鳥駒


「うなぎ」と「やきとり」がウマい店

 港区・三田にある「鳥駒」というお店に行った。
 このお店は、JR田町駅西口を出て、交差点を渡って慶応仲通り商店街に入り、道なりに2分ほど歩いたところにある、「うなぎ」と「やきとり」の名店。
 10個の提灯が垂れ下がる昔ながらの店構えは、どこか安心感を与えてくれる。聞けば、1963(昭和38)年創業、三田で45年の歴史を誇る老舗だそうだ。
 店内に入り、早速メニューを見る。「うなぎ」はというと、自家製うなぎの「串焼」や「白焼」「肝焼」「ホネ揚げ」「カマ唐物」「うな重」や「うな丼」などがある。また、「やきとり」は、「つくね」や「ねぎま」といった王道はもちろん、「やきとり丼」、さらに「若鶏の丸焼」などもあり、まさに、よりどりみどり。
 さて、まずは、創業当時からの名物「自家製うなぎの肝焼」をいただいた。
 最初、オッ!コリッとした歯応えだな、と思った次の瞬間、まったりと濃厚な肝の味と胆嚢のほのかな苦みが、一瞬にして口の中を占拠する。で、口内は、たちまち“ラガーをお呼び!”状態。「うなぎの肝焼」にラガーって、ホント合うんだよね。
 続いて、同じく創業当時からの名物であるという「若鶏の丸焼」も注文。
 待つことしばし、目の前に運ばれてきた大きなお皿の上には、まるまる一羽の鶏が“ドシンッ”と鎮座しておられる。
 で、そのお味はというと、外はカリッと香ばしく、中はジューシー。で、肉汁たっぷり。なんでも、全体を軽く焼きあげたあと、さらに油で表面を揚げているそうだ。また、「1羽で4~5人前はありますが、中には1人でお召し上がりになる方もいます。女性のお客様がお二人でいらして、1羽ずつ食べたという例もありますよ(笑)」と女将さんが語る通り、食べ始めると、どんどん夢中になっていく。ひと切れ食べ終わったと思ったら、無意識のうちに右手は次のひと切れを掴んでいる。そんな、止まらない、たまらない美味しさでありました。
 ところで、このお店では、例えば串焼ならその日使う分の素材のみを仕入れ、注文が入ってから1本1本丁寧に焼きあげたりと、創業以来、一貫したスタイルをずっと守り続けている。が、守っているばかりではない。ご主人は、日々新しいメニューの開発にも励んでいるそうだ。
 「お店の前の慶應仲通街は、いつも同じ顔の人しか歩いていないから(笑)。常連のお客さんを飽きさせないために、我々も常に進歩しなきゃね」と。
 今日も「鳥駒」では、多くの常連客が、変わらぬ美味しさと、新しい美味しさを楽しんでいるにちがいない。

鳥駒(とりこま)

東京都港区芝5-26-3

03-3452-6046

ランチ 11:00~14:30L.O.
ディナー 17:00~22:30(L.O.22:00)

土曜

平均4,000円

カード使用不可

JR田町駅より徒歩5分
都営地下鉄三田線三田駅より徒歩5分


「うなぎ」と「やきとり」がメインの、1963(昭和38)年創業の老舗。写真手前の「自家製うなぎ串焼」は、1本1,365円。「肝焼」は1本315円(2本からオーダー可)。また、写真後方の「若鶏の丸焼」は2,100円、「やきとり」は3本で420円。その他、季節の食材を使った料理も多数取り揃えている。

ラガーのうまいお店

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