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01│ゼニス「パーティー&プレ・バーゼル 2008」

 中東のドバイといえば、あのベッカム様やビル・ゲイツも別荘を持っているというウワサのセレブ御用達リゾート。そんなドバイで、スイスの老舗名門ブランド、ゼニスが2008年2月19日から21日の3日間に渡ってパーティーを開催した。
 もともとメカには高い評価を得ていたブランドであり、1999年にLVMHグループに参加してからはデザイン面もぐっと洗練され、時計愛好家だけでなく、スタイルにこだわる大人の紳士淑女へとファン層を拡大してきた。

 そんなゼニスだけに、パーティーもちょっと一味違ってユニークかつ豪華でリュクス感たっぷり。まず1日目は、ゼニスの世界観を表現した「ゼニス・スター・ナイト」。世界中からVIPやセレブ、ジャーナリストが招待され、日没から日の出まで、贅沢な晩餐あり、ダンスあり、占いやシーシャ(水タバコ)などのお楽しみありと、夜通し盛り上がった。続く2日目は06年に衝撃的なデビューを飾った「デファイ」をフィーチャーした「デファイ・ナイト」を開催。ここでは新たにラインナップに加わった「デファイ ゼロG トゥールビヨン」の誕生を祝い、その絵をボディペインティングしたダンサーたちがパフォーマンスを繰り広げた。
 そして、ラストの3日目はプレスを対象にした「プレ・バーゼル 2008」。「バーゼル」とは毎年春にスイス・バーゼル市のメッセで開催される時計国際見本市のことで、それに先立って08年の新作を発表したのである。ここでも注目を集めたのは「デファイ ゼロG トゥールビヨン」。その前に、ごく簡単にトゥールビヨンを説明すると、機械式時計の心臓部といわれる調速脱進機(エスケープメントともいう)をキャリッジ(カゴ)に収納して、これが1分間に1回転する仕組み。簡単にいえば、秒を刻むテンプの往復振動を司るヒゲゼンマイが重力で次第に延びてしまうのを避けるため(初期の定時性が維持できなくなる)、調速脱進機ごと回転させて重力の影響を平均化するわけだ。昔は懐中時計をベストのポケットに立てた状態で入れていたため、ヒゲゼンマイも重力の影響を直接的・永続的に受けたのである。

 懐中時計に比べて、腕時計は姿勢が常に変わるため重力の影響は自然に平均化されるのだが、それでも機械式時計では技術的に最も難しいメカニズムということと、回転するオブジェとして、美術工芸的な人気が高い。さらに近年では、複雑機構を得意とするブランドが新たな工夫を加えたトゥールビヨンに挑戦している。
 ゼニスの新作も、実力派マニュファクチュールだけに並のトゥールビヨンではない。1分に1回転する調速脱進機自体をジャイロスコープ型のケージに搭載。それによって調速脱進機は常に重力に対して水平に保持されるという。いわば2段構えで重力の影響を排したシステムになっているわけだ。このことから重力ゼロを意味する「ゼロG」とネーミングされたのである。時計のデザインも、ゼニスらしくアグレッシブで現代的。およそ200年前に発明されたトゥールビヨンだが、この新作は21世紀にふさわしい進化形といえるだろう。

取材・文/遠藤和呼

1│「ゼニス・スター・ナイト」。ダンサーに囲まれている人物がゼニスのCEO兼アートディレクターのティエリー・ナタフ氏。2│「デファイ・ナイト」の模様。後方に見えるのがドバイのランドマークともいえる最高級ホテル、バージュ・アル・アラブ。3│「プレ・バーゼル 2008」の会場。ラグジュアリーな同ブランドの世界観を体現している。4│これが注目の新作「デファイ エクストリーム トゥールビヨン ゼロG」。毎時3万6000振動の自動巻きクロノグラフムーブメント「エル・プリメロ」を搭載。1000メートル防水。ケースはブラックチタニウム。\38,115,000(予価)。08年12月発売予定。問い合わせ先/ゼニスTel:03-3263-9620


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