




2008年11月

ジェフ・マルダーの愛娘、クレア・マルダー待望の来日決定!


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■クレア&ザ・リーズンズ Japan Tour
 ~The Movie 2009~

2/5(木) 横浜 サムズ・アップ
Open 18:00 / Start 19:00
前売り\6,000 / 当日\7,000(+別途オーダー)
問:045-314-8705

2/7(土) 金沢 もっきりや
Open 18:00 / Start 19:00
前売り\6,000 / 当日\7,000(+ドリンク代\500)
問:076-231-0096

2/9(月) 心斎橋 クラブクアトロ
Open 18:00 / Start 19:00
前売り\6,000 / 当日\7,000(+ドリンク代\500)
問:06-6281-8181

2/10(火) 広島 クラブクアトロ
Open 18:00 / Start 19:00
前売り\6,000 / 当日\7,000(+ドリンク代\500)
問:082-542-2280

2/11(水) 京都 磔磔
Open 18:00 / Start 19:00
前売り\6,000 / 当日\7,000(+ドリンク代\500)
問:075-351-1321

2/12(木) 名古屋 TOKUZO
Open 18:00 / Start 19:00
前売り\6,000 / 当日\7,000(+ドリンク代\500)
問:052-733-3709

2/13(金) 渋谷 クラブクアトロ
Open 18:00 / Start 19:00
前売り\6,000 / 当日\7,000(+ドリンク代\500)
問:03-3477-8750

【前売りチケットお申し込み】
http://toms-cabin.com/Clare2009/

 アメリカ音楽のこだわり職人、ジェフ・マルダーの娘クレアがトリュフォーの映画にインスパイアされ制作したノスタルジックなアルバム「ザ・ムービー」は “21世紀 もっともロマンティックなアルバム”とこの秋の日本の音楽各雑誌を独占しました。

 冒頭を飾る「プルート~冥王星に愛をこめて」のPVやイギリスBBCに出演した時のティアーズフォーフィアーズのカヴァー曲「ルール・ザ・ワールド」の演奏映像などがYouTubeでも話題になっている中、待望のジャパンツアーが決定しました。

 “今世紀もっともロマンティクで都会的なライブ” になること間違いなしです。乞うご期待。


<クレア・マルダー>
あのジェフ・マルダーを父に持つ音楽セレブ。NY在住で映画と博物館が大好き。トリュフォー、ヒチコック、ジャック・タチ、ペドロ・アルモドヴァル等のファン。アルバムのビジュアルもトリュフォーの映画でジャン=ピエール・レオ扮する主人公がやっていたダメな私立探偵のイメージだそうだ。ソロアルバム2枚をリ リース後、クレア&ザ・リーズンズ名義で発表したアルバム「The Movie」(ヴァン・ダイク・パークス、スフィアン・スティーブンスも参加!)のノスタルジックでかつ都会的でドリーミーでポップな音楽性と超スィートボイスがイギリス、フランスから火が付き世界中で大注目。 現在全米ツアー中。

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The Movie / CLARE & THE REASONS
PBCM-61031 \2,520(税込)
2008年9月3日発売

<ザ・リーズンズ>
独自の音楽センスを持つ仲間が集まったインディーズ室内ポップ楽団。The Reasonsのヴァイオリン、フランス人のオリヴィエ・マンションはクレアの夫でアレンジも担当。




2008年11月

沖縄ジャズを伝える記念すべきCD発売! 喜納正香インタビュー


沖縄JAZZ
沖縄JAZZ
沖縄JAZZ
沖縄JAZZ
ウチナーJAZZ!
リスペクトレコード
2008年11月5日発売
RES-142 \2,800(税込)

【収録曲】
1 なんくる・ザ・ないさ (オープニングテーマ)
2 安里屋ゆんた 
3 ゆいレールで行こう~Take the "Yui" Rail 
4 島唄 
5 ちんぬくじゅうしい 
6 オキナワ・ウィング 
7 ウーマクー 
8 豊年音
9 赤田首里殿内(あかたすんどぅんち)
10 なんくる・ザ・ないさ(ロング・バージョン) 
11 てぃんさぐぬ花

 1950年代、アメリカ統治下にあった沖縄において隆盛を極めたジャズ。当時、プロ・ジャズミュージシャンの数は400を数え、まさに黄金期を迎えていた。その後、1972年の本土復帰を境に衰退しつつも、独自の道を歩んできた沖縄ジャズの歴史を刻んだアルバム『ウチナーJAZZ!』が11月5日に発売された。

 「沖縄では戦後間もなくジャズが演奏され始め、1957年には沖縄JAZZ協会の前身にあたる沖縄音楽家協会ができ、今年で51年目を迎えます。このアルバムは、その記念ともいえる作品です」と、沖縄ジャズ協会(OJA)事務局長でトランペットプレイヤーの喜納正香さん。

 実は、今作のようなレコーディングを行うのは沖縄ジャズ史上はじめてのこと。1950年代から60年代にかけては、街中にジャズが溢れ、生の演奏を聴くことができたため、レコードが必要なかったからだ。レコーディングには、沖縄県内の現役ミュージシャン、総勢38名。上は78歳、下は20代半ばと多彩なメンバーたちが、ビッグバンドやトリオ、クインテットを編成し、パワーと重厚感のあるサウンドを奏でる。レコーディングが行なわれたのは、沖縄音楽の聖地と呼ばれるコザ(沖縄市)のホール。一発録音だった。

 「沖縄の人々にとって、ジャズは生で聴いていた音楽。一発録音だと、ライブハウスのような感覚で聴こえるでしょう? これが、生きた音楽なんです。……そりゃ、緊張しますよね。でも、音が揃ったときは快感だから」

 今作に収録されているのは「安里屋ゆんた」や「豊年音頭」など代表的な沖縄民謡、THE BOOMの名曲「島唄」など、沖縄モチーフのナンバー。原曲のイメージを大事に残しながらも、大胆にアレンジを加えたサウンドが耳に心地いい。

 「ジャズは、もともとアフリカのリズムとヨーロッパのクラシックが融合し、アメリカで発祥した音楽。それが沖縄にきたわけだから、沖縄民謡とジャズを融合した新たな世界が生まれるんです。とはいえ、ジャズは8分の6拍子で、沖縄のカチャーシーも8分の6拍子。リズムが同じだから、自然と溶け合ったのかもしれませんね」と喜納さんは笑う。

 昨年から、OJAではさまざまな試みがなされている。ビッグバンドと三線と古典舞踊のコラボレーション、クラシックのコラボレーションにも挑戦した。沖縄ジャズは、まだいろいろな可能性を秘めている。

「われわれはウチナーンチュ(※沖縄の人)ですから。聴いている人に沖縄の明るさが伝わって、パワーになればいいと思いますね。あと、沖縄を離れてるウチナーンチュには、この音を聴いてふるさとを思い出してくれれば」

ウチナーンチュの沖縄ジャズ・スピリットをぜひ感じてほしい。

文=星野早百合




2008年11月

1965年のデビュー以来、初となるザ・フー単独来日ツアー迫る!


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■The Who

11/13(木) 大阪城ホール
Open 18:00 / Start 19:00
S¥12,000 A¥11,000(座席指定・税込)
問:大阪ウドー音楽事務所 06-6341-4506

11/14(金) 横浜アリーナ
Open 18:00 / Start 19:00
S¥12,000 A¥11,000(座席指定・税込)
問:ウドー音楽事務所 03-3402-5999

11/16(日) さいたまスーパーアリーナ
Open 16:00 / Start 17:00
S¥12,000 A¥11,000(座席指定・税込)
問:ウドー音楽事務所 03-3402-5999

11/17(月) 日本武道館
Open 18:00 / Start 19:00
S¥12,000 A¥11,000(座席指定・税込)
問:ウドー音楽事務所 03-3402-5999

【追加公演】
11/19(水) 日本武道館
Open 18:00 / Start 19:00
S¥12,000 A¥11,000(座席指定・税込)
問:ウドー音楽事務所 03-3402-5999

 ビートルズ、ストーンズと並ぶイギリスのレジェンド・バンド、ザ・フー初の単独来日ツアーが、いよいよ11月13日、大阪城ホールからスタートする。これだけ本格的な単独来日公演は、彼らの年齢から考えても、恐らく今回が最初で最後になる可能性が高いだけに、後で後悔しないよう、昔からのファンはもちろん、全ロック・ファンに“生けるロックの伝説”のステージを観て欲しい。

 今回の来日は大規模なワールド・ツアーの一環ではなく、直前に行なわれる計10カ所の北米ツアーの後に組まれた特別なものだけに、“THE ROCK ODYSSEY2004”での感動の初来日公演同様、万全な状態でのライヴが期待できそうだ。

 因みに今回のツアー・メンバーも前回同様で、ピート・タウンゼント(g,vo)、ロジャー・ダルトリー(vo)のオリジナル組に、もう30年来の付き合いとなるジョン‘ラビット’バウンドリック(key)、キース・ムーン以降、最もザ・フーに相応しいドラマーとの評価を確立したザック・スターキー(リンゴ・スターの長男で、元オアシス)、ピートとは旧知の仲でジョン・エントウィッスルの急逝直後から代役を務める名手ピノ・パラディーノ(b)、そしてピートの実弟、サイモン・タウンゼント(g)というお馴染みの顔触れなのもファンにとって嬉しいに違いない。何しろ70年代からの付き合いとなるラビットを始め、全員、準オリジナル・メンバーと言ってもいい気心の知れた顔触れなのだから、素晴らしいライヴになるのは確実だ。

 さて、そんな彼らの近況だが、今年の年明けから新作の曲作りに取り掛かっているとのことで、ピート・タウンゼントはもちろん、今回はロジャー・ダルトリーがT・ボーン・バーネットと組んで精力的に曲作りに取り組んでいるのだとか。また少し前になるが、7月12日、LAでザ・フーのトリビュート・コンサートが開催され、フー・ファイターズ、フレイミング・リップス、インキュバス等がザ・フーの曲を演奏。最後にザ・フーも登場してステージを務めた様子はTV特番として収録されたというだけに、ぜひ近い内に日本でも放映して欲しいものだ。

文=保科好宏




2008年11月

L’ULTIMO BACIO Anno 08@恵比寿ガーデンホールで極上のリラックスタイムを


L'ULTIMO BACIO

L`ULTIMO BACIO Anno 08

【会場】
恵比寿 The Garden Hall

■12月21日(日)
コトリンゴ / 羊毛とおはな
Open 16:00 / Start 17:00
\4,500(税込・全席指定)

■12月22日(月)
BAHO(Char / 石田長生)/ 泉谷しげる  
Open 18:00 / Start 19:00
\7,500(税込・全席指定)

■12月23日(火・祝)
古内東子 / Jammin’Zeb 
Open 16:00 / Start 17:00
\6,300(税込・全席指定)

■12月24日(水)
細野晴臣 / アン・サリー
Open 18:00 / Start 19:00
\8,000(税込・全席指定)

【チケット先行予約】
11月1日(土)~6日(木)

【チケット一般発売日】
11月9日(日)

【問い合わせ】
ホットスタッフ 03-5720-9999
(Weekday 16:00~19:00)

【L'ULTIMO Web Site】
http://lultimo.jp/

※未就学児童の入場はできません。
※詳細はコチラ→http://lultimo.jp/bacio/

 12月の恵比寿ガーデンホール恒例となったL'ULTIMO BACIO(ルルティモ・バーチョ)も今年で5回目を迎え、今年も豪華アーティストたちの出演が決定している。

 12/21(日)は、コトリンゴ、羊毛とおはな。12/22(月)は、BAHO(Char / 石田長生)、泉谷しげる。12/23(火・祝)は、古内東子、Jammin'Zeb。そして、クリスマスイヴである12/24(水)は、細野晴臣、アン・サリーが出演。夢のような競演が毎晩、繰り広げられるのだ。

 会場となる恵比寿ガーデンホール内のホワイエを開放し、開演前やインターミッションの時間にワインやエレガントなフードが楽しめる趣向が凝らされており、大人たちの極上の愉しみが体感できる。

 また、8月に池上本門寺で行われたSlow Music Slow LIVE同様、「できることから少しずつ。」をモットーに、イベント開催中に使用する電力3,000kWhを水力発電で賄ったり、会場で排出されたゴミのリサイクルに力を入れるなど、L'ULTIMO BACIOでも、地球のこと、環境のことが考えられている点にも注目してほしい。

 慌しく過ぎていく12月…。心温まる音楽を聴きながら、美味しい料理とワインに舌鼓を打つ。喧騒を忘れ、心も体も解き放たれにL'ULTIMO BACIOを訪れてみてはいかが?

L'ULTIMO BACIO
L'ULTIMO BACIO恒例となっている『il piazza』。お酒と今宵の音楽にぴったりのフードが欲しい!という来場者の声に応え、今年もこだわりのワイン、シャンパン、そしてフードを用意して、迎えてくれます。『il piazza』こだわりワイン、シャンパンといえば、蜂蜜酒「MEAD(ミード)」。カリフォルニアのオレンジ畑から採れたハチミツを醸造し、ロッキー山脈のピュアな水を使って作られた「ハイドラン・スパークリング・ミード」はイチオシ商品だそう。一度お試しあれ。




2008年10月

東京全公演ソールドアウト!4年半ぶりとなる来日公演を終えたレディオヘッド


RADIOHEAD


【RADIOHEAD DISCOGRAPHY】
イン・レインボウズ/フロム・ザ・ベースメント<br />(スペシャル・エディション)
「イン・レインボウズ/フロム・ザ・ベースメント」
(スペシャル・エディション)
※TSUTAYA限定盤[CD+DVD]
Xurbia_Xendless/Hostess
XCXX-61001 ¥3,200(税込)
2008年10月1日発売

ザ・ベスト・オブ (DVD)
「ザ・ベスト・オブ」 (DVD)
EMIミュージック・ジャパン
TOBW-3361 ¥3,800(税込)
2008年5月28日発売

ザ・ベスト・オブ(2CDエディション)
「ザ・ベスト・オブ」(2CDエディション)
EMIミュージック・ジャパン
TOCP-70521,70522 ¥3,200円(税込)
2008年5月28日発売

イン・レインボウズ
「イン・レインボウズ」
Xurbia_Xendless/Hostess
XCXX-60001 \2,490(税込)
2007年12月26日発売


~ 2008年10月4日(土)
さいたまスーパーアリーナ LIVE REPORT ~

 2回のアンコールでの8曲を含めて計25曲、2時間10分。アリーナ・コンサートらしい派手なショーアップも無ければ、いわゆるエンターテインメント性ともほとんど無縁の、純粋に音楽を演奏し聴かせることに徹しながら2万人以上を満足させることができるバンド。そんな奇跡のようなことが可能なのは、世界広しと言えどもこのレディオヘッドだけかもしれない。

 今回は環境問題を考慮して思い付いたという、全てLED(発光ダイオード)による舞台照明は、ステージ上部から無数に垂れ下がる光の柱をメインに、それ 以外はスポットライトも使用しない最小限の舞台照明のみを用いての省エネ・セット。従来のライティングに比べると少し暗めではあるものの、曲によって色が変わる透明で内側から発光するような近未来的なLEDの光に浮かび上がるメンバーの姿は何とも幻想的だった。

 この日の一曲目「15 Steps」は新作『イン・レインボウズ』のオープニング曲で、このアルバムからは全10曲を披露したが、同じツアーで毎日曲順がガラッと変わり、セットリストも最大で10曲ほど入れ替わるのは、ライティングも含めて全てがコンピュータと連動したプログラムで動く、近年のロック・コンサートでは極めて異例のことと言えるだろう。もちろん自分達が毎日フレッシュな気持ちでステージに立ちたいという思いもあるのだろうが、それだけ彼らはスポンテニアスなライヴの臨場感や緊張感を大切にしたライヴを心掛けており、毎日のライヴが真剣勝負という気持ちが強いからに違いない。実際、彼らの演奏から感じられる ピンと張り詰めた空気感は、襟を正したくなるほどストイックなヴァイヴを内包しており、時には聴き手のこちらが息苦しくなるほどのテンションを感じることすらある。

 結局この日、傑作『OKコンピューター』からは「パラノイド・アンドロイド」を含む4曲を演奏してくれたものの、ファースト『パブロ・ハニー』からは 0(他の日は「ブロウ・アウト」等を演奏)、『ザ・ベンズ』から「ストリート・スピリット」を演奏したのみで初期の曲が少なかったのは少し残念だったが、各曲の濃密な演奏は充分に満足できるものだった。

 それにしても今回のライヴを観て、改めてレディオヘッドというバンドは、極めて特異なバンドだという思いを強くした。というのも、これだけダークでアーティスティックな楽曲とサウンド・アプローチに徹した、音楽的には決して親しみ易い(ポップ)とは言えないバンドでありながら、日本でも長い間カリスマ的人気を保ち続けているからだ。その人気は今やオアシス以上と言っても過言ではなく、関東圏だけでさいたまスーパーアリーナ2日、東京フォーラム2日を完全ソールドアウトにするアーティスト・パワーは、とても一般向けとは言えない彼らの音楽性(近年、大きなシングル・ヒットがないという意味で)を考えると信じられない思いがする。

 もし読者の中でレディオヘッドの音楽はあまり知らないし、これまで興味を持ったこともないという人がいたら、まずは『OKコンピューター』以前のまだストレートなギター・バンドだった時代のアルバムから聴き始めて欲しい。それから最新アルバム『イン・レインボウズ』まで順を追って聴いて行けば、自然も経済も人間も全てが病んで袋小路に入り込み、夢を抱きにくい現代だからこそ、レディオヘッドの音楽が世界中のロック・ファン(特に20代と30代)に愛されているのだということが理解できるはずだ。

文=保科好宏




2008年10月

東田トモヒロ HANG TEN presents“A SOUND ARGUMENT FINAL”を渋谷duoで開催!


東田トモヒロ

■HANG TEN presents"A SOUND ARGUMENT FINAL"
東田トモヒロ ワンマンLIVE

11月28日(金) 渋谷duo MUSIC EXCHANGE
Open 19:00 / Start 20:00

[SPECIAL GUEST]
Leyona / 佐藤タイジ / 金子巧(CRO-MAGNON) and more…

[LIVE PAINTING]
KOZI HAYAKAWA × gravity free

[DJ]
Tommy Returntables

【チケット】
前売り : \3,000(D別)/当日 : \3,500(D別)

チケットぴあ 0570-02-9999 (P:305-633)
ローソンチケット 0570-084-003 (L:76510)
イープラス

【問い合わせ】
duo MUSIC EXCHANGE 03-5459-8716
HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999

企画・制作:Gumbo Groove
後援:TOY'S FACTORY
協賛:myspace.com
http://www.myspace.com/asoundargumentfinal

【OFFICIAL SITE】
http://www.higashidatomohiro.jp/


この世でいちばん好きな歌 / 東田トモヒロ

この世でいちばん好きな歌 / 東田トモヒロ
トイズファクトリー
TFCC-86258 \2,700(税込)
2008年6月25日発売


 長野を皮切りに今年5月から、ライブイベント HANG TEN presents"A SOUND ARGUMENT"を開催してきた東田トモヒロ。全国10カ所目となるファイナルを飾るワンマンLIVEが、11月28日(金) 渋谷duo MUSIC EXCHANGEで行われることが決定した。

 6月25日にニューアルバム「この世でいちばん好きな歌」とシングル「流れ歌」を同時リリース。その中に収録された新曲を中心に、全国各地で精力的なライブ活動を繰り広げ、The Greenroom Festival、WINDBLOW、Sunset Liveなどの夏フェスにも出演。どのライブも大盛況に終え、シンガーとしての実力を存分に証明してきたといえるだろう。

 今回のワンマンLIVEではスペシャルバンドセットとして、アルバムに参加した金子巧 from CRO-MAGNONをキーボードに迎え、さらに迫力あるサウンドが体感できるはず。また、ゲストとしてギターに佐藤タイジを、ボーカルにはLeyonaを迎えての豪華セットとなっており、そのコラボレーションに期待が高まる。同時に、KOZI HAYAKAWAとgravity freeによるライブペインティングと、DJとしてThe Greenroom Festivalでのプレイでも人気を集めているTommy Returntablesの参戦も決まっており、お楽しみが盛りだくさん。

 シンプルな音楽、ライフスタイルを貫いてきた東田トモヒロだが、これまで彼が続けてきた音楽の旅の集大成ともいえる一夜になりそうだ。そんな熱い思いが込められたライブを堪能しに、足を運んでみてはいかがだろう。

e-days読者 3組6名様を、
HANG TEN presents
"A SOUND ARGUMENT FINAL"
東田トモヒロ ワンマンLIVE にご招待!
応募方法等の詳細はコチラ





2008年10月

Hot Stuff 30th Anniversary 上原ひろみと熊谷和徳による夢のコラボが決定!


Hot Stuff 30th Anniversary

■Hot Stuff 30th Anniversary
『Out of Control』 L'ULTIMO presents
出演:上原ひろみ(ピアノ)& 熊谷和徳(タップダンス)

12月26日(金)  Bunkamuraシアターコクーン
Open 18:00 / Start 19:00
問:ホットスタッフプロモーション 03-5720-9999

【チケット】
前売り:全席指定¥8,400(税込)
11/8(土)より一般発売 ぴあ/ローソン/イープラス/Bunkamuraチケットセンター

※主催者先行:10/7(火) 12:00~10/13(月・祝) 23:00
http://eplus.jp/hiromi-kazu/

【30周年特設サイト】
http://www.red-hot.ne.jp/30th/

 ホットスタッフ・プロモーションは今年で創立30周年を迎え、6月よりアニバーサリーイベントを開催。第1~3弾には、チャットモンチーやPerfume、YUKI、銀杏、スカパラ、サンボマスターなど日本の音楽シーンにおける人気アーティストたちが続々と登場し、意外性のある対バンやコラボレーションが見られるとあって話題をよんできた。

 そして第4弾に先んじて、第5弾イベントの詳細が決定。『Out of Control』が12/26(金)にBunkamuraシアターコクーンにて行われる。8月末に開催された“東京JAZZ 2008”でも共演をはたし好評を博した、ジャズピアニスト・上原ひろみとタップダンサー・熊谷和徳。世界を舞台に活躍する二大アーティストが再び、ピアノとタップダンスによる奇跡のコラボレーションを披露してくれる。

 冬の寒さも吹き飛ばす熱いステージになること間違いなし。大人のための贅沢な時間を過ごしてみてはいかがだろうか。




2008年10月

ブレッド&バター 80年代の名曲と最新作を赤坂BLITZで存分に堪能あれ


ブレッド&バター LIVE2008[LATE LATE SUMMER]

■ブレッド&バター LIVE2008[LATE LATE SUMMER]

10月26日(日) 赤坂BLITZ
Open 16:00 / Start 16:30
チケット全席指定¥6,800(税込) 発売中
問:キョードー東京 03-3498-9999


 e-daysの特集にもご登場のブレッド&バター。1969年のデビュー以来、美しいメロディと心地よいハーモニーで世代や時代を超えて多くのファンを持つ彼らライブが10月26日(日)に開催される。

 スティービー・ワンダーやかまやつひろし、細野晴臣、松任谷由実など、国内外のミュージシャンとの交流も深く、若手ミュージシャンからも慕われるミュージシャン・トゥ・ミュージシャンでもある彼ら。昨年8月に発表されたニュー・アルバム『海岸へおいでよ』では、23年後の「あの頃のまま」をコンセプトに、「あの頃のまま」を提供してくれた松任谷由実をはじめ、森山良子、加藤和彦、杉真理といった仲間が楽曲を提供。また今年の5月には銀座博品館劇場にて芝居とライブを融合させたDRAMA&LIVE『あの頃のまま』が開催され好評を博した。

 日本のポップスの歴史を築いてきた豪華なメンバーたち、林立夫(D)、田中章弘(B)、鈴木茂(G)、新川博(K)とともに届けられるステージの興奮を存分に堪能できる絶好の機会となることだろう。




2008年10月

世界中を癒し励ますピアノマン、ダニエル・パウターが2年ぶりに来日公演


Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ

■DANIEL POWTER JAPAN TOUR 2008

11月28日(金) NHKホール(東京・渋谷)
Open 18:15 / Start 19:00
問:キョードー東京 03-3498-9999

11月29日(土) NHKホール(東京・渋谷)
Open 16:15 / Start 17:00
問:キョードー東京 03-3498-9999

12月1日(月) 大阪厚生年金会館
Open 18:30 / Start 19:00
問:キョードー大阪06-7732-8888

12月2日(火) 名古屋市公会堂
Open 18:30 / Start 19:00
問:キョードー東海 052-972-7466

12月4日(木) 東京厚生年金会館
Open 18:30 / Start 19:00
問:キョードー東京 03-3498-9999

12月5日(金) 東京厚生年金会館
Open 18:30 / Start 19:00
問:キョードー東京 03-3498-9999

【料金】
全席指定¥7,500(税込)


 やさしい声とメロディ、そっと背中を押してくれるあたたかさと勇気をくれる歌詞で聴くものすべてを癒し、励ますピアノマン、ダニエル・パウター。世界中に彼の名を轟かせた「バッド・デイ~ついてない日の応援歌」から2年半ぶりにリリースした2枚目のアルバム『アンダー・ザ・レーダー』を引っ提げて、ダニエル・パウターが2年ぶりに来日公演 "DANIEL POWTER JAPAN TOUR 2008"を行う。東京、大阪、名古屋を回るツアーに加え、さらに12月4日(木)、5日(金) 東京厚生年金会館にて待望の追加公演も発表された。

 先に発表されていた11月28日(金)、29(土) 東京公演@NHKホールのチケット発売日であった9月27日には、ダニエル・パウターの「ベスト・オブ・ミー~素顔の僕をうけとめて」がイメージソングとして使われている、リチャード・ギア、ダイアン・レイン主演映画「最後の初恋」が日本で公開され、その歌声にあらためてうっとりと聴き入った人も多いはず。 また、アルバム『アンダー・ザ・レーダー』に収録されている1stシングルの「ネクスト・プレイン・ホームー~きみに今すぐ逢いたくて」は、全国のラジオ局で大ヒット中とその勢いは止まらない。

 全世界で大ヒットを記録した前作デビュー・アルバムを超える勢いを感じさせ、新境地を印象づける最新アルバムの楽曲を、ダニエル・パウターの音楽の力を、ぜひライヴで味わってみてほしい。




2008年09月

ジョンとヨーコが平和活動を始めてから40年。今年もジョンの命日に武道館で!


Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ

■Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ2008

12月8日(月) 日本武道館(東京・北の丸)
Open 18:00 / Start 19:00
前売券 全席指定¥8,500(税込)

【チケット一般発売】
10月18日(土)より開始

【参加アーティスト】
オノ・ヨーコ  絢香 奥田民生 斉藤和義
斎藤ノブ×夏木マリ Salyu
THE SUNDAY DRIVERS[箭内道彦×渡辺健二(スネオヘアー)]
Char トータス松本 フジファブリック
BONNIE PINK 宮崎あおい
ゆず 吉井和哉 LOVE PSYCHEDELICO ほか
※50音順
※なお出演者は予告なく変更になる場合がございます。
あらかじめご了承ください。


【一般お問い合わせ先】
ジョン・レノン音楽祭事務局
03-5452-0222(平日13:00~20:00)
http://www.dreampower-jp.com/

【チケットに関するお問い合わせ先】
キョードー東京 03-3498-9999(10:00~18:00)

 ジョン・レノンを敬愛するアーティストが集い、アジア、アフリカの子どもたちに学校をプレゼントする毎年恒例のチャリティ・コンサート「Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ」の第8回目が、今年もジョンの命日、12月8日に日本武道館で開催されることが決定した。

 このライヴの提唱者のオノ・ヨーコはじめ、奥田民生、吉井和哉、斉藤和義、BONNIE PINK、LOVE PSYCHEDELICOほかお馴染みの常連アーティストに加え、初出演となるゆず、6年ぶりの出演となるトータス松本ほかの復帰組みなど、豪華な顔ぶれ15組22人が参加する。

 ジョンとヨーコが平和活動を始めてから40年という節目の年に、ヨーコの呼びかけによって一堂に会す意義は大きく、「愛と平和」の祭典としても盛り上がりそうだ。

 発表された顔ぶれのなかで、ひときわ注目を集めているのが、ジョン・レノンの詞の朗読で初参加する女優・宮崎あおい。日本を代表するロックギタリストのCharも8年目にして初出演する。ロック・ファンなら見逃せない奥田民生との夢のコラボレーションが決定。

 今年の夏から音楽を通じてボランティア活動を始めた夏木マリは、パートナー・斎藤ノブとユニットを組んで初出演。同じく初出演の絢香も若くして自身で社会貢献活動を行うアーティストで、大先輩のオノ・ヨーコを尊敬しての出演だ。

 常連組の奥田民生、吉井和哉、斉藤和義はみずからのコンサート・ツアー中だったり、コンサート直前にもかかわらず、そのあいまを縫ってツアー先から駆けつける。奥田はこのライヴの魅力を出演者も観客も心から楽しめ、一度、ライヴに参加すると虜になってしまうと語っている。みずからのスタジオやアルバム名にヨーコの「グレープフルーツ」をオマージュして、「ゴールデン・グレープフルーツ」と名付けるLOVE PSYCHEDELICOは、4年連続の出演となる。

 アメリカ同時多発テロで希望を失ったニューヨーク市民を励ますために、あえてニューヨークに留まり、衛星中継でヨーコが参加した第1回公演以来、7年ぶりの参加となる復帰組のゆず。その後、スケジュールの都合により出演は断念し続けてきたが、今年は念願であったヨーコと同じステージに立つことが実現する。

 もうひとりの復帰組であるトータス松本は単独のステージに加えて、同年代の奥田民生、斉藤和義とのコラボも期待されている。Charと奥田とのコラボも含め、このような他ではあり得ない一夜限りの貴重なステージが観られるのもこのライヴの魅力。「ひさしぶりなので がんばります」と意気込みを語っている。

 2年連続の出演を決めたTHE SUNDAY DRIVERSは、クリエイターの箭内道彦とスネオヘアーとのユニット。若手アーティストで、初出演を決めたフジファブリックとSalyuはそれぞれのジョンヘの想いを同じ若い世代に伝えたいという。

 このライヴは売上金からアジア・アフリカの恵まれない子どもたちへ学校をプレゼントするチャリティ・コンサート。過去7回のコンサートで18カ国75校の学校が建設された。今年も10校前後の建設が予定されている。




2008年09月

ライアン・ショウ、多和田えみ、Rickie-G ソウルミュージックの新星が集結!


Starring in SOUL REVUE 2008

■Starring in SOUL REVUE 2008
 ~魂(ソウル)のゆくえ~

11月23日(日・祝) なんばHATCH
Open 18:00 / Start 19:00
(税込・1d別)
[1F自由・整理番号付]¥4,800
[2F指定]¥5,800

11月24日(月・祝) SHIBUYA AX
Open 17:30 / Start 18:00
(税込)
[1F/2F・整理番号付]¥5,500
[2F指定]¥6,500
【チケットに関するお問い合わせ】
キョードー東京 03-3498-9999(10:00~18:00)


■RYAN SHAW one night only special live

11月25日(火・祝) Shibuya duo music exchange
Open 19:00 / Start 19:30
(税込・1d別)
[1F/2F・整理番号付]¥5,500
[2F指定]¥6,500

【チケットに関するお問い合わせ】
キョードー東京 03-3498-9999(10:00~18:00)

 NYを拠点として活動し、新人ながらはやくもグラミー賞にノミネートされた“現代のオーティス・レディング”ライアン・ショウ(写真左)をヘッドライナーに、沖縄から彗星のごとく登場した「時代の心を照らす太陽のソウルディーバ」多和田えみ(写真右上)、横浜のジャパニーズ・レゲエ・シーンからはオーガニックソウルのような生の暖かいサウンド、伸び伸びと澄んだ心に響く歌で今、最も注目を浴びるシンガー Rickie-G(写真右下)が参戦。新たなる魂(ソウル)ミュージックの新星が集う『SOUL REVUE 2008 ~魂(ソウル)のゆくえ~』で、心が震えるような生音を体感してみてはいかがだろうか。

 また、今年4月にアルバム「THIS IS RYAN SHAW」を発売したライアン・ショウの一夜限りのスペシャル単独ライブも決定! 27歳の若手とはいえ、実力派ソウルシンガーとして世界中から注目されている彼の魅力をたっぷりと堪能してほしい




2008年09月

ソプラノサックスの代名詞ケニー・G、2年ぶりのJAPAN TOUR決定!


KENNY G

■KENNY G JAPAN TOUR 2008■
10月14日(火) 大阪厚生年金会館 大ホール
Start 19:00
全席指定¥9,000(税込)

【チケット発売中】
キョードーチケットセンター 06-7732-8888

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10月15日(水) JCB HALL
Start 19:00
全席指定¥9,000(税込)

【チケット発売中】
キョードー東京 03-3498-9999

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10月16日(木) 東京国際フォーラム・ホールA
Start 19:00
全席指定¥9,000(税込)
※未就学児童のご入場はできません

企画制作:キョードー東京

【チケット発売中】
キョードー東京 03-3498-9999

 全世界で7,500万枚以上のアルバムを売り上げ、グラミー賞をはじめ主要な賞を総なめにしているサックスプレイヤーのKENNY G。今年2月に発売されたコンコードレーベル移籍第1弾アルバム『ロマンスの足おと』を携え、東京・大阪限定で2年ぶりとなる来日公演が開催される。これまでのスウィートなスタンダードに加え、情熱のラテンミュージックという新境地をお披露目! 大切な人と一緒に、この情熱的な一夜を過ごしてみるのもいいだろう。

【KENNY G プロフィール】
1956年、ワシントン州シアトル生まれ。1976年にバリー・ホワイトのバックバンドに参加してプロ活動を開始する。以後、ジェフ・ローバーのグループにも参加し、1981年にアリスタ・レコードからケニーG名でソロデビュー。以降、多数のソロアルバムを発売するとともに、ホイットニー・ヒューストン、ナタリー・コール、アレサ・フランクリンら多くのアーティストとのコラボレーションをおこなっている。1994年には「Forever In Love」でグラミー賞をジインストゥルメンタル部門の最優秀作曲賞を受賞。また、1997年には“最も長いロングトーン(※循環呼吸のこと)をするサックス奏者(45分47秒)”として、また1999年には“累計アルバム売上枚数の最も多いジャズ・アーティスト”として、それぞれギネスブックにも掲載されている。




2008年09月

80年代AORの貴公子、デヴィッド・ロバーツ、奇跡の初来日!


デヴィッド・ロバーツ

■デヴィッド・ロバーツ ジャパンツアー2008■

10月4日(土) 渋谷 クラブ・クアトロ
Open 18:00 / Start 19:00
前売¥7,000 / 当日¥8,000(共にドリンク別)
発売:ぴあ(P:300-951)、ローソン(L:73811)、
e+、店頭
問:03-3477-8750

10月6日(月) 心斎橋 クラブ・クアトロ
Open 18:00 / Start 19:00
前売¥7,000 / 当日¥8,000(共にドリンク別)
発売:ぴあ(P:301-215)、ローソン(L:56646)、
e+、店頭
問:06-6281-8181

10月7日(火) 名古屋 クラブ・クアトロ
Open 18:00 / Start 19:00
前売¥7,000 / 当日¥8,000(共にドリンク別)
発売:ぴあ(P:300-685)、ローソン(L:48722)、
e+、店頭
問:052-264-8211

10月8日(水) 渋谷 クラブ・クアトロ
Open 18:00 / Start 19:00
前売¥7,000 / 当日¥8,000(共にドリンク別)
発売:ぴあ(P:300-951)、ローソン(L:73811)、
e+、店頭
問:03-3477-8750

◆ツアー詳細はこちら
http://toms-cabin.com/DR2008/index.html

 グレッグ・マティソンのプロデュース、TOTO、ジェイ・グレイドン、デヴィド・フォスター、ビル・チャンプリン等、L.A.の豪華トップ・ミュージシャンのバック・アップを得て、1982年に発表したデビュー・アルバム『ALL DRESSED UP』がAOR究極の名盤として名高いデヴィッド・ロバーツ。

 日本でも田中康夫氏の著書『なんとなく、クリスタル』や『たまらなく、アーベイン』への掲載で、その人気を不動のものにした。その後、TVやCMなど裏方の仕事を中心に活動を行い、その動向を殆ど耳にすることが無かった彼だが、2006年に日本でそのデビュー・アルバムが復刻、"奇跡の再発"とAORファンを狂喜乱舞させ、異例のセールスを記録。

 後押しされるかたちで、今年何と26年ぶりとなるセカンド・アルバム『Better Late Than Never』を発表。7月23日に日本先行発売されたそのアルバムを携え、AORファン感涙の初来日公演が決定した!!

デヴィッド・ロバーツ『ベター・レイト・ザン・ネヴァー』


Better Late Than Never / David Roberts
ベター・レイト・ザン・ネヴァー / デヴィッド・ロバーツ
ヴィヴィド・サウンド・コーポレーション
VSCD-3364 ¥2,940(税込)
2008年7月23日発売





2008年08月

初来日から50周年。米国ポップス界の巨人、ポール・アンカ来日決定!


ポール・アンカ

PAUL ANKA来日公演
2008年9月27日(土) 東京国際フォーラム・ホールA
開場17:00/開演18:00
S席12,000円/A席10,000円(全席指定/税込)
※未就学児童の入場不可

主催:テレビ東京/ニッポン放送/文化放送/キョードー東京 
後援:ユニバーサル・ミュージック/カナダ大使館

【プレイガイド】
キョードー東京 03-3498-9999 
ローソンチケット 0570-08-4003(Lコード:71480)
電子チケットぴあ 0570-02-9999(Pコード:299-571)
CNプレイガイド 0570-08-9999
e+(イープラス)

【CM】
http://neutral-works.com/paulanka.html

【お問い合わせ】
キョードー東京 03-3498-9999(10:00~18:00)

 世界中から愛された名曲「ダイアナ」が1957年に発表され、その翌年に初来日をはたしたポール・アンカ。初来日から50周年となる今年9月27日(土)、たった一夜限りの来日公演が決定した。全世界で1千万枚を売り上げた「ダイアナ」のほかにも「ロンリーボーイ」「君はわが運命(You Are My Destiny)」など、不滅のポップ・ナンバーを数多く生み出している。またフランク・シナトラの代表曲「マイウェイ」の詩もポールアンカが制作。これらのヒット曲はもちろんのこと、ステージを降りて、客席のファンと気軽に握手しながら歌うおなじみのパフォーマンスも見られるはず。67歳にして現役バリバリの彼の健在ぶりを存分に感じてほしい。

 来日公演を前にポール・アンカのインタビューをお届けします。

――初来日の1958年からちょうど50年が経ちました。当時の印象をお聞かせください。

 半端じゃなかったですよ。私はまだ若かったし、空港や、ホテル、コンサート会場はキャーキャー叫んでいる女の子達でいっぱいだったし。日本が初めて訪れたメジャーな国の一つだったし、なんだか圧倒されてしまったのを覚えています。そして日本の皆さんの親切なおもてなしには本当に感動しました。プレゼントや花束を毎公演たくさん頂いたり、今まで食べた事がないような美味しい食事も頂いて。


 そういえば、台風の時の公演で起こった面白いハプニングがありました。私は地下から上がって行く、電動のステージ上にいたのですが、私の頭がスタジアムのステージ上にちょうど現れた時に、会場の電気が全部きれてしまって、上まで上がれなかったのです。仕方がないから、その状態で歌ったのですが、皆さんには私の頭がちょっとだけ見えているだけだったんですよ!

――1957年のデビューから50年以上もの間、第一線で活動していらっしゃるわけですが、何があなたをそんなにやる気にさせているのでしょうか。

 人生で好きな事を見つけたら、それはもう働いているという意識ではなくなって、楽しくできるということですかね。

 今も私がこうやって活動できているのは、ずっと応援してくださるファンの皆様のおかげです。また、この業界にいると予期せぬ出来事が日々起こるので面白いですね。音楽活動のために元気で健康でいようとも思いますし。何にもしないでじっとしているってことができないんです。観客の皆さんから求められる限り歌い続けたいと思っています。

――今回のツアーの見所をお聞かせください。

 日本の皆さんには、ありがたくも私の一連の作品を気に入って頂いていますので、日本公演にはいつも面白いプログラムを用意しています。

 今回は、往年のクラシックソングや最近出した2枚のCDに入っている曲など、選りすぐりの曲を集めたプログラムになると思います。

――最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。

 日本のファンの方々の応援には本当に感謝しています。特に浮き沈みが激しいこの業界でこんなに長い間活動でき光栄に思います。

日本に今でもなお、頻繁に戻って来る事ができて、私の音楽を聴いてくれる方々、そして公演に来てくれる皆さんを元気づけて楽しませることができれば幸せです。

私もオーケストラのみんなも東京に新しいショーをお届けできるのを楽しみにしています。




2008年08月

クレア・マルダーインタビュー! CLARE&THE REASONS『The Movie』発売!!


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 米国ルーツミュージック界のイノベーター的存在であるジェフ・マルダーの愛娘、クレア・マルダー。これまでソロアーティストとして2枚のアルバム(『スウィートハート』『ベントレー・サークル』)をリリースし、その可憐なロリータ・ヴォイスと、ポップなサウンドで高い評価を得ているが、今回はクレアの夫オリヴィエも参加しているバンド、ザ・リーズンズと共に、クレア&リーズンズとしてのデビュー・アルバム『ザ・ムーヴィー』を9月3日に発売する。

 ヴァン・ダイク・パークス、スフィアン・スティーヴンス、パット・メセニー・グループのグレゴア・マレット、そしてクレアの異母姉妹ジェニ・マルダーと、豪華な顔ぶれも参加し、クレアの心地よい歌声と、ピアノ、チェロ、ヴィオラ、パーカッション、パーカッションなどのストリングスが散りばめられたノスタルジックかつファニーなオーケストラポップサウンドで聴かせてくれる最高のできに仕上がっている。また、日本盤のみ85年、Tears For Fears のヒット曲のカバー「ルール・ザ・ワールド」が収録されている。

 そんなクレアの近況インタビューが入ってきたのでご紹介。

――バンドを結成したいきさつを教えてください。何かドラマティックなストーリーがあるんでしょうか?

 真夜中のニューヨークで強盗に襲われたところを、知らない人たちに助けられて、その人たちがバンドメンバーになってくれたの。それがリーズンズよ!! というのはウソ(笑)。実際はごく自然な出会いが重なっていっただけ。一緒に演奏したりしているうちにバンドという形になっていったの。 ドラマティックなストーリーがとっても好きなので、ちょっとトライしてみました(笑)。

――アルバム『ザ・ムーヴィー』のコンセプトはどのようにして出来上がったのでしょう?

 特別なことが何かあってできあがったという訳では全然ないの。確かに、一定の音のクォリティーと一貫した特徴があるという意味においてはソリッドなコンセプトのあるアルバムだとは思うけど。私自身は、独自のサウンドを作っていく上で、なるべく昔を振り返らないようにしているの。過去は過去でしかないから。20年代から30年代の音楽に対するリスペクトと、このバンドならではの音作りをうまく合わせる方法を編み出す努力をしているつもりなの。

――アートワークを含めたアルバムのコンセプトは誰のアイデア?

 アートワークは私のアイデアよ。《Stolen Kisses(邦題「夜霧の恋人たち」》という映画を5,6回続けて観たところだったの。で、リーズンズに私立探偵の格好をさせたらおもしろいなと思って。映画では主人公がダメ探偵だったから、悪っぽくて、しかもダサい感じの探偵にしたくて。アートワーク面ではジョークっぽく楽しいものにしてみたの。 フランソワーズ・トリュフォーが大好きなの。サウンドやスタイルの面では特に直接的な影響があった訳ではないけど。ただ、もしかしたら雰囲気のどこかにちょっとしたインスピレーションをもらっているかも知れないわね。

――クレア&リーズンズは最近の多くのバンドとの違いはどこでしょう? 現在のアメリカの音楽シーンでどんな位置にいると思います?

 私たちは、一人ひとりが特定のプロジェクトにそれぞれの音を持ち寄っている集団なんじゃないかな。誰かが作ったもののコピーは一切しないわ。私自身も、アーティストとしての独自性を常に意識しているつもり。他人のコピーは絶対やらない。私たちが作ってる音楽は、私が多大な影響を受けている音楽のほとんどとまったく異質のものなの。影響や刺激をあたえてくれるのはエネルギーの部分で、それをやりたいということではないのね。 このバンドの立ち位置は、いわば“インディー・チェンバー・ポップ”といった感じかしら。自分たちがどういう音楽シーンにいるかはよくわからないけど、インスピレーションを与えてくれる素晴らしいミュージシャン仲間には恵まれているわ。中にはマイ・ブライテスト・ダイアモンドやリアム・フィンやスフィアン・スティーヴンスといった友達もいるし。

――本作の前にソロアルバムを2枚リリースしていますね。ソロとバンドの違いは?

 2枚のソロアルバムは、私にとっては学びながらの体験だった。うまくいくこと、いかないことそれぞれあるけど、今は他の人たちと演奏したり、自分たちなりの「ウォール・オブ・サウンド」をクリエイトすることにはるかにやりがいを感じているの。

――お父さんが素晴らしいミュージシャンということで、おそらく音楽的かつ芸術的な環境に育ったのではないかと思いますが。

 そうだと思うわ。父からは、20~50年代のソウルやジャズやブルースの名作をいっぱいおしえてもらったことがすごくよかった。サム・クックやミルドレッド・ベイリー、ベッシー・スミスとか。音楽を根源的なレベルで真剣に聴くことも教わったわ。「このシンガーが歌っていることを信じられるか?」と自問してみるの。

――生まれて初めて心を奪われた音楽は何?

 ベッシー・スミス! 初めて聞いた瞬間から私の世界観を変えてしまった。彼女の歌唱力と心打たれるストーリーを持った歌・・・・これまでずっと彼女のレコードを聴いてきて、一度たりとも退屈したことがないの。彼女の音楽と、ピアニストのクラレンス・ウィリアムスは、私が知る限りでは最もバランスのとれた音楽だと思うわ。

――お父様との音楽面での関係はどんなものだったでしょう? かなり影響を受けましたか? それともあなた自身の道を歩んでいるといった感じでしょうか?

 音を聞いたらわかってもらえるかと思うけど、たぶんその両方だと思うわ。自分ではアレンジとオーケストレーションをやるのが好きなんだけど、父もそうなの。でも、私の音楽は父よりもっとポップ・オリエンテッドだと思う。彼はどちらかといえばトラディショナルな音楽のルーツに根ざしている方で。ん~、比較はあまり本意じゃないけどね。だってリンゴとオレンジを比べるようなものだから。

――じゃあ、プライベートな質問を少し。ご主人のオリヴィエはバンドメンバーでもあるから一緒に過ごす時間がとても長いと思います。仕事も生活もパートナーと一緒というのはどんな感じ?

 私たちって、それぞれお互いをボスだと思わせてあげるようにしているの。そうすると万事がうまくいくのよ!(笑)

――趣味や好きなことは?

 博物館が大好きなの。昔はしょっちゅう乗馬のコンテストに出ていたし。それから、ミツバチに関する勉強も好き。

――映画は好き? 

 特に好きな俳優とかはそんなにいないけど、ジャン・ピエール・ルオーは好みね。トリュフォーの『アントワーヌ・ドワネルの冒険』シリーズでドワネルを演じた役者よ。 監督ではペドロ・アルモドヴァルとヒッチコックと、ジャック・タチ。それから「スターウォーズ」が大好き! だけどそれほど詳しいわけじゃないの。映画に関しては、普通の人と同じ程度に楽しんでるだけ。

――日本の印象は? 数年前に来日していますよね? 何か思い出は?

 人生で最高のクロワッサン! 日本の人はフランス料理やパン作りがとても上手なのね。みんなびっくりするほどいい人で、私たちを大歓迎してくれて、小さなプレゼントをくれて。全部大切に家の書棚に飾ってあるのよ。それから、食べ物も世界一だと思う。ヘルシーでバランスがとれていて。あ、実は私、ベジタリアンなの。だから日本で食べたいろんな食事が今でも恋しいわ。オリヴィエは雑食系、リーズンズのメンバーもみんなそうなんじゃないかな。

――日本のファンにメッセージを

 全身全霊で日本に行けるように祈ってます!




2008年07月

EGO-WRAPPIN 野外ワンマンLIVE開催&ニュー・シングル、リリース!


EGO-WRAPPIN
ニュー・シングル『GO ACTION』

EGO-WRAPPIN' 野外ワンマン・ライヴ

7月21日(祝) 日比谷野外大音楽堂
Guest:いとうせいこう、TICO(LITTLE TEMPO)、浜野謙太(SAKEROCK)
Guest DJ:クボタタケシ
Open 17:00 Start 18:00 ※雨天決行
Ticket:指定席/立見:4,500円(税込) ※未就学児の入場不可。6歳以上はチケット必要
問い合わせ:
SOGO 03-3405-9999
サンライズプロモーション東京 0570-00-3337

8月10日(日)大阪城音楽堂
Open 16:00 Start 17:00 ※雨天決行
Ticket:前方フリーシート/後方グリーンシート4,500円(税込) ※未就学児の入場不可。6歳以上はチケット必要
問い合わせ:GREENS 06-6882-1224

HP:http://www.egowrappin.com/

 キャリア最高傑作との呼び声も高い2006年発表の前作『ON THE ROCKS』以降、バンドとしてのライヴ活動と並行しながら、ヴォーカルの中納良恵はソロ・アルバム『ソレイユ』をリリース。ギターの森はDJとしても精力的に活動するなど、個々の活動も非常に充実していたエゴ・ラッピン。彼らにとって久々のリリースとなる、ニュー・シングル『GO ACTION』がリリースされた。表題曲は、どこかジプシー音楽の薫り漂うエキゾチックなホーン・アレンジが印象的な、アッパーな逸曲。彼らの代表曲である「くちばしにチェリー」「サイコアナルシス」のような迫力あるバンド・サウンドを基調にしつつ、自由奔放なヴォーカルが踊るように歌うかと思えば、激しいファズギターが入ってきたりと、くるくると表情を変えていくような構成で、エゴ・ラッピンの新たな一歩を感じさせる意欲的なナンバーとなった。カップリングにはシンディ・ローパーの「GIrls Just Want To Have Fun」をスカ・アレンジでカヴァー。こちらも中納の歌と非常にマッチした、楽しい仕上がりとなっている。

 そんな彼らが、東京と大阪で野外ワンマン・ライヴを開催。7月21日(祝)日比谷野外音楽堂には、ゲストしていとうせいこう、TICO(LITTLE TEMPO)、浜野謙太(SAKEROCK)らが参加。意外にも、日比谷野音で単独公演を行なうのは初とのことで、いつも以上に気合いの入った、濃厚な内容の一夜になりそう。夏の夜空の下で缶ビールを空けつつ、エゴ・ラッピン・ワールドへトリップしてみてはどうだろう。




2008年07月

グランド ハイアット 東京で“大人のための”ディスコイベントが開催!


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「CLUB CHIC 2008 summer ~greatest 70's disco hits and classics ~」
会期:2008年8月29日(金) 21:00~翌2:00(最終入場 深夜1:00)
会場:グランド ハイアット 東京 グランド ボールルーム(3階)
料金:前売り券\10,000(当日券\12,000)
   VIP前売り券\20,000(当日券\22,000)
   ※いずれも1ドリンク付き
注記:ジーンズ、スニーカーなどの軽装での入場不可。男性25歳以下、女性20歳以下の入場不可
住所:港区六本木6-10-3
チケット予約:03-4333-8838(イベント部 受付時間 10:00~20:00)
HP:http://tokyo.grand.hyatt.jp

 

 「せっかく仕事や生活にゆとりが出てきて、時間やお金ができても、かつてのようにおしゃれをして思い切り遊びに行ける場所や機会がない」「大人が本当の意味で遊べるところがない」――巷には子供用ディスコばかりでつまらない。音楽に身をまかせ、あの頃のように思いきりハジけたい。そんな大人のためのワンナイト・ディスコイベントが、この夏、またあの場所に帰ってくる。

 2005年の年末から毎年恒例となっているディスコイベント「CLUB CHIC 2008 summer ~greatest 70's disco hits and classics~」。六本木ヒルズ内にあるグランド ハイアット 東京で、夏と年末に一夜限りで行われるこのイベントも今回で6回目を迎える。普段は宴会場として使用されている1000㎡の大きさを誇るグランド ボールルームが、シルバーとブラックを基調に、ミラーボールのきらめくゴージャズな大型ダンスフロアに変身。スナック類やドリンクのスタンドも置かれ、'70年代のディスコシーンを髣髴させる空間に、世界中を風靡した懐かしのダンスクラシックスがシックにアレンジされ、ノンストップで流れるのだ。ソウルミュージックファンにはたまらない"真夏の夜の夜の夢"となることだろう。回を重ねるごとに参加者が増え、そのおもな年齢層は40代以上だというのもうなずける。

ゆったりくつろげるVIP席もあるが、こちらは毎年完売となってしまうほどの人気ぶりなので、ご予約はお早めに。スペシャルな空間でソウルフルなナンバーを満喫できるこのイベントは、まさに夏の終わりをしめくくる花火にふさわしい。

 また、今年開業5周年を迎えたグランド ハイアット 東京では、5周年の5にちなんで「Five Senses(=五感)」でホテルを体感できるよう、館内でさまざまなプロモーションも行っているそうだ。イベントの後はホテルでゆっくりとその余韻に浸ってみるのもいいだろう。

文=宮原香菜子 




2008年05月

100年の時を越え、松田美緒の歌声で日本とブラジルの心がまた一歩近づいた


松田美緒

ルアール(月光)/松田美緒
ビクターエンタテインメント
VICP-64120 \2,500(税込)
2008年5月21日発売 

 

 今年、日本人がブラジルに移住してちょうど100年になる。
 多くの日本人が希望と夢を胸に「約束の地」ブラジルへの船に乗り、生活を始めた。気候や習慣の違うその国のコーヒー農園で働いたり、ジャングルのような場所を切り開いていった人々。そんな日本人達がブラジルの人々と共に、時には喜び、時には苦しみ、あらゆる気持ちを抱きながら重ねていった100年…。
 地球の反対側にありながら、密接なつながりを持ってきた日本とブラジルの100年を記念して、これまでもポルトガル語の楽曲を多く発表してきた松田美緒が、日本とブラジルの気持ちを結ぶべく“日本人ブラジル移住100周年記念CD”として、アルバム『ルアール(月光)』をリリースすることとなった。
 学生時代にポルトガルの伝統音楽ファドに出会った松田美緒は、ポルトガル語圏の音楽を中心に活動をスタート。現在はブラジルと日本の両国に拠点を構えてジャンルに捕われない音楽を発表し続けている。そんな彼女がブラジルでの生活の中で、日本人移民の方々の気持ちを知り、その歴史を知ってゆくことで感じた思いをまとめたベストアルバムと言ってもいいのかもしれない。歌で二つの国の架け橋となった松田美緒だからこそ唄うことの出来た「島唄」のポルトガル語訳「もうひとつの月」や、「雨降りお月さん」などの日本の楽曲のポルトガル語訳、そして、古くから日本で唄われている「ゴンドラの唄」や「めぐり逢い」などの名曲の日本語をじっくり聞かせる楽曲など、日本とブラジルのテイストが幅広く集められた贅沢な構成となっている。
 アルバムタイトル『ルアール』とは、ポルトガル語で“月光”のこと。月の光はどの国にいても、どの場所にいても同じように輝く。遠い日本を思って懐かしく月を眺めた人達の気持ちがふんわりと伝わってくるような、やさしく力強い1枚に仕上がった。

文=代田橋郁子




2008年05月

クラムボン結成12年の軌跡と奇蹟。DVDになって登場!


クラムボン
たゆ たう -GOOD TIME MUSIC of clammbon-
クラムボン
コロムビアミュージックエンタテインメント
COBA-4740 ¥3675(税込)
2008年5月21日発売

 

 デビューして12年。それまで“音楽”という言葉以外ではあまり語る事のなかったクラムボンが、彼らにとって初となるドキュメンタリー映像を劇場公開させた。日本国内だけに留まらず、海外からもそのパフォーマンスが高く評価されている彼らのライブ映像がたっぷり詰まったこの作品は、公開館が少ないにも関わらず話題となり、早々にDVDとしてもリリースされることとなった。
 カメラが追ったのは、2007年6月札幌からスタートし、日比谷野外音楽堂まで、全国12カ所13公演をまわったライブツアー「tour Musical」。ライブ映像はもちろんのこと、船の上や車の中などの移動中やリハーサル風景、メンバー3人への単独インタビューなど、今まで見せる事のなかったクラムボンの音楽への熱い思いが、あらゆる角度から伝わってくる映像に仕上がっている。
 監督を務めたのは、クラムボンデビューシングル「はなれ ばなれ」から、これまでの全てのPV作品を手掛ける高木聡。これまでの彼らを追い続け、語り合ってきた監督だからこそ、3人は心を開き、活き活きとした表情を見せてくれている。
「バンド続けててよかったよ。・・・続けてると、こんなことあるんだなぁ!」 と原田郁子が語るように、このライブツアーでは様々なミラクルが起こっている。会場やお客さんと共に作り上げる、本人達さえ予想もつかないような大成功を収めるステージがあれば、台風で延期を余儀なくされる日も。どんな出来事も音楽に変えて、湧きだすそのパワーをライブで爆発させ、みるみる進化してゆくその姿は、必見だ。
 さまざまなミュージシャンとのセッション、プロデュース、楽曲提供のみならず、ソロ活動や新たなバンド活動など、常に精力的に音楽活動を続けるクラムボン。6月には原田郁子のソロアルバム『ケモノと魔法』のリリースも決定し、すでに新しい一歩を歩み始めている彼ら。その姿を見る前に、彼らの2007年をしっかりと切り取ったメモリアルDVDを見ておくと、より一層楽しめるかもしれない。

文=代田橋郁子




2008年05月

ワインとともにオペラを楽しむ、チャリティーコンサート


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「チャリティアトリウムコンサート」
会期:2008年5月30日(金)、8月14日(木)、9月12日(金)、10月24日(金)、2009年3月13日
(金)各回とも18:30~19:00
※クリスマス特別コンサート 2008年12月23日(火・祝)、12月24日(水)
各日とも17:30~18:00、18:30~19:00の2回
会場:ハイアット リージェンシー 東京(ロビーフロア・2階)
料金:無料(ワインを無料でサービス)
住所:新宿区西新宿2-7-2
お問合せ:03-3348-1234(代表)
http://www.hyattregencytokyo.com/news.html

 

 クラシックコンサート、それもオペラとなると、門外漢にはなにやら敷居が高く感じてしまうものがあるが、ホテルのロビーで行われるミニコンサートならば…話も変わってくる。ホテル開業20周年を記念して2000年にスタートした、西新宿の「ハイアット リージェンシー 東京」で毎年行われている「チャリティアトリウムコンサート」。今年も二期会会員のオペラ歌手・山口道子の歌声と作曲家・青島広志のピアノという、なんとも贅沢な共演が楽しめるそうだ。無料でミニコンサートとは、NYの夏の風物詩、セントラルパークでの野外コンサートのようではないか。
 山口氏といえば、華のある容姿と稀有な音楽的才能を併せ持ち、プリマドンナとして最上級の讃辞が寄せられている、日本を代表するソプラノオペラ歌手のひとり。二期会公演「こうもり」の主役ロザリンデでデビューを飾り、以降、オペラ、オペレッタ、宗教曲、歌曲など幅広い分野で活躍している。また、日本語歌唱にも卓越した技量を持ち、創作オペラでは主役として欠くことのできぬ存在である。対して、ピアノを担当する青島氏は、代表作に「黄金の国(原作:遠藤周作)」(’83・’90東京都芸術祭主催公演)「火の鳥(原作:手塚治虫)」「黒蜥蜴(原作:三島由紀夫)」など7作のオペラ、「マザーグースの歌」をはじめとする多くの合唱曲、「風に色をぬりたいな」などの数多くの歌曲を持つ。クリスタル製のシャンデリアが輝く、高さ28mの吹き抜けのアトリウムロビーに広がる、山口の澄んだ声で歌い上げるアリアと、青島による軽快で華麗なピアノの演奏、さらにはフリーのワインサービスまで行われるという。会社帰りやディナー前の待ち合わせに立ち寄り、ワイン片手にクラシックを楽しむ――なんとも優雅なひとときである。
 なお、このコンサートで集めた募金は、特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンターを通じて、アジア・アフリカでの救援活動に役立てられる。音楽を通して世界とつながる。これもまた、大人の楽しみとしては、かなり粋なのではないだろうか。

文=宮原香菜子




2008年05月

注目の国内外女性シンガーが熱いパフォーマンスを披露


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「LAFORET SOUND MUSEUM」

会期:6月3日(火)・4日(水)
会場:ラフォーレミュージアム原宿
住所:東京都渋谷区神宮前1-11-6
開演時間:3日(火)19:00、4日(水) 19:00/追加公演21:30(開場は30分前)
チケット料金:3日(火)5000円、4日(水)各6000円、
2日通し券10000円(全席自由・一部立見あり)
お問合せ:03-3475-0411(ラフォーレ原宿)
HP:http://www.laforet.ne.jp

 

 昨年、大熱狂のうちに幕を閉じた『LAFORET SOUND MUSEUM』(以下LSM)が再び帰ってくる! 独自のカルチャーを発信し続けるラフォーレ原宿が、いまを感じられるアーティストたちと贈る、オリジナル・ライブ・シリーズだ。
 今回LSMがフィーチャーするのは、女性シンガー。2日間合わせて、国内外6組の女性を中心としたアーティストが参加する。中でも注目は、4日(水)に登場するヤエル・ナイム。シングル曲『ニュー・ソウル』が、MacBook AirのCMソングに起用され、全米ビルボードで7位を記録した大ブレイク中の女性アーティストだ。いまいちピンとこないという人も、「ラララ~ラ~、ララララ…」というフレーズは、必ずや口ずさんだことがあるはず。同曲が収録されたアルバム『ヤエル・ナイム』は、今年3月に発売されたばかり。彼女のライブを生で見たい! と思っていた人には、追加公演も決定したこの機会は、まさに絶好のタイミングと言えるだろう。
 また、いまのヨーロッパ・ミュージック・シーンで欠かせない存在となった、ナイジェリア出身のソウル・シンガー、アシャが、スペシャル・アクトとして両日に登場。魂揺さぶる彼女の歌声は、現代の日本の若い世代にも、熱く心に沁み入るものとなるはず。
 日本からは、湯川潮音と小島麻由美が3日(火)に登場。柔らかな歌声が魅力の湯川は、映画『リンダ リンダ リンダ』への出演や、NHK『みんなのうた』にシングル『ギンガムチェックの小鳥』が起用されるなど、多方面で活躍する若手アーティストだ。また小島は、50年代ポップスにスウィング・ジャズ、フレンチ・ポップに昭和歌謡と、異なるジャンルの音楽を混在させ、まさに小島だけの音楽を追求している実力派。そんな個性の異なる2組のライブを、同じステージで楽しむことができるのは、ここLSMだけの特権と言えるだろう。なお同日には、映画『包帯クラブ』の劇中音楽を担当した話題の男女デュオ、ハンバートハンバートも登場する。
 個性派シンガーたちの歌声が、ラフォーレ原宿を包み込む2日間。スペシャルなこのライブを、見逃すな!

文=野上瑠美子




2008年05月

リンゼイ・ケンプ・カンパニー 日本公演2008『エリザベス1世~ラスト・ダンス~』


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リンゼイ・ケンプ・カンパニー日本公演2008 
「エリザベス1世~ラスト・ダンス~」
【公演期間】
2008年10月4日(土)~10月13日(月・祝) 
※10月6日(月)は休演
※公演スケジュールの詳細はコチラを参照ください
【会場】
Bunkamuraシアターコクーン(渋谷)
【入場料】
全席指定 S席¥13,000 /A席¥9500/コクーンシート¥6,500 
※コクーンシートはBunkamura チケットセンターのみの取り扱い
【チケット取り扱い】
テイト・コーポレーション www.tate.jp/(24時間受付)
e+(イープラス)  http://eplus.jp/lkc
Bunkamura チケットセンター 03-3477-9999
その他、各種プレイガイドにて発売中!
【お問合せ】
0570-00-3337(サンライズプロモーション東京)
【HP】
www.tate.jp/LINDSAY/  

  “舞台の魔術師”の異名を持つダンサーにして演出脚本家、リンゼイ・ケンプ率いるカンパニーが、新作『エリザベス1世~ラスト・ダンス~』を引っ提げ、この10月に12年ぶりの日本公演を行なうことが決定した。
 リンゼイ・ケンプと言えば、ロック・ファンにはデヴィッド・ボウイやケイト・ブッシュの舞踏/パントマイムの師匠であり、またボウイを一躍スターダムに押し上げた“ジギー・スターダスト・ツアー”の演出家として(当時、ボウイとケンプは恋人だったという噂も)有名だが、86年から96年までの10年間、ほぼ毎年来日し、『真夏の夜の夢』『フラワーズ』『ザ・ビッグ・パレード』『不思議の国のアリス』等の上演で、日本にも熱狂的なファンを数多く持つエンターテイナー/アーティストでもある。
 そのリンゼイ・ケンプ・カンパニーの新作『エリザベス1世~ラスト・ダンス~』は、1558年、25歳の若さで英国女王に即位してから生涯独身を貫き、45年間も政治家としてイングランドを統治したエリザベス1世の生涯をテーマにしたもの。忍び寄る死の影を感じながら、波乱に満ちた自らの人生を回顧するこの物語は、リンゼイ・ケンプの集大成とも評されている作品だけに、彼の年齢を考えると最後の新作になるのではとも囁かれている。
 そんな新作の衣装デザインを担当したのは、マーティン・スコセッシ監督作品でお馴染みのアカデミー賞デザイナー、サンディ・パウエルで、中世イングランドを再現した豪華なドレスも見所のひとつだろう。
 ダンス、オペラ、マイム、演劇等、様々なジャンルが融合した幻想的な舞台芸術として世界的に評価の高いリンゼイ・ケンプ・カンパニーの久々の、もしかしたら最後になるかもしれない日本公演だけに、気になる人は是非会場に足を運んでほしい。

文=保科好宏

※この映像はスペイン公演のものです

e-days読者2組4名様をS席(¥13,000)にご招待!
応募方法等の詳細はコチラ




2008年05月

独自の世界観を見せるイラストの数々。浅井健一が個展を開催


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「浅井健一個展SPECIAL
“Jet Milk Hill to Sherbet Street” in ROPPONGI」

会期:5月14日(水)~6月15日(日)
会場:ゼル カフェ/ギャラリー
住所:東京都港区六本木5-10-25 ゼルコート1F
開館時間:10:00~22:00(併設のカフェレストランは9:30~翌5:00)
会期中無休
入館料:無料
お問合せ:03-3470-3347(会場)
HP:http://www.zelcg.com

 

 伝説のロック・バンドBLANKEY JET CITY (以下BJC)のボーカル&ギターとして、音楽シーンの一時代を築いた浅井健一。1995年よりSHERBET(後のSHERBETS)としても活動し、2000年のBJC解散後もUAと結成したAJICOやJUDE、 2006年からは浅井健一名義でのソロ活動の後、長らく活動の無かったSHERBETSも昨年には再び始動。と、多方面でその才能をいかんなく発揮している。
 そんな彼の才能は、音楽だけに特化したものではないということをご存知だろうか? これらのイラストは、すべて彼の作品である。その作風は、ポップかつサイケデリック。なんとも言えない不思議な心地良さを感じさせるものばかりだ。そんな彼の作品にはファンも多く、画集や絵本、詩集なども数多く出版している。2007年には、彼のアートワークの集大成ともいえる画集『Jet Milk Hill』(ぴあ刊)を出版。その出版を記念して行われた個展では、予想を大幅に上回る来場者数を記録した。
 そして今回、満を持して開催される2度目の個展。新作の書き下ろしイラストを含む、約100点もの作品が展示される。ファンには堪らないのが、“ベンジーの部屋”。楽器や私物で構成されるそのスペースからは、普段は見ることの出来ない、素顔の浅井を感じられるはずだ。また、ジャケットやPVにも登場している、私物のカスタムバイク“サリンジャー号”の公開も。2000年に限定発売され完売した幻の処女作品集『SHERBET street』が復刻される(ぴあ刊、会場先行発売)ほか、Tシャツやアクセサリーといった限定グッズも販売されるので、こちらも忘れずにチェックしたい。
 本展はギャラリーとカフェレストランを併設したスポットでの開催だが、その特徴を生かした企画も。通りに面したガラス張りのコリドールを「SEXY STONES CAFÉ」(自身のレーベル「SEXY STONES RECORDS」より命名)とし、オリジナルメニューを提供。作品に登場するアルコールメニューを再現するほか、カフェレストランとのコラボメニューを味わうことができる。浅井健一というアーティストを、目と耳だけでなく、舌でも楽しめる、ユニークな個展となりそうだ。

文=野上瑠美子




2008年05月

ビートルズとストーンズが渋谷で対バン!? LEGEND OF ROCK Vol.33


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【写真キャプション】
THE BEATVOX as THE BEATLES(上)、
THE BEGGARS as THE ROLLINGSTONES(下)

【公演情報】
LEGEND OF ROCK Vol.33
日程:5月22日(木)
会場:渋谷DUO MUSIC EXCHANGE
時間:開場18:30 開演19:30
出演:THE BEATVOX as THE BEATLES、THE BEGGARS as THE ROLLINGSTONES
料金:前売り¥3,500 当日¥4,000 ※ドリンク別
問い合わせ:03-5459-8716
www.duomusicexchange.com
www.legend-of-rock.com

 

 「コピー」でもなく「カヴァー」でもない、文字どおり、伝説のロッカーたちへのリスペクトを捧げた音楽活動を続けている「トリビュート・バンド」が、いま静かな人気を集めている。衣装や機材、ステージングといった「かたち」から入るのはもちろんのこと、その音楽の奥底にあるスピリッツまでステージ上に降臨させようというそのライブは、まさに「ロックのイタコ」状態。このブームの中で、トリビュートバンドとして最高峰といわれるバンドたちがほぼ月1回のサイクルで出演し、ジミ・ヘンドリックスやレッド・ツェッペリン、ジャニス・ジョプリン、クイーン、KISSなどのステージを再現しているイベントが「LEGEND OF ROCK」だ。2004年の第1回以来、口コミを中心に人気を集め、近年ではライブハウスのみならず、テレビやサマーソニックへの出演も果たしている。
 この5月22日に行われる「LEGEND OF ROCK」は、ビートルズのトリビュートバンド、THE BEATVOXと、ローリングストーンズのトリビュートバンド、THE BEGGARSが対バンするという人気企画。THE BEATVOXは、リバプールのキャバーンクラブでの出演経験もある本格的なトリビュートバンド。メンバー全員の身長が本物と一緒ということから、まさに“等身大のビートルズ”によるステージングがウリ(?)だ。いっぽうのTHE BEGGARSは、あの名作『ベガーズ・バンケット』にちなんで1978年に和製ストーンズを目指して結成されたオリジナルバンドが母体で、一時の解 散期間を経て、一昨年改めてストーンズのトリビュートバンドとして蘇った老舗バンド。リーダーが衣装制作会社の社長という、その華麗なコスチュームは一見の価値あり。
 ロックンロールの中に流れるエンターテインメント精神もしっかり受けついでいるので、初めてのバンドの曲でも十分に楽しめる、客を飽きさせない、ということもこのイベントの特徴。トリビュートバンドの演奏で本家の音楽を知ってCDを買ったという人も珍しくないという。今回もウィークデイにもかかわらず、サラリーマンやOLをはじめ、さまざまな年代のオーディエンスの熱気であふれかえることまちがいなし、だ。

文=編集部




2008年04月

35年の時を経て、一層輝きが増したクリスタル


ニュー・クリスタル・サイレンス

ニュー・クリスタル・サイレンス/チック・コリア&ゲイリー・バートン
ユニバーサル ミュージック クラシック
UCCO-1043/4 ¥3,000 (税込) 
2008年4月23日発売 

 

 まるでお互いの心が読めているとしか思えない」と語るゲイリー・バートンと、「ゲイリーのプレイは今も昔と同じように驚異的で、私を触発する」というチック・コリア。お互いの音楽性とスキルを最大限に高めあうパートナーとして、長年に渡ってデュエット活動を続けている二人が、35周年を記念してアルバムを制作した。 
 二人が初めてデュエットを行ったのは1971年。ドイツでのジャズ・フェスティバルで主催者から、フェスティバルの締めくくりに誰かジャム・センッションをやらないか?という提案があったとき、イエスと答えたのがこの二人だけだった。演奏は大好評となり、それをきっかけにアルバム『クリスタル・サイレンス』を制作。それから二人は35年間、1年と間を空けずに世界中をツアーし、音楽を作り続けている。 
 ゲイリー・バートンはスタン・ゲッツのカルテットのメンバーとして、チック・コリアはマイルス・デイビスのクインテットのメンバーとして。二人は出会う以前から、存分に実力を発揮して活動をしていたが、デュエットのパートナーとなったとき、ゲイリーの即興演奏は一層の輝きと自由さを持ち、チックの作曲は、ゲイリーが自由に飛び回れるだけの広さのあるフィールドを作り出した。 ジャズともフュージョンとも括りきれない、演奏する本人達も驚くような、新しく、美しい世界が完成したのだ。 
 そして、二人は35周年を記念して、デビューアルバムと同じタイトルのアルバム『ニュー・クリスタル・サイエンス』をリリースすることになった。  このアルバムには、2007年にシドニーのオペラハウス、ノルウェーのモルデ・ジャズ・フェスティバル、そしてカナリア諸島のテネリフェの3カ所でライブ録音されたもの。 
 即興を存分に取り入れた作品群でありながらお互いが、相手の持っている力を引き出し合い、楽しんでいる事がその演奏からありありと伝わってくる。音楽という言葉を通して、二人はお互いの優しさや思いやりや、自分たちをとりまく世界の美しさをその瞬間、瞬間に創造してゆく。35年という時を経て、一層磨き込まれたクリスタルの輝きが楽しめる一枚だ。  

文=代田橋郁子




2008年04月

ジャズ・トロンボーン姉妹、スライディング・ハマーズ インタビュー


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 スウェーデンのジャズ・トロンボーン姉妹、スライディング・ハマーズの新作『“Sings”シングズ』が、この4月リリースされた。よき時代のモダンジャズの香りを今に伝えるこの2人にインタビューを行った。

――そもそもトロンボーンとの最初の出会いを教えて下さい。
MIMI(以下M)8歳の時、初めてトロンボーンの音を聞いたの。ミッドサマー・ナイトのパーティで。(註:ミッドサマーは、夏の到来を祝い豊作を願う北欧のお祭りで、各地でパーティが催される) トロンボーンの音がとっても綺麗だったことを覚えているわ。それから試しに吹き始めて、2年後にはすっかり惚れこんでいたの。
KARIN(以下K)11歳の時、学校で楽器演奏で各自楽器を選ばなければならないという時にまったく偶然にトライしたの。 そうしたらすっかりはまってしまったの!

――トロンボーンの魅力を一言で言うと?
(M)音色がとにかく綺麗。感情表現に最高の楽器だわ。様々なフィーリングやムードを表現できるの。そこがトロンボーンの一番好きなところね。ソフトに優しく演奏したければそれも可能だし、荒っぽくて濁った音も出せるし。
(K)トロンボーンの魅力は、バルブじゃなくてスライドがあるところね……バルブ・トロンボーンじゃない限り、だけど(笑)。始めてすぐに、トロンボーンを通じて音を創ることが自分にとってすごく自然に感じられるようになったの。

――新作『Sings』ではMIMIさんはトロンボーンを置きヴォーカルに専念していますが、その理由は?
(M)歌い始めたのは90年代の初め頃だったけど、以来、その役割が徐々に増してきたの。感情表現するという意味では、楽器より歌声の方がより繊細にやれるでしょ。それに、聴き手の大半はヴォーカルの方が感情移入もしやすいんじゃないかと思うの。私自身、自分の歌はこの何年かでよくなってきていると思う。それで、今度はヴォーカル・アルバムを作ってみようということになったの。

――トロンボーンを吹かなかったことで、改めて発見したものはありましたか?
(M)ヴォーカルも楽器の一つのようなもので、レコーディングするにふさわしい力をつけるには多くの鍛錬が必要だということね。

――トロンボーンはあなた一人という事で、あなたのトロンボーン・プレイで特に気をつけた点やチャレンジした点を教えて下さい。
(K)ん~、特にはなかったわね。いつもと同じ。とても楽しいレコーディングだったわ。私自身は、いつもと同じように、ベストなプレイをしようと心がけただけ。それは、20人のトロンボーンプレイヤーとの共演であれ自分一人で演奏する場合であれ、同じなのよ。常に、集中して音楽の中に入っていかなくては、と思っているから。

――日本ではいま吹奏楽が人気でトロンボーンを吹く人も増えつつあります。そこで、トロンボーン初心者に向けてお薦めのアルバムと、逆に“通”向けにお薦めする各トロンボーン・アルバムを挙げてください。
(M)初心者に勧めたいのはJ.J.ジョンソンの『Concepts in Blue』。1曲目の「Blue Nun」のJJのブルースっぽいソロの素晴らしさはビギナーにもわかってもらえると思うわ。音がクリアーでシンプルだけど、心がこもっている。トロンボーン通には、カール・フォンタナのアルバムすべてを推薦するわ。私にとって最高のアイドルなの。彼の演奏は明快でかつ、常にいい着地点を知っているの。
(K)ビギナーであれ“通”のファンであれ、大きな違いはないと思うわ。スイングしている音を聴けば、スイングするもの! 昔よく聴いたのは、『ザ・グレイト・カイ&JJ』ね。中でもいい曲といえば、たとえば「Just For A Thrill」や「Judy」。フランク・ロッソリーノのCDに入っている「Free For All」や「Frank Talks」もとてもいいわね。それから、ニルス・ラングレンのアルバムだったら、ジャズアルバムでもファンキーな作品でもオススメね。

――トロンボーンを練習する人たちに上達する実用的ヒントはありますか?
(M)私は、1回にまとめて長くやるよりも、少しずつでもいいから毎日欠かさず練習することが重要なことだと思うわ。あと、楽しんでやること!
(K)やっぱり毎日練習するのがいいと思う。だけど練習する時は必ず十分に休みを取りながらね!

―― 新作『Sings』について一言。
(M)スウェーデンのトップ・ミュージシャンが技術と愛情を注いで作ったアルバムです。素直で温かく素晴らしい作品になったわ!!
(K)古い曲と新しい曲とが新鮮で、スイングするアレンジとともに楽しめる、とてもメロディックなヴォーカル・アルバムよ。全てがスライディング・ハマーズそのもの!

――最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
(M)私たちの新作を楽しんでくれますように。そして、いつか日本でコンサートをやりたいわ!
(K) 新作を楽しんでもらえたら嬉しいわ。そして、早く日本に行きたい!!!





2008年04月

ナイジェリア発のソウル・ディーバ、アシャ。祈るような唄声は、羽根をつけて世界へ


ソウル・ディーバ、アシャ

アシャ/デビューアルバム『Asa』
プランクトン/VIVO-102
¥2,625(税込)/2008年4月27日発売


 

 「海を超えて全ての人たちへ
 肌の色など関係ないわ
 みんなお互いを必要としているの」

 シンプルで聞きやすいギターとあたたかな歌声で、まるで当たり前のことのように、世界に向けての祈りをさらりと歌う。ナイジェリア人のシンガーであるアシャは2007年、フランスでCDがリリースされるやいなやヨーロッパ中で大ヒットとなった。フランスのワールドミュージックチャートでは4カ月連続で1位を記録し、ヨーロッパ各国のポップチャートでも上位を獲得。そして日本のiTunes Storeでもワールドミュージックチャート1位、9月には来日公演も予定されている…と、ものすごいスピードで注目を浴びる事となった。“アシャ(Asa)”とは「小さいハヤブサ」を意味する言葉で、彼女のニックネーム。その名の通り、まさに小さい体で駆け抜ける鳥のように、いったい何者なのか?という情報よりも早く、その歌声が世界中を駆け巡ったのだった。
 アシャは、ナイジェリア人の両親のもとパリで生まれ、2歳でナイジェリアに戻って、今もナイジェリアを生活のベースとしている。小さな頃からレコード・コレクターの父親の影響で、マーヴィン・ゲイ、ボブ・マーリー、ニーナ・シモン、アレサ・フランクリンなどのソウル・ミュージックやR&B、ジャズ、レゲエ、そしてフェラ・クティなどのナイジェリア音楽を聴いて育ち、18歳から音楽学校でギターを学びはじめる。土地に根付いた伝統をしっかりと吸収しながら、ジャズやR&B、レゲエの要素を巧みに織り込んでいった…。歌い上げる内容は力強いが、歌声は包み込むようにやさしく人の心の扉を叩く。そんな彼女独自の音楽性はナイジェリアで育まれていった。
 そして2004年にソロアルバムを制作し、2007年に全世界に向けてデビューを果たしたばかりだ。
「私は、美しくポジティブなものが黒い大陸から生まれ出ることを世界に示したい」と語るアシャ。
“しゃべる”ことよりも“歌う”ことが好きで、いつも即興で歌をつくっていたという少女は、しっかりとアフリカの大地に軸を置いて、あたたかく力強く、私達の心が忘れていた何かをそっと思い出させてくれる歌声を持って、世界に向けて飛びはじめた。音楽が持つ、世界を結ぶ力を実感できるアルバムだ。    

文=代田橋郁子




2008年04月

チープ・トリック/リック・ニールセン インタビュー


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 「なにしろ30年前の記憶が鮮明でね。30 年も前のことなのにね。今回の武道館公演の 企画を具体化したのは、俺たちのマネージャ ーさ。あの、武道館でのエキサイティングな 出来事は、バンドにとって本当に忘れられな いことだからね。その思い出を日本のファン と一緒に祝いたいと思ったわけさ。あの武道 館公演から、ちょうど30周年ってことで何 か特別なことをしたいと考えていたことは確 かなんだ。
実は5年前にも、バンド結成25周年記念 コンサートってのを開催していてね。場所は 俺たちの地元、イリノイのロックフォードだ よ。その時の様子は『シルヴァー』ってアル バムに収録してある。25周年を祝ったんだ から30周年を祝うのは当然じゃないかと思 ったのさ。」

 2月中旬、今回の「at武道館AGAIN !」の プロモーションのために急遽、来日したリッ ク・ニールセンは、早口で今月24日に行わ れるat武道館30周年記念コンサートのアイ ディアの源を説明してくれた。

 1978年、当時まだデビュー直後だったチ ープ・トリックの初来日公演、武道館でのコ ンサートのライヴ盤が、その後、奇跡を起こ すことになろうとは誰も予想していなかった。 音楽雑誌「ミュージック・ライフ」の記者と して日本滞在中のバンドに密着取材した私に も、もちろん予想できなかった。
 「君は、あの奇跡が起こる過程を俺たちと 一緒に一部始終、目撃してるんだよな。でも 実は、あのライヴ盤は日本のファンへの俺た ちからのプレゼントみたいなもので、アメリ カ本国で発売する予定はなかったんだよ。そ れがひょんなことでアメリカのラジオ局がオ ンエアしたのをきっかけに、あれよあれよと 話題になって最終的には400万枚ものセール スを記録する大ヒット作になってしまった。」

 結局、あの『at武道館』のヒットでチープ ・トリックは本国、いや世界的にも成功を手 に入れたのだが、実はバンドにとって多少、 やっかいな結果ももたらしたと言う。
 「あのアルバムはコンサートで演奏した曲 の中から、特に日本のファン向けに選曲され ていたんだ。そのせいか俺たちは“ポップ・ バンド“というレッテルを貼られてしまった 面もあった。要するに誤解されちゃったんだ な。俺たちの音楽は、もちろんポップな面も あるけど、もっとヘヴィでハードなロックン ロール・バンドとしての側面もあるんだ。こ の辺を皆に理解してもらうのに苦労したよ」

 とは言え日本での成功を足がかりにして世 界に羽ばたいたのは事実。当時、バンド側は 日本での人気を、どう捉えていたのだろう?
 「日本のことなんて、まるで分からなかっ たし、君みたいな日本の音楽記者が英語を話 すのを聞いて驚いていたくらいさ(笑)。と にかく他の惑星に降り立ったみたいな気分だ ったな。それに日本から来るファン・レター にも漫画とか、可愛いイラストが描かれてい たのも新鮮だった。今じゃ日本の“マンガ” は有名だけどね。食べ物だって今でこそスシ はアメリカでも誰もが食べるけど、初めて日 本で食べた時は“ワオ! このピンクやグリ ーンのフニャフニャした物は何だ??“って 大騒ぎしたんだぜ(爆笑)でも神戸ビーフに は感動したよ、あまりにもおいしくてね。ま、 こんな具合に何も知らなかったんだよ。そう そう、ゴールド・ディスクってのを初めても らったのも日本でだった。感激したよ。あれ から30年、日本のファンとは本当に長い付 き合いだと、つくづく思うよ」

 「at武道館」の成功以降、多くの若手バン ドが「いつかは自分たちもブドーカン」で演 奏したいと言うようになった。
 「そうさ! ブドーカンが俺たちを有名に してくれ、俺たちがブドーカンを有名にした ってことじゃないかな。俺たち以前にもビー トルズやディープ・パープルが武道館で演奏 してるけど、多分、俺たちはブドーカンを日 本のロックの殿堂みたいな場所にする役目を 果たしたんだと思う。」

 こう言ってリックは胸を張った。その武道 館にチープ・トリックが再び帰って来る。24 日の講演を心待ちにしているのはファンだけ じゃない。チープ・トリックの4人も同様だ そうだ。
 「俺たちと一緒に、はじけようぜ!」  これがリックからのメッセージだ。

写真=梁瀬岳志、文=東郷かおる子


  ※4月23日にはチープ・トリックのメンバーのトークとアンプラグドが特別に楽しめる「前夜祭」もあります。詳細はこちら。http://www.hipjpn.co.jp/cheaptrick/news.html




2008年04月

チープ・トリックat武道館AGAIN! 30年ぶりの記念コンサート開催。前夜祭にも注目!


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 近頃、ロック・バンドの寿命って結構、長 いと、つくづく思う。特にロック黄金期の70 年代に登場したバンドの粘り腰には感心する ことしきりだ。チープ・トリックは、そんな バンドのなかでも特に、未だバリバリの現役 感の強いバンドだ。なにしろ一昨年、06年で なんと通算12回も来日しているのだから・・。 そんな彼らの13回目の来日公演が今月に実現 するが、実はこれは通常のコンサートじゃな いってことは耳の早いファンなら先刻、承知 のことと思う。
 今から、ちょうど30年前の1978年に初来 日を果たした彼らが東京の日本武道館で演奏 したのが4月28日と30日だった。このコン サートのライヴ盤「at武道館」が日本発の世 界的な成功をバンドにもたらしたことは有名 な話し。今月24日のコンサートは「at武道 館AGAIN!」と銘打った初来日から30周 年を祝う記念コンサートなのだ。そう、初来 日から30年を経て、思い出の「武道館」に チープ・トリックが帰って来るわけだ。「at 武道館」世代には、懐かしい同窓会になるこ とは必至。80年代以降の比較的、新しいファ ンにだって楽しめること間違いナシ!
 おまけに23日にはメンバーのトークとア ンプラグドが特別に楽しめる「前夜祭」もあ るそうだ。今すぐ応募しよう!(詳しくは↓) http://www.hipjpn.co.jp/cheaptrick/news.html

 

文=東郷かおる子




2008年04月

27歳、ドレッドヘアーの次世代ソウル・シンガー、ライアン・ショウ 現る!


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THIS IS RYAN SHAW/RYAN SHAW
ディス・イズ・ライアン・ショウ/ライアン・ショウ
ビクターエンタテインメント/VICP-64109
¥2,310(税込) 2008年4月23日発売   

 ブラック・アイド・ピーズ、ジョン・レジェンド…次々と実力派アーティストを排出しているDASマネジメントが満を持して放つ新人ライアン・ショウは、“21世紀のオーティス・レディング”と言われる実力派ソウル・シンガーだ。
 1980年ジョージア州生まれ。アメリカンポップス全盛の時代に生まれながら「子供の頃はポップミュージックを聴いてこなかった」と語るライアンの原点は、教会のゴスペル・ミュージック。5歳の頃から歌い始め、兄弟達とグループ活動を続け、大学卒業後のミュージカル出演をきっかけに活動の場をNYへ移す。その後、マーヴィン・ゲイやフォートップスがパフォーマンスを行っていたモータウン・カフェにレギュラー出演するようになり、それまでになかった音楽の知識をぐんぐんと吸収。ゴスペルやモータウンサウンドという枠に捕われず、自分なりの“ソウルミュージック”を身につけていった。
 そして完成したデビューアルバム『THIS IS RYAN SHAW』では、現在グラミー賞ノミネートされているボビー・テイラー&ヴァンクーラヴァーズのカヴァー「I Am Your Man」ほか、ウィルソン・ピケット、ボビー・ウーマック、ジャッキー・ウィルソン…など、60~70年代の名曲からレア曲まで、カヴァーを中心に選曲、ライアン自身が深く感動し影響を受けた楽曲達を、情熱を持って歌い上げている。また共同プロデューサーにむかえたのは、マドンナやピーター・ガブリエルの作品にも参加しているジミー・ブラロワー。懐かしさの中に、ライアンならではのファンキーなソウルをしっかりと感じさせる作品に仕上がっている。
 沢山の往年の名曲を聞き、「彼ら自身がどれだけ情熱を持ってそれらの曲をパフォーマンスしていたか、という事に気づいた」と語るライアン。偉大なソウルマン達のハートを受け継いだ彼の言葉の答えが、音楽の中に溢れていた。
 グラミー賞の行く末も含めて、今後の活躍から目が離せなくなりそうな新人の登場だ。  

文=代田橋郁子




2008年04月

熊谷隆志や伊賀大介らのマネジメントオフィス“KiKi inc.”の展覧会


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 "KiKi inc."というマネージメントオフィスをご存知だろうか? フォトグラファーにスタイリスト、DJまでも擁するこのオフィスは、ある意味、日本を代表するクリエイター集団とも言える。それも、かなりハイクオリティな。そんな彼らが、4月9日から、六本木に誕生する話題のギャラリー&カフェレストランでグループショーを開催する。
 参加する23人のクリエイターは、まさに一線級で活躍する者ばかり。スタイリストとして数多くの著名人を手がけ、フォトグラファーとしても活動する熊谷隆志。映画「さくらん」のスタイリングで鮮烈な印象を残した伊賀大介。ラフォーレ原宿の広告や椎名林檎らのミュージック・ビジュアルも手がけるヘアメイクアップ・アーティストの小西神士。世界規模で高い評価を得ているDJで、プロデューサーでもある、Fantastic Plastic Machineの田中知之。ほかにも地主晋、河部菜津子、石田賢治、ASASHIなど、名前は知らなくとも、彼らの作品を目にしてきた機会は多いはずだ。
 展示作品としては、過去の代表作はもちろん、外部クリエイターとのコラボ作品や、本展のために制作された新作も。それらはまさに、レギュラーワークでは見られない、真骨頂に達した作品だと言えるだろう。また彼らの私物や秘蔵の品を購入できるフリーマーケットのほか、著名人との親交も深い彼らならではの、特別ゲストを招いたトークショーなども実施される。
 最後に、本展が開催される「ゼル カフェ/ギャラリー」についても触れておこう。アートがキーとなり、大きく街全体が変わりつつある六本木。そこで新たに注目を集めることになりそうなのが、ここ「ゼル カフェ/ギャラリー」だ。これまでのカフェギャラリーとは一線を画し、最先端のアートに触れながら、本格的な料理も楽しめる。営業時間は六本木という街らしく、朝9時半から翌5時まで。シーンごとに使い分けることができるので、アート鑑賞以外にも、さまざまな用途で活躍してくれるはずだ。

「大喜喜展~KiKi inc. Exhibition 2008~」
会期:4月9日(水)~20日(日)
会場:ゼル カフェ/ギャラリー
住所:東京都港区六本木5-10-25 ゼルコート1F
開館時間:11:00~22:00(カフェレストランは9:30~29:00)
会期中無休 入館料:無料
お問合せ:03-6406-6378(ラップネット)
HP:http://www.kikiinc.co.jp  

文=野上瑠美子




2008年04月

YouTubeから火がついた驚異のバイオリンライオット、日本上陸!


ナッシン・バット・ストリングス

Thunder/Nuttin' But Stringz
サンダー/ナッシン・バット・ストリングス
期間生産限定盤(CDシングル+DVD)/ SICP-1836~SICP-1837
¥1,260(税込)
2008年4月23日発売  

 ヒップホップのバックトラックに乗せて、激しくバイオリンをかき鳴らすライブ映像がYouTubeにアップされるやいなや、短期間で膨大なヒット数を記録。一躍全米中の注目を浴びたバイオリン兄弟ユニット、ナッシン・バット・ストリングスが4月、ついに日本デビューを果たす。
 ナッシン・バット・ストリングスは19歳のデイミアンと21歳のトーリーの兄弟二人組。NY、クイーンズ出身の二人は子供の頃からバイオリンを学び、地下鉄の中での演奏などを経て実力をつけていった。そしてストリートで身につけた技術を持ってクラシック音楽の最高学府、ジュリアード音楽院に入学! 本格的にクラシックを学びながら、新人アーティストの登竜門であるアポロ・シアターのステージで今の演奏スタイルを確立し、連勝を遂げる。そして2人のライブを撮影したYouTubeでの映像が膨大なアクセス数を記録。それがきっかけとなり全米ネットのTVでも注目され、ついにはホワイトハウスでブッシュ大統領達の前で演奏!! 大統領ほか、全員総立ちの拍手を受け、大成功を収めた…というなんともNYっ子らしい(?)激しい経歴で、あっという間にメジャーシーンに殴り込んできたのだった。
 ヒップホップやソウルやレゲエとともに、クラシックもお気に入り。JAY-Zもヘンデルもバッハも同じように大好き!と語る彼ら。自分たちのセンスで、音楽の持つ魅力を垣根なく吸収してゆく姿はまさにヒップホップ meets クラシックといえるだろう。
 今回、日本で発売されるデビューシングル“Thunder”では、ナッシン・バット・ストリングスと日本のカリスマダンサー、ISOPP(イソップ)がコラボ! ニューヨークの奇跡と日本のカリスマが合体した異色の仕上がりだ。しっかりとした知識と技術に裏付けされた弦の響きと、ヒップホップのトラックが切り開く新しい世界を体感してほしい。  

文=代田橋郁子




2008年04月

映画監督、富樫森も惚れ込んだ中山うりの唄声が、EPで登場!


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夏祭り鮮やかに/中山うり
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
SICL-199/¥1,835(税込)/2008年4月2日発売
 

 呼吸をする楽器、アコーディオンを自由自在に使いこなす中山うり。
 ジプシースウィング、ミュゼット、タンゴなど世界中のアコーディオン音楽を絶妙にブレンドしたその音楽は、あっという間に注目を集め、昨年はフジロック、サマーソニック、ライジングサンと夏フェスを席捲。一躍音楽シーンに現れ「アコーディオンを抱えたシンデレラ」と呼ばれた。そんな彼女の楽曲が、映画の挿入歌として再び生まれ変わる。
 優しい両親に、ちょっと弱気な息子とおてんばな娘。まぶしいほどの幸せに包まれた4人家族に、娘の突然の死、という不幸が訪れた。残された3人の家族は、失うことによって改めて、太陽のように輝いていた娘の存在の大きさをかみしめる。それぞれに誰とも分かち合えない喪失感を抱え、未来への一歩を踏み出せずにいた……。そんなストーリーの映画『あの空を覚えてる』(4月26日から公開)の富樫森監督は、この家族の心をひとつに結び付けるキーとなる”子守唄”を探していた。そこで出会ったのが中山うりの「月とラクダの夢を見た」と「夏祭り鮮やかに」。楽曲と唄声に惚れ込んだ監督は挿入歌として使用することを決定。しかもBGMとして流すだけでなく、ミュージカルのように父親役の竹野内豊をはじめキャスト達が実際に歌ったり、替え歌にして子供たちが口ずさんだり、と大胆に使用。家族の幸せを象徴するメロディーとして映画の雰囲気を引き立てた。
 そして、この映画のために新しくアレンジされた「夏祭り鮮やかにfilm ver.」やハープの響きが心地よい「月とラクダの夢を見たharp ver.」が収められたEP盤が4月2日にリリースされた。このEPには今までもライブでの演奏で好評を得ている高田渡のカヴァー「生活の柄」、サンバ・カリオカのリズムが軽快な新曲「カーニバルの午後」も収録。
 CDとはまたひと味違ったEP盤ならではの音質で、彼女のミラクルヴォイスと、アコーディオンの息づかいを感じられる一枚になっている。
 また、4月24日からはAKASAKA BLITZを皮切りに四都市ワンマンライブが決定している中山うり。デビュー2年目の快進撃がスタートする。  

文=代田橋郁子




2008年03月

108のギャラリーが集結した、日本最大級のアート見本市


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「アートフェア2008」

会期:4月3日(金)~5日(日)
会場:東京国際フォーラム 展示ホール1
住所:東京都千代田区丸の内3-5-1
開館時間:金11:00~21:00、土~20:00、日10:30~17:00(入場は閉場30分前まで)
入館料:1DAYパスポート1500円
お問合せ:03-5771-4520(アートフェア実行委員会事務局)
HP:http://www.artfairtokyo.com  

 音楽鑑賞や映画鑑賞と同じくらい、芸術鑑賞が趣味だと言う人は多いだろう。しかし、CDやDVDを買うのと同じくらい、アート作品をよく買うという人は恐らく稀である。その理由は、買い方がわからない、値段が高いなどさまざまだが、そのどれもが、日本の現代アート界の間口の狭さが起因となっていることが多い。しかしそのアート界の間口が、大きく一般に広げられるイベントがある。4月4日から3日間、東京国際フォーラムで開催される「アートフェア2008」。国内外から108ものギャラリーが参加する、日本最大級のアート見本市である。)
 会場は各ギャラリーごとにブースで仕切られ、そこではさまざまなジャンルのアート作品が展示販売される。小山登美夫ギャラリーやミヅマアートギャラリーなど、日本の人気ギャラリーのほか、北京やニューヨーク、ニューデリーといった海外勢も参加。特に中国やインドの現代アートは、いま最も動向が注目されている市場であり、作品の素晴らしさはもちろん、資産価値としての高まりも今後充分見込めるものとなるだろう。)
 そう、今回のイベントが美術館で開催される展覧会と違うのは、作品を購入できるという点である。108ものギャラリーを1日で回ることができ、自分が欲しいと思えば、その作品を手に入れることもできる。ものによっては数千万円という値の張るものもあるが、なかには数千円から購入できるものもある。それならば、一度買ってみようか、と思う人も多いはずだ。また現代アートのほか、喜多川歌麿やパブロ・ピカソなど、作品の幅が広く、その質がどれも高いというのも特徴。それはビギナーだけでなく、目の肥えたコレクターをも充分に満足させる内容であろう。)
 期間中には、トークショーやガイド・ツアーなども実施。まさに1日かけてアートを楽しみ、アートを学び、財布の中身と相談のうえ、世の中に1点だけのアートのお土産までも買うことができる。4月からの新生活を、自分好みのアート作品と共にスタートさせてみてはいかがだろうか? 

文=野上瑠美子




2008年03月

UKストリート・アートのいまを体感できる展覧会


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「We didn't do it~UKストリート・アートの現在」
会期:開催中~4/6(日)
会場:ラフォーレミュージアム原宿
開館時間:11:00~20:00
会期中無休
入館料:一般700円
お問合せ:03-3475-0411(ラフォーレ原宿)
HP:http://www.laforet.ne.jp  

 ビートルズ然り、セックス・ピストルズ然り、そしてオアシスもこれまた然り。イギリスという土地は、それまでのミュージックシーンを打ち破るような、かつてない才能を常に輩出してきた。それはファッションや映画などにも飛び火し、新しいムーブメントを巻き起こしてきたと言えるだろう。そして今、そんなUKの波はアート界にも及んでいる。そのなかでも、最も勢いのあるストリート・アートに着目した展覧会が、4月6日までラフォーレミュージアム原宿で開催されている。タイトルは「We didn't do it」。“無関心・無責任な態度や姿勢”を表したそのタイトルには、他に囚われない、UKクリエイターたちの精神が垣間見えるようだ。
 約30名のアーティストの作品が一堂に会する本展。神出鬼没、正体不明のアーティスト・バンクシーは、社会に対する痛烈なメッセージを、グラフィティというかたちで街中のいたるところに残している。ときには、ニューヨーク近代美術館やメトロポリタン美術館までもが、彼のキャンパスとなってきた。もちろん、それはゲリラ的に実行されるわけだが…。そんなセンセーショナルな彼のスタイルや作品は、世界中から注目されるものとなり、年々評価を高めている。しかし彼の作品は、グラフィティであるがゆえに消されてしまうこともある。それだけに今回の展示は非常に貴重なものであり、この機会を逃してしまうのはあまりに惜しいと言えるだろう。
 またDJ Shadowのアルバム「The Outsider」ほか、数多くのレコードジャケットを手がけるポール・インセクト。ポップさと毒を混在させ、マンガや日本の街頭などをモチーフにした作品も発表しているアントニー・ミカレフなど、さまざまな作風のアーティストの作品が集結。
 UKストリート・アートの今を体感したいのであれば、18時間という長時間のフライトに耐えるより、ひとまず原宿に出向いた方がベターだろう。  

文=野上瑠美子




2008年03月

『コントロール』アントン・コービン監督インタビュー


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『コントロール』
原題:Control
監督:アントン・コービン
脚本:マット・グリーンハルシュ
原作:デボラ・カーティス
撮影:マーティン・ルーエ
音楽:ニュー・オーダー、ジョイ・ディヴィジョン
出演:サム・ライリー、サマンサ・モートン、アレクサンドラ・マリア・ラーラ、ジョー・アンダーソン、ジェームズ・アンソニー・ピアソン、トビー・ケベル、クレイグ・パーキンソン
2007年イギリス・アメリカ・オーストラリア・日本合作映画/1時間50分
配給:スタイルジャム
シネマライズほかにて全国ロードショー中  

 ポスト・パンク・ロックバンド、ニュー・オーダーの前身であるジョイ・ディヴィジョン。1970年代後半のUKロックに衝撃を与えたこのバンドは、カリスマ的ヴォーカルのイアン・カーティスの自殺により伝説となった。 『コントロール』は、そんなカーティスの半生を追った伝記映画である。監督は、U2やデペッシュ・モードなど数多くのミュージシャンのポートレイトやミュージック・ビデオを手がけた写真家アントン・コービン。ジョイ・ディヴィションとの親交のあった彼の描くロック・スターの悲劇とは――。

――ジョイ・ディヴィションの大ファンを自認されていますが、イアン・カーティスの伝記映画をいつぐらいから考えていたのでしょうか。

アントン・コービン(以下A・C) 実は、この映画にかかわった経緯は、ちょっと変わっているんだ。最初はこの映画の話が持ち込まれたときは一度、断っている。その後、プロデューサーたちは多くの監督候補に会っていたが、そうしているうちに僕がやっぱりやるといい出したんだ。でも、確かにジョイ・ディヴィションは、僕がオランダからイギリスに移住する上できっかけになったバンドのひとつだ。この映画を撮ったのも、自分が若い頃に起こっていたことと関連してから。とてもパーソナルな理由からだ。モノクロ映像にこだわったのも、当時の記憶やジョイ・ディヴィションの映像がモノトーンに覆われているからなんだ。

――実際に、イアン・カーティスと面識があったそうですね。彼の訃報を聞いたときのことを覚えていますか。

A・C 1979年にイギリスに渡った年に会ったんだ。それから一年もしないうちに、彼は逝った。訃報を聞いたのはパブで、僕がインベーター・ゲームをしているときだった。ものすごく動揺したよ。

――初めての監督作になりますが、アーティストの内的な世界に迫るという意味では、この映画は、同じ動画であるであるミュージック・ビデオよりも、ポートレートの世界に近かったのではないでしょうか。

A・C 映画ははるかにスチール写真の方に近かったね。ミュージック・ビデオの経験は技術的に役に立ったこともあるが、それだけだ。スチール写真で培ったパーナルなアプローチ、つまりエモーショナルな面を引き出すといった作業は、今回の映画製作も多いに役に立ったと思う。この映画では、彼を伝説的なロックのアイコンとして描くことはしたくなかった。ミュージシャンのポートレートを撮るときに興味があるのは、アートの創造であって、ライブでの爆発的な瞬間じゃない。この映画でも、僕は、愛によって心を引き裂かれた孤独な青年の物語にこそ興味があったんだ。

――『コントロール』というタイトルをつけた理由はなんですか?

A・C プロデューサーたちの用意していたタイトルが好きになれなくて、一晩でタイトルを考えなければならなかった。そこで浮かんだのが、これだ。イアンは、コントロール・フリークだったからね。映画でも描かれているように、彼はデビー(妻)をコントロールし、バンドをコントロールし、すべてを仕切っていた。ときには、マネージャーを怒鳴りつけながらね。でも、彼が唯一コントロールできなかったのは、彼の持病である癲癇の発作だったんだ。それに、コトントロールは、“she lost control”というジョイ・ディヴィジョンの曲の最初の歌詞にもなった。また、彼は、自殺することによって自分のレガシー(遺産)をコントロールしたのだと思う。  

文=立田敦子




2008年03月

伝説のバンド、ジョイ・ディヴィジョンが甦る


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サウンドトラック『コントロール』
ワーナーミュージック・ジャパン/WPCR-12837
¥2,580(税込)3月5日発売 

映画『コントロール』3月15日(土)より、シネマライズ他、全国順次ロードショー。
http://control-movie.jp/  

 80年代に巻き起こったニューウェイヴの先駆者的存在であり、70年代UKポスト・パンクを象徴するバンドのひとつ「ジョイ・ディヴィジョン」。イギリスでの人気を不動のものとし、全米に向けて旅立とうとした、まさにその日、ヴォーカルのイアン・カーティスが自殺を図り、伝説の幕は突然下ろされてしまう…
 23年という短い人生を駆け抜けたヴォーカリスト、イアン・カーティスの人生を追った映画『コントロール』の公開に先駆け、作品のサウンドトラックアルバムが発売となる。
 全編モノクロで撮影され、トーンを押さえながらも70年代の音楽が持つ力を存分に引き出したのは、U2やビョーク、デペッシュ・モードなどの世界的ミュージシャン達のPVを手がけてきたアントン・ビーコン監督。音楽深く愛する監督に加え、伝説のインディーズレーベル”ファクトリー”の創設者トニー・ウィルソンがプロデューサーとして参加して作られた作品だけあって、サウンドトラックも、その当時の空気をなまなましく甦らせてくれるが曲が並ぶ。
 パンクの大ブームが終息へと向かい、パンクの精神と音楽的な広がりを併せもったアーティスト達が、次の世界へ向けて羽ばたき始めた時代、バズコックスやイギー・ポップ、デヴィッド・ボウイ等が、新しい世界を切り開き始めた頃の生々しい音が味わえる。また、ヴォーカリストを失った後、残ったメンバーによって結成されたニュー・オーダーもサントラに全面協力し、ジョイ・ディヴィジョンのブートレグ音源も収録され、他のサントラとは一線を画した仕上がりとなっている。
 混沌としたUKポスト・パンク時代。音楽の変遷を知る上でも、貴重な一枚といえるかもしれない。  

文=代田橋郁子




2008年03月

ユーミンの最高傑作が詰まった「SHANGRILA III」がDVDにてリリース


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YUMING SPECTACLE SHANGRILAll/松任谷由実
EMIミュージック/TOBF-5566¥6000(税込)
ブルーレイディスク TOXF-5566¥6800(税込)  

 1999年、ユーミンの音楽とロシアのアーティステックサーカスのコラボレーションを融合した新しいエンターテインメント「SHANGRILA」。昨年、第3弾であり、シリーズ最終章にして最高傑作である「SHANGRILA III」(全国6大都市38公演30万人動員)公演を行い、話題騒然となったのも記憶に新しい。その最高峰のショー「SHANGRILA III」がDVDにてリリース!
 今回「SHANGRILA III」のテーマは“ドルフィンの夢”というだけあり、深海をイメージさせるライティングが全体を包み、シンクロナイズドスイミングソロ部門で3大会連続金メダルを獲得した、ヴィルジニー・デデューやオリンピック3大会で5つのメダルを獲得した武田美保らのシンクロ勢が華麗に水中を舞う。一方、空中ではモスクワサーカス団が驚愕のパフォーマンスを展開。そのステージ心臓部にてユーミンはすべてを操り、会場を凌駕する歌声を披露した。
 この公演がディスク1にパッケージされ、ディスク2には「SHANGRILA」の歴史を振り返るドキュメンタリーや出演者のインタビュー&オフショット、そして裏特典映像までもが収録されている豪華2枚組だ。ワールドプレミアと称されるほどのステージを、家で体感できる贅沢な作品である。

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e-days”東京特集”松任谷由実インタビューはコチラ

 

文=編集部




2008年02月

伝説のダブ・バンド、MUTE BEATが一夜限りのライブ!


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[公演情報] 
Riddim Presents MUTE BEAT ONE NIGHT LIVE
[出演]
MUTE BEAT
こだま和文 (Trumpet) 、 増井朗人 (Trombone)、 朝本浩文 (Keyboads) 、 松永孝義 (Bass) 、 宮崎“DUB MASTER X”泉 (DUB Mix)、 屋敷豪太 (Drums)

[日程]2008年4月2日 (水)  
[オープン]19:00 
[ライヴ・スタート]21:00 
[会 場]LIQUIDROOM 
[前売券]¥6,000(ドリンク・チャージ別)
[当日券]¥6,500(ドリンク・チャージ別)
[チケット販売日] 
2月29日(金)20時~ 
LIQUIDROOMホームページ(www.liquidroom.net/)にて先行予約受付開始(限定枚数) 
3月9日(日)~ チケットぴあ、ローソンチケット、e+[http://eplus.jp]にて販売開始 
[企画・制作]OVERHEAT MUSIC, INC. 
[お問い合わせ] 
OVERHEAT MUSIC, INC.(03-3406-8970) LIQUIDROOM(03-5464-0800) 
[ホームページ]www.overheat.com  

 音と音の間にある無音箇所から聞こえる、もうひとつの音の響き―。アフリカにあるそうした「音楽観」を示す単語、MUTE BEAT(ミュート・ビート)をバンド名とする伝説のダブ・バンドが、一夜限りのライブを行うことになった。1982年に結成され、10年足らずの活動で多大な影響を残すこととなったMUTE BEAT。のちに、さまざまなシーンで注目を集めるバンドの元メンバーたちが再結集する。
 悲哀と激情をトランペットで響かせるこだま和文と、そこにトロンボーンでレスポンスする増井朗人。太くタイトな音でリズムに凄みをきかせるベーシストの松永孝義。シンプリー・レッドのドラマーとしての活躍など、その実験性で世界に名を知られるドラマーの屋敷豪太。UAのプロデュースなどで音作りの才を見せてきたキーボードの朝本浩文。ステージ上の音の抜き差しでライブをコントロールするダブ・エンジニアの宮崎“DUB MASTER X”泉。
 メランコリックなホーンのメロディがベースと絡み合い、キーボードのカッティングと豪太が響かせるドラムのリズムとが共鳴、そして、エンジニアがライブ演奏の音を抜き差しすることで、ミュート・ビートをはらんだ音の厚みが生まれる。バンドのメンバーとしてダブ・エンジニアが在籍し、プレイヤーとエンジニアの対等な関係を提示した日本初のダブ・バンドとして、のちのドライ&ヘビーらに与えた影響は計り知れない。そして、鈴木清順の映画『ピストル・オペラ』のサントラ制作にこだまが起用されるなど、その哀愁を含ませたメロディとレゲエのリズムとの独特な融合も高い評価を受けている。
 今回の一夜限りのライブは、1983年に5000部の発行でスタートして以来、レゲエやヒップホップなどを紹介してきたフリー・マガジン『リディム』の創刊25周年/300号を記念するイベントとして行われる。MUTE BEATが在籍したレーベル、オーバー・ヒートが発行する『リディム』のイベントだからこそ、このライブが実現する。長いキャリアを経て、ますます表現に厚みを持たせる6人のダブ・セッションを見逃すわけにはいかない。  

文=中島良平




2008年02月

デビュー10年目を超えて、エリカ・バドゥ新たなる挑戦。


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ニュー・アメリカ パート・ワン(第4次世界大戦)/エリカ・バドゥ
ユニバーサル・インターナショナル/UICT-1038
¥2,200(税込)3月5日発売

 1997年のデビューアルバム『バドゥイズム』から独自の世界観を発信し続け、グラミー賞R&B部門では常連のエリカ・バドゥ。彼女が『ワールドワイド・アンダーグラウンド』以来、約4年振りとなる待望の4thアルバム『ニュー・アメリカ パート・ワン(第4次世界大戦)』をリリースする。
 一度聞いたら忘れられない大地に根付いた歌声。何かに導かれるようにして音楽に取り組む彼女のパフォーマンスは常に大きな感動を与えてくれる。今回のアルバムでは今まで以上にヒップホップのビートに注目したことで、新しい大地を目指し、歩き始めた印象が強い。
 彼女を新しい大陸へ導いたのがプロデューサーのナインス・ワンダー。デスティニーズ・チャイルドのヒット・シングル「ガール」、ジェイ・Z、メアリー・J.ブライジ、デ・ラ・ソウルを手がけ、現在ヒップホップ・シーンで絶大な支持を得ている彼に対して、エリカ自身も「ナインス・ワンダーはドラムとベースに魔法をかけて極上のビートに仕上げてくれるの」と厚い信頼を寄せている。彼がアルバム制作に参加することで、これまでにない新たな彼女の魅力が浮き彫りになったことは間違いない。その他、マッドリブ、サーラー・クリエイティヴ・パートナーズ、そしてロイ・エアーズなどそうそうたるメンバーが脇を固めている。
 1stシングル「ハニー」についてエリカは「とにかく楽しくて気持ち良い曲。この曲は私が追いかけている相手について歌っているわ。あまりにスウィートで、手に入れるには一生懸命に追い掛けないといけない相手について歌っているのよ」と語る。その言葉すら、恋愛だけに留まらず、なにか大きなエネルギ—に向けて発せられているかのようだ。近年ではその存在感を音楽だけに留まらず、映画のスクリーンにも活躍の場を広げている彼女。エリカ・バドゥの新しい10年が始まろうとしている。  

文=代田橋郁子




2008年02月

BEGIN。石垣島の風を、日本中に届けた記録。


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BEGINアコースティックコンサート2007
らいぶ いず 往来(オーライ)/ BEGIN
インペリアル・レコード/TEBI-48065~6
¥4,800(税込)2月27日発売   

 「僕たちに、来てほしいって言ってくれる所に行ってライブをしたかったんだ」  2007年の夏から年末にかけて、BEGINの3人はアコースティックコンサートを行った。全国各地、どんなに小さな会場も、小さな町も、公民館や、体育館のような場所にも足を運んで3人だけで舞台に立つ。それは”音楽と人”の絆を一層強く結び付けるような日々であり、BEGINの心にも多くの思い出ができていった…。そして、そんなツアーの集大成ともいえる新宿コマ劇場でのファイナルコンサートを収録した2枚組DVDが発売となる。
 普段ならば、演歌の大御所が座長公演などを繰り広げている新宿コマ劇場のステージ。しかし、ライブではいつもの3人だけ。がらーんと広いステージの上で「美空ひばりさんと同じステージなんて…」と緊張を隠しきれない3人のMCも含め、演奏は完全収録。「涙そうそう」「恋しくて」「オジー自慢のオリオンビール」などの大ヒットナンバーも、”メンバー3人だけ”だからこそ作り上げられるあたたかな世界がある。何度も日本中の色んな場所で歌ったからこそ、一層磨き上げられ、輝きが増しているようだ。1曲1曲、広いホールに響く音の中に、彼らの想いがしみこんでゆく。そして、3人の先導でスタートする、老若男女ホール全体を巻き込むカチャーシー(沖縄の踊り)は圧巻。DVDを見ているあなたも踊りだしたくなる事必死!しかも、踊り方のレクチャーもしっかり入っています!ゆったりとした3人のおしゃべりと、他のバンドでは絶対に体験できないBEGINならではの最高のパフォーマンスがたっぷり詰まったDVDとなった。
 さらに2枚目は「公式海賊盤」と題され、スタッフが各地のステージの雰囲気や旅の模様などを記録した<公式>な海賊盤。約1時間にわたってBEGINのメンバーの素顔やトーク、旅ならでは!石垣島出身の3人ならでは!の一コマも垣間見れる「ファンキー」な内容となっている。  音楽が、人に与えてくれる物を存分に表現したライブを余す所なく見せてくれる作品に仕上がっている。  

文=代田橋郁子




2008年02月

『シャイン・ア・ライト』ワールド・プレミア記者会見


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 2月7日にベルリン映画祭のオープニング作品としてワールド・プレミアされたマーティン・スコセッシ監督によるザ・ローリング・ストーンズについてのドキュメンタリー映画『シャイン・ア・ライト』。出演だけでなくプロデュースも手がけたメンバーも出席し記者会見が行われた。冒頭、「僕たちは今日ここに来られたことをとても嬉しく思います。これは『シャイン・ア・ライト』の初上映、ワールド・プレミアです。このようなコンサート・ドキュメンタリーがこの映画祭のオープニングを飾るのは初めてのこと。我々の映画がそれに選ばれたのは大きな名誉。僕等全員は、マーティンとのこのプロジェクトをとても楽しみました」というミック・ジャガーの挨拶により会見はスタートした。 
 
――どのようにしてこのプロジェクトが始まったのですか? 
「この作品は、まず僕等がリオ・デ・ジャネイロのビーチで行われるコンサートを撮影して欲しいと(スコセッシに)頼んだことが発端だった。あの巨大なイベントをマーティンが撮影してくれたら、どんなに素晴しいだろうと思ってね。もちろんIMAXだよ!しかも3Dさ!それで僕とマーティンは話し合いをもったんだけど、彼はあまり興味を示さなかった。それはそれでよかった。でも、代わりにマーティンはもっと小規模で深いものをやりたいと提案してきた、そこでビーコン・シアターのライブの話が始まったんだ。(映画の)冒頭のセットリストに関するシーンなんかは、軽快で愉快で僕等が望んでいた通りの雰囲気になった。」(ミック・ジャガー) 
 
――何台のカメラを投入しても、どれだけ上手く撮影しても、やはり生のライブにはかないません。この作品は、映画という媒体の限界を露呈していると思いますか。 
「確かにそうかもしれない。もちろんライブコンサートをそのまま伝えることは不可能だ。でも、それにかぎりなく近いイメージをつくり、ディティールを伝え、うまくカットすれば、カメラの動きや編集の仕方によって“ポエトリー・イン・モーション”が出来ると思ったんだ。フレームの中の動きでライブパフォーマンスに迫れると思ったんだよ。こういう映画の編集には活気を与えられるね。編集作業は、まるで振り付けのようだった」 (マーティン・スコセッシ)
「これはライブコンサートの映像じゃなくて、映画なんだ。まったく別ものなんだよ。あの一夜をそっくり捉えたもの。まるで、琥珀のようにね。映画のいいところは、ステージ上のメンバーのディテールが見られることだと思う。それは、ステージにいる僕らは見えないことだから」(ミック・ジャガー) 
 
――17台ものカメラがあったことは、演奏にどのように影響したと思いますか? 
「マーティンは、凄腕のカメラマンたちばかりを連れてきたから、カメラがたくさんあっても気づきもしなかった。そこが僕にとっては大切なことだた。僕等は、一端ステージに上がったら、ショーをこなすまでだ。撮影していることを意識したら、ショーが変わってしまう。それじゃショーを捉えることにはならない。マーティンはうまくやってくれたよ。見事にビーコン・シアターでのライブを映像として記録するだけでなく、美しい映画に仕上がったと僕は思うね。」(キース・リチャーズ)
 
――多くのスコセッシ映画に、ローリング・ストーンズの音楽が度々使用されていますが、彼らの音楽のどこに惹かれるのでしょうか。 
「60年代を通過した僕にとって音楽は人生の一部なんだ。もっともストーンズのタイブは70年代の初頭まで観たことはなかったんだけどね。それまでは、音楽を頭の中で体験していた。実際のショーは、もっとスピード感があったね。彼らの音楽は強力でパワフルな・クリエイティブ・イメージだった。サウンド、コード、ボーカル、そして全体の雰囲気は常に僕のインスピレーション源なんだ。『ミーン・ストリート』から『レイジングブル』、『カジノ』、『ディパーテッド』に至るまでね。彼らの音楽はタイムレスなものだと思う」(マーティン・スコセッシ)
「(スコセッシが)僕等の音楽を使ってくれることによって、絆が生まれてきたのだと思う」(キース・リチャーズ) 
「付け加えていうと『シャイン・ア・ライト』は、唯一「Gimme Shelter」が入っていないスコセッシ映画だね」(ミック・ジャガー) 
 
――『シャイン・ア・ライト』というタイトルを付けた理由は? 
「もちろん『シャイン・ア・ライト』は、僕が好きな曲のタイトルでもあるけど、ビーコン・シアターから思いついたんだ。ビーコン・シアターがたった一夜だけニューヨークを照らすというワケだ」(マーティン・スコセッシ)。 
 
――ホライト・ストライプスのジャック・ホワイトやクリスティーナ・アギレラなど若手のミュージシャンと同じステージに立って自分たちの音楽を演奏し感想は? 
「ああいったすごい人たちと一緒にプレイして、自分たちとは違った解釈を聴けるのは興味深いよね」(ミック・ジャガー) 
 
 

文=立田敦子




2008年02月

超強力タッグ再び!! ボサ・ノヴァ誕生50周年にセルジオがまた進化する!


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セルジオ・メンデス『モーニング・イン・リオ』
ユニバーサル・クラシック&ジャズ 
UCCO-9160 ¥2,200(税込)2月27日発売   

 「マシュケナーダ」「おいしい水」「三月の雨」等、数多くのヒット曲を持ち、40年以上にわたりブラジル音楽のトップに君臨するスーパースター、セルジオ・メンデス。彼が再び売れっ子プロデューサー、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムと再びタッグを組んだアルバム『モーニング・イン・リオ』がリリースされる。
 世界中でヒットしたセルジオとウィルの共同プロデュースアルバム『タイムレス』同様、 今作もブラジル音楽とヒップホップ/R&Bが融合した刺激的なサウンドが実現している。
 「セルジオとコラボレーションできて、本当に嬉しかったよ。僕こそが、セルジオの世界で一番のファンだ!」とウィル・アイ・アムが語るように、今作でもセルジオ・メンデスとボサ・ノヴァへのリスペクトを全面に出し、ジャンルを超えて世界各国からゲストを迎え、豪華に仕上げている。
 リード曲は、ウィルのプロデュース+ファーギーのヴォーカルというブラック・アイド・ピーズコンビによる「ルック・オブ・ラヴ」! これはバート・バカラックの曲を1967年にセルジオ・メンデス&ブラジル’66がカバーして大ヒットさせたもをウィルが斬新に甦らせた力作だ。その他、ナタリー・コール、カルリーニョス・ブラウンなどの世界の名アーティスト達が名を連ね、日本からは、DREAMS COME TRUEが参加。ポルトガル語コーラスとのコール&レスポンスで、寄せては返す波のような吉田美和の日本が印象的な「ルガール・コムン」。日本盤だけでしか聞けないスペシャルなコラボが実現している。
 2008年は、ボサ・ノバが誕生してちょうど50年。21世紀の今だからこそ、音の持つ美しさや、決して色あせない世界観を、新しい視点から味わうことができるかもしれない。  

文=代田橋郁子




2008年02月

計40曲2時間 バート・バカラックの真髄を伝えた来日公演


バート・バカラック
【演奏曲目】 
2008年2月16日 東京国際フォーラム ホールA  
オープニング
1.What The World Needs Now is love  
メドレー1(1963~68年頃のヒット曲)
2.Don't Make Me Over 3.Walk On By 4.This Guy's ln Love With you 5.I Say A Little Prayer 6.Trains and Boats and Planes 7.Wishin’& Hopin’ 8.(There's)Always Something There To Remind Me
メドレー2(1962~72年頃のヒット曲)
9.One Less Bell To Answer 10.I'll Never Fall In Love Again 11.Only Love Can Break A Heart 12.Do You Know The Way To San Jose
フルコーラス
13.Anyone Who Had A Heart 14.Heart Light 15.God Give Me Strength
ビギニングメドレー(作家デビュー当時の曲)
16.Magic Moments 17.Story of My Life 18.The Blob 19.Tower Of Strength
フルコーラス(最新の曲を中心に)
20.Go Ask Shakespeare 21.ln Our Time 22.(They Long To Be)Close To You 23.For The Children
featuringトレンチャ
24.Falling Out of Love 25.Who'll Speak For Love
映画音楽メドレー
26.The Look of Love 27.Arthur's Theme 28.What's New Pussy Cat 29.The World ls A Circle 30.April fools 31.Rain Drops Keep Fallin On My Head 32.The Man Who Shot Liberty Velance 33.Making Love 34.Wives&Lovers 35.Alfie 36.A House ls Not A Home
フルコーラス
37.That's What Friends Are For
アンコール
38.Any Day Now 39.What The World Needs Now is love 40.Rain Drops Keep Fallin On My Head  

 会場総立ち、オール・スタンディング・オベーションでの長い長い拍手が、この夜、バート・バカラックとともにひとときを過ごせたことへの聴衆の満足感、幸福感を雄弁に物語っていた。いや、もしかすると、このリヴィング・レジェンドへの畏敬の念や感謝の気持ちを、拍手でしか表現できないことにもどかしさを感じていた人たちも多かったのではないだろうか。
 メドレー中心の計40曲およそ2時間の長丁場を、今年5月で80歳を迎えるバカラックは、終始ピアノに向かい、フルオーケストラを指揮し、ときに弾き語りも行いながら、休憩なしに一気に駆け抜けた。全身を使ってエネルギッシュにバンドをスイングさせるその姿は、若々しく雄雄しくスタイリッシュだった。
 フルオーケストラという編成が光彩を放ちはじめたのは、前半のヒット・メドレーのあと、新作『アット・ディス・タイム』からのレパートリーを披露しはじめたときからだった。もしかして今回の編成はこれらの新曲のためではなかったかと思わせるぐらい、オーケストレーションと曲想がぴたりとマッチしていた。何よりも感動させられたのは、この新曲が今の時代の空気を見事に反映していたことであり、バート・バカラックという音楽家の本質がつねに「今」を表現することにあったことを改めて思い知らされたことだ。だからこそ、これほどのヒット曲の山を築くことができたのだ、と。
 「遥かなる影」をはさんで最新曲を披露した後、バカラックの秘蔵っ子といわれ、この2月にブルーノート・レーベルから新作をリリースしたばかりのオランダの歌姫、トレンチャが登場。ハートウォームなヴォイスと説得力ある歌唱で、会場を盛り上げた。
 この中盤が今夜のハイライトかと思わせたが、そうではなかった。この後、バカラックが手がけた映画音楽によるヒット・メドレーが展開されるが、映画音楽の書法をもとにした曲想とクラシカルなフルオーケストラとの相性はこのうえなくよく、R&Bを基調とした曲の多かった前半は、アメリカから連れてきたバカラック・バンドのファンキーなノリと東京ニューシティ管弦楽団とのコラボレーションにややぎこちなさや不安も感じたが、この映画音楽メドレーでは両者の持ち味が見事にブレンドされて、バカラック・ミュージックの真髄を伝える最高のパフォーマンスとなった。このクライマックスにいたって、この夜のプログラムが、冒頭のメドレーからラストにいたるまで計算し尽くされ、考え抜かれたものであったことを思い知らされることになったのである。グラミー賞7度受賞の稀代の音楽家の底力にただただ脱帽させられた瞬間だった。
 カタルシスを味わった後、アンコールの「エニィデイ・ナウ」を聴きながら、またいつの日か、このリヴィング・レジェンドとの再会のときが来ることを願わざるを得なかった人は決して少なくはなかったに違いない。
今回のツアーも残すところあと1日、22日の大阪フェスティバルホールでの公演のみとなった。
問い合わせ先はキョードーチケットセンター(TEL 06-6233-8888)
イープラス http://sp.eplus.jp/burt/index.html  

文=編集部




2008年02月

ローリング・ストーンズ×巨匠スコセッシ ベルリン映画祭記者会見


ローリング・ストーンズ

 巨匠マーティン・スコセッシがカリスマ的ロック・バンド、ザ・ローリング・ストーンのライブを撮るという話題作『シャイン・ア・ライト』が、2月7日にベルリン映画祭のオープニング作品としてワールドプレミアされた。監督のスコセッシ他ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロニー・ウッド、チャーリー・ワッツのメンバーも揃って来場。そのため、通常の映画祭に集まる数倍のジャーナリストが詰めかけ、平均年齢が60歳を越えるスーパー・ロック・バンドの人気ぶりを伺わせた。
『シャイン・ア・ライト』は、06年に秋にNYのザ・ビーコン・シアターで行われたストーンズのライブの記録映像を中心にしたノン・フィクション映画である。
 「彼らの音楽には常にインスパイアされてきた。『ミーン・ストリート』から『ディパーティッド』にいたるまで僕のほとんどの作品の土台となっている。いつかは彼らを撮影してやるぞとずっと思っていた。40年かかかるとは思っていなかったけどね(笑)」というスコセッシ。 熱狂的なファンである彼にミックが、06年に行われたア・ビガー・バンド・ツアーの一貫であるリオ・デ・ジャネイロのビーチでのコンサートを撮影して欲しいと依頼したことがこの企画の起点である。ストーンズのライブを撮るというアイデアに惹かれたものの、「もっとこじんまりした会場で深いものを撮りたい」と要望したスコセッシに対しメンバー側は、NYの美しい伝説的な劇場ザ・ビーコン・シアターでのライブを急遽追加。今回の撮影の舞台が整えられた。
 当日は、冒頭ビル・クリントン元米国大統領が登場しイントロデユースを担当、またジャック・ホワイト、バディ・ガイ、クリスティーナ・アギレラなどのアーティストがゲスト出演。まさに、夢の一夜が実現した。
 スコセッシは、失敗が許されないこの日ののために、全員アカデミー賞受賞者あるいはノミネート者という8人名撮影監督を集め、ドリーム・チームを結成。17台のカメラでライブのリアルな息吹を捉えることに成功している。
 映画は、このライブ映像だけでなく、準備段階やインタビュー(日本の驚きのTVインタビュー映像も!)などの過去のフッテージなどを構成している。 「これは、ドキュメンタリー映画じゃない。パフォーマンスを素材とした作品なんだ。もちろん、ライブコンサートをそのまま伝えることは不可能だ。でもそれに限りなく近いイメージを作り、ディティールを伝えることで“ポエトリー・イン・モーション”を伝えることができると思ったんだ。フレームの中の動きでステージのライブパフォーマンスに迫れると思ったんだよ」
 被写体としてだけでなく、プロデューサーでもあるミックも、「これはふつうのライブ映像じゃなくて映画だ。まったく別ものなんだよ。あの夜が、琥珀のようにフィルムの中に封じ込められているんだ」と巨匠とのコラボレーションの成功に満足げだった。  

文=立田敦子




2008年02月

直前情報! バート・バカラック来日公演がいよいよスタート


バート・バカラック

【バート・バカラック来日公演】
【出演】
[指揮・ピアノ・ヴォーカル]バート・バカラック
[オーケストラ]東京ニューシティ管弦楽団/ザ・バート・バカラック・バンド
[シンガー]ドナ・テイラー/ジョン・パガーノ/ジョシー・ジェームス

【日程】
2月16日(土)、17日(日)東京国際フォーラム ホールA
20日(水)グリーンホール相模大野(神奈川県)
22日(金)フェスティバルホール(大阪府)
S席¥12,000 A席¥10,000
【問い合わせ】
2月16、17日公演 ディスクガレージ TEL 03-5436-9600
2月 20日公演 チケットMove TEL 042-742-9999
2月22日公演 キョードーチケットセンター TEL 06-6233-8888

イープラス
http://sp.eplus.jp/burt/index.html  

 2月10日、第50回グラミー賞が発表されたが、その前日の9日、功労賞としてバート・バカラック、ザ・バンド、ドリス・デイ、キャブ・キャロウェイをはじめ、クラシックのバイオリニスト、イツァーク・パールマン、ジャズのドラマー、マックス・ローチ、ブルーグラスのバンジョー奏者、アール・スクラッグスが表彰された。そして、2006年の新作『アット・ディス・タイム』での授賞に続いて通算7度目のグラミー授賞の栄誉に輝いたバート・バカラックが、受賞直後のこの16日(土)から11年ぶり4度目の来日公演を行う。特筆すべきは、今回はバカラックのかねてからの要望がかない、フルオーケストラによるコンサートが初めて実現したことだ。これまでの来日公演でも最小限の管弦楽は入れていたが、バカラック特有の繊細で緻密なハーモニーがフル・ストリングスで聴ける機会は、もうこれで最初で最後かもしれない。

 『アット・ディス・タイム』では現アメリカ政権への批判を表明するなど、これまでラブ・ソングばかりを手がけてきたバカラックが新しい境地を示したものとして話題を集めたが、今回の来日公演のプログラムはこの新作と従来のレパートリーを交えたものになるという。この来日公演を前に、バカラックは次のように語ってくれた。

「もちろん、昔の曲もたくさんやります。『雨にぬれても』『アルフィー』……それに(最新作『アット・ディス・タイム』からの)新曲を加えていきます。それが今の私にとっていちばん大事なことですから。私は生涯ラブソングを書いてきて、それはそれでとても幸せなことだと思います。でも、人はつねに成長しなければダメだと思うのです。それには変化も伴うし、リスクをおかす必要もあります。ただ、以前、ローリングストーンズのコンサートを見に行きましたら、新曲の演奏が始まると、人々はトイレに向かって歩き出したんです。そのときの教訓として、(その直後の私のコンサートでは)新曲は3曲しかやらないと決めました。なぜならお客さんは『雨にぬれても』を聴きにきているのですから。求められているなら、やらなければいけないでしょう」

「私はいつも日本に行くのを楽しみにしています。ツアーのために行くことも、みなさんのために演奏することも。日本に行くと、ファンが、私自身でさえ忘れていた曲のことを思い出させてくれます。ワンダフルですね。おそらく日本のみなさんは、この私以上に、私の音楽を知っていてくださるのではないでしょうか。とても熱心なファンがいつも会いに来てくれます。長年、ずっと忠実に私のことを見守ってきてくれたことに、ほんとうに感謝しています。(今回も)できるだけたくさんの方々にお会いしたいです」

今年の5月には80歳の誕生日を迎えるバート・バカラック。コンサート直前の15日夜にはテレビ出演し、弾き語りを披露する予定もあるという(TBS『NEWS23金曜深夜便』23時30分より関東地区のみの放送。ニュース番組のため突然の変更もあり)。20世紀ポピュラー音楽のリヴィング・レジェンドの元気な姿に会えるこの貴重な機会を大切にしたい。  

文=編集部




2008年02月

時代をリードし続けるジャズ・ピアニスト、チック・コリア・インタヴュー(VOL.2)


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 『ファイヴ・トリオBOX』の構想を現実化させるためにチックが計画したのは、年が明けた2007年4月のホーム・スタジオ・レコーディングだった。 「ロスから10年くらい前にフロリダ州のクリアウォーターという街に引っ越した。都会から離れて、静かな生活がしたくなったんだ。わたしは年がら年中ツアーしているから、ゲイル(チック夫人)の住みたい土地を最優先にした。タンパから車で15分くらいの郊外にある家を選んだのは、だから彼女だ。わたしのリクエストは広い居間がある家、それだけだった。そこで、ゲイルが不動産屋とあちこちを回ってその家を見つけた」 
「広い居間」は、チックがそこをホーム・スタジオにするつもりだったからだ。 
「ほとんど手をかけず、そのまま機材を設置してスタジオにすることができた。ロスにいたときはマッド・ハッター・スタジオを持っていたんで、今度のスタジオはマッド・ハッター・イーストと呼ぶことにした」 
 このマッド・ハッター・イーストで立て続けにレコーディングされたのが、ファイヴ・トリオ・シリーズの第一弾として登場した『ドクター・ジョー〜ジョー・ヘンダーソンに捧ぐ』と、このボックス・セットのみに収録された『ブルックリン、パリ・トゥ・クリアウォーター』だ。 
『ドクター・ジョー〜ジョー・ヘンダーソンに捧ぐ』には、エレクトリック・バンドやアコースティック・バンドで名手振りを発揮したベーシストのジョン・パティトゥッチと、パット・メセニー・グループで脚光を浴びているアントニオ・サンチェスが選ばた。 
「この3人が顔を合わせたのもこのときが初めてだった。でも、最初から息もぴったりで、長年レギュラーで活動していたような錯覚を覚えた。自宅のスタジオでレコーディングしたのもよかった。時間に追われることがないし、合間に食事をしたり雑談をしたりしながら、和気藹々の雰囲気で録音することができたからね」  このレコーディングが4月13日と14日に行なわれ、次いでアドリアン・ヘラウドとリッチー・バーシュレイを呼び寄せ、17日と18日にテープが回される。 「ふたりとはこのとき初めて演奏した。ベースのアドリアンは、ジョン・マクラフリンが推薦してくれたんだ。彼が参加したジョンのCDを聴いて、これならいけると直感した。ドラムスのリッチーはわたしと同じボストン出身で、ハービー・ハンコックのバンドで演奏していたのを聴いたことがある」 
 上々の結果となったことは、彼らの演奏を収録した『ブルックリン、パリ・トゥ・クリアウォーター』と題された5枚目のCDを聴けば明らかだ。 
「わたしは、いつも若いミュージシャンとセッションすることで自分を触発させてきた。今回も、かつてスタンリー・クラークやジョン・パティトッゥチやデイヴ・ウェックルのプレイを聴いたときと似た感覚を覚えた。今後、このふたりと演奏するかどうかはわからないが、彼らにとってもわたしにとってもいい体験になったことは間違いない」 
 超の字がつくヴェテラン・ピアニストになったチックだが、いまも若いミュージシャンとセッションを繰り返すことで自身の音楽性の発展もおろそかにしていない。その成果とヴェテランとしてのキャリアの両方を伝えているのが『ファイヴ・トリオBOX』ではないだろうか。  

文=小川隆夫




2008年02月

仏像? 遺跡? 裸の石井竜也を感じられる達磨の展覧会


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「顔魂~KAODAMA~」 
石井竜也展覧会/TATUYA ISHII EXHIBITION 2008 
 
会期:開催中~2/17(日) 
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52F) 
開館時間:10:00~20:00、金曜~22:00(入館は閉館30分前まで) 会期中無休
入館料:一般1500円
お問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP http://www.t-stone.com/  

 アーティスト・石井竜也の活動は、ミュージシャン、映画監督、プロデューサーなど、まさに多岐に渡っている。そんな彼が渾身の力で作り上げた、“顔魂”の展覧会が、1月30日~2月17日までの約20日間、森アーツセンターギャラリーで開催される。“顔魂”とは、絵つけ前の達磨に粘土を重ね、塗装を施した、石井独自の立体作品。この“顔魂”に込められた、石井の熱い思いを聞いた。 
「きっかけは、9.11同時多発テロのボランティア活動で、エクトル・シエラというアーティストから絵つけ前の白い達磨をもらったことなんです。この達磨にサインをして欲しいと。でもそれだけじゃつまらないからって、余っていた粘土をボコボコくっつけて、塗装してみたんです。そしたらこれがおもしろかった! それ以来、ここ3年間とりつかれたように作っています。ちなみに、すべての作品に名前はつけていません。というのも、作品は人の目に触れたら、僕のモノではないんですよね。だからご覧になった方が、勝手に"ヨッチャン"とかつけてくれればいいかなと(笑)。ただ『太陽』だけには名前をつけました。これは薬師寺に奉納させていただいたんですが、人類が抱える問題、地球温暖化について考えた時、太陽にはこのまま優しい顔で見守っていただきたいなと。そんな思いが、この『太陽』には込められているんです。 
 なんかね、“顔魂”に関しては、自分が作っているというよりも、達磨に作らされているような気がするんですよ。これは芸術? 遺跡? はたまた信仰や宗教のような…。普段、歌の世界なんかにいると、いろいろ取り繕うことが多くて、自分の内面性まで隠していることが多いんです。でもモノを作るっていうのは、自分が裸にならないと出来ない。だからこの展覧会も、自分の作品を見せるって感覚よりも、自分の恥ずかしい内面を全部並べているような…。今は、非常に気恥ずかしいというか、なんとも言えない不思議な気持ちでいっぱいです」 
 石井の手により、新たな息吹を吹き込まれた達磨。それは、石井自らの内面が色濃く投影されたもの。これまでのアーティスト・石井竜也にはない裸の石井竜也が、そして見たこともないアートが、ここにはある。  

文=野上瑠美子




2008年02月

ジェイク・シマブクロがウクレレで奏でる日本の心。待望のCD化、そして、伝説のライブ、再演も決定!!


news_jake.jpg 一期一会 -ICHIGOICHIE THE MUSIC-
ジェイク・シマブクロ
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
EICP936 ¥2,948(税込)2/20発売

ジェイク・シマブクロ 一期一会 コンサート・ツアー 2008
2月23日(土)東京 オーチャードホール他
INFO http://www.jakeshimabukuro.net/  

 ある時は超絶早弾きウクレレ奏者、またある時は、ハワイ州観光局のイメージキャラクター、そして大ヒット映画『フラ・ガール』のサウンドトラックを手がけるなど、何かと日本とハワイの架け橋となって活躍しているジェイク・シマブクロ。彼のそんな”架け橋”としての役割がはっきりと現れたのが、昨年9月に行われたコンサート「一期一会」だった。
 チケット発売と同時にソールドアウトとなり、一夜限りの超プレミア公演となったジェイク・シマブクロの「一期一会コンサート」。これは日本人の血を引き、ハワイで生まれたウクレレ・アーティスト、ジェイク・シマブクロが日本の楽曲だけを自分自身のアレンジによって演奏する、という異色のコンサート。「さぼてんの花」(チューリップ)、「秋桜」(山口百恵)、「見上げてごらん夜の星を」(坂本九)「ロビンソン」(スピッツ)「雪の華」(中島美嘉)…など、童謡、歌謡曲、フォーク、ニューミュージックなどのジャンルにとらわれず選んだ日本の名曲たちが演奏された。彼自身も「人生で一番緊張した」というほど自分の魂を吹き込んで一曲一曲演奏する姿は、彼の日本への愛情や想いがしっかりと込められていて、来場者の心を熱く温かくさせたのだった。
 そんなコンサートの興奮も醒めやらぬなか、コンサートと同じ「一期一会」というタイトルを冠した全曲日本楽曲のカバー集のリリース、そして、再演を熱望されていた「一期一会コンサート」が全国ツアーとなって帰ってくることが決定した。
 指先が見えないほどのウクレレの超絶早弾きの技術だけでなく、音楽を奏でる”心”も年を重ねる毎に成長させているジェイク・シマブクロ。心を振るわせる彼の演奏は必見だ。  

文=代田橋郁子




2008年02月

時代をリードし続けるジャズ・ピアニスト、チック・コリア・インタヴュー(VOL.1)


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 チック・コリアが5種類のピアノ・トリオによる最新レコーディングをボックス・セットにまとめた。題して『ファイヴ・トリオBOX』は、すでに9月から日本でのみリリースが始まった4枚のトリオ作品に、もうひとつのトリオ・アルバム、それにそれぞれのレコーディングで残された未発表演奏集を1枚加えた6枚組のセットである。
「ファイヴ・トリオの構想は偶然のことから生まれた。最初はアルバム化する考えはなかった。たまたま2006年の1月にニューヨークで開催されたIAJE(インターナショナル・アソシエーション・フォー・ジャズ・エデュケーション)での演奏を、いつものように記録として録音したのが発端だった」
 ここしばらく、チック・コリアは専属エンジニアのバーニー・カーシュに、これはというライヴのときは録音をさせている。このときは、エディ・ゴメスとジャック・デジョネットのスペシャル・トリオだった。それもあって、ロスからカーシュを呼び寄せたのである。
「これが、思いのほか内容がよかった。そこで、アルバムにして発表しようかということになった。そのときの演奏を収めているのが『マイルストーンズ〜マイルス・デイヴィスに捧ぐ』だ」
 これは日本でのみの先行発売である。チックのマネージャー、ビル・ルーニーは別のことを考えていた。
「ビルは、ほかにもトリオで録音したテープがあったことを思い出したんだ。どうせなら、それも一緒に出したいってね」
 ルーニーの胸をよぎったのは、2005年8月にワシントンのチリンで実況録音したクリスチャン・マクブライドとジェフ・バラードのトリオによる演奏だった。
「チリンのワインセラーで演奏したものだった。星空の下で、そのときのわたしたちはセロニアス・モンクの曲なんかを演奏した。3人が一堂に会したのはこれが初めてだった。それで、これもバーニーに頼んで録音しておいたんだ」
 『モンクス・ムード〜セロニアス・モンクに捧ぐ』として発売されたのがこのときの演奏である。
「ニューヨークでのライヴから3〜4ヵ月が過ぎたころに、生まれ故郷のボストンにあるバークリー音楽大学に招待されて行なった演奏が3っ目のものになった。再びエディを呼び寄せ、このときはタッチ・ストーンで一緒にツアーしていたアイアート・モレイラがドラマーとして加わってくれた。これもいい演奏になる予感がしたんで、テープを回すことにした」
 ボックス・セットのプロジェクトが現実味を帯びてきたのは、このライヴ演奏(『ワルツ・フォー・デビー〜ビル・エヴァンスに捧ぐ』として発表)が予想を超えて素晴らしい内容になったからだ。しかし、ストック・テープはこれで底をついた。そこでチックはニュー・レコーディングを企画する。(続く)  

文=小川隆夫




2008年02月

ジミー・ペイジ記者会見 保科好宏


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 世界中のロック・ファンが注目した、昨年12月10日の一夜限りのリユニオン・コンサートから50日。レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジが緊急来日し、あの日以来、全世界初の公式記者会見をパーク・ハイアット東京、ボールルームで行なった。 
 昨年11月にリリースされたリマスター・ベストと6曲のCD初収録曲を含む傑作ライヴ『永遠の詩』が、オリコン・チャートで2枚同時にベスト10入りという14年ぶりの快挙を成し遂げた直後とあって、会場に集まったメディア関係者は約200人。英国では昼用の正式礼服として知られるフロックコートに身を包んだジミー・ペイジが颯爽とステージに登場した瞬間に始まった総勢50名のカメラマンによるフォト・セッションに続き、約45分間の質疑応答が行なわれた。 
 ロンドンでコンサートを観た際にも、90年代に比べかなり身体が絞れていたことは遠目からでも分かったが、目の前のジミー・ペイジはまるで70年代のような予想以上にスリムな体型に戻っていたことに、まずは誰もが驚いたはず。しかもそれだけでなく終始上機嫌で笑顔を絶やさず、実に健康そうに見えたことに現在の好調さと今回の再結成に賭けた並々ならぬ想いが伝わってきた。 
 そんな今回の記者会見で興味深かったのは、最初に“アーメット・アーティガン・トリビュート・コンサート”の誘いを受けた際、ロイヤル・アルバート・ホール(約6千人収容の会場)2日間で、50分の演奏時間というオファーだったことと、メンバーでミーティングをする内に、やるからには充分にリハーサル時間を設け、もっと長時間のステージを務める本格的なライヴをやりたいという願望が出てきたという話だった。
 そしてジョン・ボーナムの息子、ジェイソンを加えた4人で約20年ぶりにリハーサルで音を出した際、最初から特別な手応えを感じたというエピソードや、コンサートはとても楽しく満足いくものになり、充実感を感じたというポジティヴな感想だった。 
 そうなればファンにとって唯一最大の関心事は、日本公演を含むワールド・ツアーはいつから始まるのかということ。これに関しては、今年の9月までロバート・プラントの仕事のスケジュールが入っているため、すぐにはやれないとの答えで、本格的な再結成ワールド・ツアーの噂を否定も肯定もしなかった。と言うよりもこの件に関するジミー・ペイジの発言の端々に、ワールド・ツアーをやりたいという強い想いが感じられたことで、恐らく今年の秋以降に必ずツアーを行なうに違いないという確信に似た思いは、この会場にいたほとんどの関係者が抱いたに違いない。 
 今回の緊急来日記者会見で期待されたワールド・ツアーの発表が無かったのは残念ではあったが、少なくともジミー・ペイジがレッド・ツェッペリンとしてのツアーに意欲的なことが分かっただけでも、全世界のロック・ファンには何よりのビッグ・ニュースに違いない。  

文=保科好宏




2008年01月

ライブペインティングが語るものとは…?!岡本太郎記念館『MAYA MAXX のさようなら』展開催中!


news_maya.jpg 『MAYA MAXX のさようなら』展
会期:2008年1月17日〜4月20日
 ※公開制作は〜1月27日(日)まで
会場:岡本太郎記念館(表参道駅から徒歩5分)
会館時間:午前10時〜午後6時(入館は5時30分まで)
入館料:一般600円 子供300円
お問合せ:岡本太郎記念館03-3406-0801
HP:http://www.taro-okamoto.or.jp/  

 よしもとばななや山田詠美の小説の表紙を始め、CDジャケット、絵本、などの作画から、映画『ハチミツとクローバー』で蒼井優演じる”はぐみ”が描く劇中作品まで、あらゆるステージで人の心をすっと掴む愛らしい作品を多く生み出している画家MAYA MAXXが2008年、活動の拠点を日本から海外へと移すという。  その移住の話を聞いた岡本太郎記念館館長の平野暁臣氏は、生前から岡本敏子さんと親交のあったMAYAさんに「日本最後の個展」を依頼。そして実現したのが、現在、記念館で開催されている『MAYA MAXX のさようなら』展だ。
 この展覧会は、会期中に展示される作品の全てを作家が公開制作する、という企画。初日には、文字通り真っ白なキャンバスだけが置かれて制作は始まった。しかもその白いキャンバスは、生前の岡本太郎が自分の為に張り、そのままになっていたのを記念館が彼女に贈呈したもの。初日には岡本太郎のシンボルとも言える太陽の塔のモチーフを描いた大作が完成した。
 来場している人達と会話を交しながら、大小様々な作品をみるみる仕上げてゆくMAYA MAXX。その姿は、まるでお絵描きを楽しんでいる子供のようだ。
「絵を描いているときはね、自分の中から”小学3年生”の頃の自分がひょいひょいっと出てきて、好きに描いてるんだ」と言う。インクをたらす、手でこする。手も足も会場の床もインクだらけにしながら楽しそうに描く姿は、私達に何かしらエネルギーを与えてくれる。
 「いつも、子供みたいな絵を描くねって、言われるんだけど、自分にとって絵の”腕をあげる”っていうのは、自分を認めて、固定観念とか先入観をとっぱらって、自分の心に耳をすませるようになることだと思うんだよね」
ちょっとした言葉や絵を描いている彼女の後ろ姿から、来場者たちは絵の素晴らしさだけでなく、人生のヒントや楽しむエネルギーを沢山受け取っているようだった。
 今後、世界を舞台に活躍してゆくMAYA MAXXの制作現場を間近に見られるこの展覧会、絵だけでなく、彼女自身のエネルギーの息吹を感じ取れるチャンスだ。  

文=代田橋郁子




2008年01月

レッド・ツェッペリン ジミー・ペイジ来日記者会見


ジミー・ペイジ来日記者会見

 ベスト・アルバム『マザーシップ~レッド・ツェッペリン』とライヴ・アルバム『永遠の詩(狂熱のライヴ)~最強盤』のプロモーションのために来日したレッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジが、1月28日に都内で記者会見を行った。12月10日の再結成ライヴ後、レッド・ツェッペリンのメンバーが記者会見を行うのは世界初ということで、会場にはおよそ200人のメディア関係者が詰めかけた。 

――昨年は、11月に『永遠の詩』と『マザーシップ』の発表、そして12月にはレッド・ツェッペリンの再結成ライヴと、レッド・ツェッペリンにとって特別な1年でしたね。

「『永遠の詩』を79年に公開したときには、大都市の映画館ではサラウンドシステムで聴くことができたかもしれませんけど、おそらく、郊外の多くの小さな映画館ではモノラルの状態で上映されたのではないかと思います。今回のDVDでは(デジタル・リマスターと5.1サラウンドで)プラスアルファーの要素を加えることができました。またサウンドトラック盤では、未発表の曲(6曲)を加えることによって当時のライヴの全曲が収録されました。これで、73年に私たちがマジソン・スクエア・ガーデンでどのようなショーを行っていたのかをみなさんにも観ていただき、聴いていただいて、(その全容が)わかっていただけるのではないかと思います」

「また『マザーシップ』では、アートワークも含めて、それまでのベストアルバムでは不満に感じていたことを改めることができました。再結成ライヴも含めて、たしかに昨年は、いろいろなことがあった1年でした」

――12月の再結成ライヴについて、リハーサルも含めて感想やエピソードをお聞かせください。

「ロバート・プラント、ジョン=ポール・ジョーンズ、ジェイソン・ボーナム、そして私の4人は、1987年、アトランティックレコード40周年記念コンサートのときに、すでに一緒に演奏したことがありました。ジェイソンは今では40歳ですよね? たしかにあれは20年前の出来事だったんですよね……。それから「ライブエイド」のときにもレッド・ツェッペリンとして再結成ライヴを行いました。ただ、あのときはジェイソンではなくて、それまで会ったこともないドラマーでした。あれだけの大きなイベントにもかかわらず、与えられたリハーサルの時間はわずかで、そのドラマーとリハーサルをやったのは1時間だけでした。そのときは、まず、「ロックンロール」のイントロを教えるところからはじめなきゃいけなかったんです(笑)。想像してみてくださいよ、あの曲をプレイするのがどれほど難しいかということを」

「昨年の始め、マネージャーから、ロイヤル・アルバート・ホールで2日間チャリティショーをやる企画があるけど、レッド・ツェッペリンとして参加しないかという提案をされました。そのときは、ぜひやりたいと答えましたが、リハーサルの時間をたっぷりと取ることを条件としました。重要だったのは、ジェイソンを含む4人がリハーサルに集まるということでした」

「リハーサルを毎週やるたびに新鮮な感触を得ていました。これだけの長い間の空白があったにもかかわらず、とても楽しくできました。(メンバーと演奏すると、そこにはなんらかの)ケミストリーが起きて、いいものができているな、と実感することができました。すべてが順調で、リハーサルを楽しみにするようになっていました。しかし、まさに好事魔多しで、いちばん大事なときに私が指を3カ所骨折してしまい、2週間、ショーを延期せざるをえなくなりました。しかし結局、ショーそのものは、とても楽しく終えることができました。

――レッド・ツェッペリンの来日公演の予定はありますか?

「日本だけではなく、ワールドツアーの可能性ということについてですが、昨年のO2アリーナでのショーは1回限りのものでしたが、そのために私たちは、ワールドツアーを行ってもおかしくないぐらいの時間と労力を費やしました。ただ、ロバート・プラントが、この9月まで他のプロジェクトにかかわっているので、レッド・ツェッペリンとしてのツアーがあるのかどうか、ということは今の段階では申し上げられません」

――これまでにさまざまなかたちで「ベストアルバム」が出ていますけど、ファンとしてはそうしたものが出るたびに、買わなくてはいけないと思ってしまいます。出るたびに買わなくてはいけないコンセプトがそれらの作品にはあるのでしょうか。

「いや、そう思う人は買わなくていい。ぜんぜん、買わなくていいんですよ(笑)。ただ、たとえば『アーリーデイズ』などは、音楽的には問題ないのですけど、アートワークの面では自分たちではあまり気分がよくなくて、もっといいものにしたかったのです。たしかに『グレイテストヒット』と名づければ、実際にはヒットしたものでなくても売れるかもしれません、そういうやり方もあります。しかし、僕たちは、今回はまったく新しい作品を出したと思っています。ただ、買いたくなければ買っていただかなくてけっこうです(笑)」

記者会見中にはサングラスをはずし、余裕たっぷりの表情で質疑応答に応じていたジミー・ペイジ。2枚のアルバムの好調と再結成ライヴの成功に、すっかり往年の自信を取り戻したようだった。会見の最後には「再結成ライヴをロンドンまで見に行った沢尻エリカという若い女優に何かコメントをいただけますか?」という質問に対して、とまどいの表情を浮かべながら「……別に」と答え、場内の爆笑を誘っていた。  

文=編集部




2008年01月

バンドネオンの貴公子、小松亮太が初のコラボ・アルバムをリリース!


cd_komatu.jpg Collaborations!/小松亮太
ソニー・クラシカル/ SICC815 ¥2,940(税込) 

 本場アルゼンチンでも「若き日のピアソラのようだ」と認められ、常に日本のタンゴシーンをリードするバンドネオン界の逸材、小松亮太。 14歳にして、その神秘的な演奏法と音に導かれ独学でバンドネオンを弾き始め、クラシックなタンゴの楽曲や演奏法にこだわらず、常に観客の予想を上回る演奏を目指して活動をしてきた彼が、デビュー10周年を記念して初のコラボレーションアルバムをリリースする。
 このアルバムでは、小松亮太自身が尊敬するアーティストたちを集め、タンゴという枠を大きく超えた異色のコラボレーションを実現させた。日本ジャズ・ピアニストのアイコン小曽根真。映画『フラ・ガール』のテーマソングでおなじみウクレレ・プレイヤーのジェイク・シマブクロ。日本で初めての太鼓独奏者であり、ベルリン・フィルとの共演など世界的に活躍する、林英哲。ボサノヴァ、ショーロ、サンバ、バイヨン…ブラジルのグルーヴを変幻自在に表現する天才ギタリスト笹子重治。そして、女優としてはもとより様々な分野でプロデュースワークも展開する山口智子が詩を朗読…など、あらゆるジャンルから一流のアーティスト達を集結させることとなった。しかも、今回のアルバムでは初めて全楽曲の制作を小松亮太が担当。プレイヤーとしてだけでなく、ソング・ライターとしての新しい扉が開かれた記念すべきアルバムになっている。
 また、2月29日(金)に行われる東京オペラシティでのコンサートではタンゴの偉大な巨匠アストル・ピアソラの没後15年を記念して、ピアソラの幻のオラトリオ《若き民衆》を日本で初演奏にも挑戦するという彼。
 日本とアルゼンチン、伝統と新しい試み。あらゆる要素をとけ込ませて「自分にしか表現できないタンゴの世界」を常に広げ続ける小松亮太。10周年となる今年が、今後の活動の大きな中継地点となるはず。2008年の彼を注目したい。  

文=代田橋郁子




2008年01月

これぞジャズの醍醐味! 守屋純子オーケストラ公演


守屋純子 【公演情報】
守屋純子オーケストラ“Groovin’ Foward”
<出演者>
守屋純子(p,arr)、納浩一(b)大坂昌彦(dr)
近藤和彦(as,ss),緑川英徳(as),小池修(ts)
アンディー・ウルフ(ts)、宮本大路(bs)
片岡雄三、佐藤春樹、パット・ハララン(tb)、山城純子(b-tb)
エリック・ミヤシロ、木幡光邦、奥村晶、高瀬龍一(tp)
スペシャル・ゲスト 寺井尚子(vl)

有楽町朝日ホール(有楽町マリオン11階)
2008年1月30日(水)
開場:18:00 開演:18:30
指定席 ¥6,000(税込)/ 学生席 ¥3,500(税込)
問い合わせ サンプライズプロモーション東京 0570-00-3337

 ビッグバンドは、ジャズの原点であり、またジャズの楽しさ、醍醐味をもっともよく伝える形態だが、大編成という点から楽団を維持することがむずかしく、プロの世界ではどんどん少なくなっているのが現状だ。また、優れたビッグバンド・リーダーや作編曲家も世界的に少なくなってきている。早稲田大学のビッグバンド、“ハイソサエティーオーケストラ”出身の作編曲家兼ピアニストの守屋純子は、1997年のプロデビュー以来、才能あるビッグバンド・リーダーとして、国内外で注目を浴び、また支持されている存在だ。2005年には「セロニアス・モンク・コンペティション」に日本人として初めて優勝したということからもその実力は折り紙つき。
 その守屋純子が率いるビッグバンド公演が1月30日(水)、東京・有楽町朝日ホールで行われる。ピアノの守屋を含めてトップミュージシャン16名が、それぞれの多忙なスケジュールを調整して一堂に会するさまは壮観で、ビッグバンドならではのダイナミックでゴージャスな表現が聴きどころとなるだろう。またヴァイオリンの寺井尚子もゲストで参加する予定。守屋のオリジナル新曲とスタンダードナンバーからなる今回の公演のテーマは“Groovin’ Foward”。「今の音にこだわりたい」と語る守屋のビッグバンドがどんなサウンドを奏でるか、おおいに期待したいところだ。
また1月23日には、守屋の過去のアルバムが2枚再発売される。1枚は97年のデビュー作『マイ・フェイヴァリット・カラーズ』。オクテット(8人編成)によるNY録音盤で、ブルーノートレーベルをはじめさまざまな名盤を手がけた伝説の録音エンジニア、ルディ・ヴァン・ゲルダーによる録音だが、今回の再発のリマスターもそのヴァン・ゲルダー自身が行い、ボーナス・トラック1曲を収録しての再発となる。
 もう1枚は、守屋のビッグバンドジャズへの能力を世界に知らしめた話題作『シフティング・イメージズ』。デューク・エリントンをはじめ、チャールズ・ミンガス、セロニアス・モンク、ギル・エヴァンスなど、ビッグバンドジャズの偉大な先達へのオマージュとともに、これからのジャズの方向性を示したものとして、国内外で高く評価されたアルバム。今回の公演と合わせて、日本が誇るジャズ・ジニアス、守屋純子の世界にあらためて触れてみたい。  

文=編集部




2008年01月

上原ひろみインタビュー チック・コリアとの共演がついにCD化!


news_uehara.jpg チック・コリア&上原ひろみ『デュエット』
ユニバーサル UCCO-9181初回限定盤2CD+DVD¥3,500(税込)/ UCCO-1034/5 通常盤 2CD¥3,200(税込)

 昨年の9月24日~26日、ブルーノート東京で日米屈指のジャズ・ピアニスト、チック・コリアと上原ひろみによる夢の共演ライヴが実現した。そのときの演奏が2枚組ライヴ・アルバム『デュエット』として1月30日に発売される。

 上原ひろみがチックと出会ったのは彼女が17歳のとき。「わけもわからず、ただラッキーなだけだった」と言うその初対面から10年後の2006年、ライブイベント『東京ジャズ』で再会を果たした2人。10年分の想いをピアノに託し「やっとちゃんと会話(演奏)が出来るようになったと実感した」と上原は言う。ライヴ盤のアイデアはこの直後にチックから飛び出した。
「“2人の化学反応を音に残そう”と。もうビックリして“今アルバム作るって言ったの?”って聞き返したくらい(笑)」
 それから1年後ついにその日が来た。演奏曲は2人のオリジナルの他、ジョージ・ガーシュウィン、セロニアス・モンク、ビル・エヴァンス、アントニオ・カルロス・ジョビン、意外にもビートルズまで選曲された。
「ライヴの1カ月前にチックのやりたい曲のリストがメールで来たんです。ビートルズは“最近ハマっているから”とのことで、もちろん私も好きだから即OKして。逆に私からはチックの「ウィンドウズ」と「ハンプティ・ダンプティ」を是非やりたい、と。どれも2人の好きな曲ばかりです」

 3日間の演奏での決めごとはセットリストを当日に決めたのみ。演奏の長さやどちらがどこを弾くなどは何も決めず、感性の赴くまま演奏された。これぞジャズ。アドリブ/インプロビゼーションの醍醐味が存分に味わえる。
「CDには3日目の演奏を中心に収録しています。イントロをどちらが弾くとかも何も決めていなかったから、1日目はだいたいチックから弾き始めて、2日目はチックが水を飲んでいる隙を見て私が先に弾き始めちゃうこともあった(笑)。“こんなのはどう?”と思ったプレイに予想外の粋な音が返って来たり、そんなチックの弾く1音1音をパクパク食べて成長させてもらった感じです。1つのキャンバスに2人で絵を描いたような作品ですね」
 丁々発止のピアノ・バトルではなく“会話”だった。実際にCDから伝わって来るのは、張り詰めた空気感よりも楽しみながらプレイする様子だ。会話を楽しむようにメロディを奏でる、まるで歌うように。そんなところから『デュエット』とつけられた。
 足かけ10年強の2人の交流から生まれた1枚。ジャズ・ピアノの魅力に満ち溢れている!  

文=榑林史章




2007年12月

アーチャー・プルウィット(THE SEA AND CAKE)インタビュー


アーチャー・プルウィット(THE SEA AND CAKE)

 ザ・シー・アンド・ケイク(=海とお菓子)、なんて不思議な名前のバンドがデビューしたのは93年のこと。彼らはジャズ、ボサノヴァ、ソウルなど、さまざまな要素を巧みにブレンドしつつ、独自のサウンドを完成させていった。4人のメンバーそれぞれがサイド・ユニットを持ち、写真家や画家としても活躍しているのもバンドのユニークなところだが、なかでもギタリストのアーチャー・プルウィットはコミック作家としての横顔も持つ才人。まずはバンドの最新作『エヴリバディ』について、こんな風に語ってくれた。

「今回のアルバムは、初期の頃に帰ってバンド・サウンドにフォーカスしたんだ。最近はスタジオでセッションしながら作ることが多かったけど、今回はしっかり曲を作ってからレコーディングに挑んだ。初めてプロデューサーとミキサーを全て外部に頼んだのも、メンバー全員が自分のプレイに専念できるようにするためなんだ」

 なんでもレコーディングは、新人バンドのように合宿して行われたらしい。 「みんなでコメディー番組を観て大笑いしたり、朝までラップトップを使ってDJショウをやったりして、夜も寝ないでわいわいやってたね。それで朝、フラフラしながらコーヒーで目を覚ましてスタジオに入る、みたいな感じかな(笑)」

 そうやって4人が団結して、バンドを意識することで生まれた〈みんな(エヴリバディ)の歌〉。演奏に集中することで生まれた躍動感は、キャリア10年を越えるバンドとは思えない瑞々しさだ。本作を通じて、バンドは新しいスタート地点に立ったのかもしれない。その勢いに乗って、ヴォーカルのサム・プレコップによる初めての写真集「PHOTOGRAPHS」が刊行されたが、アーチャーのコミック作家としての活動も見逃せない。なにしろ音楽を始める前から、彼にとってコミックは特別な存在だったのだ。 「小さな頃から、ずっと絵を描いてきたんだ。今でも憶えているのは週に二回、兄と森を抜けてコミックを買いに行ったことだね。買ったコミックは、自分たちで作った専用のブックケースに入れて大切に読んでた」

 そんなアーチャーの代表作といえば、どんなヒドいことをされても「ハハハ!」と笑い飛ばす『SoF'BoY』。昔、飼っていた猫とバンド仲間からヒントを得たというユニークなキャラクターだ。ポップなタッチのなかに、ちょっぴりダークな面も垣間見える物語は、アーチャーの音楽と通じるところもあったりして。 「音楽はコードを組み合わることでひとつの曲になる。コミックもスケッチやいろんな要素がだんだんと物語になる。いろんな要素を積み上げてひとつのストーリーにしていくという意味では、音楽もコミックも一緒なのかもしれないね」

 柔らかな物腰で、ロックとコミックの世界を自在に行き来するアーチャー。来年にはソロ新作も予定されているらしく、その魅力溢れるファニーな世界はますます広がっていきそうだ。  

文=村尾泰郎

「PHOTOGRAPHS」と「SOF'BOY AND FRIENDS」についての問い合わせはこちら。
Presspop Gallery http://www.presspop.com/




2007年12月

読者プレゼント アーメット・アーティガン・トリビュート・グッズ 


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大成功に終わったレッド・ツェッペリン再結成公演を記念して、e-days読者の皆様に「アーメット・アーティガン・トリビュート・グッズ」を抽選で総計19名様へプレゼントいたします。


貴重なポール・ロジャースとサム・ムーア(元サム&デイブ)の直筆サイン付記念本や、アーメット・アーティガン・トリビュート Tシャツ 3名様、マグカップ 2名様 、レッド・ツェッペリン特製バッジ 5名様、特製ステッカー 5名様などファンにはたまらないアイテムになっております。

応募方法や締め切りなど、詳しい内容は 
「読者プレゼント」ページにて。

多数の応募 おまちしております。



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2007年12月

ジャズ界のカリスマベーシスト、マーカス・ミラーが来日中!


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 ジャズ/フュージョン界の大御所ベーシスト、マーカス・ミラー。音源では緻密なサウンドに定評のあるマーカスだが、現在日本公演中のライブではワイルドかつ熱狂的なサウンドで会場をヒートアップさせている。東京と大阪はまだ間に合うのでぜひ、ファンキーでジャジーなグルーヴを体感してほしい。 
 
■マーカス・ミラー来日公演スケジュール 
12/13(thu)~12.17(mon)ビルボードライブ Tokyo 
12/19(wed)~12.21(fri)ビルボードライブ Osaka 
(問)ビルボードライブ www.billboard-live.com  
 
そして、昨年リリースされたリーバイスとのコラボアルバム『Levi's® BLACK PRESNTS アナザー・サイド・オブ・ミー〜セレクションズ・オブ・マーカス・ミラー』に続き、今度はマーカススペシャルモデル『Levi's® BLACK featuring MARCUS MILLER Special Model』というジーンズが発売! 
こちらをe-days読者にプレゼント予定です。詳細は近日UP予定なので、お見逃しなく。    

文=編集部




2007年12月

ビッグ・オルガン・トリオ・インタビュー「僕らはロックなんだ!」


ビッグ・オルガン・トリオ

 ビッグ・オルガン・トリオのサウンドは、これまでのどのオルガン・トリオとも違う。ひとことで言ってラウド。まるでギターのようなオルガンとファンキーなリズム・セクション、そして、すべてインストなのにもかかわらず、まるでヴォーカルが入っているかのような歌心。渋谷クラブクアトロでのサウンド・チェックの合間に、マイク・マンガン(ds/写真中央)とバーニー・バウアー(b/写真左)、ブレット・マッコーネル(ds)の3人に話を聞いた。

 「僕が影響を受けたのはキーボード・プレイヤーではなくて、ジミ・ヘンドリックスやスティーヴィ・レイ・ヴォーンなんかのギタリストなんです」と言うマイクは33歳。テレビ番組の音楽をつくったりセッション・ミュージシャンとしても活躍するプレイヤーだ。同じく33歳のバーニーと、ひとつ年下のブレットの二人もセッション・ミュージシャンである。
 そのマイクのB-3は1960年に製造されたオリジナル・タイプのハモンドで、プリアンプはトランジスタではなく8つの真空管を使ったもの。このビンテージ・オルガンをさらに改造し、ワウその他のエフェクトを接続してレスリー・スピーカーに送ることで、あの攻撃的ながらも温かいサウンドを生み出しているのだという。
 「僕の奏法の特徴としてはなんといってもワウですけど、それ自体はそんなに新しいわけでもないです。たとえばジミー・マグリフはドローバーをつかってワウ効果を出していたし、ハモンドの歴史を見ていくと、いろんな奏者が新しい音を求めていろんな奏法を試していたことがわかる。そういうのがすごくクールだと思うから、やっぱり追求していきたいんですよ」

 ビッグ・オルガン・トリオのホームページにはこれまでのライヴの曲目がすべて掲載されているが、よく見てみるとバンド結成当初から3年の間に、カバー曲がものすごく増えているのがわかる。マイクは言う。
 「このバンドをはじめたときに、何かほかのオルガン・バンドとは違うことをやろうと思ったんです。メデスキー、マーティン&ウッドや、ジミー・スミス・トリオ、グラント・グリーン・トリオ……彼らとビッグ・オルガン・トリオの何が違うかというと、僕らはロックが好きだったということ。だから、ロックのカバーをいっぱいやろうと。ほとんどのトリオはジミヘンの〈マニック・ディプレッション〉をファンキーなニュー・オリンズ・スタイルでカバーするけど、僕らはもっとオリジナルに近い、ラウドな感じで演奏するでしょ? むしろオリジナルよりもうるさいぐらいに(笑)。もちろんジミー・スミスのソウル・ジャズもやるけど、ジェーンズ・アディクションの曲やエアロスミスの曲など、オルガン・トリオでは普通は聞けない曲を聞かせたいんです」

 インプロビゼーションを多用しながら長丁場のライヴをしょっちゅうこなさなければいけないという、ジャム・バンド・シーンならではの事情もカバーが増えた理由のひとつだという。
 「あとは、踊れる曲をやるということ。たとえロックのカバーでも、そこがダンスフロアであることを意識したい」とバーニー。
 そのファンキーなドラミングはどういうドラマーから影響を受けたのかとブレットに尋ねてみると、ジョン・ボーナムやポリスのスチュワート・コープランド、トニー・ウィリアムズ、ジャック・ディジョネット…といろいろ名前を挙げた後に、「でも結局はAC/DCのフィル・ラッド!」という答えが返ってきて笑ってしまった。
 「ハード・ロックなのに、まるでR&Bみたいなんだ」
 まったく同意である。

 最近の本国でのライヴにはたびたびキース・エマーソンが飛び入りしたりもしているそうで、マイクはそのことを本当に嬉しそうに語る。
 「僕はキース・エマーソンにはすごく影響受けてますからね。後ろからオルガン弾くのも含めて。だけどELPの曲はカバーしにくいな…。ファンキーじゃないんで(笑)」
 インタビュー後に行われた今回のツアー最後のステージは、2バンドでの共演ということもあって約1時間強という短いものだったが、それでも十分にエキサイティングだった。ぜひとも本格的なジャム・バンド・スタイルで3時間でも4時間でも聞いていたいと、心の底から思ったのだった。  

文=野間易通




2007年12月

速報! レッド・ツェッペリン復活の日


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<セットリスト>
2007 December 10th O2 Arena in LONDON 

'Good Times Bad Times'
'Ramble On'
'Black Dog'
'In My Time Of Dying'
'For Your Life'
'Trampled Under Foot'
'Nobody's Fault But Mine'
'No Quarter'
'Since I've Been Loving You'
'Dazed And Confused'
'Stairway To Heaven'
'The Song Remains The Same'
'Misty Mountain Hop'
'Kashmir' 
'Whole Lotta Love'
'Rock And Roll'

 公の場での最後の再結成ライヴから19年ぶり。レッド・ツェッペリンが"アーメット・アーティガン・トリビュート・コンサート"のヘッドライナーとして、遂にロンドンのO2アリーナのステージに立った。19時過ぎに始まったコンサートは、パオロ・ヌティーニ、フォリナー、ポール・ロジャース、ビル・ワイマン等、アーティガン氏とアトランティック・レコード縁のアーティストが次々に登場して1〜2曲ずつ演奏。そして午後9時、映画『狂熱のライヴ』のワンシーンが巨大なスクリーンに映し出されて会場が大歓声に湧く中、デビュー・アルバムのオープニングを飾った「グッド・タイムス・バッド・タイムス」で遂にレッド・ツェッペリンのライヴが幕を開けた。終わってみれば11時10分。2回のアンコールを含めて代表曲ばかり計16曲、120分のフルセット。過去数回の再結成ライヴは数曲程度、長くても30分に満たないダイジェストだったことを考えると、今回こそ本当の意味で初の再結成と言ってもいいだろう。しかも2時間のライヴという事実が全てを物語るように、単なるお祭りでもアトラクションでもなく、予想以上にツェッペリンは本気だった。多くのファンは、期待と同時に本当に満足のいくライヴが演れるのだろうかと疑問視し、ネット上でも様々な意見が面白可笑しく語られていたが、それを全て払拭する本当に素晴らしい奇跡のようなパフォーマンスを披露してくれたのだから、僕自身、驚きを通り越して感動で目頭が熱くなったほどだ。
 当然ながらロバート・プラントは、昔のようにハイトーンのシャウトを連発することは出来ないものの、決して各曲の持ち味を損なうことないヴォーカリゼーションで、かつてセックス・シンボルとして一時代を築いた存在感をアピール。驚いたのはジミー・ペイジがほぼ70年代となんら遜色のない現役感バリバリのギター・プレイで貫禄を見せつければ、ジョン・ポール・ジョーンズの演奏は100%当時そのままの安定感だっ たのも嬉しかった。そしてジョン・ボーナムの愛息、ジェイソンの、ボンゾを彷彿させる超重量級のドラムスが、しっかりとバンド・サウンドを支えていたからこそ今回の再結成が成功したとも言えるだろう。
 いずれにしても今回のレッド・ツェッペリンのライヴを観て、失望した、ガッカリしたと言う人は、全盛期の彼らのライヴを知る人も、今回初めて体験したという若いファンの中にも、少なくともライヴ終了後の反応の中では僕が知る限り一人もいなかった。ライヴ中の終始熱狂的な会場の盛り上がりと、ライヴ終了後の帰り道のあちこちで湧き起こったシュプレヒコールのようなツェッペリンを讃える大合唱に接すれば、 今回の再結成ライヴがどれほど素晴らしかったか言うまでもないだろう。大物バンドの久々の再結成にはガッカリさせられることも少なくないが、今回のツェッペリンは良い意味で予想を覆され心底驚かされた、またロック史に新たな伝説を刻むことになるはずの最高のライヴだったことだけは間違いない。  

文=保科好宏




2007年12月

スター・ウォーズ公開30周年記念CD-BOX 特典はなんと、R2-D2 ?!


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詳しくはこちら:www.sonymusic.co.jp/starwars30/


 1978年、日本で初めて『スター・ウォーズ』が公開された。この華麗なる宇宙の冒険をきっかけにSFブームが到来、その後『未知との遭遇』『2001年宇宙の旅』などのSF映画が立て続けに大ヒットし、日本中が夢中になった。そして、2008年1月、その『スターウォーズ』の公開30周年を記念してCD-BOXが登場することが決まった。 
 発売が発表されるやいなや、大手レコード店ではDVD予約チャートの1位になっているというこのCD-BOXセット。普通の旧譜の再リリースとはわけが違う、コレクター魂をゆさぶる限定「復刻版」なのだ!! 
 ロンドン交響楽団が演奏し作曲者ジョン・ウィリアムズが指揮した当時の音源の中から、最良のマスター音源をピックアップ。DSDデジタル・リマスタリングで最高の音質で再現したサウンドトラックはもちろんのこと、公開20周年時に再編集された20世紀FOXファンファーレや未収録曲、そして、2005年にアメリカで宣伝用に限定生産された幻のベストアルバム『STAR WARS -CORELLIAN EDITION-』も収録。これまでのスターウォーズの音の歴史が、このBOXで全て網羅できる。 
 しかも音楽だけでなく、ジャケットもアナログ盤が最初にリリースされたときまま! ジャケットはもちろん、レコードのレーベル面、帯、ライナーノーツ等を可能な限り忠実に再現し、発売当時に特典として封入された、ポスターとフォトブックも、ミニチュア化して封入するという徹底ぶり。そして、公開当時の思い出にひたりながら聞くための「R2-D2」型のスピーカーもスペシャル特典としてついてくる! 
 全て限定生産というこのCD-BOX、届くのは1月…となりますが、がんばった自分へのご褒美に、クリスマスプレゼントに、予約! というのも、ありかもしれません。 
 あの頃持っていたあなたも、あの頃を知らないあなたも、スターウォーズの世界に浸れる豪華な逸品です。  

文=代田橋郁子




2007年12月

ポール・マッカートニーの歩みを完璧に網羅した決定版!


ポール・マッカートニー

Paul McCartney / The McCartney Years
ポール・マッカートニー/ ポール・マッカートニー・アンソロジー 1970-2005
ワーナー・ミュージックより発売中 WPBR-90670/2 ¥6300(税込)

Disc1
1.タッグ・オブ・ウォー 2.セイ・セイ・セイ 3.心のラヴ・ソング 4.バンド・オン・ザ・ラン 5.恋することのもどかしさ(メイビー・アイム・アメイズド)6.故郷のこころ(ハート・オブ・ザ・カントリー)7.マムーニア 8.しあわせの予感(ウィズ・ア・リトル・ラック)9.グッドナイト・トゥナイト 10.ウォーターフォールズ 11.マイ・ラヴ 12.C・ムーン 13.ベイビーズ・リクエスト 14.ハイ・ハイ・ハイ 15.エボニー・アンド・アイボリー 16.テイク・イット・アウェイ 17.夢の旅人 18.愛しのヘレン 19.別れの時 20.カミング・アップ 21.ワンダフル・クリスマスタイム EXYRAS
1.サウスバンク・ショー(エリノアズ・ドリーム)2.バンド・オン・ザ・ラン ジャケット撮影 3.ジュニアズ・ファーム 4.たそがれのロンドン・タウン 5.夢の旅人(ELSTREE)
Disc 2
1.パイプス・オブ・ピース 2.マイ・ブレイヴ・フェイス 3.ビューティフル・ナイト 4.ファイン・ライン 5.ひとりぼっちのロンリー・ナイト(ノー・モア・ロンリー・ナイト)6.ディス・ワン 7.リトル・ウィロー 8.プリティ・リトル・ヘッド 9.バースデイ 10.明日への誓い 11.ワンス・アポン・ア・ロング・アゴー 12.オール・マイ・トライアルズ 13.ブラウン・アイド・ハンサム・マン 14.プレス 15.ノー・アザー・ベイビー 16.オフ・ザ・グラウンド 17.バイカー・ライク・アン・アイコン 18.スパイズ・ライク・アス 19.プット・イット・ゼア 20.フィギュア・オブ・エイト 21.カモン・ピープル EXTRAS
1.パーキンソン(1999年TVショー) 2.ソー・バッド 3.クリエイティング・ケイオス・アット・アビイ・ロード(2005)
Disc 3 ROCKSHOW
1.ヴィーナス・アンド・マース 2.ロックショー 3.ジェット 4.恋することのもどかしさ(メイビー・アイム・アメイズド) 5.レディ・マドンナ 6.あの娘におっせかい(リッスン・トゥ・ホワット・ザ・マン・セッド) 7.ブルーバード UNPLUGGED 8.アイ・ロスト・マイ・リトル・ガール 9.エヴリナイト 10.アンド・アイ・ラヴ・ハー 11.きっと何かが待っている(ザット・ウッド・ビー・サムシング) GLASTONBURY 12.ジェット 13.フレイミング・パイ 14.レット・ミー・ロール・イット 15.ブラックバード 16.バンド・オン・ザ・ラン 17.バック・イン・ザ・USSR 18.007/死ぬのは奴らだ 19.ヘイ・ジュード 20.イエスタデイ 21.ヘルター・スケルター 22.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド EXTRAS
レット・イット・ビー(1985年『ライヴ・エイド』より) スーパーボウルⅩⅩⅩⅠⅩ

 何を隠そうポール・マッカートニーは、その昔ティーンエイジャーだった私にとって最大のアイドルだった。つまりは熱狂的なビートルズ・ファンだったのだが、1970年に彼が突如としてグループ脱退を表明して世間を騒がせた頃には、すっかり熱が冷めていた。時はロック黄金期の幕開け・・。音楽雑誌「ミユージック・ライフ」の編集者としてロックの新しい波を追いかけることに夢中だった私にとって、その後、ポールが発表したソロ・アルバムは、いかにも甘く、素朴過ぎて聴こえた。妻のリンダをメンバーに加えたウィングス時代も、そんなわけであまり熱心に聴いたとは言えない。
 この「ポール・マッカトーニー・アンソロジー 1970-2005」は、私にとってビートルズ解散以降のポールの足跡を、改めて追体験するには格好のDVD3枚組だった。数々の独占映像と、副音声によるポール自身のコメント付きという超豪華な内容は、70年代から現在に至るポールの歩みを、ほぼ完璧に網羅しているという意味で興味深い。Disc1と2は40曲以上の代表的ヒット曲のヴィデオ・クリップ集が副音声によるポールのコメントと共に楽しめ、Disc3ではウィングス時代のワールド・ツアー、アンプラグド、グランストベリー・フェスティバル出演時という3大イベントに加え、ライヴ・エイドやTV番組出演時の映像、さらに未発表映像など、実に盛りだくさん!
 こうして改めて観ると稀代のメロディ・メイカーとして、また素晴らしいライヴ・パフォーマーとしてのポールの魅力と才能を再確認した想いだ。特に、来日が叶わなかった70年代のウィングス時代の溌溂としたステージは、やはり一見の価値がある。ロックの時代と言われた、この時代に良質なポップ・ミュージックの何たるかを主張していたように見える。ヒット曲のヴィデオ・クリップ集ではマイケル・ジャクソンと共演した「エボニー・アンド・アイボリー」をはじめ、懐かしい映像がいっぱいで、こちらは気軽に楽しめる。
 ワイド・スクリーン、リマスターのステレオ音声に加え、全曲5.1サラウンド化された音質も迫力満点。同様に映像修復と5.1サラウンド化されてDVDが発売された、ビートルズの2本目の主演映画「ヘルプ!」と共に ビートルズ・ファンにとって、この3枚組も必須アイテムになるはず。  

文=東郷かおる子
 
 

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2007年12月

大観衆を魅了したアンダーワールドのパフォーマンスが早くもCD化!


アンダーワールド

幕張LIVE CD発売決定!
『Live at OBLIVION BALL 24.11.07)』
2枚組CD 幕張メッセ(11月24日)のLIVEをフル・パック
12月22日発売 TRCI 3-4  3,990円 (税込)完全初回限定生産
www.underworldlive.com www.trafficjpn.com/underworld


 映画『トレインスポッティング』(96年)のテーマ曲に「born slippy」を提供したことで、一躍世界的なアーティストの仲間入りをしたアンダーワールド。その後も作品を発表する毎に、コアなダンス・ミュージックファンだけでなく、多くの人々を魅了してきた彼らが、5年ぶりのアルバム『OBLIVION with Bells』を携えて2年ぶりの来日公演を行った。アルバムはオリコンチャートの6位という大ヒットを記録、ライブも大阪、東京、合計3公演が大成功を収めた。なかでも予想を上回るパフォーマンスとなったのは、11月24日に幕張メッセで行われたイベン「OBLIVION BALL」。このイベントではアンダーワルド自身がパフォーマンスするだけに留まらず、イベント全体のキュレイターをつとめ、ライヴ・DJアクトのラインナップ、会場内のビジュアル、映画やアート・インスタレーションの演出など、全てのディレクションを担当。彼らの魅力を様々な角度から体感できる “アンダーワールド・フェスティヴァル”のような内容だったからだ。
 2万人のファンの見守るなか、午前1時をまわってからスタートした彼らのパフォーマンスは予定時間を大幅に超える気迫のこもったものとなり、本人達からも「今までのライヴでベスト」という言葉が飛びだすほどの、アンダーワールドの史上に残る大イベントとなった。
 その幕張メッセでの熱気が醒めやらぬ12月、彼らのパフォーマンスが完全初回限定生産でCD化されることが発表された。
  アートとエンタテインメントが一体となったビッグ・イベント「OBLIVION BALL」。会場の空気をそのままパッケージしたこのCDで、アンダーワールドの世界を隅々まで堪能してほしい。    

文=代田橋郁子




2007年12月

メディアレイピスト、宇川直宏のミュージッククリップ集がついに登場!


宇川直宏

INTOXICATING MUSIC CLIPS OF UKAWA NAOHIRO『MAD HAT LAUGHS!!!!!』宇川 直宏
KSBL-5885/DVD/2007.12.19/¥5,040(税込)

 宇川直宏という名を聞いて、頭に浮かぶ職業はいくつあるだろう。
 VJ、グラフィックデザイナー、ミュージック・ビデオディレクター、パーティーオーガナイザー、大学教授…。常に時代のエッジを歩き続けるがゆえに、数々の肩書きがその活動に追いつかず自らを”メディアレイピス”と称する男。彼のVJ20周年を記念して、これまでに制作したミュージック・クリップを集めたDVDを発売することが決定した。
 収録されるのは、Supercar、電気グルーヴ×スチャダラパー、InK、iLL、Boredoms、Tei Towa、Supercar、Back Drop Bombなど、これまで彼がディレクションしたレーベルの異なるアーティス達。レーベルの枠を超えて集められる映像、という事も日本では初の試みとなる。  ミッシェル・ゴンドリーよりも、スパイク・ジョーンズよりも早く、ミュージック・クリップというものの需要も意義もまだ定着していない頃からその活動を始め、現在にいたるまで常に自分の嗅覚で表現し続ける彼の軌跡と、アーティストそれぞれが持つ、切れ味の良い時代の感触を味わえる事ができる1枚に仕上がっている。また、副音声では、彼自信によるオーディオ・コメンタリーも収録されているというこのクリップ集、ただ見るだけに収まらず、別の楽しみも隠されているようだ。
 昨年ついに「日本を代表する現代芸術家20人」にも選出され、宇川直宏が日本のアートシーンの中核を成す事が認められた今、音楽ファンだけでなく、日本を代表するアーティストの作品集として推薦したい。  

文=代田橋郁子




2007年11月

電気グルーヴ、待望の新作「少年ヤング」は”あの頃”の香り…


電気グルーヴ

 80年代に訪れた空前のバンドブーム。多くのアマチュアバンドがひしめき合っていた頃、他の追随を許さない独特のセンスを持ったアーティストだけが集まる伝説のインディーズレーベルがあった。その名は「ナゴムレコード」。その中でも特異な輝きを放っていた電気グルーヴ、ナゴムの産みの親である有頂天のケラリーノ・サンドロヴィッチ、そして筋肉少女帯の大槻ケンジが、20年の時を超えてコラボレートする!
 大槻ケンジの半自伝的小説『グミ・チョコレート・パイン』。暑苦しくて汗臭く、”何者でもない”自分を持て余す高校生ケンゾーを中心に、恋やバンドにのめり込むアンバランスな青春がリアルに描かれた大人気小説の映画化が決定した。しかも大槻ケンジからの熱いリクエストによってナゴム時代の盟友ケラリーノ・サンドロヴィッチが監督を快諾。映画にはピエール瀧や銀杏BOYZの峯田和伸も印象的に出演し、音楽だけでなく、映像にも独特の感性が活かされている。そんな作品のエンディングをかざるのが電気グルーヴ8年ぶりの書き下ろし楽曲「少年ヤング」。言葉の端々から”ナゴム”時代の空気がただよう歌詞は石野卓球とピエール瀧の共作。ギターでBEAT CRUSADERSのヒダカトオルが参加し、甘酸っぱい青春群像のエンディングに、切なくはまる軽やかなイントロを聞かせてくれる。
 新しさと懐かしさ。今、それぞれのシーンで活躍している彼らが、”少年ヤング”だった頃の甘酸っぱさと、大人になった彼らの魅力がぐっと詰まった1曲に仕上がっている。
 現在は来春リリース予定のオリジナルアルバムのレコーディングに入っているという電気グルーヴ。1つの時代を築き上げた彼らが、新しい世界のドアが開くときがきたようだ。  

文=代田橋郁子




2007年11月

ファンク・ギターのようなB-3! ビッグ・オルガン・トリオ初来日 


ビッグ・オルガン・トリオ

JAZZ FUNK EXPO 2007
11月30日(金)18:30/21:30開演
ビルボードライブ大阪
12月1日(土)18:00/21:00開演
名古屋ブルーノート
12月3日(月)19:00開演
渋谷クラブクアトロ

 2006年末、ソウライヴで知られるヴェロアからデビュー・アルバムをリリースしたビッグ・オルガン・トリオは、今年もっとも話題を集めたジャム・バンドのひとつだ。その編成から、新しいメデスキー、マーティン&ウッド?と一瞬思ってしまうかもしれないが、音楽的にはむしろジミ・ヘンドリックスとELPとスライ&ザ・ファミリーストーンを合体させてサンタナで割ったような明快かつ怒濤のサウンドである。マイク・マンガン(org)、バーニー・バウアー(b)、ブレット・マッコーネル(ds)の3人は、これまでのどのオルガン・トリオとも違う強烈なグルーヴでリスナーを圧倒する。
 マンガンは、まるでギターのようにB-3を弾く。ディストーションをつかった太い音のソロはもちろん、アップテンポでの16ビートのカッティングまでオルガンでやってしまうのだ。圧巻は、オルガンの後ろに回っての背面弾き。ギミックの大切さもちゃんとわかってるロック野郎なのだ。
 そんな彼らが、11月末から12月の頭にかけて大阪名古屋東京をツアーする。共演はデイヴィッド・パストリアス&ローカル518。名前からわかるように、ジャコパスの甥のリーダー・バンドだ。ライヴではオリジナル曲だけでなくグレイトフル・デッドの「ダーク・スター」からドアーズの「LAウーマン」、はてはボブ・マーリーの「エクソダス」まで披露してしまうビッグ・オルガン・トリオ。待ちに待った初来日である。 

文=野間易通




2007年11月

伝説のピアニスト、ハンク・ジョーンズ・インタヴュー


ハンク・ジョーンズ

 ハンク・ジョーンズ。89歳になるピアノの巨人はいまも旺盛な創造性を発揮している。昨年の「東京JAZZ 2006」で聴かせた素晴らしい演奏。そのときは渡辺貞夫と久々のリユニオンも実現し、終了後にご機嫌な共演アルバムを置き土産として残してくれた。
 その『星影のステラ』に続く最新作が、ニューヨークの人気ジャズ・クラブ「バードランド」で残された実況録音盤。それも嬉しいことに2枚同時の発売である。『July 5th』ではスタンダード、『July 6th』ではファンキーな曲にも取り組んだ内容が健在ぶりを伝えている。
「グレイト・ジャズ・トリオが結成されてからでも30年以上が経つんだね。ときの流れは速い。自分じゃまだ10年くらいのつもりでいるからね」  ジョーンズがグレイト・ジャズ・トリオ名義でレコーディングを始めたのは1976年のことだ。オリジナル・メンバーは、彼のほかにベースのロン・カーターとドラムスのトニー・ウィリアムス。スインギーなタッチを売りものにしているジョーンズのスタイルから考えれば、先鋭的なプレイをしていたふたりとの組み合わせはかなり異色のものを思わせた。 「先鋭的なリズム・セクションと共演すること。グレイト・ジャズ・トリオのコンセプトがここにある。たとえば、最近ではエルヴィン・ジョーンズやジャック・デジョネットがメンバーだった。彼らはわたしとスタイルがまったく違う。でも、基本はオーソドックスなジャズもきちんと演奏できるプレイヤーであること。それがメンバー選びの基準だ。それで、ここしばらくはジョン・パティトゥッチとオマー・ハキムに加わってもらっている」 「東京JAZZ 2006」のステージがこのメンバーによるトリオの初お披露目だった。誰もが意外に思ったのは、ハキムの参加だろう。 「オマーはずっとフュージョン畑で演奏してきたからね。でも、彼だってバックグラウンドにはストレート・アヘッドなジャズがある。そこの部分をわたしとの演奏で引き出してみたかった。それと同時に、オマーのドラミングによってわたしも触発されたかった」
 この言葉にジョーンズの姿勢がはっきりと見て取れる。90歳近い彼だが、いまだ演奏に対して前向きな姿勢を失っていない。そのことが、こういう言葉に滲み出ている。 「最新作の2枚を聴いてもらえばわかると思うが、わたしはなにも変わっていない。変わっていないけれど、昔と同じ演奏はやっていない。そこが重要だ」  意気軒昂とはジョーンズのことを意味する言葉だ。声にも張りがあるし、演奏はそれ以上に溌剌としている。それがなにより嬉しい。これからの彼にもまだまだ期待が持てそうだ。  

インタビュー・文=小川隆夫
 




2007年11月

再びロック・シーンの最前線に戻ってきたスプリングスティーン


ブルース・スプリングスティーン

 ブルース・スプリングスティーンと言えば、白いTシャツにブルージーンズ姿で拳を振り上げ熱唱——そんな姿を思い浮かべるファンも多いはず。しかし、それは70〜80年代の最も脂が乗っていた頃のイメージ。ここ数年のスプリングスティーンは自身のルーツの一つであるフォーク・ミュージックに迫る作品をリリースするなど、明らかに年相応(58歳)の枯れた味わいを醸し出していた。
 しかし、その彼が5年ぶりに盟友Eストリート・バンドと作り上げた最新作『マジック』は、84年発表の大ヒット・アルバム『ボーン・イン・ザ・USA』を髣髴とさせるポップかつエネルギッシュなロック・アルバムだ。
 きっと、世界中のファンがこれを切望していたのだろう。米ローリング・ストーン誌が5つ星(歴史的名盤)とともに絶賛した『マジック』はアメリカ、イギリスを含む世界10ヶ国で初登場NO.1を獲得(翌週2位に落ちたものの、3週目には1位に返り咲いた)。一足遅れて、10月24日にリリースされた、ここ日本でもオリコン洋楽チャートの2位に初登場し(同総合チャートでは14位に初登場)、着実にセールスを伸ばしているそうだ。
 60歳を目前にして、再びロック・シーンの最前線に戻ってきたスプリングスティーンの姿に世界中のファンが自分自身を重ね、「青春の日よ、もう一度!」と勇気づけられているにちがいない。
 10月2日にスタートしたブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドの全米およびヨーロッパ・ツアーはチケットの発売とともに全公演がソールドアウトとなり、アメリカン・コンポーザーズ・オーケストラがプレミアム・チケットとも言える10月17日のニューヨーク マジソン・スクエア・ガーデン公演のバックステージ・パス付きのVIPペアチケットを競売にかけたところ、2万ドルで落札された。
 数年来、アーティスティックな方向性を追求してきたスプリングスティーンだが、今回の『マジック』においては商業的、あるいはショウビズ的という意味でも大きな成功を収めることはまちがいなさそうだ。
 現在、彼のオフィシャル・サイトでは最新ツアーからのライヴ映像が随時、公開中。各曲1〜2分程度だが、ツアーの熱狂を垣間見ることができる(http://www.brucespringsteen.net/news/index.html)。
 また、10月26日〜12月2日の間、スプリングスティーンを身近で撮ってきた複数のカメラマンの作品を展示した"Bruce Springsteen : The Boss Revealed"なる写真展がロンドンのプラウ ド・ギャラリーズで、開催されている(http://www.proud.co.uk/bruce-springsteen-boss-revealed-c-101.html)。
 そして、米ビルボード誌によると、『マジック』とは別の、もう1枚のアルバムのウワサも! 『マジック』のプロデュースを担当したブレンダン・オブライエンによると、リリース日は未定ながら、『マジック』の作風には合わなかった曲を、別のアルバムとしてリリースする計画が持ち上がっているということらしい。さあ、リリースはいつだ?! 
 『マジック』とともに再燃したスプリングスティーン熱は、まだまだ過熱していきそうだ。  

文=山口智男
 




2007年11月

渋谷発の音楽祭が開催!


渋谷音楽祭

 カルチャーの発信地・渋谷。そんな渋谷で今年2回目となる渋谷音楽祭が開催される。主催はNPO法人の「渋谷駅周辺まちづくり協議会」。NPOがナゼ!? と不思議に思ったのだが、渋谷の駅周辺の都市開発が始まる中、ソフトにより“人が主役のまちづくり”を目指そうと2004年に設立されたもの。
「渋谷の魅力は、なんといってもその多様性にあります。オーチャードホールからライブハウス、多数のミニシアターに能楽堂など、こんな文化的な街は他に類を見ないものです。また街に集まる世代も国籍も実にさまざま。そんな特色を活かし、人が一同に介して、渋谷のシンボルとなる文化的なものを作りたい。それが渋谷音楽祭の立ち上げであり、人による、渋谷の文化創造となっていけば」と事務局の川上さん。
 そんな考えに共感した渋谷のライブハウス26店から推薦されたアーティストが、109や丸井など、まさに渋谷を象徴する場所でライブを行う。また、今年から、マークシティではダンスも開催。多様性の街・渋谷らしく、音楽もダンスもジャンルは設けない。今年は甲斐まさひろさんをフラッグアーティストに迎え、世代やジャンルを越えたイベントを目指す。
 イベントのテーマは3 little words(ありがとう・こんにちは・ごめんなさい)。コミュニケーションを大切に、人により渋谷の街を創っていこうという希望が込められている。イベントに関わっているのは事務局のスタッフとボランティア。PR活動から運営まですべて自分たちで行っている。運営資金も協賛金によるものだ。
 「今年はサポーターの方々や協力企業も増え、知名度が上がってきている実感もあります。昨年の関係者が今年も協力してくれたり、このイベントを通して人と人が繋がっているのも感じます。今後もさらに拡げ、ゆくゆくは渋谷から世界を代表するようなフェスティバルに育って欲しいです」
昔を思い出したり、今の音楽を知ったり…。今週末は、渋谷に足を延ばしてみてはいかがだろうか。 
http://shibuon.com/  

文=編集部
 




2007年11月

ポリス、27年ぶりの来日公演!


ポリス

 ポリスは最初から「大人のバンド」だった。1978年にアルバム「アウトランドス・ダムール」でデビューした時点で、ドラムスのスチュアート・コープランドは26歳、ベースとヴォーカルのスティングは27歳、ギターのアンディ・サマーズにいたっては36歳だった。各人の音楽的なキャリアも当時、世の中を席巻していたパンク・ムーヴメントのなかで見ると、かなり豊富だった。当然、素人っぽい粗雑さが、ある種の売りになっていた他のパンク・バンド群と比べると、抜群の演奏技術も持っていた。 
 彼ら自身が後に、デビュー時にパンク・ブームを利用したことを認めていることもあるが音楽的な完成度の高さが、パンク・ファンには取り澄ました印象を与えていたように思う。レゲエのリズムを取り入れた、その洗練 された音楽性は、パンク以降の‘80年代のニュー・ウェイヴ・シーンのなかで本格的な輝きを発揮した。80年代の3作品「ゼニヤッタ・モンダッタ」、「ゴースト・イン・ザ・マシーン」、「シンクロニシティー」は緊張感に満ちた、クールで硬質な質感を放ったポリスだけの世界を堪能できる。 
 2008年、55歳のスチュアート、56歳のスティング、65歳のアンディがポリスとして再来日する。最初から「大人」だったバンドの再結成って、一体どんなものなのか? 円熟はいらない。あの3人だけが織り成す緊張感に、再び身を浸してみたい。  

文=東郷かおる子
 




2007年10月

北欧ジャズの歌姫、マルガリータ・ベンクトソン&リーサ 共演ライブ


マルガリータ・ベンクトソン&リーサ

 ヨーロッパは第2次世界大戦以前から、ジャズのもっともよき理解者であり、庇護者であり続けたが、そうした歴史や伝統のせいか、現在も北欧を筆頭にジャズシーンはアメリカよりも活発でミュージシャンたちの創作意欲も旺盛のようだ。ひらたくいえば、ヨーロッパではいまも“まっとうなジャズ”が生き続けている。
 今年リリースされたスウェーデン出身の女性歌手2人のそれぞれの新作は、そんなヨーロッパ・ジャズの奥深さを十分に伝えてくれる内容になっている。 
 まず1枚は、キャリア20年を越えるベテランにして初のソロ・アルバムを発表したマルガリータ・ベンクトソンの『アイム・オールド・ファッションド』。50年代のウエストコーストジャズを連想させるタイトルやアートワークのとおり、50年代的なジャジーな気分をたっぷりと味あわせてくれる。ニューヨークのレストランで紙ナプキンに好きなスタンダードを書き連ねたことから選曲が始まったとベンクトソンはライナーノートで述懐しているが、ここで取り上げられているのはまさに珠玉の名曲ばかり。精緻な技巧と卓越したソプラノ・ヴォイスを聴かせてくれるベンクトソンも素晴らしいが、ジャズの往年の輝きを見事に再現してみせたアレンジャーやバック・ミュージシャンたちのパフォーマンスも秀逸である。
 もう1枚は、41歳の手練手管を見せつけたベンクトソンとは対象的に、女優もこなす若きクール・ビューティ、リーサの『エンブレイサブル』。スウェーデン・ポップスにも通じる軽やかな表現を身にまとったリーサだが、本作での選曲はかなりオーソドックスというか地味。浮ついたところはけっしてなく、巧妙なアレンジやバックのサポートが、リーサのウィスパリング・ヴォイスをジャズとして巧く仕上げている。スウェーデンの歌姫といえば、ビル・エヴァンスとの共演で知られるモニカ・セッテルンドの名前がつねに挙がるが、それももう何十年も前の話。そろそろ彼女たちのような新しい存在に目をむけてもいいだろう。
 ところで、このマルガリータ・ベンクトソンとリーサが11月にそろって来日し、ライブ共演を行なう。彼女たちの歌声を生で聴けるのももちろん素晴らしいことだが、さらに特筆すべきことは、2人のそれぞれの新作のレコーディングメンバーがほぼそろって来日するということだ(リーサと共演したギターのヤン・オッテセンは除く)。彼女たちのこのライブにかける“本気度”がそこにうかがえる。ヨーロッパ・ジャズのレベルの高さにじかにふれることのできる最良の機会にわれわれは恵まれたのである。  

文=編集部




2007年10月

締切間近!レッドツェッペリン e-daysロンドン派遣リポーター募集 


レッド・ツェッペリン

   本誌のレッド・ツェッペリン再結成コンサート、派遣リポーター募集の締切も10月29日(月)0:00といよいよ迫ってきた。
今回のリポーター募集の件がヤフー・ジャパンの音楽ニュースで採り上げられるほど、日本のロック・ファンの関心も高い一大イベントなだけに、11月26日のコンサート当日に向けてますます熾烈を極めているのがチケット争奪戦だ。

 ご存知のようにこのチケット、全世界からのネットを通じた申し込みからの抽選制で、用意された枚数は僅か14,500枚。これに対し9月14日の受付開始から最初の2日間で1億件のアクセスがあり、2,500万人が申し込んだと伝えられたが、それでもアクセス困難な状態が続いたため、最終的に申し込み期間を2日間延長して7日間にしたことから、総申し込み数は概算で約9,000万人(件)程度 と推測される。だとすると当選者は2枚まで購入できることから、実際の当選者は7,250人となり、当選確率は計算上軽く1万分の1以上になるはずで、エンターテインメント史上、最も入手が困難なプラチナ・チケットとしてギネスブックに載ってもおかしくないほどの倍率だったことが分かる。またチケットの値段も1枚125ポンド(+チケットマスターの手数料10%)、約33,000円と安くはないものの、それでもツェッペリン・ファンにしてみれば決して高くはないだろう。

ある情報によれば、このアーメット・アーティガン・トリビュート・コンサートは基金集めのチャリティ目的のため、VIPやセレブ向けに5,000ドル(約58万円)の特別チケット(ツェッペリンの名前の入ったオリジナル・ボトルのモルト・ウィスキー等が付いた特別チケット)も用意されているとのことだが、当然そんな話すら一般の音楽のファンの耳には入ってこないだけに、チケットを入手するには当選した人から直接譲ってもらう以外に方法がないのが実情だ。

 ちなみに今回のチケットの購入や受け渡しに関してはかなり制約が厳しいようで、当選者には6桁のパスコードがメールで届き、チケットマスターのホームページでそのパスコードとクレジットカード情報を入力しないと購入できない仕組みになっている。更に転売したらかなりの高額になることが予想されるだけに、パスコードやチケットのネット・オークションでの出品禁止はもちろん、チケットの受け渡しはコンサートの前日と当日、ロンドンの会場、O2で、当選者本人と判る写真入りのID(パスポートや免許証)と申し込み時に登録したクレジットカード、コンサートに連れて行くもう一名も一緒に連れて来て受け取るという厳格なルールが設けられている。

 とは言え、当選した人で2枚買った人は一枚は自由になるわけで、やはりebay等のオークション・サイトをチェックすると数点の出品を見つけることが出来た。中には削除されたものもあったが、そこは知恵比べ。レッド・ツェッペリンのCDにフリー・チケット1枚という抱き合わせでの出品者は、送料だけで1,750ドルをチャージしていたが、結局、希望落札価格の5千ドルで一発落札されていた。つまり6,750ドル(約79万円)で売れていたわけだが、今のところ希望落札価格の相場は5千ドル(約585,000円)が多く、これなら出品と同時にすぐに落札されるという勢いだ。この他、LAのあるファンは、逆オークションで、“ロンドン往復のビジネスクラスの飛行機代とホテル代を出すから、LA近 郊の当選者は1枚譲ってくれ”とか、涙ぐましいチケット争奪戦が繰り広げられている。ただ本当に当選者が出品しているかどうか確認するのも難しく、チケット詐欺の横行も懸念されるが、唯一言えることは現段階でパスコードを売ると表記している出品者は間違いなく詐欺と言える。何故なら当選メールの到着から72時間以内に申し込まないとパスコードは無効になるからだ。
 この他、現在イギリスではコンサート・チケットとホテル、コーチ・バスをセットにした4種類のコンサート・ツアー・パックが、269ポンドから369ポンド(63,000円?86,000円)で売りに出されているが、現時点では11月26日のイベント以外、正式なツェッペリン再結成ツアーは決定していないとコンサートのプロモーター、ハーヴィー・ゴールドスミスも注意を呼び掛けている。中には11月26 日のチケットもパック・ツアーで売り出している所もあるようだが、こうした形でチケットが売られることはあり得ないとのことで、くれぐれも詐欺には注意が必要だ。恐らくコンサートが近付けば、チケット1枚で1万ドル超えも時間の問題と言われているだけに、まだまだこのチケット騒動はコンサート当日まで続きそうだ。  

文=保科好宏
 

※編集部からのお知らせ
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2007年10月

ニール・ヤングの今年2作目はニュー・レコーディング・アルバム


ニール・ヤング

 今年4月に発売され、絶賛を浴びた歴史的ライヴ・アルバム『ライヴ・アット・マッセイ・ホール 1971』に続く、今年2作目となるニール・ヤングの新作『クローム・ドリームス2』がこの11月にリリースされる。当初、この秋には待望のBOX SET発売が噂されていたが、ここへきて突如、ニュー・レコーディング作品の発売となった。オリジナル・ニュー・レコーディング作品としては、昨年発売の『リヴィング・ウィズ・ウォー』以来となる。
 ニール・ヤングは1977年に、『Chrome Dreams』というタイトルのアルバムをリリース予定していたが、仕上がりに不満を抱いたニールの判断でお蔵入りになっていた(一部の曲は『アメリカン・スターズン・バーズ』に収録)。そして78年、ニールのマリブの自宅が火災にあった際に、このアルバムの関連書類やアートワークが焼失し、熱狂的なファンの間では“幻のアルバム”として語り継がれていた。そんな『Chrome Dreams』が、「2」というタイトルのもと、まるでゴーストのように再び姿を現したのだ。
 本作は、以前に書かれた3曲と7曲の新曲で構成されている。トータル収録間は60分を超え、なかには18分30秒や13分という長尺物も含まれている。プロデュースは、ニール・ヤング、ニコ・ボラス。ニール以外のパーソネルは、ベン・キース、リック・ローザス、ラルフ・モリーナといった、おなじみの面々。
 海外盤はDVD1枚付きだが、国内盤はDVDなしの通常盤のみ。発売はアメリカでは10月16日から、国内では11月21日を予定。  

文=編集部
 




2007年10月

イーグルスの約28年ぶりのフル・スタジオ・アルバム


eagles

 伝説のロックライター、レスター・バングスはかつて「いまやロックンロールの“ロール”は消えて“ロック”だけになってしまった」と嘆いたが、このようなこだわりを持ち続ける世代となるとやはり40代後半以降ということになるのだろうか。イーグルスの約28年ぶりのフル・スタジオ・アルバム『ロング・ロード・アウト・オブ・エデン』がいよいよこの10月31日に発売されるが、この新作はまさにこの40~50代――“違いのわかる世代”にピタリと照準をあてているようだ。
 ファーストシングルの「ハウ・ロング」のPVがすでにインターネット上で公開されているが、J.D.サウザーが72年に自身のファーストアルバムで発表したこの曲を、今回はグレン・フライとドン・ヘンリーがメインヴォーカルをとってリメイクしている。初期のイーグルスが得意としたロックンロール・ナンバー風の仕上がりになったこの曲は、現在のイーグルスの立ち位置を明確に表明しているようだ。
 いまやアーティストの収益がアルバムからツアーへと比重が移りつつあるといわれるなか、2枚組全21曲フル・スタジオ録音という新作を発表して旺盛な制作意欲を見せつけたイーグルス。この10月18日から19,20,21,24,26日の6日間、ロサンゼルス・ノキアシアターでディクシー・チックスとともにこけらおとしのライブも行なうという。ここにきての本格的な始動はファンにとってはうれしいかぎりだ。  

文=編集部
 




2007年10月

レッド・ツェッペリン再結成コンサートを一緒に体験しよう!


レッド・ツェッペリンを一緒に体験しよう!

 40代以上のロック・ファンにとって近年最大の事件と言えば、この11月26日、ロ ンドンでレッド・ツェッペリンが再結成コンサートを行なうというニュースだろ う。約20年ぶりとなる超大物バンドの突然の再結成だけに、世界中のファンを巻 き込んでのチケット争奪戦となったのも当然だが、なんと幸運にもこの僕に歴史 的なライヴを観に行くチャンスが訪れたのだから、未だに信じられない思いだ。 僕とツェッペリンとの出会いは、今から38年前の中学3年生の時にまで遡るが、 時代はポップ・ミュージックからニュー・ロック、シングルからアルバムの時代 へ、社会的にはアポロ11号の月面着陸、アメリカではベトナム反戦デモに100万 人が参加、ウッドストック・フェスティバルの開催など、正に時代の大きな転換 期に颯爽と登場したのがレッド・ツェッペリンだった。その時の衝撃がどれほど のものだったのか説明するのは難しいが、少なくとも僕にとっては76年のセック ス・ピストルズ登場以上の大事件であり、それまでビートルズが築き上げたポッ プ・ミュージックの歴史に、明らかに異分子的で革命的なロックが新時代の幕開 けを告げるように誕生した、と理屈抜きで納得せざるを得ない強烈なインパクト と説得力がそのサウンドに宿っていたのである。 
 それからというもの、高校生時代もずっとツェッペリンを聴き続けることにな るわけだが、僕らの世代のロック少年が幸せだったのは、71年と72年の2度、全 盛期のレッド・ツェッペリンのライヴを日本で体験する機会に恵まれたことであ る。実際、70年代前半に殆どの来日ロック・アーティストを観た僕のコンサート 体験の中でも、特別な想い出として強く印象に残っているのがレッド・ツェッペ リンの2度のライヴだった。特に71年9月23日の武道館は「移民の歌」で始ま り、まだリリース前だった傑作アルバム『レッド・ツェッペリンIV』から3曲ほ ど演奏したのだが、中でも初めて耳にした名曲中の名曲「天国への階段」のドラ マチックな演奏は忘れられない。勿論、意表を突くアコースティック・セットや 15分を超えるジョン・ボーナムの「モビー・ディック」でのドラム・ソロ、「幻 惑されて」でのイリュージョニストのようなジミー・ペイジのギター・ソロ等、 3時間近くに亘って繰り広げられたコンサートの全てが素晴らしく、ロックのラ イヴとはこういうものなんだという強烈なカルチャー・ショックを受けたことを 鮮明に覚えている。 
 そして2度目の来日公演を観てから35年、その間に85年のライヴ・エイド、88年 のアトランティック・レコード40周年記念コンサートと、80年のジョン・ボーナ ム急逝によるツェッペリン解散後、ペイジ・プラントとしてのワールド・ツアー での来日(96年2月)はあったものの、オフィシャルでは僅か2度しかツェッペ リン名義でのライヴはやったことがない彼らがステージに立つというのだから、 何があっても観たいと思うのがファンというものだろう。確かに今のロバート・ プラントにあの高い声が出るのかとか、ジミー・ペイジに往年のようなギター・ プレイを期待できるのか、ツェッペリンの名に恥じないライヴになるのかといっ た一部のファンの声があるのは分かる。ただそんなことよりも彼らがアトラン ティック・レコードの創設者、アーメット・アーティガンのためにチャリティ・ コンサートを企画し、オリジナル・メンバー3人とドラマーにジョン・ボーナム の息子、ジェイソン・ボーナムを迎えてライヴを行なうという事実だけで歴史的 価値があり、このコンサートを観ることは、ロックの歴史の1ページを目撃する のに等しい。 
 そんな歴史的コンサートを僕と一緒に体験し、ライヴ・リポートを執筆してく れる読者の方を募集します。ご存知のようにこのコンサートのチケットは、抽選 で当選した全世界で1万人足らずのファンしか購入することが出来ず、世界中の ツェッペリン・ファンが何とか入手しようと血眼になっている文字通りのプラチ ナ・チケット。しかも今回は航空券とホテル代まで付いた大盤振舞のドリーム・ チケットなだけに、張り切って応募して欲しい。尚、このコンサートにはレッ ド・ツェッペリンだけでなく、ビル・ワイマンズ・リズム・キングス、ピート・ タウンゼント、フォリナー等、アトランティック・レコードと縁の深いアーティ ストも多数出演する予定だ。  

文=保科好宏
 

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2007年10月

LIVE REPORT メセニー・メルドーのNHKホールでのライブ(9月28日)をレポート!


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 最初にデュエット、続いてカルテット作品を発表したパット・メセニーとブラッド・メルドー。今回はデュオとカルテットによるライヴが実現した。ぼくが観たのは9月28日のNHKホール。まずはパットとメルドーだけで演奏が始まった。 
 オープニングはデュオ作品に入っていた「アンリクワイアード」。勢いに溢れたふたりのプレイに嫌が応でも雰囲気は盛り上がる。どちらがソロを弾いているのかわからない場面もあり、互いに一瞬も気を抜いていないスリリングな展開が新鮮に響く。  それ以上に面白く聴けたのが次の「エアジン」。まさかソニー・ロリンズのビバップ・チューンを取りあげるとは思わなかった。丁々発止としたやりとりは、どこまでいってもアイディアが枯渇しそうもない豊かな発想力に溢れている。 
 デュオのパートは40~50分ほどだっただろうか。続いてラリー・グレナディアとジェフ・バラードが加わり、カルテットが勢ぞろいした。メルドーのトリオにパットが加わった形だ。デュオでは彼とメルドーが互角に渡り合った。それに対し、カルテットではパットが主導権を握っている感じだった。しかし、これで演奏がすっきりした。音楽的にはパットのうねうねとしたフレージングにメルドーがつき合い、メルドーがソロを弾くときでもパット風のフレーズ展開が認められたり、メルドーが彼から強く触発されたりしている姿も覗われた。こういうところがコラボレーションの面白さだ。 
 パットのわき役に回った感じのメルドーだが、長い目で見れば得をしたのがメルドーではないだろうか。これでさらなる飛躍も期待できれば、次に彼の演奏を聴くのも楽しみになった。アンコールの2曲にもたっぷりと時間をかけた充実のコンサートは3時間近く続いたのである。 

文=小川隆夫




2007年10月

レッドツェッペリン再結成! 狂熱のチケット騒動


レッドツェッペリン

 9月13日にレッドツェッペリンの再結成コンサートが正式発表されてからおよそ1週間、世界中が狂乱の渦に叩きこまれた。昨年死去したアトランティック・レコードの創設者、アーメット・アーティガンの功績を称えるチャリティコンサートが11月26日、ロンドンのO2アリーナで開催されることになり、そのヘッドライナーとして「レッドツェッペリン」の出演が決まったのだ。レッドツェッペリンの再結成は1988年に開催されたアトランティック・レコード創立40周年記念イベント以来となる。
およそ20年ぶりという再結成がこの一夜限りということが騒ぎをさらに大きくさせた。 インターネットでのチケット抽選予約の受付は9月14日から17日までのわずか3日間。1枚£125のチケットを求めて約2000万人以上の希望者が主催者サイト(www.ahmettribute.com)に殺到し、アクセスが一時不能になるなどの事態を招いたのである。
メンバーは、ジミー・ペイジ(g)、ロバート・プラント(Vo)、ジョン=ポール・ジョーンズ(b)、そして故ジョン・ボーナムの息子ジェイソン・ボーナム(ds)。「親子とはいえ天才の代役に息子が務まるのか」「いまのロバート・プラントにかつての声を期待するはムリ」など辛らつな意見もあがっているが、目の前にこの夜のチケットをぶらさげられて、それを拒むことのできる人間がはたして世界中に何人いるだろう?
チケット騒動はさておき、ここであらためて注目しておきたいのが、このチャリティ・コンサートの陰の主役ともいっていいアーメット・アーティガン。彼が設立したアトランティック・レコードは、R&B女性シンガーの先駆けとなったルース・ブラウンをはじめ、ベン・E・キング(ドリフターズ)、ジョー・ターナー、クライド・マクファーター、レイ・チャールズ、そしてオーティス・レディング、アレサ・フランクリンなど、50年代から60年代にかけて黒人ポピュラー音楽をリードする数々のシンガー、ミュージシャンのレコードを世に出した。また、同時期にオーネット・コールマン、ジョン・コルトレーン、チャールズ・ミンガス、ローランド・カークなどのジャズメンたちの数々の代表作も発表して、ジャズの歴史にも大きく貢献している。60代後半からは、バッファロー・スプリングフィールド、CS&N、レッドツェッペリン、イエスなど、「ビートルズの次」を担った数多くのロック・アーティストを育て、80年代には「ロックの殿堂」をみずからの手で設立している。20世紀のポピュラー音楽の発展にアーティガンが及ぼした影響ははかりしれない。この20年間、周囲の熱意をよそにかたくなに再結成を拒んできたレッドツェッペリンの再結成が実現したのも、ひとえにこのアーティガンの功績と人柄にあることを忘れてはならないだろう。

ところで、この会場となるO2アリーナ、あまり聞きなれない名前と思った方も多いだろうが、実は2000年、イギリス政府がミレニアムを記念して建造した大型娯楽施設「ミレニアム・ドーム」のこと。東京ドームのおよそ2倍、単一の屋根では世界最大のドームだが、税金の無駄使いと酷評され、2005年、イギリス政府から営業権を得たAEG(アンシュッツ・エンターテインメント・グループ)が再開発し、iPhoneの英国でのキャリアとなって注目を集めたグループ企業の携帯電話会社「O2」の名前を冠したものである。 このドームの収容人数はおよそ20,000人、つまり、今回の再結成コンサートのチケット数はおよそ20,000枚。主催者側によるとこの10月1日までに当選者にはメールにて手続きの連絡がとどくとか。ということは、すでにこの超プレミアムチケットの権利を有する幸運な人が存在することになる。当選された方、ぜひぜひ編集部までご一報を。

文=編集部
2007.10.3




2007年09月

直前ライブ情報! 青山陽一×鈴木茂×堂島孝平


 日本のギターヒーロー、青山陽一と鈴木茂をメインアクトに「Root is One~歌うギタリスト達の宴~」と銘打ったライブが、大阪公演(9月1日)、福岡公演(9月8日)につづいて、9月23日(日)に東京・渋谷で行われる。
 青山陽一といえば、"はっぴいえんど直系"といってもいいほどに日本語ロックにこだわりつづけているアーティスト。昨年発表されたアルバム「DEADLINES」でも、時代の流れに押し流されない姿勢が本物志向の音楽好きの支持を集めている。今回はその青山の"イコン"ともいえる鈴木茂が共演。もはや説明不要のギターレジェンド、鈴木茂のサウンドをナマで味わえるのは、また格別の楽しみだ。
 そしてこの2人に加えて、堂島孝平がゲストとして参加。ポップス、ソウル、AORをベースに卓越したメロディを展開するその世界は、ポップミュージックの新たな担い手としてデビュー以来支持をされている。堂島の定評あるキャッチーで派手なステージパフォーマンスもみどころ。さらに、バックを務めるThe BM's(青山陽一BAND key伊藤隆博、bass 千ヶ崎学、Dr中原由貴)の演奏も聴き逃せない。ブルースからファンキーなセカンドラインビートまで、ソリッドでグルーヴ感あふれる"ルーツなリズム"をたっぷり味わいたい。
 鈴木茂(51年生まれ)、青山陽一(63年生まれ)、堂島孝平(76年生まれ)と、それぞれほぼひとまわり違いの3世代共演。 "イーデイズなおじさん"から"ヤングな20代"まで幅広い世代が楽しめることまちがいなしのライブだ。

文=編集部
2007.9.20




2007年09月

Legend Now in Jazz!! 伝説のV.S.O.P.、奇跡の日本公演決定!


 1976年、ハービー・ハンコックが中心となってたった1回のコンサートのためにグループが結成された。話題はメンバー5人のうち4人までがマイルス・デイヴィスのクインテットで活躍したミュージシャンだったことだ。
 その4人とは、ハンコック、ウエイン・ショーター、ロン・カーター、そしてトニー・ウィリアムス。そこにフレディ・ハバードを加えたクインテットによるライヴは、1回だけの予定だったことから、「Very Special One-time Performance」、すなわちV.S.O.P.クインテットと呼ばれるようになった。
 このライヴは世界的な話題を呼び、1977年と79年にも同じメンバーでワールド・ツアーが敢行される。その後トニーはこの世を去ったが、残された3人に、やはりマイルスのグループに在籍したことのあるジャック・デジョネットを迎え、今回日本でのみの特別コンサートが開催される。
 THE QUARTETと名乗るグループの面々は、いまや「生きる伝説」と呼ぶに相応しいミュージシャンとなった。しかしこの「生きる伝説」は過去の栄光にすがっている類のひとたちとはまったく違う。いまも最前線にいて、もっとも新しいジャズをクリエイトしているからだ。
 思えば、マイルスもこの世を去る直前まで誰もおよぶことのできないほど高いクリエイティヴィティを発揮していた。そして2007年10月、彼の遺伝子を受け継いだ4人がマイルスに捧げるコンサートを開く。ここから新しい伝説が始まることは間違いない。 

文=小川隆夫
2007.9.14


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