マスダ亭


渋谷で大人気の鉄板焼

 渋谷の「マスダ亭」に行った。このお店は、渋谷駅から徒歩1分程のところにある、お好み焼・もんじゃ焼のお店。店内は、地下1階から地上3階まで計4フロア、総席数140席。にもかかわらず、連日、必ずといっていいほど行列ができる人気店なのである。 
 私は3階の席に着席し、早速、メニューを拝見。お好み焼ともんじゃ焼が各20種類(ぐらい)ずつ、さらにサイドメニューも充実している。今回は、お好み焼部門の人気ランキング第1位という「ミックスお好み焼(ひき肉・えび・イカ・桜エビ)」をいただくことにした。ちなみに私が「作ってもらえますか?」と聞くと、店長は快諾。ということで、作っていただくことに。
 さすがはプロ。とても丁寧で、なおかつ手際がいい。ジュウジュウという音とともに、どんどんお好み焼がお好み焼らしくなっていく。で、ソースを塗ったその瞬間、鉄板から「ジュワヮー!」の歓喜の声、さらにその上でかつお節たちが、一刻も早く食べてと踊り出す。なんともシアワセな光景である。
 さあ、いよいよ完成。早速いただこう。まずは、お好み焼をザク、ザクとヘラで切り分け(これが快感)、ハフハフしながらひとくち。まずソースの味がして、続いて生地の味、そののち具材の味と、口の中でどんどん複合の味になっていく。それを飲み込み、まだその余韻と余熱が冷めやらん間にビールをいただく。冷たさが一層際立ち、ラガーがカラダを伝っていく感じがよく分かる。鉄板焼とラガーの“黄金コンビ”は、真夏であろうとその実力を遺憾なく発揮してくれるのでありました。
 ところで、お好み焼を作っていただいている最中、私が「いつも賑わっていて凄いですね!」というと、店長は「いやいや、ただ駅から近いだけですよ(笑)」。また、「真夏でも忙しいですか?」には、「気温が24℃を超えると、鉄板焼屋はヒマになるんですよ(笑)」と。こんな何気ない会話が、凄く楽しい。最後に「鉄板焼でよかったといちばん思うことはなんですか?」と訊ねると、「やっぱり、お客様とコミュニケーションがとれることですね!」であった。
 このお店には、常連さんもかなり多いという。きっと、店員さんとの楽しいコミュニケーションのひとときが、「マスダ亭」のお好み焼・もんじゃ焼を“忘れられない味”にするのだろう。

マスダ亭(ますだてい)

東京都渋谷区宇田川町22-1

03-3462-0016

月曜 15:00〜22:15(L.O.21:30)
火〜土曜 12:00〜22:15(L.O.21:30)
日曜・祝日 12:30〜22:15(L.O.21:30)

月曜日(月1回/祝日除く)

平均3,000円

カード 使用不可

JR渋谷駅より徒歩1分


1957(昭和32)年創業の老舗。もとは洋食レストランであったが、約30年前に現在のもんじゃ焼・お好み焼のお店としてあらたにオープン。もんじゃ焼には味付けがしてあるので、初心者の方でも安心して楽しめる。また、お好み焼には山芋も使用するなど、さまざまなこだわりがある。連日行列が出来るほどの人気店。

しゃぶ膳 紫波


知る人ぞ知る、しゃぶしゃぶの名店

 神宮前にある「しゃぶ膳 紫波」を訪れた。このお店は、表参道のディオールとシャネルの間の細い道を5分ほど奥に進んだところ、つまり、キャットストリートのちょうど裏あたりにある、知る人ぞ知るしゃぶしゃぶの名店である。
 このお店では、しゃぶしゃぶに「紫波牛」という岩手県の肉を使用している。聞けば、ご主人の父親が、岩手県紫波町のご出身なのだそうだ。が、だから紫波牛を選んだというワケではない。「しゃぶしゃぶに適した肉を探していて辿りついたのが、たまたま父親の出身地である紫波の肉だったんです。肉質がさっぱりしていて、運命的なものを感じましたね」とご主人。 
 また、美味しいしゃぶしゃぶへのこだわりは、肉ばかりではない。席につくなり、まずしゃぶしゃぶ用のゴツゴツした巨大な石鍋に驚かされる。なんでも、韓国から取り寄せた石焼ビビンバ用の鍋と同じ素材でできたものらしく、オープン以来、ずっと使い続けているそうだ(直径40センチぐらいあります!)。「この石鍋を使うと、アクがよく浮くので、普通の鍋よりもはるかにスープがきれいです。野菜の茹で上がりも全然ちがいますよ」と。
 さて、メニューはというと、「タコしゃぶコース」や「カニしゃぶコース」など、紫波牛のみならずさまざまなしゃぶしゃぶがコースで味わえる。しかも安い!今回いただいた「タコしゃぶコース」は、前菜(2品)、活タコとイカ・ホタテ、野菜盛・揚餅、紫波牛ロース、ソーメン・ザーサイ、そして締めのデザートまでついて5,730円(「カニしゃぶコース」の場合には、活タコが生ズワイになる。値段は同じ)。“しゃぶしゃぶ、ときどき、ラガー”の贅沢なひとときを、かなりの良心価格で味わえるのでございます。
 ところで、しゃぶしゃぶというと、肉のあとに野菜、あるいは、肉と野菜が同時に出てくる、というパターンも少なくはないが、このお店では、野菜のあとに肉を出す。「肉を先に出してしまうと、どうしても肉をたくさん食べてしまって、お客様があまり野菜を食べられなくなってしまいますから。お客様の健康のことを考えると、やはり肉ばかりでなく、野菜も食べていただかないと。本当は肉を先に出したほうが儲かるんでしょうけどね(笑)」
 ちなみに、このお店ののれんや看板には、メニューや値段はおろか、“しゃぶしゃぶ”という文字すらない。にもかかわらず、予約でいっぱいになるほどの人気を誇るのは、ご主人のお客さんに対する愛情があるからこそだろう。
 静かな住宅街にひっそりと佇む「しゃぶ膳紫波」。今日も店内では、カラダもココロも“あったまる”時間が流れているにちがいない。

しゃぶ膳 紫波(しゃぶぜん しわ)

東京都渋谷区神宮前5-17-11
神宮前紫波ビル

03-3400-3381

17:30〜22:00(入店ラスト)

日曜・祝日

平均7,000円

カード ほとんど可

東京メトロ千代田線または副都心線明治神宮前駅より徒歩7分


「タコしゃぶコース」は、写真の活きタコとイカ・ホタテ、紫波牛ロースの他、前菜やソーメン、デザートなどがついて5,730円。その他、「紫波コース」(4,160円)や「北上川コース」(3,760円)、そして贅沢な食材を使用した「特選お二人のコース」(14,030円)などもあり。ご利用の際は、要予約。 ※表記価格には、別途サービス料10%がかかります。

牛舎


渋谷にて、理想のランチタイムを

 とある正午、渋谷での会議を終えた私は、「メシでも食って帰るとするか」と宇田川町近辺をぶらり探索していた。すると、ビルの地下で、なにやら人だかりを発見。「ナンダロ?」と気になり近づいてみると、それは『れすとらん 牛舎』というお店の行列であった。お店の外に出ているメニューを見ると、「本日のスパゲッティ」や「牛舎特選カレー」「ステーキランチ」といった文字が並ぶ。どうやら洋食屋さんらしい。店内を覗くと、そこは“昔ながらの”的なレトロな趣きで、めちゃめちゃ“いい感じ”。私はこういう雰囲気が大好きで、すぐさま行列への参加を表明。最後尾の椅子に座って、順番を待つことに。
 待つこと約15分。ついに私にも入店の許可が出た。早速、店内へ。テーブルに着席し、あらためてメニューを拝見。「エビフライとカレー」や「ハムカツ定食」「ポークソテー定食」(“少しお時間がかかりますが”と書かれている)などなど、期待通り、往年の“洋食界のスーパースター”がそろい踏みである。かなり迷った結果、今回はお店のイチオシメニューであるという「ポーク生姜焼き定食」をいただくことにした。一緒に、ラガービールも注文。
 10分ほどで、料理たちが運ばれてきた。その瞬間、「ウム、判断は正しかったんだな」と確信。タレがしっかり絡んで色ツヤのいいポークたちが、お皿にドッサリ横たわっている。また、真ん中に生姜焼き、右にごはん、そして左にラガー、この景色が凄くいい。
 まずは肉をひとくち。甘辛いタレの味や生姜の香りが口中に広がる。で、ごはんをかきこむ(ご飯とみそ汁のおかわりは自由)。それらを飲み込んで落ち着いたところで、ラガーをゴクッ。爽やかさと冷たさが、カラダに染み渡る。なんとも幸せな、そして理想的なお昼のひとときでありました。
 「『ポーク生姜焼き』の味付けは、35年前の創業以来1度も変えていません。うちのお客さんは、ほとんどが常連さんです。創業からずっと通ってくださっている方も多いですね」と店長。聞けば、ランチタイムに行列が出来ない日はないという。私がお店を出るときにも、まだお店の前にはお客さんが並んでいた。
 慣れ親しんだ空間で、慣れ親しんだ料理を味わい、慣れ親しんだラガーを飲む…。「れすとらん 牛舎」は、宇田川町近辺で働く方々にとって、さぞや“安心できる場所”なのだろう。 

れすとらん 牛舎
(れすとらん ぎゅうしゃ)

東京都渋谷区宇田川町41-1
NHK共同ビルB1

03-3464-4806

ランチ10:30〜14:00L.O.
ディナー17:30〜22:30(L.O.21:30)

土曜・日曜・祝日

平均3,000円

カード 使用不可

JRほか各線渋谷駅より徒歩10分


ランチタイムには、「日替りランチ」(850円)、「ポーク生姜焼き」(850円)、「牛舎特選カレー」(680円)、「ハムカツ定食」(750円)などが、リーズナブルな価格で味わえる。また、毎月“5”の倍数の日には、グラスビールを1杯100円でご提供! ディナータイムでのご利用の場合は、事前に要予約(完全予約制)。

山家


渋谷の焼き鳥は“眠らない”

 つい先日、私は衝撃的な事実を知った。東京は渋谷に、24時間営業、しかも年中無休の焼き鳥屋があるというのである。さらに、そのお店が地下2階、地上3階の全5フロア、総席数約280席という超壮大なスケールと聞けば、当然、“焼き鳥ファン”である私は黙ってはいられない。期待に胸を躍らせながら、渋谷へと足を運んだのでありました。
 お店の名は「山家」。渋谷駅から歩いて3分ぐらいのところにある。ちなみに、今回は平日の15時に訪れたのだが、店内に入るなり「いらっしゃいませ!」という元気な声。奥の方からは焼き鳥を焼く煙がモクモクと上がっている。しかも、すでに先客が6名。とにかく美味しそうに、昼下がりの“焼き鳥&ビールのひととき”を満喫している。
 早速、私も仲間に加えていただこうと、「とり盛り」を注文。登場したのは、皮、砂肝、手羽、ねぎ間、レバーの5種類。表面がツヤツヤと肉汁でコーティングされた焼き鳥に、カラシをたっぷりつけて、ひとくちガブリ。表面はカリッと香ばしく焼き上げられていて、噛むと肉汁じゅわッ。そののち、ツーンという心地いい刺激が口から鼻へと抜けていく。「うちのお店では、串焼きの“ベテラン”が炭火で丁寧に1本1本焼き上げています」と店長。そんな焼き鳥とラガーが24時間体制で待ってくれているなんて、やっぱり渋谷は凄いなあ。
 ところで、このお店は、週末の夜にはすべての席が埋まることも少なくはない人気店。それでいて24時間営業・年中無休。お客さんにとってはこんなに嬉しいことはないが、スタッフの方々はめちゃめちゃ大変なんじゃないか?
 「いやいや、むしろ楽しいことの方が多いですよ(笑)。時間帯によって来てくださるお客様の年齢や職業も全く異なるので、いろんな方といろんなお話ができます。また、例えば元旦には、夜中の2時を過ぎたぐらいから参拝を終えた方々が続々とお店にいらっしゃいます。で、朝方には晴れ着姿のお客様でいっぱいになり、店内はお祝いムード一色。そんな雰囲気の中で焼き鳥を焼けて、なおかつ多くのお客様と新しい年を迎えた喜びを分かち合える。24時間営業・年中無休だからこそ、さまざまな思い出やドラマが生まれるんですよ」と。
 渋谷の「山家」は、今日も眠らない。そして、今、この瞬間にも、さぞや素敵なドラマが生まれているにちがいない。

山家 支店(やまが してん)

東京都渋谷区道玄坂1-5-7キングビル

03-3770-0480

24時間営業

年中無休

平均2,000円

カード 使用不可

JR渋谷駅より徒歩3分


写真の「とり盛り」は皮、砂肝、手羽、ねぎ間、レバーの盛り合わせで600円(15:00〜22:30までのメニュー)。「野菜サラダ」も同じく600円(15:00〜22:30までの価格。10:00〜15:00までなら300円)。10:00〜15:00までは、オール300円のメニューをご用意。さらに、10:00〜18:00までなら生ビールも300円!

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