HOT MENU
RSS


2008年01月

ライブペインティングが語るものとは…?!岡本太郎記念館『MAYA MAXX のさようなら』展開催中!


news_maya.jpg 『MAYA MAXX のさようなら』展
会期:2008年1月17日〜4月20日
 ※公開制作は〜1月27日(日)まで
会場:岡本太郎記念館(表参道駅から徒歩5分)
会館時間:午前10時〜午後6時(入館は5時30分まで)
入館料:一般600円 子供300円
お問合せ:岡本太郎記念館03-3406-0801
HP:http://www.taro-okamoto.or.jp/  

 よしもとばななや山田詠美の小説の表紙を始め、CDジャケット、絵本、などの作画から、映画『ハチミツとクローバー』で蒼井優演じる”はぐみ”が描く劇中作品まで、あらゆるステージで人の心をすっと掴む愛らしい作品を多く生み出している画家MAYA MAXXが2008年、活動の拠点を日本から海外へと移すという。  その移住の話を聞いた岡本太郎記念館館長の平野暁臣氏は、生前から岡本敏子さんと親交のあったMAYAさんに「日本最後の個展」を依頼。そして実現したのが、現在、記念館で開催されている『MAYA MAXX のさようなら』展だ。
 この展覧会は、会期中に展示される作品の全てを作家が公開制作する、という企画。初日には、文字通り真っ白なキャンバスだけが置かれて制作は始まった。しかもその白いキャンバスは、生前の岡本太郎が自分の為に張り、そのままになっていたのを記念館が彼女に贈呈したもの。初日には岡本太郎のシンボルとも言える太陽の塔のモチーフを描いた大作が完成した。
 来場している人達と会話を交しながら、大小様々な作品をみるみる仕上げてゆくMAYA MAXX。その姿は、まるでお絵描きを楽しんでいる子供のようだ。
「絵を描いているときはね、自分の中から”小学3年生”の頃の自分がひょいひょいっと出てきて、好きに描いてるんだ」と言う。インクをたらす、手でこする。手も足も会場の床もインクだらけにしながら楽しそうに描く姿は、私達に何かしらエネルギーを与えてくれる。
 「いつも、子供みたいな絵を描くねって、言われるんだけど、自分にとって絵の”腕をあげる”っていうのは、自分を認めて、固定観念とか先入観をとっぱらって、自分の心に耳をすませるようになることだと思うんだよね」
ちょっとした言葉や絵を描いている彼女の後ろ姿から、来場者たちは絵の素晴らしさだけでなく、人生のヒントや楽しむエネルギーを沢山受け取っているようだった。
 今後、世界を舞台に活躍してゆくMAYA MAXXの制作現場を間近に見られるこの展覧会、絵だけでなく、彼女自身のエネルギーの息吹を感じ取れるチャンスだ。  

文=代田橋郁子




2008年01月

レッド・ツェッペリン ジミー・ペイジ来日記者会見


ジミー・ペイジ来日記者会見

 ベスト・アルバム『マザーシップ〜レッド・ツェッペリン』とライヴ・アルバム『永遠の詩(狂熱のライヴ)〜最強盤』のプロモーションのために来日したレッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジが、1月28日に都内で記者会見を行った。12月10日の再結成ライヴ後、レッド・ツェッペリンのメンバーが記者会見を行うのは世界初ということで、会場にはおよそ200人のメディア関係者が詰めかけた。 

――昨年は、11月に『永遠の詩』と『マザーシップ』の発表、そして12月にはレッド・ツェッペリンの再結成ライヴと、レッド・ツェッペリンにとって特別な1年でしたね。

「『永遠の詩』を79年に公開したときには、大都市の映画館ではサラウンドシステムで聴くことができたかもしれませんけど、おそらく、郊外の多くの小さな映画館ではモノラルの状態で上映されたのではないかと思います。今回のDVDでは(デジタル・リマスターと5.1サラウンドで)プラスアルファーの要素を加えることができました。またサウンドトラック盤では、未発表の曲(6曲)を加えることによって当時のライヴの全曲が収録されました。これで、73年に私たちがマジソン・スクエア・ガーデンでどのようなショーを行っていたのかをみなさんにも観ていただき、聴いていただいて、(その全容が)わかっていただけるのではないかと思います」

「また『マザーシップ』では、アートワークも含めて、それまでのベストアルバムでは不満に感じていたことを改めることができました。再結成ライヴも含めて、たしかに昨年は、いろいろなことがあった1年でした」

――12月の再結成ライヴについて、リハーサルも含めて感想やエピソードをお聞かせください。

「ロバート・プラント、ジョン=ポール・ジョーンズ、ジェイソン・ボーナム、そして私の4人は、1987年、アトランティックレコード40周年記念コンサートのときに、すでに一緒に演奏したことがありました。ジェイソンは今では40歳ですよね? たしかにあれは20年前の出来事だったんですよね……。それから「ライブエイド」のときにもレッド・ツェッペリンとして再結成ライヴを行いました。ただ、あのときはジェイソンではなくて、それまで会ったこともないドラマーでした。あれだけの大きなイベントにもかかわらず、与えられたリハーサルの時間はわずかで、そのドラマーとリハーサルをやったのは1時間だけでした。そのときは、まず、「ロックンロール」のイントロを教えるところからはじめなきゃいけなかったんです(笑)。想像してみてくださいよ、あの曲をプレイするのがどれほど難しいかということを」

「昨年の始め、マネージャーから、ロイヤル・アルバート・ホールで2日間チャリティショーをやる企画があるけど、レッド・ツェッペリンとして参加しないかという提案をされました。そのときは、ぜひやりたいと答えましたが、リハーサルの時間をたっぷりと取ることを条件としました。重要だったのは、ジェイソンを含む4人がリハーサルに集まるということでした」

「リハーサルを毎週やるたびに新鮮な感触を得ていました。これだけの長い間の空白があったにもかかわらず、とても楽しくできました。(メンバーと演奏すると、そこにはなんらかの)ケミストリーが起きて、いいものができているな、と実感することができました。すべてが順調で、リハーサルを楽しみにするようになっていました。しかし、まさに好事魔多しで、いちばん大事なときに私が指を3カ所骨折してしまい、2週間、ショーを延期せざるをえなくなりました。しかし結局、ショーそのものは、とても楽しく終えることができました。

――レッド・ツェッペリンの来日公演の予定はありますか?

「日本だけではなく、ワールドツアーの可能性ということについてですが、昨年のO2アリーナでのショーは1回限りのものでしたが、そのために私たちは、ワールドツアーを行ってもおかしくないぐらいの時間と労力を費やしました。ただ、ロバート・プラントが、この9月まで他のプロジェクトにかかわっているので、レッド・ツェッペリンとしてのツアーがあるのかどうか、ということは今の段階では申し上げられません」

――これまでにさまざまなかたちで「ベストアルバム」が出ていますけど、ファンとしてはそうしたものが出るたびに、買わなくてはいけないと思ってしまいます。出るたびに買わなくてはいけないコンセプトがそれらの作品にはあるのでしょうか。

「いや、そう思う人は買わなくていい。ぜんぜん、買わなくていいんですよ(笑)。ただ、たとえば『アーリーデイズ』などは、音楽的には問題ないのですけど、アートワークの面では自分たちではあまり気分がよくなくて、もっといいものにしたかったのです。たしかに『グレイテストヒット』と名づければ、実際にはヒットしたものでなくても売れるかもしれません、そういうやり方もあります。しかし、僕たちは、今回はまったく新しい作品を出したと思っています。ただ、買いたくなければ買っていただかなくてけっこうです(笑)」

記者会見中にはサングラスをはずし、余裕たっぷりの表情で質疑応答に応じていたジミー・ペイジ。2枚のアルバムの好調と再結成ライヴの成功に、すっかり往年の自信を取り戻したようだった。会見の最後には「再結成ライヴをロンドンまで見に行った沢尻エリカという若い女優に何かコメントをいただけますか?」という質問に対して、とまどいの表情を浮かべながら「……別に」と答え、場内の爆笑を誘っていた。  

文=編集部




2008年01月

バンドネオンの貴公子、小松亮太が初のコラボ・アルバムをリリース!


cd_komatu.jpg Collaborations!/小松亮太
ソニー・クラシカル/ SICC815 ¥2,940(税込) 

 本場アルゼンチンでも「若き日のピアソラのようだ」と認められ、常に日本のタンゴシーンをリードするバンドネオン界の逸材、小松亮太。 14歳にして、その神秘的な演奏法と音に導かれ独学でバンドネオンを弾き始め、クラシックなタンゴの楽曲や演奏法にこだわらず、常に観客の予想を上回る演奏を目指して活動をしてきた彼が、デビュー10周年を記念して初のコラボレーションアルバムをリリースする。
 このアルバムでは、小松亮太自身が尊敬するアーティストたちを集め、タンゴという枠を大きく超えた異色のコラボレーションを実現させた。日本ジャズ・ピアニストのアイコン小曽根真。映画『フラ・ガール』のテーマソングでおなじみウクレレ・プレイヤーのジェイク・シマブクロ。日本で初めての太鼓独奏者であり、ベルリン・フィルとの共演など世界的に活躍する、林英哲。ボサノヴァ、ショーロ、サンバ、バイヨン…ブラジルのグルーヴを変幻自在に表現する天才ギタリスト笹子重治。そして、女優としてはもとより様々な分野でプロデュースワークも展開する山口智子が詩を朗読…など、あらゆるジャンルから一流のアーティスト達を集結させることとなった。しかも、今回のアルバムでは初めて全楽曲の制作を小松亮太が担当。プレイヤーとしてだけでなく、ソング・ライターとしての新しい扉が開かれた記念すべきアルバムになっている。
 また、2月29日(金)に行われる東京オペラシティでのコンサートではタンゴの偉大な巨匠アストル・ピアソラの没後15年を記念して、ピアソラの幻のオラトリオ《若き民衆》を日本で初演奏にも挑戦するという彼。
 日本とアルゼンチン、伝統と新しい試み。あらゆる要素をとけ込ませて「自分にしか表現できないタンゴの世界」を常に広げ続ける小松亮太。10周年となる今年が、今後の活動の大きな中継地点となるはず。2008年の彼を注目したい。  

文=代田橋郁子




2008年01月

これぞジャズの醍醐味! 守屋純子オーケストラ公演


守屋純子 【公演情報】
守屋純子オーケストラ“Groovin’ Foward”
<出演者>
守屋純子(p,arr)、納浩一(b)大坂昌彦(dr)
近藤和彦(as,ss),緑川英徳(as),小池修(ts)
アンディー・ウルフ(ts)、宮本大路(bs)
片岡雄三、佐藤春樹、パット・ハララン(tb)、山城純子(b-tb)
エリック・ミヤシロ、木幡光邦、奥村晶、高瀬龍一(tp)
スペシャル・ゲスト 寺井尚子(vl)

有楽町朝日ホール(有楽町マリオン11階)
2008年1月30日(水)
開場:18:00 開演:18:30
指定席 ¥6,000(税込)/ 学生席 ¥3,500(税込)
問い合わせ サンプライズプロモーション東京 0570-00-3337

 ビッグバンドは、ジャズの原点であり、またジャズの楽しさ、醍醐味をもっともよく伝える形態だが、大編成という点から楽団を維持することがむずかしく、プロの世界ではどんどん少なくなっているのが現状だ。また、優れたビッグバンド・リーダーや作編曲家も世界的に少なくなってきている。早稲田大学のビッグバンド、“ハイソサエティーオーケストラ”出身の作編曲家兼ピアニストの守屋純子は、1997年のプロデビュー以来、才能あるビッグバンド・リーダーとして、国内外で注目を浴び、また支持されている存在だ。2005年には「セロニアス・モンク・コンペティション」に日本人として初めて優勝したということからもその実力は折り紙つき。
 その守屋純子が率いるビッグバンド公演が1月30日(水)、東京・有楽町朝日ホールで行われる。ピアノの守屋を含めてトップミュージシャン16名が、それぞれの多忙なスケジュールを調整して一堂に会するさまは壮観で、ビッグバンドならではのダイナミックでゴージャスな表現が聴きどころとなるだろう。またヴァイオリンの寺井尚子もゲストで参加する予定。守屋のオリジナル新曲とスタンダードナンバーからなる今回の公演のテーマは“Groovin’ Foward”。「今の音にこだわりたい」と語る守屋のビッグバンドがどんなサウンドを奏でるか、おおいに期待したいところだ。
また1月23日には、守屋の過去のアルバムが2枚再発売される。1枚は97年のデビュー作『マイ・フェイヴァリット・カラーズ』。オクテット(8人編成)によるNY録音盤で、ブルーノートレーベルをはじめさまざまな名盤を手がけた伝説の録音エンジニア、ルディ・ヴァン・ゲルダーによる録音だが、今回の再発のリマスターもそのヴァン・ゲルダー自身が行い、ボーナス・トラック1曲を収録しての再発となる。
 もう1枚は、守屋のビッグバンドジャズへの能力を世界に知らしめた話題作『シフティング・イメージズ』。デューク・エリントンをはじめ、チャールズ・ミンガス、セロニアス・モンク、ギル・エヴァンスなど、ビッグバンドジャズの偉大な先達へのオマージュとともに、これからのジャズの方向性を示したものとして、国内外で高く評価されたアルバム。今回の公演と合わせて、日本が誇るジャズ・ジニアス、守屋純子の世界にあらためて触れてみたい。  

文=編集部




2008年01月

上原ひろみインタビュー チック・コリアとの共演がついにCD化!


news_uehara.jpg チック・コリア&上原ひろみ『デュエット』
ユニバーサル UCCO-9181初回限定盤2CD+DVD¥3,500(税込)/ UCCO-1034/5 通常盤 2CD¥3,200(税込)

 昨年の9月24日〜26日、ブルーノート東京で日米屈指のジャズ・ピアニスト、チック・コリアと上原ひろみによる夢の共演ライヴが実現した。そのときの演奏が2枚組ライヴ・アルバム『デュエット』として1月30日に発売される。

 上原ひろみがチックと出会ったのは彼女が17歳のとき。「わけもわからず、ただラッキーなだけだった」と言うその初対面から10年後の2006年、ライブイベント『東京ジャズ』で再会を果たした2人。10年分の想いをピアノに託し「やっとちゃんと会話(演奏)が出来るようになったと実感した」と上原は言う。ライヴ盤のアイデアはこの直後にチックから飛び出した。
「“2人の化学反応を音に残そう”と。もうビックリして“今アルバム作るって言ったの?”って聞き返したくらい(笑)」
 それから1年後ついにその日が来た。演奏曲は2人のオリジナルの他、ジョージ・ガーシュウィン、セロニアス・モンク、ビル・エヴァンス、アントニオ・カルロス・ジョビン、意外にもビートルズまで選曲された。
「ライヴの1カ月前にチックのやりたい曲のリストがメールで来たんです。ビートルズは“最近ハマっているから”とのことで、もちろん私も好きだから即OKして。逆に私からはチックの「ウィンドウズ」と「ハンプティ・ダンプティ」を是非やりたい、と。どれも2人の好きな曲ばかりです」

 3日間の演奏での決めごとはセットリストを当日に決めたのみ。演奏の長さやどちらがどこを弾くなどは何も決めず、感性の赴くまま演奏された。これぞジャズ。アドリブ/インプロビゼーションの醍醐味が存分に味わえる。
「CDには3日目の演奏を中心に収録しています。イントロをどちらが弾くとかも何も決めていなかったから、1日目はだいたいチックから弾き始めて、2日目はチックが水を飲んでいる隙を見て私が先に弾き始めちゃうこともあった(笑)。“こんなのはどう?”と思ったプレイに予想外の粋な音が返って来たり、そんなチックの弾く1音1音をパクパク食べて成長させてもらった感じです。1つのキャンバスに2人で絵を描いたような作品ですね」
 丁々発止のピアノ・バトルではなく“会話”だった。実際にCDから伝わって来るのは、張り詰めた空気感よりも楽しみながらプレイする様子だ。会話を楽しむようにメロディを奏でる、まるで歌うように。そんなところから『デュエット』とつけられた。
 足かけ10年強の2人の交流から生まれた1枚。ジャズ・ピアノの魅力に満ち溢れている!  

文=榑林史章


NEWS

CD REVIEW

BOOKS&FILM

GUITAR LEGEND

SOUND GADGET

BAND WORKSHOP


e-days「イーデイズ」は大人の感性を刺激するWEBマガジンです。