
角川春樹が、佐々木譲「笑う警官」の映画化で11年ぶり監督復帰!

辛酸をなめた監督の人間ドラマに期待!
ここ数年プロデューサーとして「男たちの大和/YAMATO」(佐藤純彌監督)や黒澤明映画のリメイク「椿三十郎」(森田芳光監督)でらつ腕をふるってきた角川春樹(66)が、佐々木譲のベストセラー警察小説「笑う警官」(ハルキ文庫)を映画化。製作総指揮のみならず、「時をかける少女」(97)以来11年ぶり、メジャー作品では「REX 恐竜物語」(93)以来15年ぶりにメガホンを取ることになった。
「ブランクはまったく心配ない」と言い切る角川監督は、サンケイスポーツ紙の取材に「今、初めて人間のドラマを撮れる自信がある。2年5カ月と3日の獄中生活で人間の辛酸をなめつくし、人の痛みの何たるかがオレにもやっと分かったからな(笑)」と久々の監督業にも自信をみなぎらせる。
物語は、捜査費流用の裏金スキャンダルで揺れる北海道警察を舞台に、ミス道警と呼ばれた美人婦警変死事件を発端に、彼女のかつての交際相手で、スキャンダルの重要参考人でもある津久井巡査部長が容疑者として挙げられ、道警上層部から口封じのため異例の射殺命令が下される。津久井の元同僚である佐伯警部補は秘密裏に仲間を集め、彼の無実を信じて立ち上がる。
自ら脚本も手がけた角川監督は、クールな外見に情熱を秘めた主人公・佐伯警部補に、昨年春のNHKドラマ「ハゲタカ」(真山仁原作)で冷徹な投資ファンド代表を演じて高評価を得た大森南朋を抜擢。「繊細さと男の色気を併せ持つ、新しいタイプの役者」と同監督から絶賛されたメジャー初主演の大森は、9月18日から始まった撮影でも堂々とした主役ぶりで、角川組に溶け込んでいる。
角川監督は、映画「L.A.コンフィデンシャル」のような「上質で大人な人間ドラマ」であると同時に、「24」のような「タイムサスペンスのような緊迫感」を併せ持つ作品にしたいと意気込みを見せる。自身の監督作「キャバレー」同様に、全編にジャズのグルーブ感がみなぎったサスペンスになるそうだ。11月にクランクアップする同作は、東映配給で09年秋公開予定。
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