宇田川


40年の歴史を誇るとんかつの味

 日本橋本町にある「宇田川」は、創業40年の老舗。このお店では、ランチタイムには上質な国産豚を使用したとんかつが、そしてディナータイムには、これまた質のよい和牛を使用したステーキなどの牛肉料理が楽しめる。
 さて、今回はランチタイムにお店を訪れた。まるで老舗割烹料理店のような佇まいの店内に入ると、L字型の立派なカウンター席と、テーブル席がふたつ。早速、白木のカウンター席に座り、「ロースかつ定食」(2,300円)をオーダー。
 待つこと数分、目の前に“ドーンッ”と現れたのは、それはそれは立派なコロモをまとった、とても大きなロースかつであった。断面はほんのり赤みがかっていて、肉汁でツヤツヤ。食べる前からすでに幸福の予感に満ちあふれている。
 早速、ひとくちガブリ。表面はサクサクで、中はビックリするほどやわらかい。オリジナルのブレンドソースをたらりして、まずいただく。噛むたびにアツアツの肉汁がじゅわり、じゅわりと広がる。そこにラガーをぐびり。40年の歴史を誇るロースかつとラガーは、舌というリングの上で見事なタッグ・マッチを繰り広げるのでありました。
 ちなみに、このお店には、創業当時から絶大な人気を誇る“名物”がある。超分厚い、テイクアウト専用の「カツサンド」である。こちらは、雑誌『ブルータス』(2006年刊行)の「日本一の手みやげはどれだ!?」特集で、カツサンド部門で見事1位に輝き、またその他の雑誌やテレビなどでもとにかくよく紹介されている。
 「掲載された雑誌などを見ると、写真に凄く迫力があって実物より大きく見えるような気がするんですよね。だから、せっかく買いに来てくださるお客様に『写真で見るよりも小さい』と思われるんじゃないかと思って、紹介される度にうちのカツサンドはだんだん大きくなっているんです(笑)。創業時に比べると今のはかなり大きいですよ」とご主人。
 そんな言葉からも、ご主人の“愛情”が伝わってくるのであった。
 創業40年、親から息子へ。「宇田川」の味は、これからもどんどん進化し続けていく。はじめて食べたカツ、食べるほどに美味しさもどんどん大きくなっていくのでした。

宇田川(うだがわ)

東京都中央区日本橋人形町1-4-15

03-3241-4574

ランチ 11:00〜14:00L.O.
ディナー17:00〜20:30L.O.

日曜・祝日
※土曜はランチタイムのみの営業
 (ご飯がなくなり次第終了となります)

平均15,000円

カード使用不可

東京メトロ銀座線三越前駅より徒歩3分


創業40年の歴史を誇る老舗。ランチタイムはとんかつ中心のメニュー、ディナータイムは基本的に“おまかせ”で、牛肉中心のメニューが楽しめる(コースは10,000円〜)。なお、名物の「カツサンド」(1,700円)はテイクアウト専門で、電話にて事前の予約が必要。日本橋にお立ち寄りの際には、ぜひ味わっていただきたい一品である。

串焼 こっこちゃん


多くのお客さんに愛される人形町の串焼き

 IT関係の会社で働く知人から「最近ハマっている串焼きのお店が人形町にある」との話を聞いた。最初は「あっそー」と軽く聞き流していた私だが、店名を聞いた瞬間「うっそー?」と身をのりだした。「串焼 こっこちゃん」という、ニワトリのロゴがカワイイお店だというのである。それでいて趣きもあるというのである。日本橋人形町といえば、下町情緒の残る老舗多き街。「人形町で『こっこちゃん』でニワトリがカワイくて趣きがあるだあッ!?」とめちゃめちゃ気になり、訪れてみることにしました。
 日比谷線の人形町駅から歩くこと約1分。ありました!「串焼 こっこちゃん」。確かに趣きある上品な佇まいで、ニワトリのロゴもカワイイ。
 早速、店内に入ってメニューを拝見。串焼きのほかにも、一品料理やご飯モノなどもあったりして、充実のラインナップである。
 まずは、おすすめであるという「手羽先燻製」と「ささみユッケ」をいただいた。どちらも岩手県の「南部鶏」を使用しているらしく、やわらかくてジューシーで旨みたっぷり。ラガーともよくあうのであった。
 また、名物の串焼きはというと、同じく「南部鶏」を使用し紀州備長炭で焼き上げるのだが、こだわりはそれだけではない。このお店では、複数の串焼きの注文があっても、1度にまとめて出すことはなく、あくまで1本ずつ提供するそうだ。「まとめて出してしまうと、最後に食べるものはどうしても焼きたてではなくなってしまいますから。お客様が食べ終わる直前に次の串が焼き上がるよう調整しながら焼いています」と店長。これは、お客さんがひとりやふたりならば分からない話でもない。が、聞けばこのお店は連日多くのお客さんで賑わう人気店。すべてのお客さんに目を配りながら串を焼くのは至難の業である。私が「大変じゃないですか?」と聞くと、「もちろん、大変ですよ(笑)。でもお客様のためですから」と。とにかくお客さんを大切にするお店なのだ。
 ちなみに、店長はこんなエピソードも語ってくれた。
「台風が上陸して外はどしゃぶり、風も吹き荒れていたある日、『さすがに今日は誰も来ないだろうね』と話していたら、ひとりの常連のお客様がびしょ濡れになりながらお店に入ってきました。で、開口一番、『今日なら暇だと思って来たよ!』と(笑)。凄く嬉しかったですね」
 「串焼 こっこちゃん」は、お客さんにとっても大切な存在なのである。

串焼 こっこちゃん

東京都中央区日本橋人形町1-7-6 寿司芳ビル1F

03-3639-1710

ランチ  月〜金曜11:20〜13:00L.O.
ディナー 月〜金曜17:00〜23:00
             (22:25L.O.)
※土曜17:00〜22:00(21:25L.O.)

日曜・祝日

平均5,000円

カード使用不可

東京メトロ日比谷線人形町駅より徒歩1分


1997(平成9)年オープン。紀州備長炭を使用して旨みを閉じこめながら1本1本丁寧に焼き上げる串焼きをはじめ、鶏はすべて岩手県の南部鶏を使用。写真は「手羽先燻製」(400円)と「ささみユッケ」(500円)。豊富な一品料理のほか、串焼きのコースも3種類ご用意。

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。
e-days「イーデイズ」は大人の感性を刺激するWEBマガジンです。