edays WEB MAGAZINE 一日の終わりに Closing Time

マスターの独り言 ラガー音楽酒場のマスター(実は編集者?)が語る、キリンラガータイアップ記事裏話。

 

高水健司さんからにじみ出るジャズ・マンの魅力

 「ラガー探訪ノート」にご登場いただいた高水健司さんは1951年(昭和26年)神戸の生まれ。73年、故・大村憲司さん、村上“ポンタ”秀一さんらのグループ『エントランス』でベーシストとして活動し、のちにジャズピアニスト市川秀男さんのトリオに。その後数多くのアーティストのレコーディングやツアーに参加する。フレーズが歌う、ベースラインが歌うなど、その演奏テクニックは評価が高い。
 そんな高水さんと今回初めてお会いしたのですが、NEW YORKにいそうな、この道何十年という酸いも甘いも噛み分けるジャズ・マンという雰囲気が感じられた。それは音楽がしみついているとでもいうのか、身体からにじみ出てきているものだ。
 ところで我々世代は、ジャズ・マンのファッション(エクストリーム・アイビーなんて言われた)に憧れた。いや、ジャズ・マンに憧れたけど、楽器ができないので、せめてファッションでも、というのが正しいか。ストイックな感じがして、またジョークなんかも気が利いていて、男性はもちろん女性だってほっとかない。
 話が進むにつれてビールも進み、高水さんが大阪時代、ドラマーの宮川彪さん(ザ・ピーナッツの育ての親の作曲家宮川泰さんの弟)に大変世話になったお話を伺っているうちに、高水さんがますます憧れのジャズ・マンになっていく。それは、ハナ肇とクレージーキャッツが活躍している頃と時代は重なり、クレージーキャッツといえば、米軍基地などで進駐軍を相手に演奏していたジャズ・マンだったからである。





 勝手にイメージは広がり、高水さんにジャズ・マンがよく履いたと言われる「モンクストラップの靴は履いていましたか?」とちょっと返答に困るような質問をしてしまったり。でも「どんな靴ですか?」と丁寧に聞いてくれて、「こんな感じで」と説明すると「懐かしいですね」となった。ウッヒャー、やっぱりジャズ・マンだ。マスターはこんなことにも喜んで、和牛ヒレをがぶっといき、ラガーをごくっと飲み、ウッドベースを弾いていた高水さんはさぞやカッコよかっただろうなぁと、ひとりうなずくのであった。

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