魚源亭



町屋で味わう「ジャンボかき揚」

 「荒川区町屋でめちゃめちゃ巨大な“かき揚”を発見した!」との目撃情報が寄せられ、私は現場へと急行した。お店の名は「魚源亭」。町屋駅から歩いて3分ほどのところにある。なお、“ひとりで食べきるのはまず不可能”とのことだったので、今回は総勢4名でお店を訪れた。
 店内に入り、まずは壁に貼られた手書きのメニューを見渡す。“鮮度バツグン”と書かれた刺身や“揚げ立て”と書かれた天ぷら、さらに“今週のおすすめ”の枠には「きんめ煮つけ」や「かつお刺身」「かんぱち刺身」などなど、魚介中心の料理が並ぶ。で、その中に、ウワサのシロモノを発見! 名は「ジャンボかき揚」。“自信作”“3名以上で!!”と書かれていることからも、ズバリこのお店の看板メニューであることがうかがえる。
 すぐに注文を済ませ、一同ワクワクしながら待つ。数分後、「ジャンボかき揚」登場。数秒間の沈黙ののち、一同笑う。ウワサでは聞いていたとはいえ、いざ実物を目の当たりにすると、やはりその大きさはハンパじゃない(定規で計ったところ、直径約26センチありました)。
 早速、“かき揚大陸”に挑む。相談の結果、今回は4人でそれぞれ東西南北の4方向から攻め入ることに。お箸で切り分け、まずひとくち。カリッという歯触りが素晴らしく、なおかつ意外とさっぱりしている。さらに、大量のエビ、イカ、ホタテの軍勢が口の中に押し寄せてくる。「こりゃイケる!」と夢中で食べ進め、ときどきラガーでブレイク。このカリッ、カリッ、グビッ、の繰り返しがたまらない。結果、10分とたたないうちに完食。食べきったという満足感と達成感が一同の絆を深め、そしてラガーの味わいも深めてくれるのであった。
 ところで、どうしてこんな巨大なかき揚が誕生したのだろう? 「小さいよりも大きいほうがいいんじゃないか?というすごく単純な発想から生まれたんです(笑)。でも、実際に作ってみるとこれがかなり大変で。普通にこの大きさのかき揚を作ろうとしても、重すぎてまず油の中から浮いてこないし、かといって小さいかき揚をいくつか作って最後にくっつけようとしても、取り出すときに確実に崩れてしまいます。具材の量と油の量、そして流し込む技術。この3つの条件がすべて揃ってはじめて完成するんです。そのため、1枚1枚が常に真剣勝負。形が美しく揚がったときには、自分でも惚れ惚れしますよ」
 ご主人の“努力の結晶”である魚源亭名物「ジャンボかき揚」。味わうヨロコビも、それはそれは“ジャンボ”でありました。

魚源亭(うおげんてい)

東京都荒川区町屋1-5-7

03-3892-5636

火〜土曜17:00〜23:00(L.O.22:30)
日曜・祝日17:00〜22:00(L.O.21:30)

月曜

平均3,500円

カード使用不可

東京メトロ千代田線町屋駅より徒歩3分


看板メニューの「ジャンボかき揚」(1,890円)は、大人数でシェアして楽しめる。ちなみに、これまでにひとりで完食した人がただひとりだけいるのだとか。その他、刺身や天麩羅、さらに定食など、ご主人自らが厳選する旬の魚を使った料理がかなりリーズナブルな価格で味わえる。

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