2010.03.18UP
さて、お立ち会い。
杉並区にある松庵の三浦屋というスーパーによく晩飯の買い物に行くんだけど、ここに丸豆餅というのがあって、要はチビ豆大福の餡なし。餅にうっすら甘みがあって、小腹が空いたときにポツポツ食べるのにいい。

いつだったか、送られてきた関西のグルメ雑誌『あまから手帖』をぱらぱらやっていたら、豆餅という文字に目が留まった。

店の裏メニューを特集した号で、京都の出町ふたばという店に、餡なし豆餅があって、餡入りは有名だけど、餡なしは知る人ぞ知る創業以来の裏メニューなのだとか。
おお、これが三浦屋の丸豆餅の出発点なのか、と思って、誰か京都、行かないかな、と思っていたら、友達の有美ちゃんが出張で行くという。ダイヤモンドのデビアスの大島有美子COOは仕事柄、全国隈無く出張することが多いらしく「今度行ったら、買ってきます」と言ってくれたんだけど、一線で活躍する人は仕事が早いね。
陽気が好いので、なんとなくバスに乗っていたら携帯着信。「タテイシサンですかぁ。大島でぇす。これから出町ふたばに行くんですけど、どうやって豆餅お渡ししましょうかぁ」と突然、豆餅が降ってきた。
そして、夕方、受け取ったのが、これ。

本日中にお召し上がりください、とあって、餡なし豆餅5個、餡入り5個がはいっていた。晩飯抜きかよ、な個数。こんなにたくさんどうするかはともかく、とりあえず、餡入り、餡なし各1個を食べてみた。

餡なし......むむむっ、ええっ。甘くない。赤エンドウの豆の塩気だけで、甘さ皆無。餅の甘さがあるでしょ、と言われても、そんな微妙な味を探してどうするの、だった。
餡入りのほうのあんこに助けられて食べました。しかし、甘くない豆餅、どうやってヒトは食べているのだろう。これについては、そのうち雑誌penの連載『笑う食卓』で解明するつもり。
横浜の文豪、菊谷匡祐さんが亡くなってふた月ほどが経過した。文豪を偲んで献杯しようと、島地勝彦さんの仕事場〈サロン・ド・シマジ〉に館淳一さん(下の写真)と私がお邪魔した。

ボトルに十字が刻印されたシングルモルト〈アイル・オヴ・ジュラ スーパースティション〉で献杯した。その後、またあれこれのモルトを呑み、近くのジビエを得意とするブラッセリー〈マノワ〉へ猪のカツを食べに行った。

これは横浜の文豪、存命中にみんなで喰いに行こうと言っていたもので、文豪に食べさせたかったなという、うまいものだった。脂に味わいがあって、脂だけ食べても、くどくない。それどころか、濃厚な山の気配を閉じ込めた淡泊な味わいが舌に溶けて、これには痺れた。

島地さんには「電光園」(前回、紹介したね)館さんに「館」の印を差し上げた。

そして、昨晩。今年2回目の「おいしいものを食べる会」。案内役は韓国・美容ジャーナリスト、上田祥子ちゃん。会場は、歌舞伎町〈味楽亭〉。昔ながらの焼き肉屋ですが、料理がおいしい、という祥ちゃんの言葉どおり、大満足の一夜になった。

とくにうまかったのは、へサムという名のナマコの刺身。コリコリとした食感と辛いタレの組み合わせは、初めて食べたけど、はまりそうなうまさ。

そして、もうひとつ、皿を抱えて食べそうになったのが、小袋刺し。臭みがまるでなくて、これは私の大好物だから、うれしかったな。

小袋は焼いても、うまかった。

他に、タン塩や、辛いタレでカルビ、ホルモン、ミノも食べた。この店は、タレの辛さが選べ、普通か、ちょい辛くらいがおいしいと祥ちゃん。極辛だと、味がわからないくらい辛いので、これはやめておいたほうがいいと諭された。

総勢15名は、4つのテーブルに別れた。私のところは、見た目兄貴な塚野浩資さんとビームス遠藤恵司さんがお向かいに。

こっち岸は、祥ちゃんと私。

堅太りの遠藤さんはもちろんよく食べるし、塚野さんも1年前に胃を取っちゃったとは思えないくらい、ぼちぼちぼちぼち食べている。私は一昨日量ったら、基礎代謝量1610Kcalと高校生並みだから、それなりに食べる。なもんだから、おっさんたちの介護で祥ちゃん、あんまり食べられなかったのではないかと今頃気がついても、遅すぎる反省。
罪滅ぼしになるかどうかわからないけど、祥ちゃんが出したばかりの本を紹介しますかね。『運命の韓国コスメBOOK』(竹書房刊、1365円)おっさんには縁のない本だけど、祥ちゃんのつるつる卵顔を知ってる身としては、おいらが女だったら精読しちゃうだろうな。全部、自分で試したらしい。

例によって、遠藤写真館の撮影もあり、もう喰えない状態で散会。

もう喰えないと言いながら、うち帰って練乳アイスの〈白くま〉半分。

左を下にして寝ないと苦しい極限満腹状態で、5秒後意識不明の熟睡体。

