HOT MENU
RSS


SOUND GADGET

歪みの美学 その1 MXR以後と以前の世界


 ギターの音色を意識的に歪ませるという行為は一体いつ頃から始まったのだろう。現在のように手軽で完成度の高いエフェクターがまだ登場していなかった時代から、ギタリストは歪みを求めていた。ブルースがまだアンダーグラウンドなジャンルだった頃、ブルースマン達は錆び付いた太い弦にスライドバーを叩き付けるようにしてプレイしていた、もちろんボロボロのアコースティックギターを使って。その激しくも情緒的なプレイは今でも幾つかの貴重な映像記録や録音で確認することができるが、それはまさに元祖歪みギターだ。アンプに負荷をかけて歪ませるよりずっと前に、彼等によってギターの歪みとは“激しく且つ情緒的な音色”と定義付けられたのだ。
 21世紀に入るとデジタル機器の発展でモデリング、シミュレーションタイプがごく普通に使われるようになったが、エフェクターの歴史はあるセンセーショナルなメーカーの登場により、その以前と以後に大きく分けることができる。“MXR”の登場である。写真は筆者が1976〜78年(30年ほど前)に購入したもので、distortion+(その名の通りディストーション)、dyna comp(コンプレッサー)、phase100(フェイズ)という往年の名機達だ。残念ながらdistortion+は回路が過労死、他の2台は今も現役だ。ではなぜ以前と以後なのか、先ずは歪みの美学を探究していくことしによう。

文=広瀬眞之


NEWS

CD REVIEW

BOOKS&FILM

GUITAR LEGEND

SOUND GADGET

BAND WORKSHOP


e-days「イーデイズ」は大人の感性を刺激するWEBマガジンです。