荒木町の路地奥で味わうヨロコビ
新宿・荒木町。かつては花街として賑わったこの街に、気軽に立ち寄れる「喜仙」というお店があると聞き、訪れてみることにした。地図を頼りに「杉大門通り」を下り、50メートルほど先にある細い路地(ビックリするほど細い!)に入る。“いくらなんでも細すぎなんじゃないか?”“曲がるトコ1本間違えたのかね?”などと自問自答しながらも、少し奥の方へと進んでみると……、“おおォ!”(歓喜の声です)。目の前に現れしは、趣きある建物と青く輝くお店の看板であった。
早速、店内に入ってカウンターにすわり、少し緊張しつつも「ビール込みで5,000円ぐらいでお願いします!」と料理をオーダー(このお店は予算に合わせて女将さんがいろんな料理を作ってくれる)。すると、まずはそら豆、ワカサギなど旬の食材がキレイに盛りつけられた前菜にはじまり、煮物、焼き魚と、女将さんお手製の家庭料理が続々と運ばれた。そして、極めつけは主役の「やきとり」。鳥取の「大山地鶏」という鶏を使用しているらしいのだが、これが旨い。歯ごたえよろしく、ラガーとの相性よろしく、申し分のない鶏であった。
ところで、このお店がオープンしたのは今から40年前。以来、ずっと通い続けているお客さんも少なくないという。「オープン当時は50代で、現在は90代という常連さんもいらっしゃいます。とても“ありがたい”ことですね」と女将さん。
知る人ぞ知るほそーい路地の奥地に、自宅とは別の“くつろぎの場所”があるという喜び。また、そこへいけばいつでも旨い家庭料理とやきとり、そしてラガーが待っているという安心感。「喜仙」は、お客さんにとってもさぞや“ありがたい”存在にちがいない。
喜仙(きせん)
東京都新宿区荒木町7-2
03-3355-2989
18:00〜23:00L.O.
土曜・日曜・祝日・年末年始
VISA、JCB
平均5,000円
東京メトロ丸の内線四谷三丁目駅より徒歩3分
基本的に料理は“おまかせ”。その時々の旬食材を使ったさまざまな味わいが楽しめる。煮物や焼き魚のほか、予約の場合のみ刺身もご用意可。そして、鳥取の「大山地鶏」を使用した「やきとり」は自慢の一品。また、同じく大山地鶏を使った野菜とコラーゲンたっぷりの「鶏なべ」もおすすめ。21:00〜はカラオケも楽しめる。