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2009.07.29UP

配信で伝わる音

殆ど特典期間が終わってしまいそうな今日(7/29)にしか更新できなくて申し訳ないのですが宣伝です。僕が代表を務めるレコミュニでは7/18からクラムボンの新曲『Now!!!』の予約を受け付け中です。実際の配信は8/1からですが、7/31 23:00までに予約すると特典としてクラムボンメンバーのメッセージファイル(mp3)が即ダウンロードできます。

これまでWAV音源としてはFROGMANレーベルなどの協力を得て16bit/44.1kHzのデータを配信してきましたが、この新曲はレコミュニでは初めて24bit/48kHzで配信を行います。まあ分かりやすく書けば「CDよりも良い音」です。最近ではプロ/アマ問わず、音楽の収録やミックスは24bit/48kHzや24bit/96kHzでやろうと思えば簡単にできるようになっていますが、市販のCDなどのパッケージメディアでは、出来上がった音楽データをCDに入れるために16bit/44.1kHzに「マスタリング」しています。CDに収めるために出来上がった曲の音質を落とさざるを得ません。そういう制限が全然ない、アーティストが聴いてもらいたい音源がそのままの形で届きます。

配信サービスを運営している自分が言うのもアレですが、ダウンロードした曲とCDのようなパッケージで買った曲の違いを考えた時に、2009年の現時点ではパッケージの方が満足度が高いと言わざるを得ません。ダウンロードした曲には、場所を取らない、欲しいと思ったらすぐ買える、一曲ずつ買える、などの明確なメリットはあるのですが、価格のことを置いておいても、ディスクがクラッシュしたら消えてしまって買い直さざるを得ないとか、スリーブにあたるものがあったとしても別ファイルでどこに保存したのかよく分かんなくなるとか、家族や友達にCD棚を漁られて「へー。dadamnphreaknoizephunkとハナレグミが並んでるなんてシュール過ぎ」みたいなことを言われるコミュニケーションが途絶える、といったデメリットが大きいと考えています。色々な場所で雑談でそういう話になると、皆配信サービスに対して不満に思ってることが一杯あって、結構盛り上がります。なのに市場がそれに応えてないのはなんだかとても残念なことです。

そこで、満足度上げるぞ計画の第一弾として高音質データの配信を実施することにしました。実際やるにあたってメタデータ埋め込みの問題など様々な問題がありましたが、クラムボンのミトさんがメッセージ内で語っているように、収録時の雰囲気も含めて届けることができるのではないかと思っています。

これからも秋、冬にかけて、「CDを買ったのと同等の満足感が得られない」ことに対する取り組みを続けていく予定です。現在、Cocktailというコードネームの、まだ発表されていない音楽サービスを9月あたりにAppleが始めるという、まことしやかな噂をウェブメディア各社が載せています。おそらく上記CDを凌駕する体験を目指すという点では全く同じ方向性だと思うのですが、レコミュニでは、大手ではできないけど、音楽を取り巻く環境がちょっとでも良くなるような提案を続けていければと思っています。

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竹中直純
レコミュニとディジティミニミの代表取締役。デジスタ・キュレーター。BCCKSと未来検索ブラジル取締役。実は前タワレコ取締役兼CTO。
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