撮影:堀清英
近田春夫さん(作曲家、音楽プロデューサー、音楽評論家)
イケナイものを見つけ続ける、その感性がクリエイティブの根源 近田春夫さん(作曲家、音楽プロデューサー、音楽評論家)

 週刊文春の連載コラム『考えるヒット』の著者であり、またCMソングの作曲家、音楽プロデューサーとして活躍する近田春夫氏は1951(昭和26) 年、東京の生まれ。
 70年代はラジオ『オールナイトニッポン』やテレビ『ギンザNOW』などに出演し、またバンド『近田春夫とハルヲフォン』を結成。雑誌『POPEYE』のコラム「THE歌謡曲」が人気を博す。80年代に入ると漫才のザ・ぼんちに提供した『恋のぼんちシート』、テクノ系アイドルのジューシィ・フルーツの『ジェニーはご機嫌ななめ』がヒットし、ミュージシャンとしてだけではなく作曲家としても認知された。
 80年代後半からファンクやラップに注目。President BPMとして活動をし、それはパイオニア的存在であった。テレビ『タモリ倶楽部』の空耳アワーの常連でもあり、音楽をとらえる感性とその存在感はいつも気になる近田氏。今日に至るまでのあれこれをうかがった。


内田裕也さんがアイドルだった

「最初に好きになったのはコニー・フランシスかな。聴いていると甘酸っぱい世界というか、小学校の4〜5年生の頃だから、恋とかしたことない時代だけど何かそういう気持ちみたいなのが、モヤモヤしていた」と近田春夫氏。近田氏は母親がクラシック好きだったこともあって幼少からピアノを学ぶが、その反動でアメリカンポップスや歌謡曲に興味を持ち始めた。
「クラシックは、どうしても好きになれなくて、その頃からテレビの『ザ・ヒットパレード』『マイ・マイショー』『パント・ポップショー』などを凄くよく見ていました。流行歌の方が官能的に感じたんだろうね。好きになったきっかけっていうのは、何かイケナイもののような気がするっていうのが、最初にあったような気がしますね」


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