浜作もんじゃ会館



快感!荒川の「もんじゃ会館」

 荒川にある「浜作もんじゃ会館」を訪れた。このお店は、創業40年以上の歴史を誇る老舗。雑誌やテレビなどで紹介されることも多く、“荒川で「もんじゃ」と言えば浜作!”と言われるほどの人気店である。
 ちなみに、「“もんじゃ”といえば月島やろッ!?」とおっしゃる方も多いかと思いますが、実は荒川区にも数多くの「もんじゃ屋」が点在。さらに、「もんじゃ発祥の地は荒川区では?」という説もあるほどの、東京を代表する“もんじゃタウン”なのであります。
 店内は、真夏だというのに鉄板から湯気がモウモウ。めちゃめちゃ多くのお客さんで賑わっている。早速、私も人気メニューだという「明太もちチーズもんじゃ」をいただくことにした。
 まずは「もんじゃ」を鉄板に投入…。と、ここで「荒川もんじゃ」と「月島もんじゃ」の違いが明らかになった。“月島流”は、まず具材で“土手作り”(環状の土手を築くように具材をまとめる作業)をして、その中にタネ(汁のこと)を流し込むのに対し、“荒川流”は土手を作らず、具材もタネも一気に流し込んでいく。その理由を女将さんに訊くと、「荒川の河川敷にはすでに立派な土手があるんだから(笑)」と、ナイス・ジョークで返された。また、「美味しく作る秘訣は?」には、「そんなのないわよ(笑)。楽しく自由に作れば、それがいちばん美味しいの」と。
 さて、そんな女将さんとの会話や、ジュウジュウという“もんじゃ・オーケストラ”の大合唱をしばらく楽しんでいると、隅の方がだんだん飴色に。そこで、その部分を“はがし”で剥ぎ取り、いざ、口の中へ。オッ!ソースが焦げた香ばしい味だな、と思った次の瞬間、キャベツのシャキシャキ感や明太子のプチプチ感が一挙に押し寄せてくる。で、熱々の口内からは“ビールくださーい!”の声。すぐさま、その要求に応じる。つめたーいラガーが舌や頬、喉を冷やし、のちに全身にプルプルと歓喜の震えがやってくる。カラダ中に満ちあふれる清涼感、わきあがってくる次のひとくちへの意欲…。これぞまさに、真夏の“もんじゃ快感”でありました。
 ところで、このお店では奇数月に「浜作寄席」なるイベントを開催している。これは、ご主人と女将さんの「もんじゃで街を元気にしたい!」という思いから始まったのだそうだ。
 寄席を聞きながら、汗を拭って「もんじゃ」をハフハフ、そしてラガーをグビッ…。みなさんも、たまにはそんな下町情緒あふれるひとときを楽しんでみては、いかがでしょうか?

浜作もんじゃ会館
(はまさくもんじゃかいかん)

東京都荒川区荒川6-4-11 伸和ビル2F

03-3819-4855

月〜金 16:00〜23:00(L.O.22:00)
土曜・日曜・祝日 12:00〜23:00(L.O.22:00)

無休

平均2,500円

カード使用不可

東京メトロ千代田線町屋駅、京成本線町屋駅、都電荒川線町屋駅前駅より徒歩1分


有名人も多く訪れる町屋の老舗。メニューは定番ものから「餃子もんじゃ」(800円)、「ピザもんじゃ」(900円)などのユニークなものまで、バリエーション豊富。写真は「めんたいもちチーズもんじゃ」(1,050円)と「浜作もんじゃ」(900円)。また、奇数月には「浜作寄席」というイベントも開催している。

魚源亭



町屋で味わう「ジャンボかき揚」

 「荒川区町屋でめちゃめちゃ巨大な“かき揚”を発見した!」との目撃情報が寄せられ、私は現場へと急行した。お店の名は「魚源亭」。町屋駅から歩いて3分ほどのところにある。なお、“ひとりで食べきるのはまず不可能”とのことだったので、今回は総勢4名でお店を訪れた。
 店内に入り、まずは壁に貼られた手書きのメニューを見渡す。“鮮度バツグン”と書かれた刺身や“揚げ立て”と書かれた天ぷら、さらに“今週のおすすめ”の枠には「きんめ煮つけ」や「かつお刺身」「かんぱち刺身」などなど、魚介中心の料理が並ぶ。で、その中に、ウワサのシロモノを発見! 名は「ジャンボかき揚」。“自信作”“3名以上で!!”と書かれていることからも、ズバリこのお店の看板メニューであることがうかがえる。
 すぐに注文を済ませ、一同ワクワクしながら待つ。数分後、「ジャンボかき揚」登場。数秒間の沈黙ののち、一同笑う。ウワサでは聞いていたとはいえ、いざ実物を目の当たりにすると、やはりその大きさはハンパじゃない(定規で計ったところ、直径約26センチありました)。
 早速、“かき揚大陸”に挑む。相談の結果、今回は4人でそれぞれ東西南北の4方向から攻め入ることに。お箸で切り分け、まずひとくち。カリッという歯触りが素晴らしく、なおかつ意外とさっぱりしている。さらに、大量のエビ、イカ、ホタテの軍勢が口の中に押し寄せてくる。「こりゃイケる!」と夢中で食べ進め、ときどきラガーでブレイク。このカリッ、カリッ、グビッ、の繰り返しがたまらない。結果、10分とたたないうちに完食。食べきったという満足感と達成感が一同の絆を深め、そしてラガーの味わいも深めてくれるのであった。
 ところで、どうしてこんな巨大なかき揚が誕生したのだろう? 「小さいよりも大きいほうがいいんじゃないか?というすごく単純な発想から生まれたんです(笑)。でも、実際に作ってみるとこれがかなり大変で。普通にこの大きさのかき揚を作ろうとしても、重すぎてまず油の中から浮いてこないし、かといって小さいかき揚をいくつか作って最後にくっつけようとしても、取り出すときに確実に崩れてしまいます。具材の量と油の量、そして流し込む技術。この3つの条件がすべて揃ってはじめて完成するんです。そのため、1枚1枚が常に真剣勝負。形が美しく揚がったときには、自分でも惚れ惚れしますよ」
 ご主人の“努力の結晶”である魚源亭名物「ジャンボかき揚」。味わうヨロコビも、それはそれは“ジャンボ”でありました。

魚源亭(うおげんてい)

東京都荒川区町屋1-5-7

03-3892-5636

火〜土曜17:00〜23:00(L.O.22:30)
日曜・祝日17:00〜22:00(L.O.21:30)

月曜

平均3,500円

カード使用不可

東京メトロ千代田線町屋駅より徒歩3分


看板メニューの「ジャンボかき揚」(1,890円)は、大人数でシェアして楽しめる。ちなみに、これまでにひとりで完食した人がただひとりだけいるのだとか。その他、刺身や天麩羅、さらに定食など、ご主人自らが厳選する旬の魚を使った料理がかなりリーズナブルな価格で味わえる。

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