栃木屋


日本で“二番目”においしい串焼き!?

 中目黒での打ち合わせを終え、山手通り沿いをふらふら歩いていたところ、それはそれは気になる看板が私の目の前に立ちはだかった。「栃木屋」という串焼き屋のものなのだが、デッかく“日本で二番目においしい店”と書かれているのである。「……?」であった。なぜ“一番”じゃなく“二番”なのか? なにか深いワケがあるのではないか? 真相を探るべく、いざ、店内へ。
 カウンター席やテーブル席には、スーツ姿の会社員風の方々や、アパレル関係者風・音楽関係者風の方々などなど、さまざまなお客さんで賑わっている。で、メニューはというと、串焼きだけでも30種類以上。さらに、カウンター脇のホワイトボードには、刺身や焼き魚、唐揚げはじめ、旬の魚介を使った料理が手書きでぎっしりと書き連ねられている。
 さて、今回は「おすすめの串焼きを!」とオーダー。しばらくして、7本の串焼きが到着。やきとり、やきとん、野菜という“串焼き御三家”が、バランスよくお皿に盛りつけられている。ちなみに、メニューに「フランス産自然天日海塩を使用し…」と書かれていたので、すべて塩でいただくことに。するとこれが大正解。この塩は程よいしょっぱさに加え、ほのかな甘みもあって凄くさっぱりしている。ぎんなん、ねぎま、つくね、シロ…と食べ進めていき、口の中が肉汁と塩っ気で一杯になったところで、ラガーにお出ましいただく。すると、待ってました!といわんばかりに、ラガーが肉汁や塩っ気と一緒に喉から下の方へとスーッと落ちていく。で、そのあと口の中に残るのは、なんともいえない爽快感。まさに、“焼き鳥、あとを濁さず”でありました。
 また、このお店の串焼きへのこだわりは塩ばかりではない。まず、毎朝市場から配達されるとりやもつの塊を切り分けることからはじまり、それを1本1本丁寧に串に刺していく。ここまででも大変な作業だが、それを紀州備長炭で焼き上げるのはもっと大変。「炭焼きの場合には、場所によって火の温度が微妙にちがいます。その温度差を見極めて、どこで何を焼くかを瞬時に判断する。これが美味しい串焼きの秘訣ですね」とご主人。
 ところで、話を戻して、どうして“日本で二番目においしい店”なのか? 聞けば、“自分たちの串焼きに決して満足することなく、常に一歩先を目指していこう!”という先代のご主人の思いが、“二番目”という言葉に込められているのだそうだ。
 1952(昭和27)年の創業以来、50年以上も受け継がれている串焼きへのこだわりと、どこまでも前向きな姿勢。これこそが、「栃木屋」が多くのお客さんに愛され続ける所以なのである。

栃木屋(とちぎや)

東京都目黒区東山1-3-2

03-3711-6591

月〜金曜 17:30〜2:00(L.O.1:15)
土曜 17:30〜24:00(L.O.23:15)

日曜
※土曜または月曜の祝日は休み

平均3,500円

ほとんど可

東急東横線中目黒駅より徒歩7分


定番ものからユニークなものまで、30種類以上もの串焼きがある。野菜は150円〜、やきとん、やきとりは140円〜。ささみやつくね変わり焼などの串焼きもご用意。また串焼き以外にも、刺身をはじめ旬の魚介を使用した一品料理も充実している。お店の奥には、座敷の個室もあり。

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