鳥小屋 東山店


中目黒で味わう、ナツのモツ Part2

 つい先日、「鳥小屋 本店」に行ってからというもの、私はすっかり、あの「もつ鍋」のファンになった。で、いろんな知人に「中目黒に『鳥小屋』ってお店があってさぁ、そこの『もつ鍋』がかなり旨いのよ」などと得意げに話していたところ、中目黒在住のカメラマンから2つの新情報がもたらされた。1)「もつ鍋」を食べただけでは、「鳥小屋」の魅力は語れない、2)東山にも「鳥小屋」がある、というのである。ならば、行ってみるほかあるまい。そこで今回は、「鳥小屋 東山店」の方を訪れてみることにしました。
 ちなみに、このお店は、本店から歩いて3分ぐらいのところにある。オシャレな佇まいで、モダンな雰囲気。また、本店は座敷オンリーだったのに対して、東山店にはカウンター席、テーブル席、そして掘りごたつ完備の座敷がある。料理のメニューは同じ。また、壁に有名人のサインが大量に貼られている、という点も共通している。
 今回は、名物メニューであるという「酢モツ」をいただくことにした。
 ガツとタマネギをポン酢や柚子コショウなどで和えたものだが、あっさりと爽やかな味わいの中にも、モツ特有のコリコリという歯ごたえがあり、その双方が口の中に“涼”をもたらしてくれる。また、注文してから出てくるまでが早いので(1分ほどで到着!)、夏の即ビール派(一刻も早く飲みたい人たち)にもってこいの一品であった。
 ちなみに、その他にも、「明太玉子焼き」や「あげもち」「ハツモト焼き」などなど、ユニークなメニューがたくさんある。いったい、料理はどのようにして生まれるのだろう?「スタッフ全員でアイデアを出しあって、面白そうなものはとにかく作ってみようと。そうやっていろんな料理を考案しています。また、お客様に、『九州にはまだまだおいしいものがあるわよ』と言われたときには、すぐに行って食べてみたりもしましたね」と店長。“変わらぬ味”を守り続けながら、常に新しいことへのチャレンジも忘れない。これが、「鳥小屋」の魅力なのだろう。
 最後に、「もつ鍋」もいただいた。もちろん、鍋はスタッフの方が作ってくれる。
 「本店のもつ鍋が好きという方もいらっしゃれば、うちのもつ鍋が好きとおっしゃる方もいらっしゃいます。同じ味のはずなんですけどね(笑)」
 全く同じ素材、同じ料理であっても、スタッフの方とのコミュニケーションや、お店の雰囲気によって、全く異なる“ドラマ”が生まれる。やっぱり「もつ鍋」は奥深い旨さがある。ぜひみなさんにも、クラシックラガーとお店ごとの“個性”を楽しんでいただきたい。

鳥小屋 東山店(とりごや ひがしやまてん)

東京都目黒区東山1-5-11
ドミールフジビル

03-5704-1707

月〜土曜 17:00〜3:00(L.O.2:00)
日曜・祝日 17:00〜1:00(L.O.0:00)

無休

平均3,500円

カード使用不可

東急東横線中目黒駅より徒歩7分


2001年オープン。本店同様、「もつ鍋」(950円)や「酢モツ」(450円)、「明太玉子焼き」(600円)、「牛スジ煮込」(600円)などの“名物メニュー”は、すべてスタッフみんなで意見を出し合って考案。その他、刺身や焼魚、一品料理、揚げもの、サラダなどのメニューも豊富に取り揃えている。ご利用の際は、予約が賢明。

鳥小屋 本店


中目黒で味わう、ナツのモツ Part1

 「めちゃめちゃ旨い!」と評判の「もつ鍋」を味わうべく、中目黒にある「鳥小屋」というお店を訪れた。なんとこのお店、たとえ真夏であろうと、「もつ鍋」を目当てに連日多くのお客が押し寄せる“超”人気店。週末ともなれば、1週間以上も前からすでに予約でいっぱい、なんてことも珍しい話ではない。
 店内に入るなり、まず目に飛び込んできたのが、壁一面…、どころか柱の隅々にいたるまで、ところ狭しと貼り巡らされた有名人のサイン(500枚ぐらいあります!)。また、店中のあちこちから、お客さんの笑い声が聞こえてきて、凄くにぎやかでとてもいい雰囲気が漂っている。
 早速、私も「もつ鍋」を注文。まず、注文してから出てくるまでの時間に驚いた。待ち時間わずか3分。しかも、このお店では、店員さんが鍋の面倒をすべて見てくれる。まずは火をつけ、強火でグツグツ。5分ぐらい経ったところで、今度は具材をひっくり返すようにして、鍋の中をかきまぜる。すると、それまで野菜の下に隠れていたモツの大軍勢がついにその姿を現し、同時にアツアツの湯気といい匂いが立ちのぼる。このあと訪れる“モツとラガーのひととき”への期待も、一気に高まる。さらに弱火で煮込むこと約5分、いよいよ「もつ鍋」が完成。
 まずは、主役のモツからいただこう。ムギュッと噛みしめるたびに、溢れ出す旨み。さらに、トロトロと口の中でとろけるもの、プルプルと歯触りがいいものなど、多種多様な“口福”が次から次へと押し寄せてくる。このお店では、大腸、小腸、ギアラなど、何種類ものモツを使用しているそうだ。また、旨さの最大の秘訣はスープ。あっさりとした醤油ベースなのだが、そこにいろんなダシが滲み出ていて、なんともいえない風味を醸し出している。そんなスープが野菜にもたっぷり染みこんでいるのだから、もうたまらない。「スープの作り方は、本当に社長ただ一人しか知りません。まさに“秘伝”です。そこに数種類の具材の旨みが溶け出し、“他では味わえないもつ鍋”になるんですよ」と店長。
 ところで、スタッフの方々は、すべてのお客さんの鍋を切り盛りするのだから、さぞや忙しいにちがいない。が、例えば「そろそろビールもう1杯頼もうかな?」と思っていると、こちらが呼ぶ前に注文を取りに来てくれるし、トイレ行こうとすると、その都度キレイに靴を並べてくれてある。「どんな小さなことでも、常に“自分が何をしてもらったら嬉しいか?”ということを考えています。お客様の視点でものを考える、それが基本ですね」と。
 連日大盛況のお店でありながら、細かなことにも決して妥協はしない。そんな、“スタッフの方々の粋な心遣い”が“他では味わえないもつ鍋”をさらに味わい深いものにしてくれるのである。

鳥小屋 本店(とりごや ほんてん)

東京都目黒区青葉台1-23-4
グランベルビル青葉台B1

03-3710-6760

月〜土曜 17:00〜3:00(L.O.2:00)
日曜・祝日 17:00〜1:00(L.O.0:00)

無休

平均3,500円

カード 使用不可

東急東横線中目黒駅より徒歩7分


中目黒で30年近い歴史を誇る人気店。ご利用の際は予約が賢明。名物の「もつ鍋」(950円)は、「木の子盛り合わせ」(500円)や「豆腐」(250円)など、追加・トッピングも可能。締めにはぜひ「チャンポン麺」(250円)または「雑炊セット」(400円)を。さらに鍋はお持ち帰りもご用意可能。ちなみに、現在の店舗は仮店舗。ゆくゆくはもともとの“思い出”の場所に戻る予定。

栃木屋


日本で“二番目”においしい串焼き!?

 中目黒での打ち合わせを終え、山手通り沿いをふらふら歩いていたところ、それはそれは気になる看板が私の目の前に立ちはだかった。「栃木屋」という串焼き屋のものなのだが、デッかく“日本で二番目においしい店”と書かれているのである。「……?」であった。なぜ“一番”じゃなく“二番”なのか? なにか深いワケがあるのではないか? 真相を探るべく、いざ、店内へ。
 カウンター席やテーブル席には、スーツ姿の会社員風の方々や、アパレル関係者風・音楽関係者風の方々などなど、さまざまなお客さんで賑わっている。で、メニューはというと、串焼きだけでも30種類以上。さらに、カウンター脇のホワイトボードには、刺身や焼き魚、唐揚げはじめ、旬の魚介を使った料理が手書きでぎっしりと書き連ねられている。
 さて、今回は「おすすめの串焼きを!」とオーダー。しばらくして、7本の串焼きが到着。やきとり、やきとん、野菜という“串焼き御三家”が、バランスよくお皿に盛りつけられている。ちなみに、メニューに「フランス産自然天日海塩を使用し…」と書かれていたので、すべて塩でいただくことに。するとこれが大正解。この塩は程よいしょっぱさに加え、ほのかな甘みもあって凄くさっぱりしている。ぎんなん、ねぎま、つくね、シロ…と食べ進めていき、口の中が肉汁と塩っ気で一杯になったところで、ラガーにお出ましいただく。すると、待ってました!といわんばかりに、ラガーが肉汁や塩っ気と一緒に喉から下の方へとスーッと落ちていく。で、そのあと口の中に残るのは、なんともいえない爽快感。まさに、“焼き鳥、あとを濁さず”でありました。
 また、このお店の串焼きへのこだわりは塩ばかりではない。まず、毎朝市場から配達されるとりやもつの塊を切り分けることからはじまり、それを1本1本丁寧に串に刺していく。ここまででも大変な作業だが、それを紀州備長炭で焼き上げるのはもっと大変。「炭焼きの場合には、場所によって火の温度が微妙にちがいます。その温度差を見極めて、どこで何を焼くかを瞬時に判断する。これが美味しい串焼きの秘訣ですね」とご主人。
 ところで、話を戻して、どうして“日本で二番目においしい店”なのか? 聞けば、“自分たちの串焼きに決して満足することなく、常に一歩先を目指していこう!”という先代のご主人の思いが、“二番目”という言葉に込められているのだそうだ。
 1952(昭和27)年の創業以来、50年以上も受け継がれている串焼きへのこだわりと、どこまでも前向きな姿勢。これこそが、「栃木屋」が多くのお客さんに愛され続ける所以なのである。

栃木屋(とちぎや)

東京都目黒区東山1-3-2

03-3711-6591

月〜金曜 17:30〜2:00(L.O.1:15)
土曜 17:30〜24:00(L.O.23:15)

日曜
※土曜または月曜の祝日は休み

平均3,500円

ほとんど可

東急東横線中目黒駅より徒歩7分


定番ものからユニークなものまで、30種類以上もの串焼きがある。野菜は150円〜、やきとん、やきとりは140円〜。ささみやつくね変わり焼などの串焼きもご用意。また串焼き以外にも、刺身をはじめ旬の魚介を使用した一品料理も充実している。お店の奥には、座敷の個室もあり。

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。
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