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2008年03月

108のギャラリーが集結した、日本最大級のアート見本市


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「アートフェア2008」

会期:4月3日(金)〜5日(日)
会場:東京国際フォーラム 展示ホール1
住所:東京都千代田区丸の内3-5-1
開館時間:金11:00〜21:00、土〜20:00、日10:30〜17:00(入場は閉場30分前まで)
入館料:1DAYパスポート1500円
お問合せ:03-5771-4520(アートフェア実行委員会事務局)
HP:http://www.artfairtokyo.com  

 音楽鑑賞や映画鑑賞と同じくらい、芸術鑑賞が趣味だと言う人は多いだろう。しかし、CDやDVDを買うのと同じくらい、アート作品をよく買うという人は恐らく稀である。その理由は、買い方がわからない、値段が高いなどさまざまだが、そのどれもが、日本の現代アート界の間口の狭さが起因となっていることが多い。しかしそのアート界の間口が、大きく一般に広げられるイベントがある。4月4日から3日間、東京国際フォーラムで開催される「アートフェア2008」。国内外から108ものギャラリーが参加する、日本最大級のアート見本市である。)
 会場は各ギャラリーごとにブースで仕切られ、そこではさまざまなジャンルのアート作品が展示販売される。小山登美夫ギャラリーやミヅマアートギャラリーなど、日本の人気ギャラリーのほか、北京やニューヨーク、ニューデリーといった海外勢も参加。特に中国やインドの現代アートは、いま最も動向が注目されている市場であり、作品の素晴らしさはもちろん、資産価値としての高まりも今後充分見込めるものとなるだろう。)
 そう、今回のイベントが美術館で開催される展覧会と違うのは、作品を購入できるという点である。108ものギャラリーを1日で回ることができ、自分が欲しいと思えば、その作品を手に入れることもできる。ものによっては数千万円という値の張るものもあるが、なかには数千円から購入できるものもある。それならば、一度買ってみようか、と思う人も多いはずだ。また現代アートのほか、喜多川歌麿やパブロ・ピカソなど、作品の幅が広く、その質がどれも高いというのも特徴。それはビギナーだけでなく、目の肥えたコレクターをも充分に満足させる内容であろう。)
 期間中には、トークショーやガイド・ツアーなども実施。まさに1日かけてアートを楽しみ、アートを学び、財布の中身と相談のうえ、世の中に1点だけのアートのお土産までも買うことができる。4月からの新生活を、自分好みのアート作品と共にスタートさせてみてはいかがだろうか? 

文=野上瑠美子




2008年03月

UKストリート・アートのいまを体感できる展覧会


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「We didn't do it〜UKストリート・アートの現在」
会期:開催中〜4/6(日)
会場:ラフォーレミュージアム原宿
開館時間:11:00〜20:00
会期中無休
入館料:一般700円
お問合せ:03-3475-0411(ラフォーレ原宿)
HP:http://www.laforet.ne.jp  

 ビートルズ然り、セックス・ピストルズ然り、そしてオアシスもこれまた然り。イギリスという土地は、それまでのミュージックシーンを打ち破るような、かつてない才能を常に輩出してきた。それはファッションや映画などにも飛び火し、新しいムーブメントを巻き起こしてきたと言えるだろう。そして今、そんなUKの波はアート界にも及んでいる。そのなかでも、最も勢いのあるストリート・アートに着目した展覧会が、4月6日までラフォーレミュージアム原宿で開催されている。タイトルは「We didn't do it」。“無関心・無責任な態度や姿勢”を表したそのタイトルには、他に囚われない、UKクリエイターたちの精神が垣間見えるようだ。
 約30名のアーティストの作品が一堂に会する本展。神出鬼没、正体不明のアーティスト・バンクシーは、社会に対する痛烈なメッセージを、グラフィティというかたちで街中のいたるところに残している。ときには、ニューヨーク近代美術館やメトロポリタン美術館までもが、彼のキャンパスとなってきた。もちろん、それはゲリラ的に実行されるわけだが…。そんなセンセーショナルな彼のスタイルや作品は、世界中から注目されるものとなり、年々評価を高めている。しかし彼の作品は、グラフィティであるがゆえに消されてしまうこともある。それだけに今回の展示は非常に貴重なものであり、この機会を逃してしまうのはあまりに惜しいと言えるだろう。
 またDJ Shadowのアルバム「The Outsider」ほか、数多くのレコードジャケットを手がけるポール・インセクト。ポップさと毒を混在させ、マンガや日本の街頭などをモチーフにした作品も発表しているアントニー・ミカレフなど、さまざまな作風のアーティストの作品が集結。
 UKストリート・アートの今を体感したいのであれば、18時間という長時間のフライトに耐えるより、ひとまず原宿に出向いた方がベターだろう。  

文=野上瑠美子




2008年03月

『コントロール』アントン・コービン監督インタビュー


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『コントロール』
原題:Control
監督:アントン・コービン
脚本:マット・グリーンハルシュ
原作:デボラ・カーティス
撮影:マーティン・ルーエ
音楽:ニュー・オーダー、ジョイ・ディヴィジョン
出演:サム・ライリー、サマンサ・モートン、アレクサンドラ・マリア・ラーラ、ジョー・アンダーソン、ジェームズ・アンソニー・ピアソン、トビー・ケベル、クレイグ・パーキンソン
2007年イギリス・アメリカ・オーストラリア・日本合作映画/1時間50分
配給:スタイルジャム
シネマライズほかにて全国ロードショー中  

 ポスト・パンク・ロックバンド、ニュー・オーダーの前身であるジョイ・ディヴィジョン。1970年代後半のUKロックに衝撃を与えたこのバンドは、カリスマ的ヴォーカルのイアン・カーティスの自殺により伝説となった。 『コントロール』は、そんなカーティスの半生を追った伝記映画である。監督は、U2やデペッシュ・モードなど数多くのミュージシャンのポートレイトやミュージック・ビデオを手がけた写真家アントン・コービン。ジョイ・ディヴィションとの親交のあった彼の描くロック・スターの悲劇とは――。

――ジョイ・ディヴィションの大ファンを自認されていますが、イアン・カーティスの伝記映画をいつぐらいから考えていたのでしょうか。

アントン・コービン(以下A・C) 実は、この映画にかかわった経緯は、ちょっと変わっているんだ。最初はこの映画の話が持ち込まれたときは一度、断っている。その後、プロデューサーたちは多くの監督候補に会っていたが、そうしているうちに僕がやっぱりやるといい出したんだ。でも、確かにジョイ・ディヴィションは、僕がオランダからイギリスに移住する上できっかけになったバンドのひとつだ。この映画を撮ったのも、自分が若い頃に起こっていたことと関連してから。とてもパーソナルな理由からだ。モノクロ映像にこだわったのも、当時の記憶やジョイ・ディヴィションの映像がモノトーンに覆われているからなんだ。

――実際に、イアン・カーティスと面識があったそうですね。彼の訃報を聞いたときのことを覚えていますか。

A・C 1979年にイギリスに渡った年に会ったんだ。それから一年もしないうちに、彼は逝った。訃報を聞いたのはパブで、僕がインベーター・ゲームをしているときだった。ものすごく動揺したよ。

――初めての監督作になりますが、アーティストの内的な世界に迫るという意味では、この映画は、同じ動画であるであるミュージック・ビデオよりも、ポートレートの世界に近かったのではないでしょうか。

A・C 映画ははるかにスチール写真の方に近かったね。ミュージック・ビデオの経験は技術的に役に立ったこともあるが、それだけだ。スチール写真で培ったパーナルなアプローチ、つまりエモーショナルな面を引き出すといった作業は、今回の映画製作も多いに役に立ったと思う。この映画では、彼を伝説的なロックのアイコンとして描くことはしたくなかった。ミュージシャンのポートレートを撮るときに興味があるのは、アートの創造であって、ライブでの爆発的な瞬間じゃない。この映画でも、僕は、愛によって心を引き裂かれた孤独な青年の物語にこそ興味があったんだ。

――『コントロール』というタイトルをつけた理由はなんですか?

A・C プロデューサーたちの用意していたタイトルが好きになれなくて、一晩でタイトルを考えなければならなかった。そこで浮かんだのが、これだ。イアンは、コントロール・フリークだったからね。映画でも描かれているように、彼はデビー(妻)をコントロールし、バンドをコントロールし、すべてを仕切っていた。ときには、マネージャーを怒鳴りつけながらね。でも、彼が唯一コントロールできなかったのは、彼の持病である癲癇の発作だったんだ。それに、コトントロールは、“she lost control”というジョイ・ディヴィジョンの曲の最初の歌詞にもなった。また、彼は、自殺することによって自分のレガシー(遺産)をコントロールしたのだと思う。  

文=立田敦子




2008年03月

伝説のバンド、ジョイ・ディヴィジョンが甦る


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サウンドトラック『コントロール』
ワーナーミュージック・ジャパン/WPCR-12837
¥2,580(税込)3月5日発売 

映画『コントロール』3月15日(土)より、シネマライズ他、全国順次ロードショー。
http://control-movie.jp/  

 80年代に巻き起こったニューウェイヴの先駆者的存在であり、70年代UKポスト・パンクを象徴するバンドのひとつ「ジョイ・ディヴィジョン」。イギリスでの人気を不動のものとし、全米に向けて旅立とうとした、まさにその日、ヴォーカルのイアン・カーティスが自殺を図り、伝説の幕は突然下ろされてしまう…
 23年という短い人生を駆け抜けたヴォーカリスト、イアン・カーティスの人生を追った映画『コントロール』の公開に先駆け、作品のサウンドトラックアルバムが発売となる。
 全編モノクロで撮影され、トーンを押さえながらも70年代の音楽が持つ力を存分に引き出したのは、U2やビョーク、デペッシュ・モードなどの世界的ミュージシャン達のPVを手がけてきたアントン・ビーコン監督。音楽深く愛する監督に加え、伝説のインディーズレーベル”ファクトリー”の創設者トニー・ウィルソンがプロデューサーとして参加して作られた作品だけあって、サウンドトラックも、その当時の空気をなまなましく甦らせてくれるが曲が並ぶ。
 パンクの大ブームが終息へと向かい、パンクの精神と音楽的な広がりを併せもったアーティスト達が、次の世界へ向けて羽ばたき始めた時代、バズコックスやイギー・ポップ、デヴィッド・ボウイ等が、新しい世界を切り開き始めた頃の生々しい音が味わえる。また、ヴォーカリストを失った後、残ったメンバーによって結成されたニュー・オーダーもサントラに全面協力し、ジョイ・ディヴィジョンのブートレグ音源も収録され、他のサントラとは一線を画した仕上がりとなっている。
 混沌としたUKポスト・パンク時代。音楽の変遷を知る上でも、貴重な一枚といえるかもしれない。  

文=代田橋郁子




2008年03月

ユーミンの最高傑作が詰まった「SHANGRILA III」がDVDにてリリース


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YUMING SPECTACLE SHANGRILAll/松任谷由実
EMIミュージック/TOBF-5566¥6000(税込)
ブルーレイディスク TOXF-5566¥6800(税込)  

 1999年、ユーミンの音楽とロシアのアーティステックサーカスのコラボレーションを融合した新しいエンターテインメント「SHANGRILA」。昨年、第3弾であり、シリーズ最終章にして最高傑作である「SHANGRILA III」(全国6大都市38公演30万人動員)公演を行い、話題騒然となったのも記憶に新しい。その最高峰のショー「SHANGRILA III」がDVDにてリリース!
 今回「SHANGRILA III」のテーマは“ドルフィンの夢”というだけあり、深海をイメージさせるライティングが全体を包み、シンクロナイズドスイミングソロ部門で3大会連続金メダルを獲得した、ヴィルジニー・デデューやオリンピック3大会で5つのメダルを獲得した武田美保らのシンクロ勢が華麗に水中を舞う。一方、空中ではモスクワサーカス団が驚愕のパフォーマンスを展開。そのステージ心臓部にてユーミンはすべてを操り、会場を凌駕する歌声を披露した。
 この公演がディスク1にパッケージされ、ディスク2には「SHANGRILA」の歴史を振り返るドキュメンタリーや出演者のインタビュー&オフショット、そして裏特典映像までもが収録されている豪華2枚組だ。ワールドプレミアと称されるほどのステージを、家で体感できる贅沢な作品である。

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e-days”東京特集”松任谷由実インタビューはコチラ

 

文=編集部


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