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2010.03.31UP

あとがきにかえて

このe-daysのコラムが最終回だというのに
、、、毎度の事ながら締め切りを超えそうです(笑)。
ただ単に忙しいという事ではなく子供の頃に好きだったあの作品に
大人の在り方を学んでしまったのかも知れません。

あの作品の疑似最終回に捧げます。
毎度ばかばかしい話を一席。

まだ小学校にあがる前だと思うのですが親父とTV番組に出ました。
その中で親父に「漣くんは大きくなったら何になりたい?」と聞かれ
即座に「ヤギ!」と答えたそうだ。
「(苦笑)他にはないの?」と聞かれ
今度は即座に「ダチョウ!」と答えたそうだ。

もう少し大きくなった頃の僕は「餃子職人」に憧れていました。
多分なんですが、、、親父が家で餃子を作った事があったのかな?
それは記憶にないのですが、やたらとその時期に
粘土細工で餃子を作っていたそうである(苦笑)。
その時期あとはやたらとバンジョーの絵を描いていたらしい。
餃子&バンジョー!変った子供ですね(笑)。

さらにもう少し大きくなった頃は「時代劇の役者さん」でした。
その時は母親が「じゃぁ、沢山お勉強しないとね!」と念を押されました。
、、、今思えば何故に(笑)?

その後しばらくの間の将来の夢は漫画家でした。
何故だか理由は憶えていません。
取り立てて絵が上手いわけでも、
話を創作するのが得意なわけでもありませんでしたが。
そんな小学生のある日おかしな漫画と出合いました。
江口寿史先生の「ストップひばりくん」です。
当時では斬新なキャラクター設定もさることながら、
それ以上に話の大筋と一見無関係なコマの多さに子供ながらにワクワクしたものです。
そのコマとコマの間にはそのシーンに流れていそうなBGMが記されていたり、
さらには劇中人物と同等にYMOやクラフトワークのメンバーが描かれていました。
決して格好良くではなく良い意味でいびつな描かれ方の音楽家に
当時の小学生達は多大な興味を持ったに違いない。
少なくとも僕はそうでした。

お茶の間にYMOが進出してきたのはいつ頃からか?
確かな記憶はないのですが、ちょうどこの頃
子供達も認識し始めた事は確かです。
そしてクラフトワークも同じアイドルとしてインプットされたわけです。
生まれながらマニアック気質だった僕は
江口先生の前作であり前代未聞の主役交代が繰り広げられる「ひのまる劇場」や
さらにアヴァンギャルドな「すすめパイレーツ」へ。

本日、実家に連絡をしたところそれらの漫画類はすべて行方知れずとの事。
僕が引っ越しを繰り返すうちに無くしたんでしょうか、、、。

それにしても江口先生がひばりくんを可愛く描けば描くほど面白いとの
視点に気がつき同時に、より絵としての完成度を追究するあまり、
遅筆が重なりそして「最終回的な最終回」になるという、
子供には理解し難いエンディングには驚いた。
子供ながらに物語は終わらなくても良いんだという安堵感と
締め切りとは踏み倒しても良いのだという大人の作法を学びました。
しかし終わらない、完結しない作品はよりあとを惹きますね。
だからかな?ビーチボーイズの「smile」に惹かれていたのも。

そして、いみじくも「smile」も「ひばりくん」も21世紀に完結する。

終わらないのはこのコラムだけです。
な、何と!場所を変えて継続いたします!
引っ越し先は FIGARO.jp です。

そうか、、、
お後はよろしくないのがおあつらえ向きですかね。

ひとまずは、、、一件落着。


高田漣

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高田漣(ミュージシャン)
1973年、日本を代表するフォークシンガー・高田渡の長男として生まれる。14歳からギターを始め、17歳で、父親の旧友でもあるシンガーソングライター・西岡恭三のアルバムでセッション・デビューを果たす。現在は、スティール・ギターをはじめとするマルチ弦楽器奏者として細野晴臣、高橋幸宏、ハナレグミ、アン・サリー、畠山美由紀、Human Audio Spongeなどのレコーディングやライヴで活躍中。ソロとしても今までに5枚のアルバムをリリース。2008年には、高橋幸宏、原田知世、高野寛、高田漣、堀江博久、権藤知彦の6人で「pupa」を結成し、デビュー・アルバム『floating pupa』を発表している。同年、崔洋一監督によるショートフィルム「ダイコン」(小泉今日子主演)の音楽を担当。
【official web site】 http://www.tone.jp
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