ほっぺ屋


東京・赤坂の“焼きしゃぶしゃぶ”とは?

 東京・赤坂にある「ほっぺ屋」には、通称“焼きしゃぶしゃぶ”と呼ばれる名物料理が存在するという。それは「チャドルベギ」という料理らしいのだが、なんでも“厚紙ほどの薄さに切った肉を、鉄板の上でしゃぶしゃぶをするようにサッと火にくぐらせて食べる”というのである。“鉄板でしゃぶしゃぶ”なんて、想像しただけでもワクワクする。胸が高鳴る。ということで、早速、お店へと行ってきました。
 店内は、こぢんまりとしていて、アットホームな雰囲気。また、メニューはというと、「カルビ」「ハラミ」「ホルモン」といった焼き肉や、「チヂミ」(韓国風お好み焼き)「トッポギ」(細長い韓国餅をコチュジャンや水飴で甘辛く煮たもの)「キンパ」(韓国風のり巻)、さらにコース料理など、韓国の家庭料理や宮廷料理がズラリ並ぶ。
 私は、いちばん奥のテーブル席に着席し、「チャドルベキ」を注文。
 10分ほどで、料理到着。まずその見た目に驚かされた。というのも、薄ーくスライスされた肉たちが、ロール状に丸まった状態でお皿に横たわっているのである。
 スライスニンニクを焼いたあと、ドキドキしながら、ひと切れ鉄板に置いてみる。すると、熱によって肉が勝手にコロコロと転がりはじめ(中には勝手に広がらない肉もありますが、トングでちょっと押すとコロコロと広がっていきます)、だんだんこの肉の全貌が明らかになっていく。中央部分には、サシが美しく入った赤身、その両サイドには白く透き通った脂肪、そして、肉のまわりからは、したたり落ちる脂がジュウジュウ、バチバチと、自力で広がる肉たちに声援を送っているかのごとく、大きな音を響かせている。
 15秒ほどで、ロール状だった肉が完全に広がりきった。そこで、肉をつかんで素早く数回ひっくり返し、酢の利いたタレにつけて、パクッとひとくち。まず、この肉は、脂がめっぽう旨い。全体の3分の1ほどを脂肪が占めているのだが、噛みしめるとアッという間に口の中で溶ける。で、口の中には、香ばしく焼けた赤身部分の旨みがじんわり。で、口内からは“ビール!ビール!”のラブ・コール。焼き肉としゃぶしゃぶとラガーの喜びが一度に押し寄せてくる。「チャドルベギ」は、そんな贅沢な料理でありました。
 ちなみに、「チャドルベギ」は、日本ではまだ味わえるお店が少ないが、韓国では焼き肉に欠かすことのできない定番メニューだそうだ。が、女将さんは「和牛は韓国の牛よりも肉質がよく、なおかつ脂肪がさっぱりしているので、韓国で味わう『チャドルベギ』よりも、日本で味わうもののほうが美味しいと思いますよ(笑)」と。
 本場の味をも凌ぐ「ほっぺ屋」名物「チャドルベギ」。これはぜひ、みなさんにも召し上がっていただきたいと思う。

ほっぺ屋(ほっぺや)

東京都港区赤坂6-6-2
センチュリータワービル1階

03-3568-3993

ランチ 11:00〜14:30L.O. (土曜除く)
ディナー 17:00〜23:30(L.O.23:00)

日曜

平均4,000円

ほとんど可(ランチタイムは使用不可)

東京メトロ千代田線赤坂駅より徒歩2分


「ほっぺ屋」の看板メニューである「チャドルベギ」は、1人前1,500円(2人前より/写真は2名様分)。また、写真の「海鮮チヂミ」は、<大>1,500円、<中>1,000円(写真は<大>)。その他、「チャプチェ」や「スンデ」といった韓国家庭料理が充実。さらに、宮廷料理のコースもあり。

風と花


興奮!塩ダレで食べる「しゃぶしゃぶ」

 東京・赤坂にある「風と花」というお店に、“変わった食べ方をするしゃぶしゃぶ”があるそうだ。それは、「長崎豚」と「薩摩黒豚」を使った「豚しゃぶ」らしいのだが、なんでも“塩ダレ”につけて食べるというのである。
 “塩ダレ”といえば、「焼き肉」の世界では“甘ダレ”“辛ダレ”とならび、立派に“タレ三本柱”の一角を担っているが、「しゃぶしゃぶ」の世界で登場することはめったにない。でも、よくよく考えてみれば、“網の上でジュウジュウ”のお肉に合うのだから、“鍋の中でヒラヒラ”のお肉にだって合うんじゃないか?とも思う。それに、ビールによく合いそうだ。ということで今回は、“塩ダレしゃぶしゃぶ”を味わうべく、赤坂へと行ってきました。
 店内に入るなり、すぐ目に入ってくるのは、“いい感じ”のカウンター。その奥へと進むと、今度はテーブル席や、仕切りを降ろした個室風の席がズラリと並ぶ。で、さらに奥へと進むと、掘りごたつ式や、絨毯敷きの個室が全7部屋。どうやら、かなりスケールの大きいお店のようだ。
 早速、私はウワサの「長崎豚と薩摩黒豚のしゃぶしゃぶ」を注文。15分ほどで、料理が到着。と、同時に、店員さんが「美味しい召し上がり方についてご説明させていただきます。まずは……」と、身振り手振りで食べ方を解説してくれた。それを要約すると、<1>ダシがグツグツしてきたら、まず野菜を入れる、<2>野菜の旨みが染み出たダシで、すだちと塩をベースとした塩ダレを薄める(塩ダレ3に対してダシ1の割合がベスト)、<3> いよいよ肉を投入、<4>塩ダレにたっぷり浸したのち、アフ、アフといいながら食べる、ということになるのだが、結論から申し上げる。「しゃぶしゃぶ」と“塩ダレ”は、チョー合う。
 まず「長崎豚」。こちらは、筋肉と脂肪がキレイに層をなした“バラ肉”で、口にすると肉の脂がジュワッ、ジュワッ。が、そこに“塩ダレ”の味がやってきて、あっという間に口の中さっぱり。次のひと切れへの意欲もみなぎる。
 さらに、「薩摩黒豚」はロースで、噛めば噛むほどに、特有の甘みと、ちょっと野性的な味に、塩ダレのすだちの酸味が広がり、すると、「ただちにラガーをお迎えせねばッ!」と大声で叫ぶものがいる(私です)。このときに飲むラガーは、こたえられない。しゃぶしゃぶ、塩ダレ、ラガーのコンビネーション。これはもう、“絶妙”としか言いようがありません。
 ところで、「しゃぶしゃぶ」と“塩ダレ”の組み合わせは、いったいどのようにして誕生したのだろう?「もともと『しゃぶしゃぶ』はうちの人気メニューだったんですが、『夏でも美味しく食べたい!』というお客様の声を受け、いろいろ試した結果、完成したのが、すだちを使った“塩ダレ”だったんです。だから本当は暑い季節のために作ったものなんですよ(笑)。これが、今や季節を問わずご好評いただいてまして…」と料理長。
 “お客さんへの愛情”が生んだ名作、“塩ダレしゃぶしゃぶ”。コレは絶対、みなさんにもお試しいただきたい。

風と花(かぜとはな)

東京都港区赤坂3-10-4
赤坂月世界ビルB1

03-3585-7550

月〜金曜 16:30〜23:30(L.O.22:30)
土曜・祝日 17:00〜23:00(L.O.22:00)

日曜

平均4,000円

ほとんど可

東京メトロ銀座線・丸ノ内線赤坂見附駅より徒歩1分
東京メトロ千代田線赤坂駅より徒歩5分




「長崎の揚げかんぼこ(さつま揚げ)」や「馬刺し」「長崎皿うどん瓦焼き」など、九州地方のいろいろな郷土料理が味わえるお店。さらに、地鶏や地魚は、産地から直接空輸で届く。写真は、「長崎豚と薩摩黒豚のしゃぶしゃぶ」(1人前1,800円)と、長崎かんぼこの「おまかせ5種盛り合わせ」(1,200円)。

ザ ウィナーズ


赤坂で楽しむ“秋の夜長”

 赤坂にある「ザ ウィナーズ」は、一ツ木通りで20年以上の歴史を誇る老舗ダイニング・バー。お店の場所は、通りの中程にある「フローレンス一ツ木」というビルの入口の脇の階段を下ったところ(地下です)。店内に入るなり、まずは立派なバーカウンターが目に飛び込んでくる。さらに、その横には、これまた立派なテーブル席。いわゆる“オーセンティック・バー”的な重厚感がありながら、奥には液晶テレビがあったりして、どこかアットホームな雰囲気も漂う。
 メニューはというと、「APPETIZER(前菜)」「SALADA+SIDE(サラダ+一品料理)」「PASTA(パスタ)」「RICE(ごはん)」「PIZZA(ピッツァ)」「MAIN(お肉とお魚料理)」そして「CHEESE(チーズ+おつまみ)」の7部門に分かれていて、いずれもビールを誘うかなりの“実力者”たちが揃い踏みである。
 さて、今回は「ミックスピッツァ」(850円)をオーダー。程よく焦げ目のついた直径25センチほどの生地のあちらこちらで、オリーブやフレッシュトマト、エビといった色とりどりの具材たちが顔を覗かせている。早速、焼きたての熱いピッツァの先端部分を、パクリとくわえる。まず、アフ、アフ。で、そのあと、カリカリと香ばしい生地の食感があり、そこにチーズの濃厚な味がトロリとろけ、エビのプリプリ感、トマトの酸味、黒オリーブなどが加わり、それらが口の中で一体となる。あー、もう駄目! ラガー樽詰生ビールをグビーッ。すると、また、すぐに飲みたくなる。ラガーには、やっぱりピッツァだよねと、思わずつぶやいてしまう。“ピッツァとラガーのひととき”、これは至福の喜びである。
 さらに、「牛タンコトコト煮」というメニューもいただくことに。するとこれが大正解。8時間ほど煮込むという牛タンは、噛みしめるたびにソースの味と牛タンの旨みがジュワッ、ジュワッ。口の中でホロホロと崩れて、とても美味しかったです。
 ところで、このお店の料理は、ただ旨いばかりではない。その魅力は値段にもある。というのも、料理はすべてリーズナブル。驚くなかれ、なんと「ピッツァ」や「パスタ」など、1,000円以下で味わえるメニューが豊富にそろっているのだ。しかも平日は朝4時まで、金曜日なら朝5時まで営業しているというから驚く。「夕方でも、深夜でも、そして明け方であっても、せっかくお越しいただいたお客様には、ちゃんとした料理を召し上がっていただきたいですからね」と店長。
 バーという空間で、気軽に、そして朝までしっかりと食事ができる……。赤坂で働く人々にとって、「ザ ウィナーズ」の存在は、さぞや心強いにちがいない。
 さあ、いよいよ秋本番。どんどん夜がナガーくなるこれからの季節、こういうお店で、ときにはゆっくり美味しい料理とラガーを味わいたい。

ダイニングバー ザ ウィナーズ

東京都港区赤坂3-17-10
フローレンス一ツ木B1

03-3584-1392

月〜木曜 17:00〜翌朝4:00
(L.O.3:00[フード]3:30[ドリンク])
金曜 17:00〜翌朝5:00
(L.O.4:00[フード]4:30[ドリンク])
土曜 17:00〜23:30
(L.O.22:30[フード]23:00[ドリンク])

日曜・祝日(貸切のみ営業)

平均3,500円

ほとんど可

東京メトロ千代田線赤坂駅より徒歩4分
東京メトロ丸ノ内線または銀座線赤坂見附駅より徒歩4分




写真の「ミックスピッツァ」は、エビや黒オリーブ、マッシュルーム、フレッシュトマトなどの具材が盛りだくさんで850円。また、「牛タンのコトコト煮」(1,500円)は、お客さんの強ーい要望により、今年、約4年ぶりに“復活”を遂げた「ザ ウィナーズ」の看板メニュー。さらに「パルメザンチーズのかりかり焼とマッシュポテト」(400円)は、パルメザンチーズをクレープ状に焼いて冷まし、それをマッシュポテトに刺したもの。ビールにもよく合うおいしさ。

若狭


東京の中心で、“若狭”を味わう

 赤坂にある「若狭」に行った。ここは、ランチタイムには魚を中心とした日替わりの定食が、そして、ディナータイムには、店名の通り、福井県・若狭地方のさまざまな郷土料理が味わえるお店(ご主人は福井県から“ふくいブランド大使”にも任命されているそうです)。昼、夜ともに、多くのお客さんで賑わう人気店である。
 店構えは、いかにも“ザ・小料理屋”といった雰囲気の、清潔感と落ち着きのある佇まい。また、店前の黒板やホワイトボードには、その日の定食の内容や、季節ごとのおすすめメニューが手書きで書かれている。
 店内は、L字状のカウンターとテーブル席からなる、木の温もりを感じる居心地のいい空間。また、さすが“ふくいブランド大使”、壁には福井県で行われるイベントなどのポスターが貼られていたり、さらに、店内のさまざまなところに福井県の資料なども置かれている。
 で、メニューはというと、「福井の花らっきょ」や「へしこ焼き」(へしこ=鯖に塩を振って糠漬けにした若狭地方の伝統料理)、「おろしそば」、さらに、お客さんが必ずと言っていいほど〆に食べるという「棒寿司」、そして、“冬のご馳走”の代名詞「ぶりしゃぶ」などなど、福井県が全国に誇る“うまいもん”がズラリ並ぶ。そんな料理の数々を、東京の中心で、しかもラガーとともに味わえるのだから、多くのお客さんがこのお店を訪れるというのも頷ける。今回、「棒寿司」と「ぶりしゃぶ」をラガー片手にいただいて、その理由をしみじみ実感したのでありました。
 しかし、このお店の人気の秘訣は、どうやら“郷土料理”ばかりではない。というのも、お店の入り口の脇にある『当店はお客様の健康を考え安全食材の仕入れに奮闘努力致しております 店主』との直筆の貼り紙の通り、例えば野菜は知人の農家から化学肥料が一切使用されていないものを直接仕入れたりと、ご主人はホントに奮闘努力している。
 「お客様は、みなさん『野菜も美味しいね!』と言ってくれます。中には『野菜を食べに来ている』と言う方もいらっしゃいますよ(笑)。でも、そう言っていただけるのは嬉しいことです。安心して料理を召し上がっていただきながら、なおかつ季節感を味わってもらえればいちばんいいですね。」とご主人はにっこり。
 ちなみに、お客さんは、20代の人もいれば60代の人もいたりと、とにかく幅広いそうだ。それは多くの人が、食材だけでなく、そんなご主人の人柄にも“安心”しているからにちがいない。
 食材に対するこだわりと、お客さんへの愛情……。それが料理に加わって、福井ではなく、赤坂ならではの“若狭の味”になるのだろう。

赤坂 若狭(あかさか わかさ)

東京都港区赤坂2-18-2

03-3584-7599

月〜金曜 ランチ 11:00〜14:00
ディナー 17:00〜24:00

土曜・日曜・祝日

平均5,000円

ほとんど可

東京メトロ千代田線赤坂駅より徒歩6分
東京メトロ銀座線・南北線溜池山王駅より徒歩8分


福井県は若狭地方の郷土料理が味わえるお店。「ぶりしゃぶ」(2人前4,800円)や「棒寿司」(1,880円)、「へしこ焼き」(680円)、「福井の花らっきょう」(680円)などの福井の代表的なメニュー以外にも、「ゴーヤチャンプル若狭風」(680円)などのメニューも多数ご用意。また、日替わりのランチメニューも人気。
※「ぶりしゃぶ」は10月〜2月までのメニュー

飲酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。
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