2010.01.22UP
じっとお呼びがかかるのを待つ。
フリーランスはそれほどフリーではなく、不自由も多い。
でも、選ばれることで、こちらが選んでいることもあるだろうし、
10年に一回ぐらいは、こちらから、NOという信号を発することもある。
でも仕事という名目で、予期せぬところに行けるのはうれしい。
いちばんツライときに地球のとんでもない所に運ばれたりする。
今回は、こんなところに行ったよ、というお話です。

私はでっかい風景の中にいた。最初はうおーっと驚いた。でも、人間て不思議だ。気がつくと、素早くこの空気に順応している。
そこでの生活が始まっている。
毎日のロケ生活。
撮影の前の朝食のテーブルで、ナバホ族のご夫婦が一日の祈りをささげてくれる。
そう、ここはナバホのリザベーションなのだ。
食事のメニューは極端に少ない。5種類ぐらいの中から、野菜と豆をかき集めて
食べる。


エキストラに美しい人がいた。
彼は「バクダッド・カフェ」に出演したことがある...と言っていた。
確か私の好きな映画だったが、彼の出演シーンはどこだったのだろう。
待ち時間、彼は静かに本を読んでいた。
私は彼と「メディスンマン」について話をした。
私はその頃、自分の人生に衝撃的なことを抱えていたので、修行をしたら
私もメディスンウーマンになれるだろうか...と質問した。
「それは無理」と彼は即座に答えた。
「メディスンマンにとって大事なのは、言霊。それは生まれた時から始まる。
祖父や祖母といった先祖があたらしい子孫に与えるもので、決して
後から学べるものではないのだ...とのことだった。
彼とはいろんな話をした。
撮影場所はパワースポットの一つだった。
その場所が、彼を私と引き合わせてくれたのだろうか。
世界中どこに行っても、私にとってはそこで知り合う人間が
いちばん貴重で、生きる興味を与えてくれる。

