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2007年12月

アーチャー・プルウィット(THE SEA AND CAKE)インタビュー


アーチャー・プルウィット(THE SEA AND CAKE)

 ザ・シー・アンド・ケイク(=海とお菓子)、なんて不思議な名前のバンドがデビューしたのは93年のこと。彼らはジャズ、ボサノヴァ、ソウルなど、さまざまな要素を巧みにブレンドしつつ、独自のサウンドを完成させていった。4人のメンバーそれぞれがサイド・ユニットを持ち、写真家や画家としても活躍しているのもバンドのユニークなところだが、なかでもギタリストのアーチャー・プルウィットはコミック作家としての横顔も持つ才人。まずはバンドの最新作『エヴリバディ』について、こんな風に語ってくれた。

「今回のアルバムは、初期の頃に帰ってバンド・サウンドにフォーカスしたんだ。最近はスタジオでセッションしながら作ることが多かったけど、今回はしっかり曲を作ってからレコーディングに挑んだ。初めてプロデューサーとミキサーを全て外部に頼んだのも、メンバー全員が自分のプレイに専念できるようにするためなんだ」

 なんでもレコーディングは、新人バンドのように合宿して行われたらしい。 「みんなでコメディー番組を観て大笑いしたり、朝までラップトップを使ってDJショウをやったりして、夜も寝ないでわいわいやってたね。それで朝、フラフラしながらコーヒーで目を覚ましてスタジオに入る、みたいな感じかな(笑)」

 そうやって4人が団結して、バンドを意識することで生まれた〈みんな(エヴリバディ)の歌〉。演奏に集中することで生まれた躍動感は、キャリア10年を越えるバンドとは思えない瑞々しさだ。本作を通じて、バンドは新しいスタート地点に立ったのかもしれない。その勢いに乗って、ヴォーカルのサム・プレコップによる初めての写真集「PHOTOGRAPHS」が刊行されたが、アーチャーのコミック作家としての活動も見逃せない。なにしろ音楽を始める前から、彼にとってコミックは特別な存在だったのだ。 「小さな頃から、ずっと絵を描いてきたんだ。今でも憶えているのは週に二回、兄と森を抜けてコミックを買いに行ったことだね。買ったコミックは、自分たちで作った専用のブックケースに入れて大切に読んでた」

 そんなアーチャーの代表作といえば、どんなヒドいことをされても「ハハハ!」と笑い飛ばす『SoF'BoY』。昔、飼っていた猫とバンド仲間からヒントを得たというユニークなキャラクターだ。ポップなタッチのなかに、ちょっぴりダークな面も垣間見える物語は、アーチャーの音楽と通じるところもあったりして。 「音楽はコードを組み合わることでひとつの曲になる。コミックもスケッチやいろんな要素がだんだんと物語になる。いろんな要素を積み上げてひとつのストーリーにしていくという意味では、音楽もコミックも一緒なのかもしれないね」

 柔らかな物腰で、ロックとコミックの世界を自在に行き来するアーチャー。来年にはソロ新作も予定されているらしく、その魅力溢れるファニーな世界はますます広がっていきそうだ。  

文=村尾泰郎

「PHOTOGRAPHS」と「SOF'BOY AND FRIENDS」についての問い合わせはこちら。
Presspop Gallery http://www.presspop.com/




2007年12月

読者プレゼント アーメット・アーティガン・トリビュート・グッズ 


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大成功に終わったレッド・ツェッペリン再結成公演を記念して、e-days読者の皆様に「アーメット・アーティガン・トリビュート・グッズ」を抽選で総計19名様へプレゼントいたします。


貴重なポール・ロジャースとサム・ムーア(元サム&デイブ)の直筆サイン付記念本や、アーメット・アーティガン・トリビュート Tシャツ 3名様、マグカップ 2名様 、レッド・ツェッペリン特製バッジ 5名様、特製ステッカー 5名様などファンにはたまらないアイテムになっております。

応募方法や締め切りなど、詳しい内容は 
「読者プレゼント」ページにて。

多数の応募 おまちしております。



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2007年12月

ジャズ界のカリスマベーシスト、マーカス・ミラーが来日中!


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 ジャズ/フュージョン界の大御所ベーシスト、マーカス・ミラー。音源では緻密なサウンドに定評のあるマーカスだが、現在日本公演中のライブではワイルドかつ熱狂的なサウンドで会場をヒートアップさせている。東京と大阪はまだ間に合うのでぜひ、ファンキーでジャジーなグルーヴを体感してほしい。 
 
■マーカス・ミラー来日公演スケジュール 
12/13(thu)〜12.17(mon)ビルボードライブ Tokyo 
12/19(wed)〜12.21(fri)ビルボードライブ Osaka 
(問)ビルボードライブ www.billboard-live.com  
 
そして、昨年リリースされたリーバイスとのコラボアルバム『Levi's® BLACK PRESNTS アナザー・サイド・オブ・ミー〜セレクションズ・オブ・マーカス・ミラー』に続き、今度はマーカススペシャルモデル『Levi's® BLACK featuring MARCUS MILLER Special Model』というジーンズが発売! 
こちらをe-days読者にプレゼント予定です。詳細は近日UP予定なので、お見逃しなく。    

文=編集部




2007年12月

ビッグ・オルガン・トリオ・インタビュー「僕らはロックなんだ!」


ビッグ・オルガン・トリオ

 ビッグ・オルガン・トリオのサウンドは、これまでのどのオルガン・トリオとも違う。ひとことで言ってラウド。まるでギターのようなオルガンとファンキーなリズム・セクション、そして、すべてインストなのにもかかわらず、まるでヴォーカルが入っているかのような歌心。渋谷クラブクアトロでのサウンド・チェックの合間に、マイク・マンガン(ds/写真中央)とバーニー・バウアー(b/写真左)、ブレット・マッコーネル(ds)の3人に話を聞いた。

 「僕が影響を受けたのはキーボード・プレイヤーではなくて、ジミ・ヘンドリックスやスティーヴィ・レイ・ヴォーンなんかのギタリストなんです」と言うマイクは33歳。テレビ番組の音楽をつくったりセッション・ミュージシャンとしても活躍するプレイヤーだ。同じく33歳のバーニーと、ひとつ年下のブレットの二人もセッション・ミュージシャンである。
 そのマイクのB-3は1960年に製造されたオリジナル・タイプのハモンドで、プリアンプはトランジスタではなく8つの真空管を使ったもの。このビンテージ・オルガンをさらに改造し、ワウその他のエフェクトを接続してレスリー・スピーカーに送ることで、あの攻撃的ながらも温かいサウンドを生み出しているのだという。
 「僕の奏法の特徴としてはなんといってもワウですけど、それ自体はそんなに新しいわけでもないです。たとえばジミー・マグリフはドローバーをつかってワウ効果を出していたし、ハモンドの歴史を見ていくと、いろんな奏者が新しい音を求めていろんな奏法を試していたことがわかる。そういうのがすごくクールだと思うから、やっぱり追求していきたいんですよ」

 ビッグ・オルガン・トリオのホームページにはこれまでのライヴの曲目がすべて掲載されているが、よく見てみるとバンド結成当初から3年の間に、カバー曲がものすごく増えているのがわかる。マイクは言う。
 「このバンドをはじめたときに、何かほかのオルガン・バンドとは違うことをやろうと思ったんです。メデスキー、マーティン&ウッドや、ジミー・スミス・トリオ、グラント・グリーン・トリオ……彼らとビッグ・オルガン・トリオの何が違うかというと、僕らはロックが好きだったということ。だから、ロックのカバーをいっぱいやろうと。ほとんどのトリオはジミヘンの〈マニック・ディプレッション〉をファンキーなニュー・オリンズ・スタイルでカバーするけど、僕らはもっとオリジナルに近い、ラウドな感じで演奏するでしょ? むしろオリジナルよりもうるさいぐらいに(笑)。もちろんジミー・スミスのソウル・ジャズもやるけど、ジェーンズ・アディクションの曲やエアロスミスの曲など、オルガン・トリオでは普通は聞けない曲を聞かせたいんです」

 インプロビゼーションを多用しながら長丁場のライヴをしょっちゅうこなさなければいけないという、ジャム・バンド・シーンならではの事情もカバーが増えた理由のひとつだという。
 「あとは、踊れる曲をやるということ。たとえロックのカバーでも、そこがダンスフロアであることを意識したい」とバーニー。
 そのファンキーなドラミングはどういうドラマーから影響を受けたのかとブレットに尋ねてみると、ジョン・ボーナムやポリスのスチュワート・コープランド、トニー・ウィリアムズ、ジャック・ディジョネット…といろいろ名前を挙げた後に、「でも結局はAC/DCのフィル・ラッド!」という答えが返ってきて笑ってしまった。
 「ハード・ロックなのに、まるでR&Bみたいなんだ」
 まったく同意である。

 最近の本国でのライヴにはたびたびキース・エマーソンが飛び入りしたりもしているそうで、マイクはそのことを本当に嬉しそうに語る。
 「僕はキース・エマーソンにはすごく影響受けてますからね。後ろからオルガン弾くのも含めて。だけどELPの曲はカバーしにくいな…。ファンキーじゃないんで(笑)」
 インタビュー後に行われた今回のツアー最後のステージは、2バンドでの共演ということもあって約1時間強という短いものだったが、それでも十分にエキサイティングだった。ぜひとも本格的なジャム・バンド・スタイルで3時間でも4時間でも聞いていたいと、心の底から思ったのだった。  

文=野間易通




2007年12月

速報! レッド・ツェッペリン復活の日


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<セットリスト>
2007 December 10th O2 Arena in LONDON 

'Good Times Bad Times'
'Ramble On'
'Black Dog'
'In My Time Of Dying'
'For Your Life'
'Trampled Under Foot'
'Nobody's Fault But Mine'
'No Quarter'
'Since I've Been Loving You'
'Dazed And Confused'
'Stairway To Heaven'
'The Song Remains The Same'
'Misty Mountain Hop'
'Kashmir' 
'Whole Lotta Love'
'Rock And Roll'

 公の場での最後の再結成ライヴから19年ぶり。レッド・ツェッペリンが"アーメット・アーティガン・トリビュート・コンサート"のヘッドライナーとして、遂にロンドンのO2アリーナのステージに立った。19時過ぎに始まったコンサートは、パオロ・ヌティーニ、フォリナー、ポール・ロジャース、ビル・ワイマン等、アーティガン氏とアトランティック・レコード縁のアーティストが次々に登場して1〜2曲ずつ演奏。そして午後9時、映画『狂熱のライヴ』のワンシーンが巨大なスクリーンに映し出されて会場が大歓声に湧く中、デビュー・アルバムのオープニングを飾った「グッド・タイムス・バッド・タイムス」で遂にレッド・ツェッペリンのライヴが幕を開けた。終わってみれば11時10分。2回のアンコールを含めて代表曲ばかり計16曲、120分のフルセット。過去数回の再結成ライヴは数曲程度、長くても30分に満たないダイジェストだったことを考えると、今回こそ本当の意味で初の再結成と言ってもいいだろう。しかも2時間のライヴという事実が全てを物語るように、単なるお祭りでもアトラクションでもなく、予想以上にツェッペリンは本気だった。多くのファンは、期待と同時に本当に満足のいくライヴが演れるのだろうかと疑問視し、ネット上でも様々な意見が面白可笑しく語られていたが、それを全て払拭する本当に素晴らしい奇跡のようなパフォーマンスを披露してくれたのだから、僕自身、驚きを通り越して感動で目頭が熱くなったほどだ。
 当然ながらロバート・プラントは、昔のようにハイトーンのシャウトを連発することは出来ないものの、決して各曲の持ち味を損なうことないヴォーカリゼーションで、かつてセックス・シンボルとして一時代を築いた存在感をアピール。驚いたのはジミー・ペイジがほぼ70年代となんら遜色のない現役感バリバリのギター・プレイで貫禄を見せつければ、ジョン・ポール・ジョーンズの演奏は100%当時そのままの安定感だっ たのも嬉しかった。そしてジョン・ボーナムの愛息、ジェイソンの、ボンゾを彷彿させる超重量級のドラムスが、しっかりとバンド・サウンドを支えていたからこそ今回の再結成が成功したとも言えるだろう。
 いずれにしても今回のレッド・ツェッペリンのライヴを観て、失望した、ガッカリしたと言う人は、全盛期の彼らのライヴを知る人も、今回初めて体験したという若いファンの中にも、少なくともライヴ終了後の反応の中では僕が知る限り一人もいなかった。ライヴ中の終始熱狂的な会場の盛り上がりと、ライヴ終了後の帰り道のあちこちで湧き起こったシュプレヒコールのようなツェッペリンを讃える大合唱に接すれば、 今回の再結成ライヴがどれほど素晴らしかったか言うまでもないだろう。大物バンドの久々の再結成にはガッカリさせられることも少なくないが、今回のツェッペリンは良い意味で予想を覆され心底驚かされた、またロック史に新たな伝説を刻むことになるはずの最高のライヴだったことだけは間違いない。  

文=保科好宏




2007年12月

スター・ウォーズ公開30周年記念CD-BOX 特典はなんと、R2-D2 ?!


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詳しくはこちら:www.sonymusic.co.jp/starwars30/


 1978年、日本で初めて『スター・ウォーズ』が公開された。この華麗なる宇宙の冒険をきっかけにSFブームが到来、その後『未知との遭遇』『2001年宇宙の旅』などのSF映画が立て続けに大ヒットし、日本中が夢中になった。そして、2008年1月、その『スターウォーズ』の公開30周年を記念してCD-BOXが登場することが決まった。 
 発売が発表されるやいなや、大手レコード店ではDVD予約チャートの1位になっているというこのCD-BOXセット。普通の旧譜の再リリースとはわけが違う、コレクター魂をゆさぶる限定「復刻版」なのだ!! 
 ロンドン交響楽団が演奏し作曲者ジョン・ウィリアムズが指揮した当時の音源の中から、最良のマスター音源をピックアップ。DSDデジタル・リマスタリングで最高の音質で再現したサウンドトラックはもちろんのこと、公開20周年時に再編集された20世紀FOXファンファーレや未収録曲、そして、2005年にアメリカで宣伝用に限定生産された幻のベストアルバム『STAR WARS -CORELLIAN EDITION-』も収録。これまでのスターウォーズの音の歴史が、このBOXで全て網羅できる。 
 しかも音楽だけでなく、ジャケットもアナログ盤が最初にリリースされたときまま! ジャケットはもちろん、レコードのレーベル面、帯、ライナーノーツ等を可能な限り忠実に再現し、発売当時に特典として封入された、ポスターとフォトブックも、ミニチュア化して封入するという徹底ぶり。そして、公開当時の思い出にひたりながら聞くための「R2-D2」型のスピーカーもスペシャル特典としてついてくる! 
 全て限定生産というこのCD-BOX、届くのは1月…となりますが、がんばった自分へのご褒美に、クリスマスプレゼントに、予約! というのも、ありかもしれません。 
 あの頃持っていたあなたも、あの頃を知らないあなたも、スターウォーズの世界に浸れる豪華な逸品です。  

文=代田橋郁子




2007年12月

ポール・マッカートニーの歩みを完璧に網羅した決定版!


ポール・マッカートニー

Paul McCartney / The McCartney Years
ポール・マッカートニー/ ポール・マッカートニー・アンソロジー 1970-2005
ワーナー・ミュージックより発売中 WPBR-90670/2 ¥6300(税込)

Disc1
1.タッグ・オブ・ウォー 2.セイ・セイ・セイ 3.心のラヴ・ソング 4.バンド・オン・ザ・ラン 5.恋することのもどかしさ(メイビー・アイム・アメイズド)6.故郷のこころ(ハート・オブ・ザ・カントリー)7.マムーニア 8.しあわせの予感(ウィズ・ア・リトル・ラック)9.グッドナイト・トゥナイト 10.ウォーターフォールズ 11.マイ・ラヴ 12.C・ムーン 13.ベイビーズ・リクエスト 14.ハイ・ハイ・ハイ 15.エボニー・アンド・アイボリー 16.テイク・イット・アウェイ 17.夢の旅人 18.愛しのヘレン 19.別れの時 20.カミング・アップ 21.ワンダフル・クリスマスタイム EXYRAS
1.サウスバンク・ショー(エリノアズ・ドリーム)2.バンド・オン・ザ・ラン ジャケット撮影 3.ジュニアズ・ファーム 4.たそがれのロンドン・タウン 5.夢の旅人(ELSTREE)
Disc 2
1.パイプス・オブ・ピース 2.マイ・ブレイヴ・フェイス 3.ビューティフル・ナイト 4.ファイン・ライン 5.ひとりぼっちのロンリー・ナイト(ノー・モア・ロンリー・ナイト)6.ディス・ワン 7.リトル・ウィロー 8.プリティ・リトル・ヘッド 9.バースデイ 10.明日への誓い 11.ワンス・アポン・ア・ロング・アゴー 12.オール・マイ・トライアルズ 13.ブラウン・アイド・ハンサム・マン 14.プレス 15.ノー・アザー・ベイビー 16.オフ・ザ・グラウンド 17.バイカー・ライク・アン・アイコン 18.スパイズ・ライク・アス 19.プット・イット・ゼア 20.フィギュア・オブ・エイト 21.カモン・ピープル EXTRAS
1.パーキンソン(1999年TVショー) 2.ソー・バッド 3.クリエイティング・ケイオス・アット・アビイ・ロード(2005)
Disc 3 ROCKSHOW
1.ヴィーナス・アンド・マース 2.ロックショー 3.ジェット 4.恋することのもどかしさ(メイビー・アイム・アメイズド) 5.レディ・マドンナ 6.あの娘におっせかい(リッスン・トゥ・ホワット・ザ・マン・セッド) 7.ブルーバード UNPLUGGED 8.アイ・ロスト・マイ・リトル・ガール 9.エヴリナイト 10.アンド・アイ・ラヴ・ハー 11.きっと何かが待っている(ザット・ウッド・ビー・サムシング) GLASTONBURY 12.ジェット 13.フレイミング・パイ 14.レット・ミー・ロール・イット 15.ブラックバード 16.バンド・オン・ザ・ラン 17.バック・イン・ザ・USSR 18.007/死ぬのは奴らだ 19.ヘイ・ジュード 20.イエスタデイ 21.ヘルター・スケルター 22.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド EXTRAS
レット・イット・ビー(1985年『ライヴ・エイド』より) スーパーボウルⅩⅩⅩⅠⅩ

 何を隠そうポール・マッカートニーは、その昔ティーンエイジャーだった私にとって最大のアイドルだった。つまりは熱狂的なビートルズ・ファンだったのだが、1970年に彼が突如としてグループ脱退を表明して世間を騒がせた頃には、すっかり熱が冷めていた。時はロック黄金期の幕開け・・。音楽雑誌「ミユージック・ライフ」の編集者としてロックの新しい波を追いかけることに夢中だった私にとって、その後、ポールが発表したソロ・アルバムは、いかにも甘く、素朴過ぎて聴こえた。妻のリンダをメンバーに加えたウィングス時代も、そんなわけであまり熱心に聴いたとは言えない。
 この「ポール・マッカトーニー・アンソロジー 1970-2005」は、私にとってビートルズ解散以降のポールの足跡を、改めて追体験するには格好のDVD3枚組だった。数々の独占映像と、副音声によるポール自身のコメント付きという超豪華な内容は、70年代から現在に至るポールの歩みを、ほぼ完璧に網羅しているという意味で興味深い。Disc1と2は40曲以上の代表的ヒット曲のヴィデオ・クリップ集が副音声によるポールのコメントと共に楽しめ、Disc3ではウィングス時代のワールド・ツアー、アンプラグド、グランストベリー・フェスティバル出演時という3大イベントに加え、ライヴ・エイドやTV番組出演時の映像、さらに未発表映像など、実に盛りだくさん!
 こうして改めて観ると稀代のメロディ・メイカーとして、また素晴らしいライヴ・パフォーマーとしてのポールの魅力と才能を再確認した想いだ。特に、来日が叶わなかった70年代のウィングス時代の溌溂としたステージは、やはり一見の価値がある。ロックの時代と言われた、この時代に良質なポップ・ミュージックの何たるかを主張していたように見える。ヒット曲のヴィデオ・クリップ集ではマイケル・ジャクソンと共演した「エボニー・アンド・アイボリー」をはじめ、懐かしい映像がいっぱいで、こちらは気軽に楽しめる。
 ワイド・スクリーン、リマスターのステレオ音声に加え、全曲5.1サラウンド化された音質も迫力満点。同様に映像修復と5.1サラウンド化されてDVDが発売された、ビートルズの2本目の主演映画「ヘルプ!」と共に ビートルズ・ファンにとって、この3枚組も必須アイテムになるはず。  

文=東郷かおる子
 
 

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2007年12月

大観衆を魅了したアンダーワールドのパフォーマンスが早くもCD化!


アンダーワールド

幕張LIVE CD発売決定!
『Live at OBLIVION BALL 24.11.07)』
2枚組CD 幕張メッセ(11月24日)のLIVEをフル・パック
12月22日発売 TRCI 3-4  3,990円 (税込)完全初回限定生産
www.underworldlive.com www.trafficjpn.com/underworld


 映画『トレインスポッティング』(96年)のテーマ曲に「born slippy」を提供したことで、一躍世界的なアーティストの仲間入りをしたアンダーワールド。その後も作品を発表する毎に、コアなダンス・ミュージックファンだけでなく、多くの人々を魅了してきた彼らが、5年ぶりのアルバム『OBLIVION with Bells』を携えて2年ぶりの来日公演を行った。アルバムはオリコンチャートの6位という大ヒットを記録、ライブも大阪、東京、合計3公演が大成功を収めた。なかでも予想を上回るパフォーマンスとなったのは、11月24日に幕張メッセで行われたイベン「OBLIVION BALL」。このイベントではアンダーワルド自身がパフォーマンスするだけに留まらず、イベント全体のキュレイターをつとめ、ライヴ・DJアクトのラインナップ、会場内のビジュアル、映画やアート・インスタレーションの演出など、全てのディレクションを担当。彼らの魅力を様々な角度から体感できる “アンダーワールド・フェスティヴァル”のような内容だったからだ。
 2万人のファンの見守るなか、午前1時をまわってからスタートした彼らのパフォーマンスは予定時間を大幅に超える気迫のこもったものとなり、本人達からも「今までのライヴでベスト」という言葉が飛びだすほどの、アンダーワールドの史上に残る大イベントとなった。
 その幕張メッセでの熱気が醒めやらぬ12月、彼らのパフォーマンスが完全初回限定生産でCD化されることが発表された。
  アートとエンタテインメントが一体となったビッグ・イベント「OBLIVION BALL」。会場の空気をそのままパッケージしたこのCDで、アンダーワールドの世界を隅々まで堪能してほしい。    

文=代田橋郁子




2007年12月

メディアレイピスト、宇川直宏のミュージッククリップ集がついに登場!


宇川直宏

INTOXICATING MUSIC CLIPS OF UKAWA NAOHIRO『MAD HAT LAUGHS!!!!!』宇川 直宏
KSBL-5885/DVD/2007.12.19/¥5,040(税込)

 宇川直宏という名を聞いて、頭に浮かぶ職業はいくつあるだろう。
 VJ、グラフィックデザイナー、ミュージック・ビデオディレクター、パーティーオーガナイザー、大学教授…。常に時代のエッジを歩き続けるがゆえに、数々の肩書きがその活動に追いつかず自らを”メディアレイピス”と称する男。彼のVJ20周年を記念して、これまでに制作したミュージック・クリップを集めたDVDを発売することが決定した。
 収録されるのは、Supercar、電気グルーヴ×スチャダラパー、InK、iLL、Boredoms、Tei Towa、Supercar、Back Drop Bombなど、これまで彼がディレクションしたレーベルの異なるアーティス達。レーベルの枠を超えて集められる映像、という事も日本では初の試みとなる。  ミッシェル・ゴンドリーよりも、スパイク・ジョーンズよりも早く、ミュージック・クリップというものの需要も意義もまだ定着していない頃からその活動を始め、現在にいたるまで常に自分の嗅覚で表現し続ける彼の軌跡と、アーティストそれぞれが持つ、切れ味の良い時代の感触を味わえる事ができる1枚に仕上がっている。また、副音声では、彼自信によるオーディオ・コメンタリーも収録されているというこのクリップ集、ただ見るだけに収まらず、別の楽しみも隠されているようだ。
 昨年ついに「日本を代表する現代芸術家20人」にも選出され、宇川直宏が日本のアートシーンの中核を成す事が認められた今、音楽ファンだけでなく、日本を代表するアーティストの作品集として推薦したい。  

文=代田橋郁子


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