えびすや


下町で味わうもんじゃは、エエもんじゃ

 突然ですが、“月島”と聞いてまず頭に思い浮かぶものは何ですか? 圧倒的多数の人が、「もんじゃ」と答えるはずだ。現在月島にあるもんじゃ屋さんの数、なんと70軒以上。多くの修学旅行生や海外観光客も訪れる、言わずと知れた東京屈指の“もんじゃタウン”なのである。
 さて、今回は通称“もんじゃストリート”と呼ばれる「月島西中通り商店街」のド真ん中、「えびすや」というお店を訪れた。
 我々(3名で行った)は2階の座敷に着席。おすすめだという「布袋もんじゃ」を注文し、女将さんに作っていただいた。
 まず具材投入。パチパチ音を立てながら、いい匂いが漂う。続いて生地を流しこむ。すると鉄板からは“ジュワァーッ!”という大歓声。で、湯気モウモウ。完成が近づくにつれて、ビールへの期待もどんどん高まる。
 待つこと数分、いよいよ完成。鉄板の上には明太子、ベビースター、いか、モチ、チーズなどで構成された見渡すかぎりの“もんじゃ大平原”が広がり、誰もが息を飲むほどの、ではなく、誰もがビールを飲みたくなるほどの絶景である。早速、隅の方を“はがし”(もんじゃ専用の小さなヘラ)でかき取り、フーフーしていただく。口に入れた瞬間まず“アチチッ!”、その後いろんな具材の味と食感が広がる。すぐによく冷えたラガーをグビッ。熱々のもんじゃが喉を通り抜け、そのあとを冷たいラガーが追いかけていく。この感じがたまらない。どんどん楽しくなっていく。
 ちなみに、もんじゃとラガーをより美味しく感じさせてくれたのが、女将さんのお人柄。「今は塾通いの子供たちが多いけど、私の息子が子供だった頃は、学校が終わればよくもんじゃ屋に集まってたものよ。あっ、ほらほらそこ、今が食べ頃よ!」で、フーフー、アチチッ、グビッ。さらに、「今後どんなお店にしたいですか?」と聞くと、「そうねえ、もう少し若ければニューヨーク進出!と言いたいんだけど(笑)。今はお客さんの喜ぶ顔が見られるのが何よりの幸せね。あっ、ほらほらそこ、今が食べ頃よ!」で、またフーフー、アチチッ、グビッ……。こんなやりとりも、もんじゃならではの醍醐味である。
 ジョッキ片手に、気の合う仲間たちとの楽しいひととき。今日も「えびすや」は、鉄板から聞こえるジュウジュウという音と、お客さんの笑い声で賑わっているにちがいない。下町情緒たっぷりの月島で味わうもんじゃには、やっぱりビールと笑顔がよく似合うもんじゃ。

えびすや

東京都中央区月島3-9-10

03-3531-0731

ランチ12:00〜15:00
ディナー17:00〜23:00(L.O.22:00)

火曜

平均2,500円

VISA、MASTER、AMEX、JCB

東京メトロ有楽町線または都営地下鉄大江戸線月島駅より徒歩2分


今年でオープン4年目を迎える月島では新しいお店。酒店兼自宅であった一軒家を改装した店内は、1階はテーブル席、2階は座敷になっていて、かなりくつろげる。写真は明太子、ベビースター、いか、モチ、チーズ入りの人気メニュー「布袋もんじゃ」(マイルドピリ辛系)。

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。
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