吉柳



夏のカレー&ラガーは、“刺激的”

 東京・恵比寿に、“カレー”が名物の居酒屋があるとの情報を入手した。なんでも、朝8時まで営業していて、深夜であろうと、それはそれは多くのお客さんで賑わっているというのである。となれば当然、熱狂的なカレー・ファンである私が黙っていられるハズがない。早速、訪れてみることにしました。
 お店の名は「吉柳」。地図に従い、恵比寿駅西口から駒沢通り沿いを3分ぐらい歩くと、「年中無休KIRYU」と書かれた小さな看板を発見(注意深く歩いてないと通り過ぎます!)。「どんなカレーが味わえるんだろう?」と、期待に胸躍らせながらビルの階段をのぼっていくと(このお店はビルの2階にある)、階段の中盤ぐらいにさしかかったところで、突如カレーのいい匂いがふわーッ。さらに、お客さんの楽しそうな笑い声も聞こえてくる。そんな匂いと活気に誘われて、階段をのぼる足取りも一気にスピードアップ。では、店内へ。
 お店を訪れたのは22時過ぎだったのだが、店内はウワサ通りの盛況ぶり。唯一空いていた最奥のカウンター席に着席し、メニューを拝見。“ごはんもの”は、「チキンカレー」、「あさりスープカレー」などのカレーが5種類と「タコめし」の全6種類。その他、野菜や肉、魚などを使ったユニークな料理が並ぶ。
 さて、今回は中でも特に気になった「ぶた大根カレー」をいただくことに。食欲をそそる香りが立ちのぼるカレーの中に、大きめの豚肉&大根がゴロゴロ。その存在感を遺憾なく発揮している。まずはひとくち。スパイスがかなり効いていて、鋭い辛さが口の中に“ピリリッ”。すぐさま、ラガーに出動要請。すると、清涼感が口内の辛味を一掃し、次のカレーのひとくちへの意欲がみなぎる。カレーとラガーの、まさに“シビれる”ような連携プレーでありました。
 ちなみに、このお店では常にレゲエやヒップホップなどの音楽がスピーカーから流れ、“カレー&ラガーの気分”をより一層盛り上げてくれる。「音楽は、スタッフが好きなときに好きな音楽をかけるんです。だから、日によって流れる音楽はバラバラ。自分たちが聴きたいときが、かけるときなんですよ(笑)」
 カレーも、“食べたいときが、うまいとき”。だからこそ、「吉柳」のような、昼も、夜も、そして朝も美味しいカレーが味わえるお店は本当に心強い。
 さあ、季節は真夏。カレーとラガーで、暑い季節を元気に乗りきりましょうぞ!

吉柳(きりゅう)

東京都渋谷区恵比寿南1-2-12-2F

03-3711-9876

ランチ 11:30〜17:00
※カレーはなくなり次第終了とさせていただきます。
ディナー
 月〜土曜 19:00〜8:00(L.O.7:00)
 日曜・祝日 19:00〜3:00(L.O.2:00)

無休

平均3,000円

ほとんど可

JR恵比寿駅西口より徒歩3分
東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩3分


「チキンスープカリー」(850円)や「あさりスープカレー」(850円)、「ぶた大根カレー」(750円)、「チキンカレー」(750円)などの“ごはんもの”の他、「山いも鉄板」(700円)、「手羽先のハバネロ焼」(750円)など、バリエーション豊かなメニューも多種ご用意。朝8時までの営業も心強い。

まとや


真夏の夜の「冷や汁」

 『東京都心で今年初の“真夏日”を記録!』というニュースが伝えられてからというもの、とにかく暑い日々が続いている。太陽ギラギラ、熱風モウモウ。で、1日中ムシムシ。口をついて出る言葉はまず「アヂィ…」。夏は始まったばかりだというのに、早くも夏バテ気味の人さえいる(私です)。
「なんかこう、スルスルと喉を通って消化もよくて、なおかつビールに合う料理はないのかね?」そう思いながら、先日、グルメ番組を観ていたところ、あるシーンで私は「こ、これだぁッ!」と歓喜の雄叫びをあげた。リポーターの人が、麦飯に冷たい汁をぶっかけて、ズルズルッと旨そうにかきこんでいる。宮崎名物「冷や汁」である。まさに“真夏の救世主”。すぐさま私は、九州の郷土料理が味わえる、恵比寿の「まとや」というお店を訪れることにしました。
 店内は、ジャズが流れる落ち着きのあるモダンな空間。カウンターの上には「牛タンシチュー」や「筑前煮」「鰯の梅干煮」「まとやまんじゅう」(うなぎをじゃがいもで包んでそのまわりに煎餅を貼り付けたもの)など、7品の料理が大皿にドッサリ盛られている。
 メニューはというと、おなじみの「チキン南蛮」や「地鶏」をはじめ、「馬刺」や「胡麻鯖」(鯖の刺身を醤油、炒り胡麻、ワサビなどで和えたもの)などなど、実にさまざまな料理が並ぶ。「九州にはこんな料理もあったのね!」と感動であった。
 まずは、そんな九州の郷土料理に舌鼓を打ちながら、ラガーを満喫。そして締めに「冷や汁」をいただいた。ひんやりと冷たい汁にどっぷり浸かったアツアツの麦飯。その光景を眺めているだけで、幸せな気分になる。早速、口の中へとかきこむ。すると、きゅうり・しその葉・豆腐という“夏の爽やかトリオ”が口中に清涼感をもたらし、あっという間に喉の奥へと流れていく。疲れたカラダに沁みわたる、なんとも爽やかな味わい。そこにラガーが加われば、“トリオ”は“カルテット”となり、さらに涼やかなハーモニーを奏でるのであった。
 「冷や汁は、夏の暑さが厳しい宮崎では欠かせない料理。暑い中、1日中働いて疲れて食欲のないときや、夏バテで胃腸が弱っているときなどにもピッタリだと思いますよ」と店長。
 夏の暑さをしばし忘れさせてくれる、“真夏の夜の冷や汁”。みなさんにもぜひ、味わっていただきたいと思います。

まとや

東京都渋谷区恵比寿南2-8-5
岩崎ビル1F

03-5722-0147

18:00〜23:00(L.O.22:30)

日曜・祝日

平均7,000円

ほとんど可

JR恵比寿駅、東京メトロ日比谷線恵比寿駅より徒歩8分


恵比寿で本格的な九州料理が味わえるお店。店名の「まとや」には、“まっとうな料理を、まっとうな値段で”との意味も込められているそうだ。写真は、「チキン南蛮」(945円)と「冷や汁」(890円)。定番料理はもちろん、ユニークな郷土料理や一品料理、季節のおすすめメニューなども充実している。

立ち呑み酒バー JOE


恵比寿で立ち呑みの醍醐味を堪能

 とある夕刻、「恵比寿駅西口からほど近いところで、焼き鳥を焼く煙がモクモクとあがっている!」という友人からの連絡を受け、私は急いで現場へと駆けつけた。恵比寿といえば、今や“住みたい街ランキング”でも常に上位にランクインされるほどの、言わずと知れたオシャレ・タウン。そんな場所で“焼き鳥を焼く煙がモクモク…”などと聞けば、私はワクワクせずにはいられないのである。
 お店の名は「立ち呑み酒バー JOE(ジョー)」。店前からは、焼き鳥を焼くいい匂いが漂い、大きな木札には“只今、元気に商い中”と書かれている。
 早速、店内へ。いくつもの提灯やスポットライトが天井から垂れ下がり、奥の壁には有名人のサインがズラリ。立っているお客さんもいれば、椅子に腰掛けているお客さんもいて、みんなビール片手に、凄く楽しそうに焼き鳥を頬張っている。中には、スピーカーから流れる音楽に合わせて、カラダを左右に揺らすお客さんも。なるほど、たしかにめちゃめちゃ“元気”である。
 さて、私も焼き鳥とビールを注文。まず、ビール到着。そして遅れること数分、目の前に姿を現したのは、隙間なく、素材がぎっしりと串に刺さった、とっても大きな焼き鳥であった。「とにかくお客さんに美味しい焼き鳥をガッツリ食べてもらいたいと思いまして。その結果、このサイズになりました(笑)」と店長。すぐさま、そんな“大物”にガブリ噛みつき、ラガーをぐびッ。あちこち取材に飛びまわった後に味わう焼き鳥とラガー…、喜びもそれはそれは“大きい”のでありました。
 ところで、このお店のお客さんは、Tシャツにジーンズ姿の人もいれば、スーツにネクタイ姿の人もいたりと、とにかくさまざま。「僕もいろんなお客さんとお話させていただくんですが、あとから『え、あの人そんな凄い人だったの!?』って驚くこともあります(笑)。職業や年齢、役職などは一切関係なく、隣合ったお客さん同士が仲良く会話をしながら、楽しい時間を過ごす。これが立ち呑みの醍醐味じゃないですかね」と店長。
 旨い焼き鳥を食べながら、その場で出逢った“仲間”とラガーで乾杯…。「立ち呑み酒バー JOE」では、今日もそんな素敵な時間が流れている。

立ち呑み酒バー JOE
(たちのみさかばー じょー)

東京都渋谷区恵比寿西1-8-10
木村ビルB1〜1F

03-3462-2667

日〜木曜 17:00〜3:00(L.O.2:00)
金・土曜 17:00〜5:00(L.O.4:00)

不定休

平均2,500円

ほとんど可

JR恵比寿駅西口、東京メトロ日比谷線恵比寿駅2番出口より徒歩1分


2006年にオープンした立ち呑み屋。焼き鳥は約15種類で、1本200円〜。その他、「モツ煮込み」(600円)や「マカロニサラダ」(350円)、「冷奴」(350円)など、定番のおつまみも豊富にご用意。さらに、B1はダーツバーになっており、カラオケも楽しめる。

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。
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